THE MOMOTAROH Part2

THE MOMOTAROH Part2

にわのまことのデビュー作である『THE MOMOTAROH』の続編。おとぎ話の「桃太郎」の子孫がプロレスのリングを舞台に大活躍する。必殺技の応酬を中心としたアクション要素の強い作品だが、トリッキーでやや強引なギャグもふんだんに盛り込まれている。

正式名称
THE MOMOTAROH Part2
ふりがな
ざ ももたろう ぱーとつー
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
バトル
 
その他ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

総合格闘技の人気に押され、衰退の一途を辿るプロレス業界。モモタロウが去ったあとの太平プロレスも経営難にさらされ、倒産寸前の危機に瀕していた。そんな傾きかけた太平プロレスに、モモタロウが再び現れる。彼は太平プロレスの経営とプロレス業界の危機を救うため、総合格闘技イベントGLORYに出場し、名だたる格闘猛者たちの挑戦を受けていく。

しかしイベントの背後には、打倒プロレスを目論む団体の思惑と画策がうごめいていた。

登場人物・キャラクター

モモタロウ

おとぎ話で有名な「桃太郎」の血を受け継ぐプロレスラー。太平プロレスを去ったあとは闘いの日々から遠のき、全国のラーメン屋で食い逃げ生活を続けるほど堕落の日々を送っていた。偶然、都内のラーメン屋で食い逃げしたところを拾われ、太平プロレス復帰を果たす。試合中に脈絡なくギャグをかまして相手選手だけでなく味方やセコンドをも当惑させる破天荒キャラが売りだが、格闘センスはピカイチで決め技も多彩。 無軌道で超マイペースな行動と生き方に周囲は常に翻弄されるが、プロレスに対する愛情はどのレスラーよりも強く、人情深い一面も併せ持つ。

サカタ・ザ・ゴージャス・キンタロウ (さかたざごーじゃすきんたろう)

おとぎ話で有名な「金太郎」の子孫で、世界的企業にのし上がった坂田グループの社長。モモタロウの元ライバル。モモタロウが去ったあとは実業家として成功を収め、政治家や世界的スターとも交流するほどの超ビッグな存在に。しかし、モモタロウ復帰によって格闘家としての血が甦り、同じく復帰を果たす。頭頂部をツルッパゲに剃り込む「キンタロウヘア」が特徴。 容姿端麗、頭も切れるナルシストだが、格闘技への想いは少年のように純粋で、情熱的である。

花房 烈堂 (はなふさ れつどう)

総合格闘イベントGLORYを主催するエンターテイメント団体の社長。モモタロウをGLORYに引きずり出し、大勢の観客の前で無様に敗北させることで、プロレス業界の撲滅を目論む。GLORY覇者に送られる「覇王のベルト」と「強者にしか抜けない剣」は花房家に伝わる家宝で、謎めいた伝説と共に、花房烈堂自身の暗い過去をも秘めているいわくつきの秘宝である。

松平 美樹 (まつだいら みき)

かつて太平プロレスの社長にしてエースでもあった松平林吾に代わって、太平プロレスの経営を実質的に切り盛りしている女性で、林吾の娘。モモタロウに太平プロレスと日本の格闘技の未来を託す。男くさいプロレス業界に身を置くのはもったいないくらいの美貌とスタイル、清純無垢な性格で、多くの男子プロレスラーの憧れの的。 モモタロウへの想いは複雑で、密かに恋心を抱いているようにも見えるが、その真相は定かではない。

宮川 三郎太 (みやがわ さぶろうた)

モモタロウが去ったあとの太平プロレスをけん引する看板レスラーだが、総合格闘技でミルモ・シロコップの前にあえなく撃沈。性格はきわめて真面目で真っすぐな純情タイプ。モモタロウやサカタ・ザ・ゴージャス・キンタロウのような才能に恵まれた天才タイプではないが、コツコツと努力を積み重ね、プロレス界の中心的存在にまで成長。 モモタロウを師と仰いでいる。

牛若丸 (うしわかまる)

源義経の子孫。坂田鋼鉄郎とのコンビで所構わずギャグを放つ。頭が弱く物事を深く考えるのが苦手で、ほとんどギャグを考えるためだけに脳みそがある。モモタロウの親友でもある。

坂田 鋼鉄郎 (さかた こうてつろう)

サカタ・ザ・ゴージャス・キンタロウの父で、坂田グループの会長。立ち回りは牛若丸と同じで奔放なギャグを放つことに終始するが、時に重要な説明をする役割も果たす。牛若丸とラーメンを食べていた店でモモタロウを発見、太平プロレスの面々と再会させる。

松平 馬七 (まつだいら ばしち)

太平プロレスの鬼コーチ。松平美樹の祖父。高齢だが気の抜けたモモタロウに喝を入れるほど乱暴で元気な面も持っている。モモタロウにプロレスの基礎をたたき込んだ師でもある。言葉遣いは汚いが、モモタロウの試合を厳しくも温かい眼差しで見つめる。

グレート・ザ・ベンケー (ぐれーとざべんけー)

武蔵坊弁慶の子孫で、牛若丸を主君と仰ぐプロレスラー。『THE MOMOTAROH Part2』では戦うシーンはなく、モモタロウのセコンド役に徹する。モモタロウの復帰戦直前は、サカタ・ザ・ゴージャス・キンタロウと共にモモタロウのためスパーリング相手を務めるなど、義理深い男である。

ミルモ・シロコップ (みるもしろこっぷ)

総合格闘技で名を馳せ、数多くのプロレスラーを打ち負かしてきたことから、「プロレスハンター」の異名を持つ。太平プロレスのリングで宮川三郎太を破り、復帰したばかりのモモタロウに挑戦する。必殺技はハイキック。ミルコ・クロコップがモデルと思われる。

アントニオ・ノドリゴ・ホゲイラ (あんとにおのどりごほげいら)

花房烈堂が送り出す刺客。ブラジリアン柔術で最強と呼ばれる男。まだ20代後半だが、中年のような老け顔が特徴。豪快な投げ技と危険な絞め技でモモタロウを追い詰める。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがモデルと思われる。

バート・スレーター (ばーとすれーたー)

全米のプロレスマットで活躍する世界チャンピオン。体格を生かした力技でガンガン攻めるパワーファイター。モモタロウと牛バカがキャバクラで豪遊している時、偶然居合わせる。プロレスラーとしての意地とプライドを賭け、モモタロウと激突する。カート・アングルがモデルと思われる。

晩酌龍 (ばんしゃくりゅう)

モンゴル出身の大横綱。偉大なるモンゴル帝国の英雄でもあるチンギスハンも求めたといわれる覇王のベルト獲得のため、GLORYに出場。強烈な張り手と豪快な投げ技が得意。大横綱として実績を上げているだけに、前評判も高く、GLORY出場選手の中でも台風の目として注目される。朝青龍がモデルと思われる。

エンタツー・アチャコ・ビョードル (えんたつーあちゃこびょーどる)

ロシアン・ラスト・エンペラーの異名を持つ冷酷無比な格闘家。マウントポジションから放つ氷のように固く冷徹なパンチは相手にとって脅威となる。GLORY大会の優勝候補筆頭として挙げられるほどの実力者。エメリヤーエンコ・ヒョードルがモデルと思われる。

集団・組織

太平プロレス (たいへいぷろれす)

モモタロウや宮川三郎太が所属するプロレス団体。所属選手が次から次へと抜け、存続の危機に瀕している。

イベント・出来事

GLORY (ぐろーりー)

世界中の名だたる格闘技の猛者たちが集う一大イベント。トーナメント形式で行われ、優勝者には伝説に満ちたベルトと剣が贈呈される。

その他キーワード

ダイビング・ピーチ・ボンバー (だいびんぐぴーちぼんばー)

モモタロウの決め技の1つ。空中高く飛び上がり、回転しながらのローリング・ヒップ・アタックをぶちかます大技。

ロータリー・デスロック (ろーたりーですろっく)

モモタロウの決め技の1つ。四の字固めを決めてそのまま回転して膝を締め上げるかなりの荒技。

モンガー

モモタロウの変身バージョン。軟体動物のように柔らかく、ゴムまりのように弾力性のある謎の体形と体質に様変わりする。対処に困った時や窮地に陥った時など、打開を図るための手段として変身することが多く、得体のしれないモンガーダンスで相手選手の度肝を抜く。

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