花田少年史

花田少年史

一色まことによる同タイトル漫画『花田少年史』をアニメ化。古き良き昭和の時代の日本の田舎を舞台としている。事故により、突然幽霊が見えるようになった悪戯好きの少年が幽霊の願いを解決する心温まるコメディストーリー。

正式名称
花田少年史
ふりがな
はなだしょうねんし
原作者
制作
マッドハウス
監督
小島 正幸
放送期間
2002年10月2日 〜 2003年3月26日
放送局
日本テレビ
話数
25話
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

悪戯好きのわんぱく少年花田一路が、車にはねられ頭に傷を負う。命に別状はなかったものの、一路の嫌いなオバケが見えるようになってしまった。オバケが見える彼に、オバケからいろいろと頼みごとをされてしまい、迷いながらも次々と依頼を引き受けていく、少年とオバケ達の心温まるコメディストーリー。

登場人物・キャラクター

花田 一路 (はなだ いちろ)

運動神経がよく、悪戯好きの小学生。ある日、いつものように悪戯をして母親に見つかり、叱られないよう逃げようと道路に飛び出して車にはねられ、後頭部を9針縫う怪我を負う。それにより幽霊が見えるようになり、更には会話をすることまで出来る「コワい能力」を取得。 オバケたちから生前の未練や心残りの願いを果たしてくれと頼まれ、その願いを叶えようと一生懸命に奮闘する。

貴人の父 (たかひとのちち)

中嶋 貴人の父親で、一年前のクリスマスの日に誤って橋の上から転落、事故死してしまう。貴人へのクリスマスプレゼントを用意していたが、事故で渡せなかったため、花田一路に貴人へとプレゼントを渡してほしいと頼む。

花田 徳子 (はなだ とくこ)

花田一路の姉で小学6年生。一路からはデブでブスだから「デブスマン」と言われ、姉弟のケンカが絶えない。とにかくカッコイイ「イケメン」好き。イイ男に会うたびに「初恋」をしている。宝物はリカちゃん人形で、ボーイフレンドのワタルくんが欲しい。

ユキ

生まれつき体が弱く、病院生活が多い少女。17歳で他界する。入院している病院で見た塗装業の青年、清司に恋心を抱いていた。清司に関する事で心残りがあり、その解決を求めて一路の前に現れる。

ジロ

花田家の飼い犬で、花田一路といつも一緒にいる。吉川のばあちゃんが生前に飼っていた愛犬チロの子供であり、ばあちゃんが亡くなり一度は保健所へ預けられるも、死んでしまったばあちゃんやチロの幽霊に頼まれ、花田家で引き取ることになった。

花田 大路郎 (はなだ だいじろう)

花田一路の父親で大工。「大工の大ちゃん」と呼ばれ、酒好き。呑んではご機嫌になっていることが多く、「話がわかるようでひとつもわからない親父」と一路には評されている。子育てにはおおらかで、多少の事では怒らないが、いったん叱り始めると思わず従わざるを得ないほどの迫力の持ち主となる。

倫子 (のりこ)

縁切山の向こうの方からやってきて、花田家の親戚として居座った女の子。本当は「のりこ」と読むのだが、周囲からは「りん子」と呼ばれる。花田一路のお嫁さんになると言い張るも、実は彼女はオバケであり、谷底に落ちたお地蔵様を拾い上げて欲しいと一路に懇願する。

俵崎 春彦 (たわらざき はるひこ)

俵崎財閥の御曹司である、25歳の青年。大学時代に同棲していた女性がいたが、跡取り息子という立場のため親の力で離ればなれになってしまった。その後、交通事故で危篤状態になってしまい、自分が死んでしまう前に別れてしまった女性に本当の気持ちを伝えたいと、花田一路に体の交換をお願いする。

メロン

若い女性のオバケであるが、まだ死んではいない様子。去年の夏に花田一路と同じクラスのガキ大将・斉藤洋平と交わした約束を、忘れてしまっている彼に思い出させてほしいと一路に頼む。

合田 優太郎 (ごうだ ゆうたろう)

「合田そろばん塾」の先生で老人男性。昔、小学校の校長を務めた経験から、そろばんを教えながらも躾もしてくれると評判が高い。遅刻や悪戯にはげんこで「ゴン」、指で「パチン」と頭をたたくので、子どもたちからはゴンパチの渾名で呼ばれている。 甘党であり、大好きな大福を食べているときに喉につまらせ絶命。家の整理や簡単な頼みなどをするため、花田一路のもとへやって来る。

吉川のばあちゃん (よしかわのばあちゃん)

花田一路のご近所さん。88歳の老女で、ある日ポックリと逝ってしまう。生前は愛犬チロとのふたり暮らしだったが、出産を前に事故死してしまったチロのお腹の中にいる子供・ジロの世話をお願いするため、一路のもとへ幽霊となって現れる。

花田 徳路郎 (はなだ とくじろう)

78歳になる、花田一路の祖父。孫の一路を溺愛しており、悪戯にもめったに怒ることはない、一路のよき理解者である。

横溝 人志 (よこみぞ ひとし)

花田一路の姉、花田 徳子のクラスに転校してきた男子。イケメンで徳子の数えきれない何度目かの初恋相手。本来は女の子として生まれてくるはずだった魂であったが、天の邪鬼の悪戯により男性として生まれてきた。

村上 猛 (むらかみ たける)

村上 壮太の父親で、故人。家長としての男気があり、息子の壮太が「男の中の男」と称賛するほど、死後もカッコイイ父親。残された息子と嫁をいつも見守っている。

中嶋 貴人 (なかじま たかひと)

花田一路の姉、花田徳子と同学年の少年。図書館で本ばかり読んでいることから本屋と呼ばれる、根暗な存在。もともとは読書と野球が好きな明るい少年だったが、サンタクロースにグローブをお願いしていた去年のクリスマスに父親を亡くし、それ以来気持ちが晴れずにいる。

村上 壮太 (むらかみ そうた)

花田一路と赤ん坊の頃からの幼馴染でクラスメイト、弟分のような男の子。父を早くに亡くしたことで母子家庭で育ち、そのためか物静かで優しい性格をしている。弱虫・泣き虫・運動音痴と揃ったことで一路からは「女みたい」と言われており、用を足すときの便所の見張りをやらされている。

天の邪鬼 (あまのじゃく)

時間と空間の行き来が自由で、弱い人間の心の隙間に入り込んでは悪戯を繰り返すトラブルメーカーの妖怪。女として生まれるはずだった横溝 人志を男に変えてしまってから、罰として彼の体に13年間封印され続けてしまっている。 封印を解いて外に出たいと願い、花田一路に13年前のその悪戯を阻止するように頼み込む。

マダム・カトリーヌ (まだむかとりーぬ)

インチキ占い師だった女占い師の幽霊。幽霊なのに厚化粧である。死んだとたんに霊感がさえ、予知能力が開花する。しかし生前にインチキを働いていたため、このままでは地獄行きの身であり、それを阻止するために花田一路の力を借りて世の中の迷える子羊の道筋を示したいと願い出る。

花田 寿枝 (はなだ ひさえ)

花田一路の母親。中年太りの体に割烹着を着た専業主婦で、一路の悪戯に目を光らせては、一路を追いかけまわしている。普段は怖いが、その内面は子ども思いで涙もろい。

織田 学 (おりた まなぶ)

医者の家に生まれたため、東大の医学部を目指し勉学に励んでいた。遊びやデート、楽しいことを封印して勉強し、二浪の末にやっと東大に合格した矢先、ポックリと逝ってしまう。そのため女性に対しての未練が強く、童貞で死んでしまったことが悔やまれて仕方なかったことから、花田一路へと彼の体を借りて、女性のおっぱいに顔を埋めたいと要求する。 女性の可愛さや、おっぱいの大きさ弾力など、注文はうるさい。

(しん)

川で溺れて死亡した少年。息子の突然の死で深い悲しみに陥り、心を閉ざしてしまった母親に何とか元気を取り戻してほしいと思い、花田一路の前に幽霊となって現れる。

市村 桂 (いちむら けい)

花田一路のクラスメイトの女子。気が強くケンカも上等で、男勝りなことから一路は「男女」と呼んでいる。看護婦の母親が患者と駆け落ちをしてしまい、父親とふたりでこの町に引っ越してきていた。そのため、内心では深く傷ついている。

柳原 歳三 (やなぎはら としぞう)

裸が好きな老人の幽霊で、花田一路の前にいつも素っ裸で現れる、通称ちんちんジジイ。自分の死期が近いことを悟り、あちこちの浮気相手に挨拶回りをしているうちにポックリと逝く。家の奥さんが何より怖く、生前に他の女たちからもらった沢山のラブレターを見つかる前に処分してほしいと一路に頼み込む。

クレジット

原作

監督

脚本

米村正二

総作画監督

兼森義則

音楽

平野義久

アニメーション制作

マッドハウス

原作

花田少年史 (はなだしょうねんし)

ある日突然幽霊と会話出来るようなってしまった少年花田一路は、成仏できずにさまよう幽霊たちから様々な頼み事をされる。嫌々ながらも幽霊たちの現世に残した想いを叶えるべく、一路が奔走する姿を描く。作者の持ち... 関連ページ:花田少年史

SHARE
EC
Amazon
logo