概要
大学生。かつて妖怪のころびを斬った忽那一族の末裔で、ころびに狙われている。日本刀の勢州正宗を携えて自室に引きこもるなどの奇行に走り、周囲からは精神を病んだと見なされている。男子がころびに殺されて夭折する忽那一族の宿命を断ち切るべく、青函連絡船に乗り込みころびを誘い出す。
ころびが見える以外に特別な力があるわけではなく、膂力や剣技も優れているわけではないようだが、忽那一族を襲う悲劇を繰り返させないためにころびと差し違えようとする勇気の持ち主。
関連人物・キャラクター
ころび
『連絡船奇譚』に登場する妖怪。翼と尾を持ち、全身には毛が生えている。慶安(17世紀中期)の頃、遠野郷で人々を殺し続けて来たが、忽那以十郎信伝に腕を切り落とされる。それ以降、忽那一族を呪い続け、男子が成長すると殺害し続けてきた。普通の人には姿が見えない。
関連キーワード
勢州正宗
『連絡船奇譚』に登場する日本刀。忽那以十郎信伝が使い、ころびの腕を切り落とした。ころびの襲撃に対抗するため忽那草介が携帯。忽那草介は、人を切る刀ではなく、ころびを切る刀と呼ぶが、特別な力を持つかどうかは不明。