カメラを売る

カメラを売る

売れない漫画家が始めた中古カメラ業の顛末をユーモラスに描いた作品。

正式名称
カメラを売る
ふりがな
かめらをうる
作者
ジャンル
その他
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概要・あらすじ

古物商たちが露店を出す天神様の縁日を訪ねた無能の人・助川助三が、石屋を始める前にやっていた中古カメラ業の顛末を回想する作品。『石を売る』『無能の人』『探石行』『鳥師』『蒸発』と同じく、助川を主人公にした連作のひとつ。

登場人物・キャラクター

助川 助三 (すけがわ すけぞう)

口ひげを生やした中年男。売れない漫画家。自分の漫画が芸術と評されていることが足かせになり仕事が来ないと考えており、漫画家としての将来に不安を抱く。町で見つけた自宅営業の古物商で安く手に入れたカメラが、新宿の中古カメラ店で高額で売られているのを見て、中古カメラ業を始める。

(つま)

助川助三の妻。漫画から逃げるように古物商や中古カメラ業に手を出す夫に不満を持つ。

中田 (なかた)

古物商を営む。かつては店舗を構えず、自宅営業をしており、その時の営業スタイルが助川助三に古物商の夢を抱かせた。また、その店にあった故障した中古カメラが、助川が中古カメラ業を営むきっかけにもなった。

場所

天神様の縁日 (てんじんさまのえんにち)

月に一度開かれている縁日で、助川助三が昔世話になった古物商の仲間が店を出している。皆、貧しいがいい人ばかりで、助川は淋しくなるとそこに出かけて心の平穏を得る。

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