SAND LAND

SAND LAND

天変地異と人間の愚かな行為により、一面砂漠となってしまった世界を舞台に、魔族の王子ベルゼブブと、元英雄のシバが幻の湖を探す冒険を描く。鳥山明の短期連載作品。

正式名称
SAND LAND
ふりがな
さんど らんど
作者
ジャンル
アドベンチャー
 
ファンタジー
レーベル
愛蔵版コミックス(集英社) / ジャンプコミックス(集英社)
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概要・あらすじ

人と魔族が暮らす、一面が砂漠に覆われ水不足に喘ぐ世界。たった一つの水源は王様が管理し、私腹を肥やす道具となっていた。魔族の王子・ベルゼブブは、ある日人間の保安官のラオから幻の泉を探す旅の手伝いを依頼され、配下のシーフと共に同行することになる。途中で国王軍の妨害を受けながらも三人は幻の泉を目指して旅を続ける。

登場人物・キャラクター

ベルゼブブ

魔族を統べるサタンの息子の王子。首にスカーフを巻き、頭にはゴーグルをかけている。極悪非道の魔族を自称するが、困った人を見ると手を差し伸べる優しい性格をしている。荒野に住み、通りかかる商人から水を奪っていた。ゲームに釣られて、人間の保安官ラオと共に幻の湖を探す旅に出る。 盗賊団をもろともしない強さを持ち、闇のパワーを吸収することで地形を変えるほどの強大な力を発揮する。

シバ

生真面目な性格をした初老の保安官。小魚を主食とする鳥を数年に渡り発見し、幻の湖の存在を確信して捜索の旅に出る。その際に魔族に協力を仰いだ。トンファーを武器とし、卓越した戦闘技術を持つ。元は伝説とまで言われた国王軍の将軍だったが、大将軍ゼウに疎まれ謀殺されかけてしまう。 一命を取り留めた後は名前をラオと替え、姿を消していた。

シーフ

盗みを得意とする魔族。面倒事を嫌う性格で、幻の湖を探す旅にも参加したがらなかったが、盗みの技術と知識の豊富さを買われベルゼブブから同行を命じられた。好奇心旺盛で、初めて車を運転した際にははしゃぐ一面も見せた。盗みを働く際には、見つかってもごまかしやすいようにサンタ服を着用する。

サタン

魔族を束ねる王で、並外れた巨体の持ち主。ベルゼブブの父親であり、パパと呼ばれている。魔族のために、またベルゼブブの修行にもなると、彼の幻の湖捜索の旅への同行を許可した。

アレ

正義感が強く、行動力に溢れた国王軍の将軍。父もまた軍人でシバの部下だったが、ピッチ人殲滅作戦の時戦死している。自分を重用したゼウに恩義を感じておりシバ彼の悪行を伝えられても信じなかったが、それが真実と分かるとシバに協力するようになった。

ゼウ

悪知恵の働く国王軍の大将軍。権勢欲の塊で国王に取り入り国政を取り仕切っている。水を独占するためにピッチ人の虐殺や戦車隊の謀殺などを指示してきた。かなりの老齢だが、己の体を機械化して命を長らえている。

スイマーズ

海水パンツに水泳用ゴーグルを身に付けた盗賊団の家族。国王軍と戦った反乱軍の生き残りで、シバの事を憎く思っている。国王のダムを破壊するのに協力し、川に水が戻った後は家族で泳いでいた。

国王 (こくおう)

砂漠世界を統治する、肥満体型の男。世界に残り一つしかない水源を独占して水を高値で販売し、私腹を肥やしている。実務はゼウに任せっきりな所があり、本人は遊び呆けている。

集団・組織

ピッチ人 (ぴっちじん)

『SAND LAND』に登場する部族。知能が優れた部族で、水を大量に作る装置を開発していた。しかし、水を独占して私腹を肥やそうとした国王にとっては邪魔な存在のため、ジウの計画の下虐殺されてしまう。世間には殺戮兵器を開発していたため、国王軍が討伐したと伝えられていた。

魔族 (まぞく)

『SAND LAND』に登場する種族。人間と異なった姿をしており、長命。身体能力が高く、脳内で会話をすることも可能。並外れた巨体を持つ魔族・サタンが統括をしている。悪戯程度の悪さしかしないが、諸悪の根源と思われており、古くから人間の悪行を押し付けられてきた。

場所

幻の湖 (まぼろしのみずうみ)

『SAND LAND』に登場する場所。シバが砂漠世界のどこかに存在すると信じている湖。淡水性の小魚を食す小鳥、ウォーター・フィンチが南から飛んでくるのを見てシバは存在を確信し、捜索を決意した。

書誌情報

SAND LAND 完全版 集英社〈愛蔵版コミックス〉

(2023-08-04発行、 978-4087926071)

SAND LAND 全1巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2000-11-02発行、 978-4088730394)

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