五日性滅亡シンドローム

五日性滅亡シンドローム

残り5日で地球が滅びる、という噂を知った少年少女たちの様子を描く群像劇。「不二編」「死神編」「解明編」「完結編」の4つの章に分かれており、それぞれ全く別のキャラクターで構成されている。地球の滅亡をめぐって章ごとの内容を交錯させることで、滅亡したのか否かを直接的にではなく、匂わせる描写方法をとっている。イラストレーターとして活動していた作者の初連載作品。

正式名称
五日性滅亡シンドローム
ふりがな
いつかせいめつぼうしんどろーむ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

1st Season「不二編」

地球があと5日で滅びるという噂を聞いた水谷不二。彼女は、友人の白山藤子と共にいつもどおり学校に通っていた。ある日、不二が恋していた少年新高登が世界に絶望し、学校の屋上から飛び降りようとしているのを見て、慌てて止めに入った。噂が混沌とする中、不二は登に告白するか悩む。

2nd Season「死神編」

新高摩耶剣命の前に突然現れた小さな少女・新野綾香は、自分を死神だと言う。あまりにもマヌケな綾香の行動に、二人は訝しがる。しかし、綾香と共に生活するうちに、彼女が本当の死神であることを徐々に理解していく。

3rd Season「解明編」

猪木は友人の二村レンゲと共に、5日後に世界が滅亡するという噂を解明するべく部を発足する。ところが猪木の行動が雑なため、なかなか活動が進まない。周囲では物価が異常に高騰しており、彼女たちは困惑するも、いつもどおりの日々が続く。

4th Season「完結編」

引きこもりのニートダイスケの元に、ドジなメイドのアカネが突然やってきた。話によると彼女もまた引きこもりだったらしい。だが、なぜここにやってきたのか、全く見当がつかない。仲違いを繰り返しながら、二人はお互いを理解しようとする。

登場人物・キャラクター

水谷 不二 (みずたに ふじ)

髪の毛をツインテールにしており、おとなしい性格。世界があと5日で滅びるという噂を聞いて悩みながら、学校には毎日通っている。新高登のことが好きで、彼の言うことならなんでも信じてしまうため、友人の白山藤子から「新高オタク」と呼ばれている。恥ずかしがり屋で、登には告白できていない。 3rd Season「解明編」では、フィクションの人物として登場する。

新高 摩耶 (にいたか まや)

ロングヘアで、いつもジャージを着ている。冷静沈着で、淡々としたしゃべり方をする。ただし時々、一人で大きなボケをかますこともある。突然目の前に現れた新野綾香を、死神だと全く信じていなかった。共に行動するうちに、彼女が何者なのかを理解しはじめる。

猪木 (いのき)

ショートカットで、バツじるしのヘアピンをつけた少女。非常に大雑把な性格で、周囲にいつも迷惑をかけている。思いついたことを何でも行動してしまう節があり、あと5日で地球が滅びるという噂を聞いてすぐに、友人の二村、レンゲを巻き込んで「噂解明部」を発足。しかし後に自分のパンツを探す活動にしてしまうなど、後先考えない言動が多い。 彼女たちが先生の高見におつかいを頼まれて出かけたことで、世界の様子が明らかになる。

ダイスケ

引きこもりでニートの青年。あごにひげを生やしている。普段からほとんど部屋から出ず、昼ドラを録画して何度も繰り返し見てすごしている。部屋の片付けなど、家事全般はしっかりこなしている。突然押しかけてきたメイドのアカネに対してきつい行動を取ることが多いが、彼女の真摯な態度を見て、考え方を変える。

白山 藤子 (はくさん とうこ)

ロングヘアで、サバサバした性格の少女。水谷不二の親友で、いつも一緒に行動している。不二が新高登を好きなのを知っており、彼女を応援している。世界があと5日で滅びるという噂を一切信じておらず、困惑する不二をいつも励ましていた。滅亡まであと3日という時に地震が起き、頭に怪我をした。 3rd Season「解明編」では、フィクションの人物として登場する。

新高 登 (にいたか のぼる)

テニスに打ち込んでいた少年。世界があと5日で滅びるという噂を信じて絶望してしまい、学校の屋上から身投げしようとしたところを水谷不二に止められる。不二に片思いされているが、彼は全く気づいておらず、友人として接している。2nd Season「死神編」では新高摩耶の兄として登場。 3rd Season「解明編」では、フィクションの人物として登場する。

剣 命 (つるぎ みこと)

ショートカットの髪型で、メガネをかけている。新高摩耶の親友で、丁寧語口調でしゃべる。優しい性格の持ち主で、時々ボケをかます摩耶に対してのツッコミ役。死神と名乗る新野綾香を異常にかわいがり、彼女を困惑させている。幼い頃入院していたため、摩耶よりも年上。

新野 綾香 (にいの あやか)

あと5日で世界を滅ぼし去る死神だと名乗っている。新高摩耶と剣命の前に姿を現して死神であることを自慢するも、ほとんど力がなく、2人に弄ばれている。自称・閻魔大王の孫で、非常にプライドが高い。見た目が子供っぽく、命にはものすごく可愛がられている。水がとことん苦手で、水難に遭い続けている。

閻魔大王 (えんまだいおう)

強力な力を持つ冥界の主。新野綾香を地球に遣わした主君。最初は珠代という名で、学生の姿に変身して綾香の前に現れた。

二村 (にむら)

大きなおさげとメガネがトレードマークの少女。猪木、レンゲの友人。こまめな気づかいができる性格で、いつも猪木のめちゃくちゃな言動に振り回されている。普段から落ち着いており、地球滅亡の噂を聞いてもほとんど動じていない。彼女の書く小説の中に、1st Seasonの登場人物水谷不二、白山藤子、新高登が登場する。

レンゲ

背が高くてぐしゃぐしゃな長い髪の毛を持つ少女。猪木、二村の友人。普段からぼーっとしており、あまり何も考えていない。猪木の行き当たりばったりの発案には積極的に乗っている。人気のあるイケメン木村に告白されたことがある。時々しれっと攻撃的な発言をする。

高見 美津子 (たかみ みつこ)

猪木たちの担任の女性教師。普段からネガティブな発言が多く、学校は休みがち。食生活も乱れており、いつも目の下にくまができている。授業はいい加減で、何に対しても無気力だが、猪木の適当な行動には協力することがある。

教頭先生 (きょうとうせんせい)

メガネをかけており、禿げ上がった中年の男性教師。熱血漢で、猪木とは最初反りが合わなかったが、彼女と花壇の整備をすることで親しくなった。

木村 (きむら)

猪木たちのクラスで一番人気と言われているイケメンの少年。髪の毛を伸ばしている。レンゲに思いを寄せており、ラブレターを送って告白しようとした。

アカネ

背が高く、髪は大きなおさげにしており、買い物以外ではいつもメイド姿をしている。突然ダイスケの家に押しかけて、雇って欲しいといいだす。少し前までは引きこもりの生活を送っていた。家事はすべて、壊滅的に下手。

アオイ

非常に背が小さくツインテールにしているため、ダイスケは子供と勘違いしたが、れっきとした社会人。極度の男性恐怖症。もともとはアカネの主人で、彼女をダイスケの元から取り戻すためにやってきた。

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