ついでにとんちんかん

ついでにとんちんかん

礼院棒中学の教師である間抜作と、その生徒である東風、珍平、甘子は怪盗とんちんかんという名の怪盗チーム。しょーもなく価値のないものばかり盗む彼らの活躍を描くギャグ漫画。抜作先生を中心とするナンセンスなギャグが特徴。作品中盤からは怪盗の話は少なくなり、学園モノや時代劇、SFに4コマ漫画など様々なネタを扱うようになった。

正式名称
ついでにとんちんかん
ふりがな
ついでにとんちんかん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

怪盗とんちんかんは大邸宅にある価値のないものばかりを、予告状を出して盗んでいく怪盗。警備する大日本警察署の面々も、リーダーこと間抜作のアホを中心とするとんちんかんの力には勝てずじまい。そんな彼らの正体は礼院棒中学の教師と生徒。これら抜作先生の元教え子の天地くんや貧乏な拳法使いの名なしのゴンベエらも加わり、物語はどんどんとカオスな展開になってゆく。

登場人物・キャラクター

間 抜作 (あいだ ぬけさく)

礼院棒中学で2年5組を受け持つ教師で、怪盗とんちんかんのリーダーでもある。世間の常識が通用しないアホであり、それが怪盗とんちんかんとしての大きな武器となっている。いつも口を開けた、名前の通り間抜けな顔付きで、両手を使わない時は、手を猫かがみに曲げている。そんな間抜けな風貌だが、吉沢狂子先生を始めとする女性陣になぜかよくモテる。 殺し屋にもよく狙われているが、毎日一つずつ命が体内で作られており、基本的には不死身。ただし、呪いのわら人形でダメージを食らったことがある。また大家のババアを天敵としている。得意のギャグは「いきなり尻見せ」で、特技はファイヤーダンス。女装バージョンのぬけ子になることもよくある。 天地くんこと天地無用とは迷コンビの間柄である。最終回ではぬけちゃん王国の王子であることが判明した。作者えんどコイチの落書きがモデルで、本作の前に描かれた『アノアノとんがらし』では「阿呆作(あ ほうさく)」というプロトタイプキャラが登場していた。

中 東風 (ちゅん とんぷう)

礼院棒中学の生徒で、怪盗とんちんかんのメンバーである。名前は中国風だが、作中で国籍は明らかにされていない。家は「中拳法道場」という道場をやっており、東風本人もカンフーが得意。とんちんかんでは肉弾戦を担当している。だが、礼院棒中学に転校する前はケンカばかりしていた。 同級生で同じとんちんかんのメンバーである白井甘子とは当初ただの友達だったが、東風の祖父が甘子を東風の彼女だと勘違いしたのをきっかけに、お互いのことを意識し合うようになる。そして話が進むにつれて、恋人同士に発展していった(作中でも「ラブコメディーの巻」「ラブコメの巻」など、2人の仲を描く回が何度も見られた)。 名なしのゴンベエは当初、拳法のライバルであったが、ゴンベエがギャグキャラ化するにつれて、そういう要素は薄くなっていった。

発山 珍平 (はつやま ちんぺい)

礼院棒中学の生徒で怪盗とんちんかんのメンバーである。礼院棒中学に転校する前は、変な発明で先生を困らせる問題児扱いされていた。背は小さくて腕力も無いがIQ200の天才で、とんちんかんでは自作のメカでメンバーをサポートしていた。後にタイムマシンも発明し、30年後の未来に行ったこともある。 服装は学生服と学生帽で、水着や浴衣などを除けば私服姿は見られなかった。とんちんかんの同じメンバーである東風に比べるとモテないことを嘆いていたが、怪盗あんぽんたんの本田ぽんと恋人同士になる。家族は父の江治損(えじそん)、母の新(しん)、妹の明(あき)がおり、いずれも眼鏡をかけた理系の天才ぞろい。 そして妹には珍平が怪盗とんちんかんであることがバレている。理由は「ちっこくてメカを操る人なんてお兄ちゃんしかいない」とのこと。基本的にほぼ毎回本編に登場しているが、作中では人気投票でノラ犬やどんより雲にも負けたことがあるくらい存在感が薄く、本編でもそのことを気にするセリフを吐いていた。

白井 甘子 (しらい かんこ)

礼院棒中学の生徒で怪盗とんちんかんのメンバーである。礼院棒中学に転校する前は、身の回りで変なことばかり起きる不気味な子として問題児扱いされていた。超能力の使い手で、とんちんかんでは遠隔攻撃や物体移動などで活躍する。超能力は念動力、透視、読心術などが使える。念動力で持ち上げられる重さは、通常だと80kg前後が限界だが、怒りが爆発すると町を半壊させるくらいの力を発揮する。 ちなみに彼女が超能力者であることは一部の人しか知らない。もちろん、兄の玉夫(たまお)や父母など家族にも秘密である。中 東風とはただの仲間だったが、しだいに異性として意識するようになる。意外とモテる東風が他の女の子に目を奪われると、嫉妬で超能力を暴発させることもあったが、ついには恋人だと公言するまでなった。 ただし、作中ではプラトニックな関係であった(東風からのキス未遂はあったが)。ちなみに発山珍平がタイムマシンで30年後に行った際は、東風と夫婦になっていた。ちなみに、クラスメイトの高橋くんからはパンツをいつも狙われていた。

毒鬼 悪憎 (どくおに あくぞう)

大日本警察署の警部で、第1話からずっと怪盗とんちんかんを追いかけているライバル的存在。しかし詰めが甘いので、いつもとんちんかんには逃げられてばかりの連戦連敗。天地くんこと天地無用と組むようになってからは、彼の奇行にも突っ込むようになる。そうしているうちに毒鬼警部自身もどんどんギャグ体質となっていき、ついには抜作先生や天地くんのように巨大化もできるようになった。 太い三角まゆ毛と口元にたくわえたヒゲが特徴的で、いつもチェックの背広を着用している。父親は毒鬼極悪(どくおにごくあく)という警部で、息子はとんちんかんメンバーと同級生の毒鬼醜憎。

天地 無用 (あまち むよう)

「天地無用取扱注意の巻」で初登場。大日本警察署に勤務する警察官で、毒鬼警部とともに怪盗とんちんかんを追う。抜作先生の元教え子にして、彼に匹敵する「アホ」。そのアホっぷりは1+1の計算レベルで頭を使うと嵐を巻き起こすほどであるが、一方で電卓が必要なレベルの計算は一瞬で解いてしまう。 抜作先生とはアホ同士の強い絆で結ばれており、ギャグ体質もほぼ互角。テレパシーで意思疎通もできる。もっとも抜作先生の方は人気の高い天地くんに嫉妬しているところもある。後に宇宙人の作ったぬけちゃんロボが登場すると、抜作先生とともにアホトリオを結成して大暴れした。婦警の白鳥ひよこが恋人で、彼女の父親に結婚を認めてもらうため怪盗とんちんかんと対決したときは、秘められた能力が全開となりとんちんかんをあわや逮捕まで追い詰めた。 だが、元の天地くんに戻ってというひよこの説得で本来の姿に戻り、無事に結婚を果たした。得意のギャグは「いきなり前みせ」。家族は父、母、兄、犬に至るまで全員同じ顔である。

名なしのゴンベエ (ななしのごんべえ)

「東風のライバルの巻」で初登場。父親はの名は七志野拳之介(ななしのけんのすけ)なので、姓は七志野らしいが名前は最後まで明らかにされず。本人はかっこいい名前を自称するが、周囲からは名なしのゴンベエとして認識されている。父親は顔が毎回変わる体質で、母親は姿の見えない幽霊。つまり「顔」「姿」「名前」のない一家なのである。 「道場やぶり道場」の道場主を名乗る拳法の達人で、その腕前は中 東風もしのぐ。見た目は美形のシリアスだが、作中の扱いは道場生の抜作先生や天地くんに匹敵するギャグキャラである。生活はとても貧乏で、ゴミ漁りは日常茶飯事。他人が硬貨を落すと瞬時に拾いに駆けつけるようになり、しまいには500円ですら大金と思うようになった。 道場の弟子には抜作先生たち以外に怪盗あんぽんたんのアンディがいるが、彼女の胸による「ぷるぷる」を苦手としている。また、同じ貧乏つながりで呂満素組の野々山礼子といい雰囲気になったこともある。

大家のババァ (おおやのばばあ)

「ウルトラばあさん登場! の巻」で初登場。間抜作が住むアパート久荘の大家さん。多角経営で老人ホームも経営している。作品中最強の存在で、抜作先生の天敵。「四連波(よんれんぱ)」や「うんこのかっ波(かっぱ)」などの技も使う。大家孫子(おおやまごこ)という孫娘がおり、こちらも東風や吉沢先生なら一撃で倒すほどの実力者である。 怪盗とんちんかんが大家のババァに挑んだこともあったが、レッドの拳法もシロンの超能力も効かずじまい。高齢者特有の腰痛が出たおかげで怪盗のミッシヨンはクリアしたが、とんちんかんの正体を知られてしまうなど、とにかくババァの手のひらに踊らされた状態だった。 拳法の実力者である名なしのゴンベエもババァに挑んだことがあったが、あっさり返り討ちにあう。後に孫娘と抜作先生をお見合いさせるが、東風に100円で雇われたゴンベエによってお見合いは阻止される。だが、今度は孫娘がゴンベエを気に入ったため、今度はこちらとお見合いさせていた。

吉沢 狂子 (よしざわ きょうこ)

「いつでもどこでもとんちんかんの巻」で初登場。礼院棒中学で2年2組を受け持つ教師で、教科は音楽を担当している。スタイルのいい美人だが、水泳はカナヅチ。家族には堅物な父の狂人(きょうと)、軟派な弟の狂四郎(きょうしろう)がいる。初登場で間抜作先生にラブレターを送ってデートをするなど、抜作先生のことを一方的に愛している。 同僚の数学教師である森田元作(もりたげんさく)先生に好かれているが、そちらは視界にすら入らない。一見するとおしとやかだが、抜作先生絡みになると愛が暴走して周囲を引かせ、最終的にはレギュラーキャラでも屈指の暴走キャラと化した。抜作先生も何度となく吉沢先生に手籠め寸前レベルで迫られているが、そのたびに逃げまわっていた。 抜作先生がピンチになったり、他の女性といい雰囲気なると激怒し、野生の熊すら倒す強さを発揮する。ただし、お見合いで抜作先生に惚れた大家のババァの孫娘には敵わなかった。

宇宙人 (うちゅうじん)

「侵略者(インベーダー)なんか怖くないの巻」で初登場。ナマズのお化けのような黒い姿形をした二人組。太めでつるつる頭の方が隊長で、細めで髪の毛がぱらぱら生えている方が助手。侵略のために宇宙船で地球に襲来。その際に遭遇した抜作先生と天地くんをもとに「地球人はアホばかり」と判断するも、戦闘機に宇宙船を撃墜されてそのまま地球で働きながら住む羽目になる。 助手の方は隊長を当初「隊長」と呼んでいたが、地球に定着してからは「兄キ」と呼ぶようになった。その後、抜作先生への復讐のため、先生そっくりなぬけちゃんロボを制作するが、ロボは手を離れて抜作先生や天地くんとトリオを組んでしまった。 宇宙船を直すため様々な職業を転々とし、ついには茨木氏の「☆イバちゃん株式会社」の社員になる。元々は侵略者だったが、地球を征服しに来たミドロ星人に抜作先生やぬけちゃんロボとともに立ち向かうなど、いつしか身も心も地球に染まっていた。

ぬけちゃんロボ

「第三のアホ登場の巻」で初登場。宇宙人の隊長が働いて貯めたお金で作り上げた抜作先生そっくりのロボット。おでこに「A」、後頭部に「HO」のマークがあり、頭にはアンテナが生えており、下あごにも歯があるなど、モデルとなった抜作先生との相違点はいくつかある。「アホ探知機」と「地球こっぱみじん爆弾」を搭載し、抜作先生抹殺に向かうも、先生と天地くんのアホパワーによって探知機が壊れてしまい、抜作先生のアパートで暮らすことになった。 その後は抜作先生、天地くん、ぬけちゃんロボのアホトリオで何度となく物語を引っかき回した。基本的にアホだが、常識的な回路を装備すると性格も常識的になる。 最後は地球に襲来したミドロ星人を撃退するため、抜作先生を敵の宇宙船から追い出した後に自爆してしまった。しかし、爆発で吹き飛んだ頭が茨木氏の「☆イバちゃん株式会社」のコンピュータと合体してしまい、なんとか生き残っている。

毒鬼 醜憎 (どくおに しゅうぞう)

「集合!人助け!!の巻」で初登場。毒鬼悪憎の息子で礼院棒中学の生徒。怪盗とんちんかんのメンバーたちとは同級生である。とんちんかんの正体が東風、珍平、甘子、抜作先生ではないかと早くから勘づいており、何度となくメンバーたちを問い詰めてきた。しかし、怪盗とんちんかんの活躍から抜作先生や天地くんらのギャグが花氏の中心になると、「あやしい」と一言つぶやくだけの存在に変化していった。 抜作先生が落雷のショツクでまともになった回ではショックのあまり「あやしい」の一言を噛んで口に出せなくなったり、他の回では別の人に「あやしい」を先取りされたこともある。物語終盤ではとうとう、「あやしい」に対して肥かごを担いだ「こやしい」というギャグで返されていた。 最終回では抜作先生を取り返そうとするとんちんかんにエールを送っていた。スキー授業で新潟に行ったときは、女湯を覗こうと煽動するなどスケベな一面もある。

野々山 礼子 (ののやま れいこ)

「セーラー服ときかん坊の巻」で初登場。貧乏ヤクザ「呂満素組(ろまんすぐみ)」の一人娘で、病弱な組長の父親がいる。母親は満2歳のときに亡くなった。基本はポニーテールにセーラー服の姿だが、学校に通う描写はない。そして、その筋の関係者からは要注意人物扱いされている。家は「奴留変組(めるへんぐみ)」に借金をしており、状況を打破しようと殴り込んだものの返り討ちに遭う。 その後、抜作先生と天地くんが悪のりした結果、組の抗争は終結したが生活は貧乏のまま。色々と組の立て直しをしようとするが抜作先生たちのせいでどれも失敗。営利誘拐を企んだときは毒鬼警部のお尻ペンペンされていた。「愛里異組(らぶりいぐみ)」の秘密賭博場でイカサマにハメられたとき、名なしのゴンベエに助けられてからは彼のことが好きになったが、決まった顔がない父親と幽霊の母親というゴンベエの家庭事情に、すっかり呆れかえってしまう。

白鳥 ひよ子 (しらとり ひよこ)

「天地くんの春の巻」で初登場。大日本警察署の新人婦警で、父親の名前はとんび。着任早々に天地くんのことを子供だと思ってかわいがり、これをきっかけに天地くんは恋に落ちた。天地くんの恋を実らせようと、怪盗とんちんかんはわざと彼に負けようとするが、作戦は天地くんのアホが原因で失敗。 しかし、彼の心を知ったひよ子はその想いを受け入れて晴れてカップルとなった。その後、交際期間を経て結婚。結婚をひよ子の父親似認めてもらおうと天地くんがまともを通り越して暴走したときは「元の天地くんがいい」と言って、彼を元に戻した。結婚後は犬まで同じ顔をした天地くんの家族に困惑しながらも、仲良く暮らしている。

ノラ犬 (のらいぬ)

「アホ犬ヌケランの大冒険の巻」「ワンワンストーリー」などに登場。基本的にはメインストーリーに関わらないが、なぜか人気投票では8位と、9位のグリンこと発山珍平より上にランクインした。どんより雲とともに単行本の表紙を飾ったこともある。

どんより雲 (どんよりぐも)

雰囲気が悪いシーンでよく「どんよりどよどよ」と現われる。ノラ犬と同様、なぜか人気が出てしまい、連載中の人気投票では7位と、やはりグリンこと発山珍平より上にランクインした。ノラ犬とともに単行本の表紙を飾ったこともある。

何寸念 (なにすんねん)

「坊さんエクソシストの巻」で初登場。全国を旅する修行僧で、占いや悪魔払いができる。強いオーラの持ち主で、悪魔の攻撃も防ぐことができるが、抜作先生に憑いている魔物や大家のババァには適わなかった。その後、抜作先生、天地くん、ぬけちゃんロボを弟子とし、名なしのゴンベエの家に取り憑いている貧乏神を追い払ったが、その際に必要以上のぜいたくをさせたため、ゴンベエの貧乏は変わらないままだった。

茨木氏 (いばらきし)

ガラクタのような珍品の世界的コレクターである大富豪。通称はイバちゃん。第1話で怪盗とんちんかんのターゲットにされ、以降も何度となくコレクションを狙われている。イバちゃん株式会社という会社も経営しているが、抜作先生に引っかき回されて倒産の危機に何度となく追い込まれていた。 作者えんどコイチの初代並びに3代目担当編集者がモデル。

高橋くん (たかはしくん)

礼院棒中学の生徒で怪盗とんちんかんメンバーの同級生。実は下着泥棒のプロで、転校する前にクラスの女子全員の下着を獲ろうとしたが、超能力者の白井甘子からだけは獲れずじまい。彼氏の東風に10万円で獲らせようとするなど、何度となく甘子の下着をドロボウすることに執着心を燃やしていた。 下着だけでなく、海水浴で甘子の水着を盗もうともしている。しかし、下着にはこだわるものの裸にはさほど興味を示さない。作者えんどコイチの2代目担当編集者がモデル。なお、モデルとなった人物が急逝したため、文庫版では高橋くんのエピソードは削除されている。

集団・組織

礼院棒中学 (れいんぼうちゅうがく)

怪盗とんちんかんや怪盗あんぽんたんのメンバー、毒鬼醜憎などが通う中学校で男女共学。先生は間抜作や吉沢狂子以外に、数学教師で吉沢先生に横恋慕している森田元作(もりたげんさく)、美術教師でやる気のない引飛未司質飛(ひっぴみししっぴ)、教頭の明石奴(あかしやつ)、抜作先生のギャグを先読みできる校長がいる。 生徒では吉沢先生と抜作先生を争った五十嵐ゆみ(ごじゅうあらしゆみ)、東風を巡って甘子と火花を散らした呂理子(ろりこ)、部活動を抜作先生のアホに振り回されている部活活子(ぶかつかつこ)、怪談好きの素歩落太(すぷらった)などがいた。

怪盗とんちんかん (かいとうとんちんかん)

『ついでにとんちんかん』の主人公たち。リーダーの間抜作、レッドこと肉弾戦担当の中東風、グリンことメカ担当の発山珍平、シロンこと超能力担当の白井甘子によって構成されている。礼院棒中学に転校してきたばかりの東風、珍平、甘子と抜作先生が協力して引ったくりからカバンを取り返したものの、暗闇で犯人が分からなかった被害者から犯人呼ばわりしてしまう。 その際に抜作先生が勢いで「怪盗とんちんかんだ!!」と叫んでしまい、それがそのまま怪盗としてのチーム名となってしまった。毎回予告場を出して、ターゲットのお宝を盗んでいくが、盗むものはどれもしょーもないものばかり。しょーもないお宝以外には、エリート校の秀英才学園(しゅうえいさいがくえん)に転校させられた珍平を取り戻すため、出動したこともある。 ちなみに抜作先生の高笑いが集合の合図。個々の戦力以外に、「へのかっ波(かっぱ)」や「リーダーの口は二枚波(にまいば)」という合体技やを出すこともできる。

怪盗あんぽんたん (かいとうあんぽんたん)

『ついでにとんちんかん』の登場人物たちによる怪盗チーム。リーダーはアメリカ出身で巨乳のアンディ・ジョーンズ、これと背が小さくて動きの素早い本田ぽん(ほんだぽん)、眼鏡をかけで力持ちな巨漢ブスの口中たん(くちなかたん)で構成されている。とんちんかんに対抗して彼らの狙ったターゲットを競り合うが、抜作先生のアホに耐性がないためとんちんかんに負けてばかりだった。 名なしのゴンベエや天地くんなど、よりアクの強いキャラクターが登場し、怪盗のエピソードもあまり出なくなってからは、ほとんどクラスの同級生としての出番ばかりになった。メンバーのうち本田ぽんは発山珍平の彼女になり、アンディはゴンベエの道場の門下生となった。 ただし、ゴンベエはアンディの巨乳による「ぷるぷる」に怯えていた。

殺し屋たち (ころしやたち)

『ついでにとんちんかん』に登場した殺し屋の集団。最初は怪盗とんちんかんに話題を奪われていた東郷十三(とうごうじゅうぞう)が抜作先生を暗殺しようとしたが失敗。その後、イタリアから二頭身のシシリアーノが、アメリカからは女殺し屋のジュリアンが来日して東郷とともにとんちんかんに挑むが、またも完敗。 しかも抜作先生の命が一日一個作られていることが判明した。その後、3人組は吉沢先生を誘拐し、魔雲天山(まうんてんやま)なる5階建ての塔に助っ人を配置してとんちんかんに決戦を挑んだ。1階の大男は抜作先生のギャグで撃破、2階の幽霊は無視して通過、3階の魔女は東風に胸を揉まれてキレた甘子の超能力で撃退される。 4階のサイボーグには苦戦するが、抜作先生が500円玉で召喚した名なしのゴンベエがサイボーグを吹き飛ばして勝利。最後の5階にいた180歳の現役殺し屋は戦う前に臨終を迎えた。しかも、ここにきて吉沢先生が大暴れし、これに殺し屋3人組が巻き込まれて全滅。かくして戦いは終わりを告げたが、抜作先生に加えて吉沢先生も殺し屋たちのターゲットになってしまった。

風門三姉妹 (かざもんさんしまい)

『ついでにとんちんかん』に登場した警官3人組。『スケバン刑事』に対抗した、通称スケバン警察。高圧電流を秘めたあやとり使い、刃物を仕込んだ折り紙使い、直撃するとあばらも折れる二丁けん玉使いによるチーム。けん玉使いがリーダーだが、個々の名前はない。怪盗とんちんかんをいつまで経っても逮捕できない毒鬼警部ら大日本警察署に代わって派遣されてきた。 もし、彼女らがとんちんかんを逮捕したら毒鬼警部は田舎の交番に左遷されることになっている。先に怪盗あんぽんたんが立ち向かうが、あっさり敗退。とんちんかんも正攻法では太刀打ちできなかったが、抜作先生仕込みの巨大&怪獣化で三姉妹を圧倒。これに対抗できるのは毒鬼警部と天地くんだけということで、勝負は決着が着いた。 とんちんかんたちのギャグ体質にあ然としていたスケバン警察たちはその後、着ぐるみを着てギャグ修行をしていた。

場所

大日本警察署 (だいにほんけいさつしょ)

怪盗とんちんかんの逮捕に賭けている警察署だが、いつもとんちんかんに出し抜かれている。署長の名前は縄間田内蔵(なわまだ ないぞう)というが本作品では明かされず、続編の『ミラクルとんちんかん』で明らかとなった。毒鬼警部や天地くん、白鳥ひよ子などを除くとほとんどが名も無い警官ばかりで、怪盗とんちんかんによる盗みエピソードが減るにつれて、警察の出番も減っていった。

アニメ

ついでにとんちんかん

夜ごとに町を騒がす盗賊の一味、怪盗とんちんかん。その活動は人に危害をくわえず、ターゲットにする品物も大きな損害にならないものばかりだが、あまりに毒にも薬にもならないセコい盗みを繰り返すためむしろもっと... 関連ページ:ついでにとんちんかん

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