マネーウォーズ

マネーウォーズ

証券会社に勤める新人営業マン相場剛が、企業や株式市場の厳しさを経験し、失敗を犯しながらも、徐々に一人前のサラリーマンとして成長していく様子を描く。連載当時の株式市場の情勢をモデルにした事件が描かれたり、専門用語には解説文が書かれるなど、株式の入門書的な色合いが強い。

正式名称
マネーウォーズ
ふりがな
まねーうぉーず
作者
ジャンル
経済・金融
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概要・あらすじ

主人公の相場剛は山輿証券浦和支店に勤める新人営業サラリーマン。人が良すぎる性格から、証券会社や株式市場の厳しさに打ちのめされることも多いが、客のことを第一に考えた仕事ぶりが評価され、サラリーマンとして経験を積んでいく。株式市場でならしてきたやり手の個人投資家たちや、総会屋や相場師などとの対立、社内での派閥争い、株価の大暴落による混乱を乗り越えることで、相場は徐々に一人前のサラリーマンとして成長していく。

登場人物・キャラクター

相場 剛 (あいば つよし)

山興証券浦和支店に勤める営業サラリーマン。 初登場時は24歳で、入社2年目の新人営業マン。人が良く、他人に優しい性格。そのため値上がりの不確かな、自社の推奨銘柄や投資信託などを客に勧めることをためらってしまい、思うように売上を伸ばすことができないという弱点を持つ。しかし、客を第一に考える仕事が評価され、次第に取引相手を増やしていく。 そして経験を積むうちに、株式市場の変動を予測することに才能を見せはじめ、サラリーマンとして成長していく。

大門 元 (だいもん げん)

山興証券浦和支店の営業次長。相場剛たちの上司。部下に対して厳しいが、営業マンとしては非常に優秀。事なかれ主義の支店長に代わって浦和支店を切り盛りしている。相場に対しても厳しく、ときに叱責することがあるが、相場の営業マンとしての資質や仕事に対する考え方を評価している。

山崎 瞳 (やまざき ひとみ)

山興証券浦和支店に勤める証券レディー。初登場時は入社3年目で、相場剛の先輩に当たる。新人の相場に対して、先輩の立場からアドバイスを送り、陰ながらサポートする。成長した相場に、次第に惹かれるようになる。

江本 春彦 (えもと はるひこ)

山興証券浦和支店に勤める営業サラリーマンで、相場剛の先輩に当たる人物。クールな合理主義者で、営業成績はトップクラス。しかし、顧客の利益よりも会社の利益を優先する営業を行っており、相場と対立することもしばしば。

富野 仁 (とみの じん)

いくつかの会社を所有する老人。個人投資家として大門元の顧客だったが、大門から担当を引き継いだ相場剛の顧客になる。その後、何度かの取引を経て、相場との間に信頼関係を築く。

中江 茂 (なかえ しげる)

投資顧問業者。大口投資家と結託して仕手戦を仕掛けるが、相場剛たち山興証券浦和支店の奮闘によって仕手戦に敗北。その後、相場に目をつけ、あくどい手段で相場を追い落とそうとする。

尾神 (おがみ)

野山証券に勤める営業サラリーマン。山興証券浦和支店のすぐ近くにオープンした野山証券の支店に勤務し、顧客の獲得をめぐって相場剛と対立する。

丸山 (まるやま)

山興証券の人事部長。大門元とは長年敵対関係にある。山興証券浦和支店の営業状態がよくないことに目をつけ、鮫島鋭二を差し向けることで大門元を失脚させようと企む。

鮫島 鋭二 (さめじま えいじ)

山興証券本社に勤める営業サラリーマン。営業不振店を立て直すという名目で山興証券浦和支店にあらわれた。人事部長丸山の命令で大門元に代わって山興証券浦和支店の指揮を取ろうとし、大門や相場剛たちと対立する。冷酷な性格だが、株式市場を予測することに関しては天才的な才能を持つ。

北浜の寅二郎 (きたはまのとらじろう)

関西を中心に活動していた謎の相場師。個人投資家たちの間で、絶大な影響力を持つ。関東の株式市場にあらわれ、相場剛の人柄を気に入ったことで相場に協力するようになる。

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