概要
薩摩藩の郷士の男性。藩からいただく俸禄だけでは生活が成り立たないため、大工や棺桶を作りなどを生業としている。上級武士の横暴な振る舞いに耐えきれず、報復としてこれを斬り殺した罪で捕縛。取り調べを受けている間も暴れ、城下士を死傷させたことで死罪人となり、ひえもんとりに参加させられる。
後に、宝暦治水に参加。仲間思いで、武士としての志や技能が高い。
関連キーワード
宝暦治水
『薩摩義士伝』に登場する治水工事。濃州・勢州・尾州にまたがる木曽川・長良川・揖斐川の三大河川の治水を行うよう、幕府より薩摩藩に命じられ、行われた。この工事の出費により、薩摩藩を困窮させようという、幕府の意図があったのではないかとされる。