オコジョさん

オコジョさん

子供に捕まえられ、ペットショップに売られた後に逃げ出したオコジョと、オコジョが逃げ込んだアパートの部屋の住人の男子大学生・槌谷遥の日常を中心に描いたギャグ漫画。『オコジョ番長』、『諸国漫遊オコジョさん』等、スピンアウト作品を含む。元々は『ぼくらはみんな高血圧!』というギャグシリーズの一部だったが、タイトルともなるメイン作品となった。

正式名称
オコジョさん
ふりがな
おこじょさん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
動物擬人化
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

餌を探して雪山をさまよっていたオコジョは、人間の子供に捕まえられた後、ペット卸業者を経て、東京のペットショップに売られてしまう。そこから逃げ出したオコジョが入り込んだ部屋の主が男子大学生・槌谷遥だった。槌谷は成り行き上、オコジョを飼うことになってしまう。

登場人物・キャラクター

オコジョ

オスのオコジョ。餌を探して雪山をさまよっていたところを子供に捕らえられ、豊田というペット卸売業者に売られた後、東京のペットショップ・アニマルマニアに転売される。そこからワニとともに逃げ出し、槌谷遥の部屋に入り込んだものの、外にアパートの大家が飼っている犬がおり、逃げ出せなくなったまま住み着いてしまう。 気が強く、短気で喧嘩っ早いが兄貴肌な一面も。槌谷の友人・サエキはチューちゃんと呼ぶが、槌谷は特に名前をつけていない。家を出た父に連れて行かれ苦労をしたり、母に誤って崖から落とされた後、狐に拾われて育てられたりと、家族関係には恵まれていないが全く気にしていない様子。 好物はからあげ。

槌谷 遥 (つちや はるか)

私立東京某大学に通う20歳の男子大学生。大学に通うため、親元を離れ大田区にあるアパートで一人暮らしをしている。容姿に優れているため女子学生には人気があるが、無口すぎてすぐに振られてしまう。ほとんど喋らず、表情もあまり変化がない。部屋に入り込んできたオコジョを飼い、ため息をつきながらも面倒をみるなど性格は真面目だが、動物の扱いが雑。 趣味は園芸で、園芸関係の本やテレビ番組を見るのが好き。家族は皆同じ顔をしており、姉である槌谷閑とはかなり似ている。

サエキ

槌谷遥と同じ大学に通う男子大学生。槌谷の友人で、槌谷の部屋にもしばしば遊びに来るため、オコジョとも顔見知り。オコジョのことはチューちゃんと呼ぶが、彼以外は誰もこの名前で呼んでいない。目が細く、表情は常に笑顔で描かれる。お調子者で、騒動を引き起こすトラブル・メーカー的一面がある。 槌谷がオコジョを飼ったさい、女性にちやほやされていたことをきっかけにフェレットを飼い、タッチンと名付ける。釈由美子のファン。妹はサエキトモコ。家族は基本的に同じ顔をしている。

ネズミ

『オコジョさん』に登場するキャラクター。槌谷遥の隣の部屋に住む漫画家の女性が飼っているオスのネズミ。締め切り前で精神状態が悪い時はアメリカザリガニの水槽に入れられるという虐待をうけることがあるのだが、そうならないよう逃げてきたところ、オコジョに獲物と間違えられ、食べられそうになったことから知り合いとなる。 その後、アメリカザリガニをオコジョがすべて食べてしまい、虐待から救ってくれたため、オコジョのことを兄貴分と慕い、行動を共にしている。優しく臆病な性格。

漫画家の女性 (まんがかのじょせい)

槌谷遥の隣の部屋に住む漫画家の女性。ネズミの飼い主。締め切り前はストレスのため常に苛立っており、「殺す」が口癖となり、動物虐待も辞さない危険な性格になる。漫画を描く時は眼鏡をかけ、化粧もしていないが、締め切り後に外出するときはやや派手に思えるほど身支度やメイクをバッチリ整える。

塚原 (つかはら)

槌谷遥の住むアパートの近くで塚原ペットクリニックという動物病院を開業する獣医。整った容姿の男性で、仕事の間はワンレングスの長髪を後ろで束ねている。患畜の飼い主の女性にはファンも多い。オコジョが風邪を引いた際、槌谷が病院へ連れて行ったことから知り合う。オリジナルビデオや写真集を発行するほどオコジョを溺愛しており、会えない日が続くと奇行が目立つようになる。 かまいたがりすぎるのでオコジョにはウザがられている。

(みやこ)

塚原ペットクリニックで看護師として働く女性。オコジョが風邪を引いた際、槌谷が病院へ連れて行ったことから知り合う。院長である塚原のことをよく理解しており、オコジョに会いたくて奇行を繰り返すようなときは、会えるようセッティングするなど、院長の操作術に長ける。基本的には働き者で常識的な良い人だが、思い込みが強いところがある。

おやっさん

『オコジョさん』に登場するキャラクター。母親に誤って崖から落とされ、はぐれてしまったオコジョの育ての親となったオスの狐。隻眼で、左目に大きな傷がある。過去に何かあった様子で、家族がいない。

サエキ トモコ

サエキの妹。未成年。サエキとは双子と見紛うほどそっくりで、目が細く、常に笑顔で描かれる。性格は兄に比べ、ちゃっかりしているところがある。

仁科 学 (にしな まなぶ)

某私立大理工学部に通う男子大学生。眼鏡をかけ、白衣を着ている。マッドサイエンティストで、様々な発明品を作成してはオコジョや槌谷を実験台にするため、騒動を起こしている。発明品に2つの体の人格を入れ替える魂チェンジャー一号やオコジョ型ロボットのメカオコジョなど。

槌谷 閑 (つちや しずか)

槌谷遥の姉。遥とほぼ同じ顔をしているため、不良少年から女装した槌谷だと思われていた。就職活動のため、時々、槌谷の部屋に泊まりにくる。美人で真面目だがどこかずれているため、なかなか就職が決まらない様子。槌谷よりはしゃべるが、不要なことは口に出さないため誤解が生じることも。 槌谷とは性格も似ているため、動物の扱いは雑。喫煙する。

タッチン

『オコジョさん』に登場するキャラクター。サエキに飼われているオスのフェレット。サエキと共に槌谷遥の部屋に遊びに来ることがあるため、槌谷やオコジョとは顔見知り。オコジョに対してライバル心を持っている。昔は乱暴者だったが、そのためにペットショップへ返品されることが繰り返されたため、飼い主に対して猫をかぶる。 メスに対してはキザなアピールをする。

森下 繭美 (もりした まゆみ)

槌谷遥のことが好きな女子中学生。中学2年生。前髪をまっすぐに切り揃えた黒髪で長髪ストレートの美少女だが、常に険しい表情をしており、口がへの字になっている。思い込みが強く、その思い込みを元に槌谷に様々な形のアタックを仕掛けてくるため、奇行が目立つ。

不良少年 (ふりょうしょうねん)

ヤンキー風の男子高校生。コンビニ前で他の不良と喧嘩し、負けて倒れていたところを槌谷遥に助けられたことからオコジョや槌谷と知り合う。生意気で言葉遣いが悪いが、素直な一面も。槌谷の姉、槌谷閑に一目惚れしたが、槌谷の女装だと思い込み、自身の恋心に戸惑っている様子。 喫煙する。

仙道 一朗 (せんどういちろう)

槌谷遥の住むアパートの大家の息子。眼鏡をかけた男性。小動物マニアで、アパートの1室で様々な小動物を飼っている。オコジョを手に入れようと画策した。

尼山 栗丸 (にやま くりまる)

獣医を務める男性。独特の美的感覚から眼鏡をかけ、奇妙な髪型をしているが、取ると美形。塚原と同じ大学出身で、彼をライバル視している。塚原がオコジョの診察をしているところにやってきたため、槌谷遥とも知り合う。思い込みが激しく、奇行が目立つ。

メカオコジョ

『オコジョさん』に登場するキャラクター。仁科学の作った、アイボ風のオコジョ型のロボット。高性能で炊事洗濯掃除など、家事は万能のほか、目からビームを出すことができ、空も飛べるが、充電が切れると停止してしまう。

るる/るか

槌谷遥のアパートの近所に住む、双子の幼女。ツインテールのかわいい女の子だが、子供とは思えないほど冷静ないたずらをし、的確な毒舌を吐く。

その他キーワード

オコジョ番長 (おこじょばんちょう)

『オコジョさん』のスピンアウト作品。シリーズとして単行本に含まれる。槌谷が通う高校に転校してきたオコジョが番長となり、様々な騒動を引き起こすといった学園ギャグもの。『オコジョさん』のキャラクターが学校の先生や生徒など役割を変えて登場しているが、キャラクターの基本性格に大きな変更はない。

諸国漫遊オコジョさん (しょこくまんゆうおこじょさん)

『オコジョさん』のスピンアウト作品。シリーズとして単行本に含まれる。メロディ王国のキャンギャルとなったオコジョと旅行代理店ツチヤトラベルの社員・槌谷が各地を練り歩き、王国のキャンペーンをしつつ、各地のキャラクターと対決。竜神のスタンプを探すなど、様々な騒動を巻き起こすギャグ作品。『オコジョさん』のキャラクターが様々に役割を変えて登場しているが、キャラクターの基本性格に大きな変更はない。

SHARE
EC
Amazon
logo