恋極星

恋極星

都会に憧れる女子高生と、病に侵された星を愛する青年の、儚く不器用な恋を描いたラブストーリー。2005年に「別冊フレンド」に読み切りとして掲載された、巻末に収録されている『君に光を』を、実写映画化に伴いリメイクした読み切り作品。

正式名称
恋極星
ふりがな
こいきょくせい
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

寂れた故郷を盛り上げるため、街全体に光を灯す「イルミネーション計画」の活動に参加していた女子高生さくらは、上京資金を貯めるためのアルバイトに精を出すほか、プラネタリウムに勤務する父親のもとに、毎晩お弁当を持っていくという、多忙な日々を送っていた。プラネタリウムでいつも星を観察している無愛想な青年職員・広瀬宗一郎をなんとなく気にかけていたある日、いつものようにお弁当を持っていったさくらは、進学するための上京を反対され、父親と激しい口論になってしまう。

その翌日、喧嘩のはずみで壊れてしまった腕時計を、徹夜で修理してくれた宗一郎にお礼を言いにいったさくらは、彼の星に対する情熱と知識、そしていつもとは違う気さくな性格に魅了され、会うたびに宗一郎に惹かれていくのだった、そんなある日、突如として体調を崩した宗一郎は病院へと運ばれ、そのまま入院。

さくらは、彼の体がガンに侵されているという衝撃の事実を知ってしまう。

登場人物・キャラクター

さくら

都会の煌びやかさに憧れる、ちょっと派手な格好をした女子高生。寂れた故郷を町おこしするため、友人と一緒に、「イルミネーション計画」と称した、街全体に光を灯す活動に勤しんでいた、元気いっぱいの少女。デザイン関連の学校への進学を夢見ており、暁人とともに上京するための資金を貯めるアルバイトにも精を出している。プラネタリムに勤務する父親のもとに毎晩お弁当を届けていたが、その時に職員の広瀬宗一郎と出会う。 無愛想でひたすら星を観察している宗一郎を、当初はいぶかしく思っていたが、進路を巡って父親と喧嘩した際に壊れてしまった腕時計を、宗一郎が修理したことがきっかけとなって彼と打ち解け、星に対する深い見識を持つ宗一郎に徐々に惹かれていく。 会話中に突如として倒れ、入院した宗一郎がガンに侵されている事実を知ってしまい、2年前に音信不通になってしまった宗一郎の彼女に代わって、懸命に彼を支えようとする。ネイルアートと宗一郎の笑顔が好き。

広瀬 宗一郎 (ひろせ そういちろう)

2年前からプラネタリウムに勤務している24歳の男性。星好きが高じ、父親の大反対を押し切ってプラネタリウムの職員になった苦労人。無愛想でとっつきにくい性格をしており、勤務時間外には、いつも職場の屋上で天体望遠鏡を覗いている。さくらとは顔見知り程度の間柄だったが、さくらの腕時計を修理し、彼女の進路について父親に理解を求めるようにアドバイスをしたことがきっかけとなり、急速に親しくなった。 星に対する知識が豊富で、「引力」を人の関係になぞらえるなど、詩的な表現を好む話し上手でもある。実は数年前から体をガンに蝕まれており、余命はいくばくもない状態。アメリカに留学している彼女がいたが、病気を伝えた2年前から音信不通になってしまった。 そのことが原因となって笑顔を失い、今でも人を信じられずにいる。成功率が5%しかない手術を頑なに拒み、残る人生を星の観察に捧げようとしていたが、さくらの懸命の説得により、手術を受けることになった。

暁人 (あきと)

さくらの友人の男子高校生。さくらと同じく「イルミネーション計画」の活動に勤しみ、彼女と一緒に上京する約束を果たすため、アルバイトに精を出して資金を貯めていた。病に侵された広瀬宗一郎のために、学校にも来ないで街を奔走するさくらを心配し、彼女を止めようとする。

父親 (ちちおや)

プラネタリウムに勤務しているさくらの父親。親子の仲は良好で、毎晩職場までお弁当を持って来てくれるさくらに対し、とても感謝していた。高校卒業後にデザイン関連の学校に進学するため、上京するというさくらの夢に反対し、口論になってしまうが、広瀬宗一郎のアドバイスを受け、態度を軟化させることになる。

彼女 (かのじょ)

広瀬宗一郎と付き合っていた女性。宗一郎が高校生の時にアルバイト先で知り合い、付き合っていた。とても仲がよく、宗一郎が新星を発見した暁には、彼女の名前を付けることを約束していたほど。2年前のアメリカ留学中、宗一郎の病気を知らされた後に音信不通となり、宗一郎の心に深い傷跡を残した。

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