海底人類アンチョビー

海底人類アンチョビー

安永航一郎によるSFギャグ作品。海と北九州の学園を舞台に、古代より続く海底人類と新興海底人類、そして陸上の人類の攻防、もしくは騒動を描く。『海のトリトン』をベースに、各種マンガやアニメのパロディ、時事ネタが取り込まれている。

正式名称
海底人類アンチョビー
ふりがな
かいていじんるいあんちょびー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ギャグ・コメディ
 
パロディ
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概要・あらすじ

ある朝、平凡な中学生・新巻圭が目覚めると、身体にエラと水かきが生えていた。父親から「お前は海底人類の生き残りで、国家復興のために旅立て」と家を追い出されてしまう。折しも海底人類の王族の末裔を探していた親衛隊長スモークと合流したは、王国を滅ぼした宿敵ホンダワラ帝国オキアミスと交戦、これを撃退する。

ホンダワラ帝国の地上侵攻計画を阻止するため、は果てなくアホらしい戦いへと身を投じることになる。

登場人物・キャラクター

新巻 圭 (あらまき けい)

海仙中学に通う2年生の男子中学生にして、アンチョビー王国最後の王子。本当の名前はアマジオ・サーモン・ケイ王子。非常識人間が多いアンチョビー一族の中では比較的常識人だが、周囲の評価は低い。ホンダワラ帝国との戦いに巻き込まれ、苦難の日々を送る。

オキアミス

『海底人類アンチョビー』に登場する、ホンダワラ帝国の第3王女。振る舞いは粗暴にしてノリが重視の行動派。ホンダワラ帝国先遣隊として、北九州に上陸しアンチョビー残党狩りに従事することになる。実は、アンチョビー王家の姫で、本当の名前はアニサキス・サーモン・オキアミス王女という。

スモーク・サーモン (すもーくさーもん)

『海底人類アンチョビー』に登場するアンチョビー王国の親衛隊長。王家復興を掲げて新巻圭に付きまとう。性格は自己中心的で高飛車、下品。悪気を一切見せずに盗難や万引きを繰り広げる。海底相撲王と呼ばれるほど強いが、ホンダワラ帝国との戦いを見ているだけだった。

海月 くらげ (みずき くらげ)

新巻圭と同じ海仙中学に通うクラスメイト。寿司屋・「海月寿司」の一人娘。圭の近くにいるため、否応なくホンダワラ帝国との戦いに巻き込まれる。登場人物の中では比較的まともな性格だが、女子中学生としては乱暴で口やかましく、ツッコミが激しい。

戸仲井 (となかい)

海仙中学で理科を担当する教師。白衣にエリ足が長い頭髪と口ヒゲ、そして眼鏡といういでたちで、狂科学者の雰囲気が漂う。新巻圭に端を発する海底人類の問題を一手に引き受けている。実は東京湾大学在籍時代に多々良川宗一と組んで、アンチョビーの民を使って非人道的な実験をした過去がある。

アラスカ・サーモン・キング皇帝 (あらすかさーもんきんぐこうてい)

『海底人類アンチョビー』に登場するアンチョビー王国を統べる皇帝。新巻圭やオキアミスの父親で、精力的にして豪快なおっさん。圭の育成を地上人に託そうと使者に渡したが、やっぱり心配になって地上に先回り。地上人に成りすまして圭を引き取って育てた。

モルミルス

『海底人類アンチョビー』に登場するホンダワラ帝国の第1王女。緑色の長髪にきつめの表情をした20歳ぐらいの美人。気位が高く統率力がある。多々良川宗一と手を組み、ホンダワラ帝国の文明を急速に発展させた。実はアンチョビー王国の王妃アニサキスの細胞から作られたクローンだった。

ライマンダ

『海底人類アンチョビー』に登場するカレイの遺伝子を持つホンダワラ帝国の海底女忍者。いつもは左眼を黒髪で隠している。ドジでお調子者、主君にさえ恩を感じず、ボーナスのためなら手柄を偽造するという不忠者。表皮の色を周囲の風景と同じにするというカレイの特殊能力を身に着けている。

イリコーン

『海底人類アンチョビー』の登場人物で、ホンダワラ帝国の下級戦闘員。通常は粉末やカプセルになっていて、水に漬けることで誕生する。名前は無く、番号で呼ばれている。筋肉質で戦闘や肉体労働に向いていそうだが、労働意欲は低く監視者がいないとさぼりがち。弱点は乾燥で、水分を補給しないと粉末に戻ってしまう。

多々良川 宗一 (たたらがわ そういち)

『海底人類アンチョビー』に登場する多々良川財団会長。スキンヘッドに丸眼鏡、常にタバコを景気よく吹かす悪人面の大男。海底開発の利権と引き換えにホンダワラ帝国に援助する。その正体は、地底人・地底共和国カランバの大統領で、真の目的は地上征服にあった。

集団・組織

ホンダワラ帝国 (ほんだわらていこく)

『海底人類アンチョビー』に登場する新興海底人類国家。20年前に海に流れ出したシーモンキーが半魚人に、その後に海底人類に進化したという。14年前に建国し、アンチョビー王国を滅ぼした。事実は多々良川宗一がアンチョビー一族のホルモンを元に強制進化させた民族だった。

場所

アンチョビー王国 (あんちょびーおうこく)

『海底人類アンチョビー』に登場する海底人類の王国。古代文明国家アトランティスの流れを汲み、2万年の歴史を誇る。王国臣民は、首にエラ、指の間には水かきがあり、足のすねや股間にある特殊なウロコで水中の推進力を増すことができる。14年前にホンダワラ帝国の侵攻を受けて、あっさり滅んでしまった。

海底要塞モリアワセ (かいていようさいもりあわせ)

『海底人類アンチョビー』に登場する巨大な海底要塞。多々良川財団の協力でホンダワラ帝国が作り出した。甲板に巨大女性像が乗り、その裸身にはサシミに偽装した爆弾が付いている。8本の足で陸上侵攻も可能。各種生産プラントを内蔵し自給自足で活動できる。全長1.9km、推定排水量3516万トン。

その他キーワード

オリハリセン

アンチョビー王家に伝わるアトランティス文明の遺産・至高金属オリハルコン。所有者が望む形状の武器になるのだが、新巻圭は、暴力が嫌いという理由からハリセンにしてしまった。打撃武器として使うだけでなく、ビームを発射できる。

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