キャッツ❤アイ

キャッツ❤アイ

女怪盗団キャッツアイである来生姉妹が日本を舞台に絵画などの美術品を華麗に盗む姿を描く。北条司の初期の代表作。

正式名称
キャッツ❤アイ
ふりがな
きゃっつあい
作者
ジャンル
アクション
関連商品
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概要・あらすじ

女怪盗団キャッツアイとして正体を隠している来生姉妹。彼女達は夜な夜なキャッツカードという予告状を出して絵画などの貴重な美術品を次々と手に入れていく。一方、犬鳴署の刑事内海俊夫は幾度もキャッツアイを取り逃がし左遷の危機にもあったが、執念を燃やし犯人逮捕を目指していた。

登場人物・キャラクター

来生 瞳

初登場時21歳。来生姉妹の次女で、女怪盗団キャッツアイのメンバー。ストレートのロングヘアーが特徴。キャッツアイの中では、抜群の運動神経で作戦を遂行する実行犯。刑事の内海俊夫と付き合っており、デートをしながら次のターゲットの情報を聞き出すこともしている。口では内海敏夫のことを利用しているだけと言っているが、本当は恋人として愛している。 意外と嫉妬深い。

来生 泪

女怪盗団キャッツアイのメンバーで、来生姉妹の長女。ロングのウェーブの髪と唇の左下のホクロが特徴。キャッツ・アイの中では、綿密な怪盗計画を担当している。読唇術もでき、男装もお手の物。落ち着いた大人の雰囲気漂う女性で、来生姉妹の中では母親的存在。時々、内海俊夫を大人の色気で迫るというイタズラをしてからかって遊ぶオチャメな面もある。

来生 愛

キャッツアイのメンバーで、来生姉妹の三女。一人称は「ボク」、ショートカットの活発な現役高校生。キャッツアイの中では、手先の器用さを活かしてメカなどを発明しサポートしている。さらに抜群の鑑定眼も持っていて、姉たちからも信頼を得ている。寝ぼけると内海俊夫のベッドに潜り込んでしまうクセがある。 いつも元気で明るいが、父親の顔も見たことのない寂しさを抱えている。

内海 俊夫

犬鳴署の刑事で、キャッツアイを追っていて、その後、キャッツ特捜班に任命される。来生瞳の恋人。来生瞳とは刑事になる前の高校生からの付き合いだが、キャッツアイの正体には気づいていない。ひとり暮らしの家が火事になった後は、来生家に居候し、三姉妹と同居することに。 キャッツアイを追っているうちに彼女の魅力にのめりこんでいく。

浅谷 光子

本庁から犬鳴署の所属となり、内海俊夫とコンビを組んでキャッツアイを追うことになった。メガネ美女で肩までのストレートヘアが特徴。メガネを外すと日常生活ができなくなるくらいのド近眼。クールで有能だが頭が固く融通がきかない。来生瞳をキャッツアイと見抜くも、来生三姉妹の絶妙なコンビネーションに妨害され、いつも証拠をつかめないでいる。 後にキャッツ特捜班所属となる。

神谷 真人 (ねず公)

1年ほど海外に行って日本に戻ってきたルポライターで、内海俊夫とは知り合い。女ったらしでお調子者だが、頭は切れる。実はキャッツアイと同じ怪盗で、「ねずみ」と名乗っており、盗みの現場で鉢合わせてからは、お互いの正体を知ることになった。その後は、キャッツアイに協力する頼もしい味方となる。 他の女の子と同じように声をかけた浅谷光子に好かれ、追い回されることになる。

課長

内海俊夫の上司で、犬鳴署の課長。福岡出身で、同郷の内海俊夫と興奮して言い合いになると博多弁になる。内海俊夫にとっては親代わり。新人のころから面倒を見ている。問題ばかり起こす部下が多いため、ストレス性胃痛で胃薬が手放せない。物語の中盤で、捜査一課からキャッツ特捜班の課長に移動となった。

守屋

かつて来生瞳たちの父親ハインツが世話になっていた画商。来生三姉妹に協力し、ハインツの作品を守ろうとするも、クラナッフ・シンジゲートに狙われ、左腕が技手となってしまう。

河野 哲

ちょっと頼りない高校生で、来生愛のボーイフレンド。だけど、来生愛はお弁当を作ってあげたり、宿題を見せてあげたりして世話を焼いてあげている。父親は大橋美術館の館長で、そこの所蔵物がキャッツアイのターゲットになる。この事件がきっかけで、内海俊夫と同じ刑事に憧れている。

由起子

小学生の女の子で、内海俊夫の従姉妹。「お兄ちゃんのお嫁さんになる」と、ひとりで博多から東京まで出てきた。その途中、キャッツアイの姿の来生瞳と出会い、交通事故から助けてもらう。キャッツアイの顔を見たと大騒ぎになり、モンタージュ写真など造るが、結局顔までは覚えていなかった。

平野 猛 (ひらめ)

内海俊夫の後輩で犬鳴署に所属された刑事。リーゼント&サングラスという外見からして、見た目は暴走族そのもの。自分の名前の漢字を間違えるくらい頭は悪い。興奮するとすぐに拳銃を乱射してしまうことも。配属の日に助けてくれた来生泪に一目ぼれしてしまう。後に、キャッツ特捜班に所属となった。

武内

内海俊夫の同僚で、犬鳴署の刑事。後にキャッツ特捜班に所属となる。ワンレンのロンゲで、筋肉はあるが足は短い。熱血漢で格闘能力は高い。いつも履いているゲタを投げて犯人を攻撃することもできる。平野猛とコンビを組むことになったが性格が合わずケンカばかり。自他共に認めるロリコン。 来生愛に一目ぼれし、高校までかけつけてしまうほど熱を上げている。

和美

来生愛の同級生。新聞部に所属していて、カメラマンを担当している。ある日、偶然撮影してから、キャッツアイを追いかけ始める。河野哲のことが好きで、ガールフレンドの来生愛がいても猛アタックをしている。頭の回転が早く、たくみな会話術で周りの大人とも対等に話せる。

永石

来生瞳たちの父ハインツと母真璃絵に恩を感じ、来家の財産管理をしたり姉妹の援助をしている執事のような役割をしている人物。白髪で恰幅のいい老紳士。日本各地に豪華な屋敷を管理していたり、戦闘機やジェット機まで手配できる手腕を持つ。アメリカ大統領にもコネを持っている模様。仲間うちでは「将軍」の愛称で呼ばれている。

ゴダール

来生瞳たちの父ハインツの絵画を管理していた画商で親友だった老紳士。フランス人。国際美術協会の会長で、来生姉妹を見守り、陰ながら手助けをしていた。病気で余命が短いと知り、自身のコレクションを来生姉妹に譲ることになる。

安岡 弘喜

大手貿易会社の社長秘書室長。27歳。外見は神谷真人とそっくり。ゴルフ場で来生瞳と出会い、自分とそっくりな神谷真人に会うため、喫茶店キャッツアイを訪ねる。キャッツアイが狙う美術品を落札したのが安岡弘喜の貿易会社だったため、神谷真人が入れ替わり、本人は誰もいない砂漠の別荘に送られてしまう。 女嫌い。

海原 神

東洋財団の総帥。自身が所蔵する財宝をS国に運ぶ運び屋を決めるため、1億円の賞金を提示し、離南島でレース開催する。ゲームを楽しむ悪趣味な男。秘密を知った者は死の制裁をする非道さもある。キャッツアイは海原神の財宝の中に父のコレクションがあることを知り、1億円レースに潜入することになった。

海野 重造 (うんの じゅうぞう)

57歳。犬鳴署に新設されたキャッツ特捜班に配属された刑事。勤続30年のベテランで、スリ専門の窃盗犯担当。自身もスリの技術に長けている。飄々としており、喫茶店キャッツアイに入り浸っている。お見合いをまとめるのが趣味で、来生泪や浅倉光子にも勧めていた。

木崎 信彦 (きざき のぶひこ)

犬鳴署の捜査一課の主任。キャッツ特捜班で抜けた人員増員のために入ったエリート警部補。男前だが自信家で、内海俊夫らキャッツ特捜班を見下している。海野重造が強引に来生泪にお見合いを勧めた相手でもある。キャッツアイが木崎信彦に変装した時に「オカマっぽい」と周囲に噂されてからは、彼自身も興奮するとオネエ言葉が飛び出すようになった。

ミケール・ハインツ

来生瞳ら来生姉妹の父親。ドイツ人で、世界でも有名な画家。大戦中に亡くなったとされていたが、来日し、来生真璃絵と3人の娘をもうける。18年前に突然消息を絶っており、来生姉妹も行方は知らない。特に来生愛は母親のお腹の中にいて、父親の顔は知らない。若い頃の写真を見ると、内海俊夫にそっくりな顔をしている。

巽 忠恭

来生瞳らの父ハインツが描いた来生真璃絵の肖像画の持ち主。来生泪が盗もうとした時に顔を見られ、新聞の広告欄で呼び出され会うことになる。来生真璃絵とは40年前に政略結婚のため婚約していたが、彼女にはハインツという愛する人がいた。2人を離れさせようと、当時軍部に顔がきいた巽忠恭はハインツをヨーロッパの戦場に送ってしまう。 雪絵という美しい養女がいて、自分の世話をさせている。

香月 均

来生瞳らの父ハインツの古くからの友人で、ハインツの作品の絵画を所蔵している。10年前、クラナッフ・シンジゲートに攫われ拷問を受け、戻ってきた時には記憶を失っていた。

クラナッフ・ハインツ

かつて来生瞳らの父ハインツの一番の弟子だったが画家。しかし、自分の名で師匠の絵を発表し、地位と名声と富を築いた。世間では人間嫌いの画家として名が通っている。2年前から、自身が築いたクラナフ・シンジゲートを裏切り、現在失踪中。実は、師匠であるハインツの双子の兄でもある。

来生 真璃絵

来生瞳らの母親。ハインツと恋に落ち、婚約者の妨害に抗いながら、日本で三姉妹を生んだ。ハインツ失踪後、娘たちと4人で暮らしていたが死去。来生泪は母親似。

内海 トメ

内海俊夫の祖母で、九州で女性向けオーダーメイドの下着店を営んでいる。母親も家業をしていたため、内海俊夫は女性下着恐怖症になってしまっていた。内海俊夫を博多に連れ戻すため上京。来生瞳を気に入ってしまう。

集団・組織

キャッツアイ

『キャッツ❤アイ』に登場する女怪盗グループ。来生瞳・来生泪・来生愛の三姉妹で構成されている。画家である父親の作品を取り戻すために、美術品を狙い、回収している。作戦実行中のユニフォームは動きやすいレオタード姿。また、三姉妹が経営する喫茶店の名前でもある。お店の地下と犬鳴署は下水道で繋がっている。

クラナッフ・シンジゲート

『キャッツ❤アイ』に登場する組織。来生瞳ら三姉妹の父ハインツの絵画のサインを塗りつぶして「クラナフ」と書き換え、作品を市場に出し富を得ている。ハインツを裏切った6人の弟子と画商が作り上げた組織だといわれている。

犬鳴署 (いぬなりしょ)

『キャッツ❤アイ』に登場する組織。内海俊夫が所属する警察署。犬鳴町にある。浅谷光子ら個性豊かな刑事たちで構成されている。喫茶店キャッツアイからは公園を挟んですぐの場所にある。問題ばかり起こす刑事たちを一か所に押し込むため、キャッツ特捜班が新設された。

キャッツ特捜班 (きゃっつとくそうはん)

『キャッツ❤アイ』に登場する組織。犬鳴署に新設されたキャッツアイ逮捕に全力を挙げるチーム。課長が班長を兼任し、内海俊夫、浅谷光子、平野猛、武内、海野重造が配属されている。犬鳴署の落ちこぼれ部署として、トイレの横の日当たりの悪い部屋をあてがわれた。その後、別ビルに移動している。

その他キーワード

キャッツカード

「CAT'S EYE」の文字と幾何学的な猫のマークが描かれたカード。キャッツアイが美術品を盗む時に予告状として使う。時には戦闘時に投げて武器として使うこともある。

アニメ

キャッツ・アイ

普段は都内の喫茶店を営む3人の美人姉妹のもうひとつの顔は、美術品を盗む怪盗キャッツ・アイ。彼女たちを逮捕すべく日夜頑張っている刑事の内海俊夫は、自分の恋人の来生瞳がキャッツ・アイである事を知る由も無い... 関連ページ:キャッツ・アイ

キャッツ・アイ 2nd season

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