聖・はいぱあ警備隊

聖・はいぱあ警備隊

スーパー天の邪鬼娘、梨本つぶらが、はいぱあ警備隊の隊長の高屋敷昴に一目惚れし、怪しい生徒会の面々や悪の総帥Zらとともに騒動の絶えない高校生活を送っていく学園青春物語。

正式名称
聖・はいぱあ警備隊
ふりがな
せんと はいぱあけいびたい
作者
ジャンル
学園
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概要・あらすじ

梨本つぶらは、元男子校の私立東郷高校に入学したが、そこは男子1200名&女子20名という男女比率の高校だった。狼の群れの中、子羊同然の彼女達を守るため、はいぱあ警備隊と呼ばれる風紀委員が動き出す。隊長は風紀委員長でもある高屋敷昴。彼に一目惚れをしてしまったつぶらだが、素直になれずケンカばかり。

そんな中、事件がおこり、真相を暴こうとつぶらは男装しはいぱあ仮面と名乗る。そして、黒峰理一郎率いる怪しい生徒会や悪の総帥Zらも加わり、騒動の絶えない日々を過ごしていくことになる。

登場人物・キャラクター

梨本 つぶら (なしもと つぶら)

私立東郷高校1年G組に通う女子高生。元気が取り柄の15歳。8月3日生まれで獅子座。血液型はO型。身長163cm。体重47kg。B84・W57・H87のナイスバディ。得意科目は体育で苦手科目は英語。自由奔放、猪突猛進で天真爛漫だが、自他共に認める天の邪鬼な性格。高屋敷を前になかなか素直になれず、すぐ憎まれ口をたたいてしまう。 また高屋敷に片思いをしているのに、高屋敷の前だとどうしてか乱暴者になってしまうため、別名「恋する暴れ馬」と言われ、暴れると手がつけられなくなる。気の強いじゃじゃ馬のクセに涙腺が弱く、泣き虫な部分もある。東郷高校のOBである兄が3人おり、つぶらは兄の口真似が十八番。 転校させられそうになる高屋敷を救う代償として、ファーストキスは鮎川に奪われてしまう。かなり悩んだが、本人的にはカウントしないことにする。その後、鮎川と高屋敷の間で気持ちが揺らいでしまった自分が許せなくて、高屋敷と付き合うことを拒否し、つかず離れずの関係だった。最終的には自分の気持ちに素直になり、「だいすき」と言うことができた。

高屋敷 昴 (たかやしき すばる)

私立東郷高校2年B組。風紀委員長で、はいぱあ警備隊の隊長でもある。11月26日生まれの射手座。血液型はB型。身長178cm。体重60kg。勤勉実直、質実剛健、女が苦手な純情ヒーローで、堅物な鈍感男だが、女好きの家系の血が流れている。イケメンでケンカが強く、みんなの人気者。 そして東郷高校で一番PTA受けがいい男でもある。メガネをかけているが、ヤマ場ではタイミングよく外すことがある。女の子にはそっけなくて口が悪いため女嫌いといわれているが、それは女の子が苦手なだけで、本当は誠実な人。酒を飲むと人格が変わり、はいぱあ2号に変身する。家は金持ちで、祖父とゲンゴローという犬と一緒に住んでおり、祖父を敬愛している。 女性の髪型や服の感じが違うだけで誰だかわからなくなることが多いため、つぶらとはいぱあ仮面が同一人物だとなかなかわからなかった。つぶらにふさわしい男だといえる自信が欲しく、ずっと鮎川のような男になりたかったことが判明。

黒峰 理一郎 (くろみね りいちろう)

私立東郷高校3年生。9月20日生まれの乙女座。血液型はA型。身長181cm。体重63kg。得意科目は歴史と国語で苦手科目は音楽と体育。好物は中トロ。トマトは嫌い。小さいころの夢は失敗のない人生を送ること。生徒会の会長で、自分好みで粒ぞろいの取り巻き連中を側においている。男好きで、高屋敷がお気に入りだが、自分がゲイだということを高屋敷にはバレないようにしたいと思っている。 手が触れると消毒するくらい女が嫌い。髪をおろすとカッコ良すぎて女どもが騒いでうるさいため、おっさんのような髪型をしている。おぼっちゃまで英語がペラペラ。裏でいろいろやっているが、学生の9割以上の指示を受け、バランスよくひとつにまとめているカリスマ。 自分に弱点はないと言い切り、統率力や指導力、TPOに応じて表裏を使い分ける図太い神経、そして、冷酷極まりない曲がった根性を持つ。この世で自分のことが一番恐ろしいと思っている。

はいぱあ仮面 (はいぱあかめん)

つぶらが男装した仮の姿。校内で隠し撮りをしている犯人を探るため、兄貴の声真似をし、短髪のカツラをかぶり、目を大きく覆うマスクをして、男子生徒の格好をした。正義の味方として何度も活躍し、高屋敷の親友になる。天の邪鬼のつぶらも、この姿でなら高屋敷に素直になれるが、後に正体をバラすことができない葛藤に悩むことになる。 鮎川には一目見た時からつぶらだとバレていた。はいぱあ仮面は黒峰会長の好みのタイプである。

鮎川 拓 (あゆかわ たく)

東郷高校商業科2年A組で、東郷高校の闇の商売人8代目Zの正体。11月20日生まれのさそり座。血液型はO型で身長178cm。風紀のブラックリストの常連で、髪は脱色、制服のインナーが規定外、そして耳には装飾品をつけている。ケンカが強く、高屋敷と互角の強さをもつ。要領がよく、女の子関係には自信がある。 一目ではいぱあ仮面がつぶらだとわかるが、誰にもバラしていない。高屋敷を転校から救うためにとつぶらのファーストキスを奪うが、つぶらに惚れている訳ではなく、後に、ただ高屋敷に勝ちたいだけだった。常に高屋敷には負けたくないと思っており、何かとつぶらと高屋敷の仲を引っ掻き回す。 また、プライドがとても高く、それが鮎川の自信を支えているが、そのプライドが弱点にもなっている。

Z (ぜっと)

東郷高校に代々続く闇の商売人で、悪の総帥とも言われている。8代目の闇の商売人は鮎川拓。XYZという闇の紳士クラブを組織していて、イベントやカジノを催すことで私腹を肥やし、裏で生徒会と手を組んでいる。初代Zはチームで、学園内での人間関係のトラブルや商売のノウハウをシュミレートするエリート学生達の秘密の団体だった。 2代目でZの制度は途絶えてしまったが、3代目のZである兵藤明が復活させ、現在に至る。

紅咲 小町 (くれさき こまち)

東郷高校の代用教員で担当は英語。11月1日生まれでさそり座。血液型はA型。美人で24歳独身。身長は165cm。前任校ではハメをはずしすぎて責任をとらされた。東郷高校では主に2年生を受け持つが、1年生の中ではG組だけを特別に受け持つ。姉御肌で、口出しする奴には返り討ち、手出しされたら3倍返しをするが、天賦の素質かきっぷの良さか、はたまた人徳なのかはわからないが、とても人気がある。 メガネの仮面をつけてレディZと名乗るが、もろにバレている。縁はあるが男運が悪く、意外と一途。平日の夜、新幹線に乗って彼の出張先へ飛んで行き、次の日の授業までには帰ってくる。鮎川に対しヤケにムカつくと思ったら、若い頃つきあって一週間で別れた男に似ていたからだった。 急に東郷高校をやめることになり、無職になるが、なにかと東郷高校にやってくる。

岩魚 善次郎 (いわな ぜんじろう)

東郷高校の生徒で、魚の鱗クラブを結成し、部長になる。18歳だが1年留年しているのでまだ2年生。口がたつ上に統率力もあるため、黒峰会長を生徒会長から引きずり落とそうとするが、失敗してしまう。1年前にも似た騒ぎを起こしており一週間の停学をくらうが、結局自主退学して光輪高校に転校する。 偽Zを語って東郷高校の会長印を盗んだため、黒峰会長、つぶら、高屋敷に丸坊主にされる。また、黒峰会長の知り合いの中学生を利用して懲りずに生徒会を失墜させようとしたが、またもや失敗する。

親父 (おやじ)

高屋敷の父親でちゃらんぽらんな人。元警官で、今はペンネーム一ノ瀬洸という名前でロマンス小説を書いている有名人。息子を小説のネタにし、設定もほとんどノンフィクションである。女遊びが原因で8年前に妻と離婚し、高屋敷の祖父に勘当されている。高屋敷昴にとって、昔は強くてかっこ良くて優しい自慢の父親だった。 しかし、親父自身は自分をだましながら30年過ごしていたため、何かが壊れて変わってしまった。締め切り前は居留守を使い、ドアも開けてくれない。仕事を選ばず、挿し絵が少女漫画の可愛いジュニア小説も書いている。

アニー

東郷高校の理事長の孫娘。17歳の金髪美女で日本文化に興味があり、日本語もペラペラ。祖父である理事長のつきそい兼通訳として東郷高校にやってくる。B国に東郷高校の姉妹校になる学校を建築中。将来はそこの経営にたずさわる予定。黒峰会長が理想の人だが、黒峰会長にゲイだとカミングアウトされ、失恋するも、あきらめていない。 東郷高校が乗っ取りの危機にあい、理事の一人になる。

兵藤 明 (ひょうどう あきら)

急にやめた紅咲先生の代わりにきた英語の教師。メガネをかけていて、低い声で妙に静かな先生。目が笑っていなくて恐い。初代Zチームに、東郷高校の調査の為に雇われていた。実は本人が東郷高校の三代目Zだった。

集団・組織

はいぱあ警備隊 (はいぱあけいびたい)

『聖・はいぱあ警備隊』に登場する組織。東郷高校の風紀委員の別名で、狼の群れの中の羊同然の女子生徒20名をガードしている。1年生の間ではいぱあ警備隊と称されるようになり、女生徒からの人気が高い。隊長は2年B組の高屋敷で、休み時間になると女の子のいるクラスの前に立ってガードする。36人おり、みんな結構カッコよく、4人の警備隊が女子生徒と付き合い始めた。

東郷高校生徒会 (とうごうこうこうせいとかい)

『聖・はいぱあ警備隊』に登場する組織。黒峰会長が率いており、伝統、そして、元男子校ならではの厳しい上下関係で統制されている、無敵の生徒会。ヤコブ館の最上階が生徒会室で、黒峰会長好みの粒ぞろいの取り巻きを揃えており、まるで逆ハーレムのよう。つぶらは悪のモーホー生徒会と呼んでいる。会計監査の寒椿、書記の菊切、体育部長の浜桔梗、副会長の梅原田という役員で構成されている。 寒椿は黒峰会長をとても慕っており、浜桔梗と梅原田は仲が良く、菊切は実は女が好きで長いモノに巻かれる性格。生徒会は闇の商売人Zと裏で手を結んでいるが、黒峰会長は高屋敷を手元に置いておきたいため、風紀委員である高屋敷にはバレないように細心の注意を払っている。 また、生徒会の裏の顔は公然の秘密で、そのおかげであらゆる学生達が絶妙なバランスで共存共栄している。

私立東郷高校 (しりつとうごうこうこう)

『聖・はいぱあ警備隊』に登場する学校。つぶらが通う創立27年の高校で、とんでもなく騒動が多い。今まで男子校だったが、男子生徒1200名&女子生徒20名の共学になったため、狼の群れの中、羊同然の女子のガードを風紀委員が引き受けることになる。女の子達はすっかりアイドル化しており、ちやほやされている。普通科と商業科があり、商業科はまだ共学になっていない。 お城のような外観で、マイヤー館、ヤコブ館、ライン館があり、マイヤー記念会館の地下には、なぜか牢屋やワイン倉庫がある。理事は海外におり、学長がしきっているが、この学園を統括しているのは教職員ではなく、実際の実権は東郷高校の伝統により生徒会が握っている。 理事6人のうち4人が新しく入れ替わり、私立東郷高校は乗っ取りの危機にあうが、黒峰会長らのおかげで回避することができた。

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