硬派銀次郎

硬派銀次郎

中学生ながら誰の世話にもならず、たったひとりで生きる主人公山崎銀次郎の学園生活を描いた作品。喧嘩やスポーツでの勝負を中心としたエピソードが多いが、積極的なヒロイン・小沢高子と奥手な銀次郎とのちぐはぐな恋愛模様も描かれており、ラブコメ的な要素も高い。続編として高校生になった主人公を描く『山崎銀次郎』が発表されている。

正式名称
硬派銀次郎
ふりがな
こうはぎんじろう
作者
ジャンル
不良・ヤンキー
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概要・あらすじ

天茶中学の番長山崎銀次郎は、兄が残した赤ん坊まもるとのふたり暮らし。他には家族も親類もおらず、新聞配達のバイトで生計を立てている。喧嘩の強さや筋の通った言動で、男女問わず生徒からの人気は高いが、硬派のあまり男女の仲には疎いのが玉に瑕。子分たちも銀次郎の手前、大っぴらに女の子と付き合うことができない。

そこへ転校してきたナイスバディのヒロイン・小沢高子は、周囲の者に頼まれ、銀次郎への猛アタックを開始するのだった。

登場人物・キャラクター

山崎 銀次郎 (やまざき ぎんじろう)

下町にある天茶中学で番長を務める。事故死した兄が残した赤ん坊まもるをたった一人で育てていた。140cmそこそこの短躯だが、喧嘩にはめっぽう強く、筋が通らない事には敢然と立ち向かう漢気の持ち主である。ただし、恋愛関係に関してはまったくの奥手で、やや男尊女卑の傾向がある。

まもる

交通事故により死亡した銀次郎の兄の息子。まだ言葉も拙い赤ん坊である。第一話で母親のもとに引き取られることになり、以後は登場しない(続編である『山崎銀次郎』最終話に成長した姿で登場する)。

小沢 高子 (おざわ たかこ)

天茶中学に転校してきた少女。162cm、B85・W60・H87の見事な発育ぶりをしており、積極的でオープンな性格。銀次郎の女嫌いをどうにかしたいと考えたクラスメイトたちに頼まれ、猛烈なアタックを繰り返すうちに、本気で惚れてしまう。

コオロギ

銀次郎の子分で、丸刈りの頭に常に学帽を被っている。勉強嫌いで喧嘩っ早い典型的な悪ガキだが、不良というわけではなく根は素直。クラスメイトのハナ子とは恋仲だが、親分の銀次郎が女嫌いであるため、大っぴらに付き合うことができないのが悩みの種。

(まさる)

銀次郎の子分で、常にコオロギと共に行動している。コオロギに比べると抑え役に回ることが多く、いまいち目立たない。やはりクラスメイトの千代子と相思相愛の仲だが、銀次郎の手前、堂々と付き合うことができずにいる。

コンガ国王女 (こんがこくおうじょ)

東南アジアにあるコンガ国の王女。反政府派に命を狙われたところを銀次郎に救われる。天真爛漫な性格で、日本語も話せるが、言葉遣いはかなりおかしい。

真弓 (まゆみ)

銀次郎とは別の中学に通う少女。ふとしたことで存在を知った銀次郎に興味を持ち、自分の家で飼っている犬の散歩係のバイトを持ちかける。

バンビ

『硬派銀次郎』に登場する犬。真弓の家で飼われているセントバーナードの成犬。巨体の割りに甘ったれで非常に気が弱かったが、散歩役を引き受けた銀次郎に鍛えられ、見違えるように逞しい犬に生まれ変わった。以後は、銀次郎の家で家事を手伝うなど、半ばギャグキャラとしてセミレギュラー化した。

佐々 金太 (ささ きんた)

天茶中学に転校してきた少年。父親は広域暴力団佐々組の組長で、それを恐れる者やへつらう者に祭り上げられる。しかし本人は、誰に対しても態度を変えず、自分を貫こうとしていた。銀次郎もその生き方を認め「男じゃ」と評している。

平田 (ひらた)

天茶中学にやってきた若い男性教師。生徒の悪事には鉄拳制裁を辞さず、素行の悪い生徒からは恐れられている。その言動には筋が通っており、銀次郎も兄のようだと認めていたが、さまざまなしがらみから、教師と生徒ではなく男同士の勝負として拳を交えた。

菜々 (なな)

スキー場で銀次郎が出合った女子大生で、銀次郎に初めて女性を意識させた人物。後に教師となり天茶中学に赴任してきた。

伊達 宗光 (だて むねみつ)

北海道の大牧場の跡取りで、伊達政宗の末裔と名乗る少年。強者との戦いと嫁探しを目的に、全国を巡っていた。嫁候補として小沢高子に惚れ込むが、それ以上に銀次郎との勝負に魅力を感じ、決闘を挑んだ。

桜木 (さくらぎ)

名門校として知られる傾城中学の生徒で、成績はトップクラス。さらマラソンでは全国大会2位の実績を持つ。エリート意識に凝り固まっており、天茶中学の生徒を事あるごとに馬鹿にしており、それがきっかけで、両校は勉強とスポーツで決闘することになった。

三井 秀樹 (みつい ひでき)

小沢高子とは幼馴染の少年。才色兼備の上に人当たりも柔らかく、常に涼しげな笑顔を浮かべている。しかし、その本性は非常に独善的で、高子が恋する相手である銀次郎を倒すため、金と暴力で300人の手下を集め、勝負を挑んだ。

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