仁侠姫レイラ

仁侠姫レイラ

行方不明の父親を探すため、そして失われたプロレス人気を取り戻すために奮闘する現役女子高生レスラー・海原レイラの姿を描いたプロレス漫画。レイラの活躍と、活気を取り戻していくプロレス業界の様子が熱く表現されている。「週刊少年チャンピオン」2009年19号から24号まで短期集中連載の後、2010年21・22合併号から2010年52号にかけて連載された。

正式名称
仁侠姫レイラ
ふりがな
にんきょうひめれいら
原作者
梶 研吾
漫画
ジャンル
プロレス
関連商品
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概要・あらすじ

海原レイラは、周りには正体を隠しているが、実は「仁侠姫レイラ」のリングネームで活躍する現役女子高生レスラーである。最初は無名であったレイラだったが、プロレス界の大スターである羽丘勇人に勝負を挑み、抜群の格闘センスと、覆面レスラーながらもかわいらしいルックスで、一躍有名レスラーへと成長する。さらにレイラは実の父親を探すため、そしてプロレス業界を盛り上げるため、セコンド役の帝都とともに全国を駆け回り、新たな強敵と戦っていく。

登場人物・キャラクター

海原 レイラ (うなばら れいら)

「仁侠姫レイラ」のリングネームで活躍する覆面女子プロレスラー。しかし、普段は女子高校生として普通に暮らしており、周りにもプロレスラーであることを知らせていない。そのため、学校生活では髪を三つ編みにして眼鏡をかけ、できるだけ目立たないようにしている。プロレスの試合では、スリムな身体からダイナミックでアクロバティックな技を繰り出し、そのルックスからファンの人気も高い。 背中に人魚姫の入れ墨を入れており、試合の際には服が破れて晒されることが多い。街で偶然、興業中だった帝都と出会い、そのまま「大帝都プロレス」に所属することになった。帝都の前では、控室でほぼ全裸になるなど羞恥心がない。プロレスを始めたきっかけは、大好きだった父親がプロレス好きだったから。 現在、その父親が行方不明になっているため、プロレスラーとして有名になって探し出したいという思いがある。また、同時に、人気が低迷しているプロレス業界を盛り上げたい、という情熱も抱いている。得意技は、両足で首を固めヒールホールドを決める「マーメイドスプラッシュ」。

帝都 (ていと)

「大帝都プロレス」のトップで、看板プロレスラーでもある中年男性。レスラー生活40年のベテランで、リングネームは「グレイトフル帝都」。身長188cm、体重120kgと体格にも恵まれ、大帝都プロレス内では「最後の守護神」を自称している。プロレスに対する情熱は間違いなく本物ではあるものの、観客を楽しませるプロレスができないため人気がない。 最終的に資金が底を尽き、相手役のプロレスラーや審判が愛想を尽かして試合中に出て行ってしまった時、海原レイラ扮する「任侠姫レイラ」がリングに飛び入り参加。この時の手合せで意気投合し、レイラが大帝都プロレスに所属することとなった。以降は、よくレイラのセコンド役を務めている。強面だが、優しく面倒見の良い性格で、レイラに振り回されつつも、あれこれ世話を焼いている。

羽丘 勇人 (はねおか ゆうじん)

「西部プロレス」で一番の人気を誇るプロレスラーの青年。現在のプロレス界でもトップの実力者といわれている。見た目もまるで俳優のように恰好が良く、女性たちから非常にモテる。その人気を利用して、自分の知名度を上げると同時に、プロレス界を盛り上げようと考えた海原レイラに、マスコミの前でストリートファイトを挑まれた。 以降、生意気で好戦的な態度のレイラに腹を立てている。得意技は敵の左肩を右手でつかみ持ち上げ、そのままリングに勢いよく叩き落とす「ダンシングスプレンドール」。

黒霧 久巳 (くろきり ひさみ)

「西部プロレス」で部長を務める男性。プロレス業界のルールに厳しい。一方的にマスコミを呼び、羽丘勇人とのストリートファイトを実現させようとした海原レイラに立腹。以降、彼女を潰そうと暗躍する。

オホーツク北海 (おほーつくほっかい)

「北部プロレス」のトップで、プロレスラーも務める中年男性。北海吠の実父。体格が良く、スキンヘッドに太い眉という強面だが、実は少々気が弱い。帝都とは旧知の仲で、海原レイラ扮する「任侠姫レイラ」のファンでもある。

北海 吠 (ほっかい ほえる)

「北部プロレス」に所属し、「ホエル・ザ・キッド」のリングネームで活躍しているプロレスラーの高校生。オホーツク北海の実の息子でもある。北海道で巡業するため、海原レイラが現地の高校に転校した際、絡んできた複数の不良を瞬時に叩きのめしたレイラの姿を目撃し、「任侠姫レイラ」とは知らず一目惚れ。さらに、その場でレイラに告白するなど、かなり積極的な性格。 プロレスの試合では、キレとスピード感のある立ち回りで人気を集めている。本人は、練習はもちろん興業にもめったに顔を出すことはない。北海バーガーが大好物。

サンダーカムイ

東北国(みちのくに)を地元とするプロレス団体「奥羽プロレス」のトップの青年。プロレスラーも務める。覆面レスラーのため、普段から素顔を見せることはない。格闘センス溢れる実力派のプロレスラーで、興業面でもかなりのやり手。自分たちの団体を盛り上げるために、海原レイラ扮する任侠姫レイラを利用しようと画策する。

(あらし)

「北部プロレス」に所属する女子プロレスラー。かなりの肥満体。ヒール役ではあるものの、本来の性格は優しい。興業中、突然現れた海原レイラ扮する「任侠姫レイラ」に戸惑いを見せながらも、本気で戦いに臨む。大きく突き出た腹で相手に全力でぶつかって吹き飛ばす「ノースクラッシャー」が得意技。

集団・組織

大帝都プロレス (だいていとぷろれす)

帝都をトップとするプロレス団体。人気が低迷しており、資金も底を尽きているので、団体といっても、帝都以外の所属レスラーはいない状態。しかし、海原レイラが興業に飛び入り参加し、以降、正式に大帝都プロレスに所属するようになった。そのために、現在は活気を盛り返しつつある。

西部プロレス (せいぶぷろれす)

現在のプロレス業界で最も勢いのある団体。プロレス界のスターである羽丘勇人が所属しており、黒霧久巳が部長を務めている。後楽園ホールやディファ有明といった大きな会場で興業を行っている。

北部プロレス (ほくぶぷろれす)

オホーツク北海をトップとするプロレス団体。興業の客の入りも悪く、資金面でも苦戦している。特にここ最近は、最低観客動員記録を更新中であり、しかも客はプロレスに興味のないお年寄りや家族ばかり。そのため、オホーツク北海の頭を大いに悩ませている。

クレジット

原作

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