新SDガンダム外伝 騎士ガンダム 魔龍ゼロの騎士伝

新SDガンダム外伝 騎士ガンダム 魔龍ゼロの騎士伝

「SDガンダム外伝 騎士ガンダム物語」シリーズ第5弾。異世界であるスダ・ドアカワールドを舞台として、魔竜剣士ゼロガンダムが、仲間と共にザンスカール族に立ち向かう冒険譚を描くファンタジーバトル漫画。「コミックボンボン」誌上にて、1994年4月号から1995年1月号にかけて連載された。

正式名称
新SDガンダム外伝 騎士ガンダム 魔龍ゼロの騎士伝
ふりがな
しんえすでぃーがんだむがいでん ないとがんだむ まりゅうぜろのきしでん
作者
ジャンル
ファンタジー
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世界観

剣と魔法の世界スダ・ドアカワールドが舞台。TVアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場したロボット兵器「モビルスーツ」と、そのパイロットたちが住人として活躍する。本作『新SDガンダム外伝 魔竜ゼロの騎士伝』に登場するキャラクターのモチーフとなったのは、連載される前年に放映されていたTVアニメ『機動戦士Vガンダム』のものが多い。

あらすじ

最強の魔竜剣士(1話~2話)

魔竜剣士ゼロガンダムは、襲撃に遭っていた騎士マーベットを成り行きで救援。負傷のため聖騎士選抜大会に出場できなくなったマーベットは、優勝賞品である白金のハルバードを譲ることを条件に、ゼロガンダムに代理として出場することを依頼する。マーベットから借り受けた機兵リガカイザーに乗り込み大会に出場するゼロガンダムだったが、大会の最中、突如親分ゲモン率いるヘル・アクシズ団の襲撃を受け、白金のハルバードを奪われてしまう。ゼロガンダムはハルバードを取り戻すため、聖騎士ネオスライド旋風騎士プロストと共闘する。

幻魔王の挑戦(3話~5話)

白金のハルバードを手に入れ、龍機ドラグーンを新たな形態に真龍覚醒させた魔竜剣士ゼロガンダムは、父親の仇である幻魔王バイスガンダムの基地の所在を聞きつけ、その足跡を追うべくグラナダ王国を発つ。道中のカサレリア村で、風雲竜巻断による竜巻が立ち上っているところを目撃したゼロガンダムは、龍機ドラグーンを呼び出し村の戦士であるヘキサエルダーと共闘。しかし戦いのなかで、ヘキサエルダーの弟であるヘキサヤングが、バイスガンダム率いるザンスカール族によって囚われの身となってしまう。ヘキサヤングを人質に、ゼロガンダムを単身おびき寄せるバイスガンダム。ゼロガンダムはこの誘いに乗り、ザンスカール族の待つウーイッグケイブへたどり着く。ゼロガンダムとバイスガンダム、因縁の2人による一戦の幕が上がろうとしていた。

竜を継ぐもの(6話~7話)

父親の仇であるはずの幻魔王バイスガンダムが放った「私はお前の父親だ」という言葉は、魔竜剣士ゼロガンダムを大きく動揺させる。騎士ヴィクトリーの計らいでリガ・マウンテンへと送られたゼロガンダムは、騎士ヴイスクエアの課した修行により魔竜騎士ゼロガンダムへと成長する。時を同じくして、ゼロガンダムを退けていたバイスガンダムは、ドレスデン王国からロゼッタストーンを奪取。古代遺跡ドゥーム・ハイロゥを覚醒させ、スダ・ドアカワールドの粛清を目論んでいた。その予兆を感じ取ったゼロガンダムは、龍機ドラグーンを伴いドゥーム・ハイロゥへと向かう。それを見届けたヴイスクエアは、更なる真龍覚醒を促すべく第2の龍機である龍機ドラゴパルサーを目覚めさせるのだった。

メディアミックス

バンダイから、ゲームボーイアドバンス用のゲームソフトとして「新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語」が発売されている。ストーリーは本編と異なり、記憶を失った魔竜剣士ゼロガンダムが、幻魔王バイスガンダムを追って冒険をするというもの。

登場人物・キャラクター

魔竜剣士ゼロガンダム (まりゅうけんしぜろがんだむ)

雷一族の末裔で、父親の仇である幻魔王バイスガンダムを追って旅をしているモビルスーツ族の剣士。グラナダ王国の重鎮たちですら知らない白金のハルバードの真の価値について知っていたり、機兵リガカイザーに登録されていない技である雷鳴斬を使いこなしたり、更には機竜ドラグーンを呼び寄せるなど、常識外れの力と知識を持っている。 バイスガンダムとの戦いにおいて窮地に陥るが、騎士ヴイスクエアの課した修業のなかで、憎しみを超えた心に目覚め、魔竜騎士ゼロガンダムとして生まれ変わった。モデルとなったのは、TVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場するモビルスーツ「シャッコー」。

魔竜騎士ゼロガンダム (まりゅうきしぜろがんだむ)

魔竜剣士ゼロガンダムが騎士ヴイスクエアの修業によって成長した姿。継承した雷龍剣が更に洗練されることで、魔竜剣士を遥かに凌駕する力と操縦技術を得ている。騎士ヴイスクエアの勧めを受け、リガ・マウンテンでさらなる修練に励んでいた。しかしドゥーム・ハイロゥの覚醒に伴い、龍機ドラグーンと共に出撃。 再び幻魔王バイスガンダムに挑む。

聖竜騎士ゼロガンダム (せいりゅうきしぜろがんだむ)

聖龍機マルスドラグーンの顕現と共に生まれ変わった、魔竜騎士ゼロガンダムの新たなる姿。雷龍大系のすべてを受け継いだ証である聖鎧(セイントメイル)と、聖龍城ドラグーンパレスを召喚する力を獲得している。ドゥーム・ハイロゥと嵐暴機神ストームサンの力を我が物とした幻魔皇帝アサルトバスターに対抗すべく、聖龍機マルスドラグーンと共に出撃。 戦いの果てに、雷龍大系の神髄であるという、聖龍巨神ドラグーンパレスを見事に顕現させた。

騎士マーベット (ないとまーべっと)

グラナダ王国に住む人間族の女性で、騎兵リガカイザーの操主。聖騎士選抜大会に出場するためグラナダ王国へ向かう途中、ヘル・アクシズ団の襲撃を受けて傷を負ってしまうが、通りがかった魔竜剣士ゼロガンダムに助けられる。モデルとなったのは、TVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する「マーベット・フィンガーハット」。

聖騎士ネオスライド (せいきしねおすらいど)

グラナダ王国に所属しているモビルスーツ族の聖騎士。聖騎士選抜大会では、国を代表して無敗機兵メターナルで出場しており、過去に2回優勝している。本年度の大会でも圧倒的な力を見せつけるが、大会中にヘル・アクシズ団の襲撃を受け、ゼロガンダムと共闘、興味とライバル意識を抱く。大会後はロナ王の命を受け、ゼロガンダムを追って旅立った。

旋風騎士プロスト (さいくろんないとぷろすと)

グラナダ王国に所属するモビルスーツ族の騎士。先進機兵エプコ94を操る。聖騎士選抜大会ではエプコ94と旋風騎士プロストの実力から、聖騎士ネオスライドと決勝を争うと目されていた。大会では魔竜剣士ゼロガンダムと、彼の操る機兵リガカイザーの強さを目の当たりにし、彼に戦いを挑もうとするが、その矢先にヘル・アクシズ団の襲撃に遭うものの、ゼロガンダムの策に乗り、撃退する。 大会後は聖騎士ネオスライドと共に、ゼロガンダムを追う。

親分ゲモン (おやぶんげもん)

ヘル・アクシズ団を束ねる人間族の男性。幻魔王バイスガンダムと契約を結び、白金のハルバードを狙ってグラナダ王国を襲う。機兵の扱いに長けており、戦闘時は巨大機兵ザメロードを用いる。バイスガンダムが倒されてからは契約が切れたとみなし、魔竜剣士ゼロガンダムと幻魔皇帝アサルトバスターの戦いには不介入の姿勢を見せた。 モデルとなったのは、TVアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する「ゲモン・バジャック」。

ロナ王 (ろなおう)

グラナダ王国を治める人間族の男性。聖騎士ネオスライドに目をかけており、聖騎士選抜大会においても、ネオスライドの駆る無敗騎兵メターナルの優勝を信じていた。ヘル・アクシズ団の襲撃に遭うが生き残り、ネオスライドと旋風騎士プロストに、魔竜剣士ゼロガンダムを追うように命じた。モデルとなったのは、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』に登場する「マイッツァー・ロナ」。

ヘキサヤング

カサレリアに住む、モビルスーツ族の騎士。兄のヘキサエルダーと合わせ、「双騎士ヘキサツインズ」と呼ばれている。法術と呼ばれる特殊な力を操ることができ、その力は双機兵ジェミニクラスに搭乗した際に発揮される。ヘキサエルダーと共にザンスカール族に抵抗していたが、力及ばず捕えられ、魔竜剣士ゼロガンダムをおびき寄せるための人質にされてしまう。 モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する「Vガンダムヘキサ」。

ヘキサエルダー

カサレリアに住む、モビルスーツ族の騎士。弟のヘキサヤングと合わせ、「双騎士ヘキサツインズ」と呼ばれている。武術の達人で、その動きは双機兵ジェミニクラスの動きにも反映させることができる。ヘキサヤングがザンスカール族に囚われた際には、魔竜剣士ゼロガンダムをよそに単身救出に向かうが、ヘキサヤングの身の安全と、ゼロガンダムと幻魔王バイスガンダムの因縁を知り、救出をゼロガンダムに任せた。 ヘキサヤング同様、モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する「Vガンダムヘキサ」。

騎士ヴィクトリー (ないとゔぃくとりー)

嵐一族の末裔たるモビルスーツ族の騎士。嵐虎剣の使い手で、専用機である武人機兵ガオージャを持つ。幻魔王バイスガンダムの手で、ウーイッグケイブに生き埋めになってしまった魔竜剣士ゼロガンダムを救い出す。嵐虎剣を奪ったバイスガンダムを敵視しているが、同時にバイスガンダムを倒すべきなのは、彼と因縁のあるゼロガンダムであるとも考えている。 モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する「Vガンダム」。

幻魔王バイスガンダム (げんまおうばいすがんだむ)

ザンスカール族を率いるとされる、モビルスーツ族の男性。ザンスカール族による全世界の支配という野心に取りつかれており、ザンスカール族の部下たちや、雇い入れたヘル・アクシズ団を使い、スダ・ドアカワールドの各所で暗躍させている。嵐一族ではないが、極意書を強奪することで嵐虎剣が使用可能となっている。 更に、雷一族のみが使えるはずの雷龍剣も修得しており、幻魔王バイスガンダム自らは、雷龍剣の方が元々の自分の技であると語っている。魔竜剣士ゼロガンダムからは父親の仇として追われているが、そのゼロガンダムに対して「私はお前の父親だ」と告げ、混乱させる。

騎士団長ジェイバー (きしだんちょうじぇいばー)

ドレスデン王国の騎士団長を務めるモビルスーツ族の男性。かつて魔竜剣士ゼロガンダムの父親とは親友同士だった。ロゼッタストーン強奪のためにドレスデン王国を襲撃する幻魔王バイスガンダムと交戦。幻魔機兵バイザードに対抗すべく仮面機兵サイコニアスに乗り込み、機兵同士の激戦を繰り広げる。

騎士ヴイスクエア (ないとゔいすくえあ)

リガ・マウンテンに住む騎士。今のままでは幻魔王バイスガンダムに勝てないとして、魔竜剣士ゼロガンダムに修業を課し、彼を魔竜騎士ゼロガンダムへと成長させる。更に、新たな真龍覚醒を成し遂げるべく、リガ・マウンテンに籠らせ、さらなる修練を積ませた。

モンスターバイスタランチュラ

幻魔皇帝アサルトバスターのしもべたる蜘蛛のモンスター。グロテスクな形状をしている。人間族やモビルスーツ族の精神を操る能力を持っている。アサルトバスターはこのモンスターを使うことで聖竜騎士ゼロガンダムを操り、彼の所有する雷龍剣や龍機マルスドラグーンごと、ザンスカール族の戦力にしようとした。

幻魔皇帝アサルトバスター (げんまこうていあさるとばすたー)

ザンスカール族の真の支配者たるモビルスーツ族の男性。バイスガンダム同様に嵐虎剣を使いこなすが、これは奪い取ることで会得した幻魔王バイスガンダムとは異なり、生まれついての資質によるものである。また、専用の機兵である皇帝機兵アジバルドを所有する。停止していたドゥーム・ハイロゥを再起動させ、さらに人間族をいけにえにすることで、ザンスカール族による世界の支配を実現させようとしている。 モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場するモビルスーツ「V2アサルトバスターガンダム」。

赤嵐機兵サンレッド (せきらんきへいさんれっど)

幻魔皇帝アサルトバスターの側近で、ザンスカール四天王の1人。機兵ではあるが、意志を持ち喋ることができる。嵐虎剣の技が使えるように調整されており、聖龍機マルスドラグーンを吹き飛ばすほどの威力を持つ風電破を使いこなす。黒嵐機兵ゴクブラックと共に、アサルトバスターから逃れた人間族を捕獲しようとするが、超機甲神Gガンジェネシスの放った雷撃を受けることで爆発四散した。

黒嵐機兵ゴクブラック (こくらんきへいごくぶらっく)

幻魔皇帝アサルトバスターの側近で、ザンスカール四天王の1人。機兵ではあるが、意志を持ち喋ることができる。主な武装は巨大な弓で、遠距離から相手を牽制し、他の四天王に対する隙を作らせることを主な役目としている。赤嵐機兵サンレッドと共に、アサルトバスターから逃れた人間族を捕獲しようとするが、超機甲神Gガンジェネシスの放った雷撃を受けることで爆発四散した。

蒼嵐機兵ゴクブルー (そうらんきへいごくぶるー)

幻魔皇帝アサルトバスターの側近で、ザンスカール四天王の1人。機兵ではあるが、意志を持ち喋ることができる。巨大な鞭を兵装として備えており、巻き付けることで敵の動きを封じたり、武器を絡めとるといった戦法を得意とする。銀嵐機兵ザンシルバーと共に聖龍機マルスドラグーンに襲いかかるが、真聖機兵ガンレックスαの剣によって切り裂かれる。

銀嵐機兵ザンシルバー (ぎんらんきへいざんしるばー)

幻魔皇帝アサルトバスターの側近で、ザンスカール四天王の1人。機兵ではあるが、意志を持ち喋ることができる。剣を用いた直接的な戦闘を好む。蒼嵐機兵ゴクブルーと共に、聖龍機マルスドラグーンに襲い掛かるが、真聖機兵ガンレックスαの剣によって切り裂かれる。

集団・組織

ヘル・アクシズ団 (へるあくしずだん)

親分ゲモンが率いる盗賊団。幻魔王バイスガンダムと契約を交わしており、それに従いグラナダ王国を襲撃するが、魔竜剣士ゼロガンダムと、聖騎士ネオ・スライドをはじめとしたグラナダの騎士たちによって駆逐された。その後もバイスガンダムの私兵として暗躍するが、再度ゼロガンダムに敗れ去り、さらにバイスガンダムも消息不明となったことで、ザンスカール族と縁を切った。

ザンスカール族 (ざんすかーるぞく)

幻魔王バイスガンダムに率いられているとされる組織。ヘル・アクシズ団の影で暗躍している。ドゥーム・ハイロゥを使い、敵対するすべての部族を皆殺しにして、スダ・ドアカワールドをザンスカール族だけの世界へと変貌させようとしている。モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場した組織である「ザンスカール帝国」。

雷一族 (いかずちいちぞく)

雷龍剣を受け継ぐ一族。龍機と呼ばれる機兵を使役し、雷を操る力を持つ。一子相伝というわけではなく、一族はスダ・ドアカワールドの各地に散らばっている。本作『新SDガンダム外伝 魔龍ゼロの騎士伝』においては魔竜剣士ゼロガンダムが該当。彼は雷一族の秘伝と言われる雷龍大系を会得しており、一族の中でも特に強力な使い手とされている。

嵐一族 (あらしいちぞく)

嵐虎剣を受け継ぐ一族。雷一族同様、聖なる心を守るためにスダ・ドアカワールドの各地で活動している。幻魔王バイスガンダムや、ザンスカール族の機兵も嵐虎剣を扱うことはできるが、嵐一族ではないため真価を発揮できておらず、嵐一族である騎士ヴィクトリーの扱う嵐虎剣の足元にも及ばない。

ザンスカール四天王 (ざんすかーるしてんのう)

幻魔皇帝アサルトバスター秘蔵の、4機の意志を持った機兵たち。アサルトバスターより直接嵐虎剣を授かっており、1機のみでも聖龍機マルスドラグーンと互角に戦う力を持つ。一方で功を焦る側面を持っており、結束力はあまり高くない。

場所

スダ・ドアカワールド (すだどあかわーるど)

地球とは異なる次元にあるとされる世界。中世時代の北欧さながらの世界観で、モビルスーツ族、人間族、モンスターの3つの種族が生息している。また、さまざまな国や部族が混在しており、異なる国同士で戦争状態になることや、覇権を得たいという野心を持つ者によって、世界に混乱が及ぶことも多い。名称の由来は、バンダイのトレーディングカードである「カードダス」の逆さ読みとされる。

グラナダ王国 (ぐらなだおうこく)

スダ・ドアカワールドの王国。ロナ国王によって統治されており、聖騎士ネオスライドや旋風騎士プロストなどの名高い騎士を輩出している。1年に1度、聖騎士選抜大会を開催しており、豪華な優勝賞品を目指して参加する騎士たちや、その熱闘を間近で観覧する住民たちで盛り上がりを見せている。しかし、国の宝の1つである白金のハルバードを狙って、ヘル・アクシズ団の襲撃を受けてしまう。 モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士ガンダム』に登場する月面都市「グラナダ」。

カサレリア村 (かされりあむら)

ザンスカール族に対抗する者たちが寄り集まっている集落。強力な騎士と機兵に守られており、なかでも双騎士ヘキサツインズと、彼らの操る双機兵ジェミニクラスは、ザンスカール族の機兵をものともしない戦闘力を持っている。しかし、新たに風雲竜巻断を発動可能にしたザンスカールの機兵たちの襲撃を受け、ヘキサヤングが連れ去られてしまう。 モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する集落「ポイント・カサレリア」。

ウーイッグケイブ

カサレリア村の近くにある自然洞窟。幻魔王バイスガンダムは捕らえたヘキサヤングを人質に、魔竜剣士ゼロガンダムをこの洞窟におびき寄せた。洞窟であるため機兵を扱うことはできず、ゼロガンダムはバイスガンダムとの白兵戦を強いられた。モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する都市「ウーイッグ」。

陸上船リシテア (りくじょうせんりしてあ)

ザンスカール族の陸上用移動要塞で、巨大な車輪が付いている。幻魔王バイスガンダムの指示で、ウーイッグケイブの付近の地中に隠されていた。艦内には機兵を高速で製造するための工房が備わっており、いくら護衛を倒しても補充することができる。モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する戦艦「リシテア」。

ドレスデン王国 (どれすでんおうこく)

スダ・ドアカワールドの王国。ロゼッタストーンを秘宝として祀ってあるが、それを狙ったザンスカール族から襲撃を受ける。これを阻止するために老兵ジェイバーが仮面機兵サイコニアスに乗り込み出陣するが、幻魔王バイスガンダムに敗れ去り、ロゼッタストーンを奪われてしまう。

リガ・マウンテン (りがまうんてん)

雷一族の聖地とされる高山。龍機ドラゴパルサーが封印されている。雷龍剣を極めるための修業場としても知られており、魔竜剣士ゼロガンダムはこの地で修業を積み、騎士ヴイスクエアの指導を受けることで、魔竜騎士ゼロガンダムへと成長した。モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する組織「リガ・ミリティア」。

ドゥーム・ハイロゥ (どぅーむはいろぅ)

ザンスカール族の戦略の要となる、リング状の建造物。ロゼッタストーンを中心部にはめ込むことで、使用者の思念を反映した奇跡を起こすことができる。元は神聖な遺跡だったが、幻魔王バイスガンダムの手により、スダ・ドアカワールドの脅威となってしまう。モデルとなったのはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する宇宙要塞「エンジェル・ハイロゥ」。

イベント・出来事

聖騎士選抜大会 (せいきしせんばつたいかい)

グラナダ王国で年に1度開催されている武闘大会。試合では機兵を使った1対1の真剣勝負。そのため、大会に参加するには専用の機兵を所持している必要がある。優勝者には、副賞として賞金が授与される。白金のハルバードを所持することは、騎士としてこの上ない名誉とされており、大会では毎年、騎士たちによって白熱した戦いが繰り広げられる。

その他キーワード

モビルスーツ族 (もびるすーつぞく)

スダ・ドアカワールドに住む種族の1つで、総人口の半数以上を占めている。全身に鎧を着こんだような姿をしており、その名の通り、TVアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する人型ロボット兵器「モビルスーツ」に近い形をしている。しかし、全長は人間大で、意志を持って活動しているなど、従来の「モビルスーツ」とは異なる点が多い。

人間族 (にんげんぞく)

スダ・ドアカワールドに住む種族の1つ。現実に生きる人間とほぼ同じ特徴を持つ種族で、TVアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの登場人物がモデルとなっている。人間族の人口総数はモビルスーツ族と比較すると少ないが、種族同士による軋轢や差別といった問題は発生していない。また、国王や指導者など、国の代表となっている人物は人間族であることが多い。

モンスター

スダ・ドアカワールドに住む種族の1つ。名称は、神話やファンタジー作品などに登場する怪物と、TVアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する人型ロボット兵器である「モビルスーツ」を合わせたものが用いられており、外見なども両者を折衷したものとなっている。そのため、モビルスーツ族と比較すると生物的な特徴が多く見られる。 力に優れる反面知能は低く、機兵の操縦もできない。それ故、戦争などのために人間族やモビルスーツ族に使役されることが多い。また、稀にではあるが、モンスターに変身することのできるモビルスーツ族も存在する。

機兵 (きへい)

魔法を用いた動力によって機動する巨大兵器。人間族、モビルスーツ族に関わらず操縦することができる。モビルスーツ族をそのまま巨大化したような外見をしており、TVアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するモビルスーツにより近い特徴を持っている。龍機ドラグーンや真聖機兵ガンレックスα、超機甲神Gガンジェネシスなど、選ばれた者でなければ操縦できない機兵も存在する。 なお、機兵に乗り込み操縦する者は操主と呼ばれている。

龍機ドラグーン (りゅうきどらぐーん)

龍の姿をしている、謎の機兵。魔竜剣士ゼロガンダムの意志によって召喚、使役される。口から放たれる火炎を主武装としており、その威力はグラナダ王国を襲撃したヘル・アクシズ団の機兵たちを次々と撃破するほど。さらに、白金のハルバードと接触することで真龍覚醒を果たし、人型へと変形。白金のハルバードを武器として振るい、真雷鳴斬や雷龍撃など、雷龍剣の技を使って戦う。

龍機ドラゴパルサー (りゅうきどらごぱるさー)

リガマウンテンに眠る、第2の龍機。騎士ヴイスクエアの手によって目覚める。覚醒してしばらくはリガマウンテンに留まっていたが、魔竜騎士ゼロガンダムの聖なる心に反応し、主と見定める。幻魔機兵バイザードに苦戦を強いられる龍機ドラグーンの前に突如現れ、ドラグーンと合体。第2の真龍覚醒を発動させる。

聖龍機マルスドラグーン (せいりゅうきまるすどらぐーん)

龍機ドラグーンが、龍機ドラゴパルサーが合体し、新たな真龍覚醒を成し遂げた姿。龍機ドラグーンを追い詰めた幻魔王バイスガンダムを圧倒するほどの力を持つ。武器は白金のハルバードを引き継いでいるが、新たに聖龍機超雷鳴斬を発動させることができる。

聖龍城ドラグーンパレス (せいりゅうじょうどらぐーんぱれす)

雷一族のエネルギーの源とされる巨大な城。聖龍機マルスドラグーンが嵐暴機神ストームサンに追い詰められた際に、聖龍騎士ゼロガンダムによる「サンダーリアライズ」の呪文によって顕現した。ストームサンに匹敵する力と威容を備えている。さらに傷ついた聖龍機マルスドラグーンを一瞬で復元させる治癒力を持ち、肩部には聖龍城雷哮砲が搭載されている。

聖龍巨神ドラグーンパレス (せいりゅうきょじんどらぐーんぱれす)

聖龍城ドラグーンパレスの人型形態。雷龍大系の神髄と呼ばれており、雷龍大系を極めた聖竜騎士ゼロガンダムの手により誕生した。嵐暴機神ストームサン同様、機兵を収納するだけのスペースを持ち、聖龍機マルスドラグーンを体内に召喚。雷龍剣の力を用いることで、最強の主砲である雷神哮砲が使用可能となる。

機兵リガカイザー (きへいりがかいざー)

騎士マーベットの所有する機兵。マーベットの代理として聖騎士選抜大会に参加することになった魔竜剣士ゼロガンダムに貸し与えられた。機兵としての性能は高いとは言えず、前年度の聖騎士選抜大会ではろくな成績を残せなかった。しかし、魔竜剣士ゼロガンダムが乗ることで発動可能となった雷鳴斬で、機兵リガカイザーよりはるかに強力な機兵を撃破。 操主の魔竜剣士ゼロガンダムともども、一躍注目を浴びることとなる。

無敗騎兵メターナル (むはいきへいめたーなる)

聖騎士ネオスライドが乗り込む機兵。一振りの騎士剣を武器に戦う。グラナダ王国の王室で開発された由緒正しい機兵で、優美なフォルムとそれにそぐわない戦いぶりから高い人気を集めている。前年度の聖騎士選抜大会では見事に優勝を果たしており、本年度においても優勝候補の一角に挙げられている。

先進機兵エプコ94 (せんしんきへいえぷこないんてぃーふぉー)

グラナダ王国の民間工房である「エプコット製造所」が作り上げた最新式の機兵。旋風騎士プロストが乗り込む。武骨な設計がされており、ロケットパンチなどの奇抜な武装を持つ。聖騎士選抜大会では、プロストの操縦技量も相俟って、無敗騎兵メターナルに並ぶ優勝候補として注目されている。

巨大機兵ザメロード (きょだいきへいざめろーど)

グラナダ王国襲撃の際に親分ゲモンが乗り込んだ機兵。機兵リガカイザーの放つ雷鳴剣を耐えきるほどの、高い防御力を持つ。また、幻魔王バイスガンダムの手によって、風雲竜巻断の発射機構が備えられている。その力で機兵リガカイザーを破壊することに成功するが、白金のハルバードの力によって真龍覚醒を発動させた龍機ドラグーンの真雷鳴斬によって撃破された。

幻魔機兵バイザード (げんまきへいばいざーど)

幻魔王バイスガンダムが乗り込む機兵。バイスガンダムの雷龍剣を効果的に発動させるためのカスタマイズが施されている。バイザード雷塵網などの強力な技を駆使し、真龍覚醒を発動させた龍機ドラグーンや、仮面騎兵サイコニアスといった強力な機兵を圧倒した。

双機兵ジェミニクラス (そうきへいじぇみにくらす)

カサレリア村で開発された機兵。ヘキサヤングとヘキサエルダーが操主を務める。強力な馬力をもって敵を粉砕するテクニークモードと、法術で反重力場を発生させるストーンモードを切り替えて戦う。これらの機能は、2人が同時に乗り込むことで発動するものだが、どちらか片方のみでも戦うことができる。しかしその場合、戦闘力は大幅に落ちてしまい、ザンスカール族の機兵に苦戦を強いられるようになってしまう。

武人機兵ガオージャ (ぶじんきへいがおーじゃ)

騎士ヴィクトリーが乗り込む機兵。通常時はライオンの姿をしているが、ヴィクトリーの「武人覚醒」の声と共に変形し、人型となる。騎士ヴィクトリーの使う嵐虎剣を完全に再現することができ、この機体から放たれる風雲竜巻断は、ザンスカール族の機兵が使うものとはけた違いの威力を誇る。

仮面機兵サイコニアス (かめんきへいさいこにあす)

ドレスデン王国秘蔵の機兵で、騎士団長ジェイバーが乗り込む。名前の通り、顔に仮面を付けているが、これは真の力を押さえつけるための拘束具である。ドレスデン王国を襲撃した幻魔王バイスガンダムを止めるべく、彼の操る幻魔機兵バイザードに挑むも、敗れ去ってしまう。ドゥーム・ハイロゥの戦いでは、仮面を外すことで新たなモードである「ハウンデッドペルソナ」を発動。 真の力を発揮し、戦況を覆した。

皇帝機兵アジバルド (こうていきへいあじばるど)

幻魔皇帝アサルトバスターの所有している機兵。全身に、生物の瞳のような不気味な装飾をあしらっている。幻魔皇帝がモンスターバイスタランチュラを取りつかせることで操った人間族をドゥーム・ハイロゥに呼び寄せ、強酸性と思われる黒い雨を降らせることで虐殺。ドゥーム・ハイロゥ再起動のためのいけにえにした。

嵐暴機神ストームサン (らんぼうきしんすとーむさん)

幻魔皇帝アサルトバスターが呼び出した「黒い太陽」の正体。ザンスカール族の最終兵器と呼ばれるほどの圧倒的なパワーを秘めており、アサルトバスターはその力を表現するため、機兵ではなく機神と名付けている。サイズも非常に大きく、皇帝機兵アジバルドを収納できるほど。アサルトバスターの嵐虎剣を増幅させる機能を持っており、その力をもって聖龍機マルスドラグーンを大いに苦しめた。

真聖機兵ガンレックスα (しんせいきへいがんれっくすあるふぁ)

かつてスダ・ドアカワールドに降臨し、世界を救ったとされる機兵。聖龍機マルスドラグーンを苦戦させたザンスカール四天王を圧倒するパワーを持つ。嵐暴機神ストームサンに苦戦を強いられる聖竜騎士ゼロガンダムの祈りに応えて、ドゥーム・ハイロゥより呼び出された。

超機甲神Gガンジェネシス (ちょうきこうしんぐれーとがんじぇねしす)

かつてスダ・ドアカワールドに降臨し、世界を救ったとされる機兵。機甲神と呼ばれる特殊な機兵の集合体で、全長はもちろん、内包する魔力も通常の機兵を大きく上回る。嵐暴機神ストームサンに苦戦を強いられる聖竜騎士ゼロガンダムの祈りに応えて、真聖機兵ガンレックスαと共にドゥーム・ハイロゥより呼び出された。

雷龍剣 (さんだーそーど)

雷一族が用いる剣術。剣に雷をまとわせて斬りかかる雷鳴斬、文字通り雷を操る技が主体となっている。機兵でも使用が可能で、白金のハルバードのような元々雷龍剣を放つために作られた武装も存在する。また、龍機ドラグーンや聖龍城ドラグーンパレスを召喚、使役することも、雷龍剣の奥義の1つとされている。雷一族である魔竜剣士ゼロガンダムが使用する他、ゼロガンダムにとっては父親の仇であるはずの、幻魔王バイスガンダムも使用可能としている。

嵐虎剣 (すとーむそーど)

嵐一族が用いる剣術。風を操る技術に特化しており、収束した風の力を増幅して撃ち出すことができる。また、雷龍剣同様、騎兵が撃つことも可能。嵐一族の継承者である騎士ヴィクトリーのほか、剣術の極意書を奪った幻魔王バイスガンダムや、極意を応用したザンスカール族の騎兵も使用可能。また、幻魔皇帝アサルトバスターも、生まれつき嵐虎剣が使える。

真龍覚醒 (どらぐーんすてぃみゅらー)

龍機ドラグーンが姿を変え、新たな力を得る現象。真龍覚醒を発動させるためにはキーとなるアイテムが必要とされる。龍機ドラグーンは2度真龍覚醒を起こしており、1度目は白金のハルバードを組み込んだことで、龍型から人型に変化するため発動。そして、2度目はドラゴパルサーと合体することで発動し、聖龍機マルスドラグーンを誕生させた。

雷龍大系 (さんだーしすてむ)

雷龍剣の継承者にもたらされるという、奥義修得のためのプロセス。龍機ドラグーンの2度に渡る真龍覚醒もこれに含まれる。雷龍大系のすべてを会得した魔竜剣士ゼロガンダムは、聖龍城ドラグーンパレスを召喚。そして、雷龍大系の神髄と呼ばれる聖龍巨神ドラグーンパレスへの変形を成し遂げた。

白金のハルバード (はっきんのはるばーど)

グラナダ王国が所有している、機兵用の武具。聖騎士選抜大会の賞品とされていたが、ヘル・アクシズ団の襲撃に乗じ、巨大騎兵ザメロードに奪われてしまう。その威力は凄まじく、無敗機兵メターナルの盾を一刀両断するほど。しかし白金のハルバードの本来の役割は、龍機ドラグーンを真龍覚醒させることにあり、この事実を知るのは魔竜剣士ゼロガンダムただ1人である。

ロゼッタストーン

ドレスデン王国の秘宝。ドゥーム・ハイロゥ機動の鍵とされており、幻魔王バイスガンダムはこの宝石を求めて、ドレスデン王国を襲撃した。ドゥーム・ハイロゥを起動させたバイスガンダムは、この宝石に力を集わせ更なる力を得るが、彼が聖竜騎士ゼロガンダムに敗れると、バラバラに砕け散ってしまう。しかし、欠片のままでも力は残っており、この欠片はのちにゼロガンダムの手によって使用された。

雷鳴斬 (さんだーばりあんと)

魔竜剣士ゼロガンダムが使用する、雷龍剣の技の1つ。剣に雷をまとわせて、その力を借りて斬りかかる。特筆すべきはその汎用性で、ゼロガンダムは機兵リガカイザーを操縦しつつ、機兵の剣に雷を纏わせることで発動させた。この離れ業を披露することで、ゼロガンダムは聖騎士ネオスライドと旋風騎士プロストに強い関心を向けられる。

真雷鳴斬 (しんさんだーばりあんと)

魔竜剣士ゼロガンダムが使用する、雷龍剣の技の1つ。龍機ドラグーンが真龍覚醒を発動することで使用可能となった。白金のハルバードの穂先に、雷のエネルギーを集中し、そのエネルギーを刃状に収束させ斬りかかるというもので、雷鳴斬を防いだ巨大騎兵ザメロードすら一撃で粉砕するほどの威力を持つ。

雷戦輪 (さんだーちゃくらむ)

魔竜剣士ゼロガンダムが使用する、雷龍剣の技の1つ。雷鳴斬の応用技で、龍機ドラグーンが白金のハルバードの穂先に集中した雷のエネルギーを、リング状に束ねて展開する。同時に3つのリングを形成できるうえ、その1つ1つが機兵をたやすく両断できるほどの切断力を持っている。

雷龍撃 (どらぐぶれいく)

魔竜剣士ゼロガンダムが使用する、雷龍剣の技の1つ。龍機ドラグーンの全身に雷の力を集め、それを拳一点に集中し、殴りかかるという大技。真雷鳴斬を大きく上回る威力を持つ。幻魔機兵バイザードに向けて放たれたが、効果を示すどころかその威力を逆に利用されてしまい、一転して窮地に陥るきっかけとなってしまう。

聖龍機超雷鳴斬 (せいりゅうきはいぱーさんだーばりあんと)

聖竜騎士ゼロガンダムが使用する、雷龍剣の技の1つ。発動プロセスは真雷鳴斬と同様で、白金のハルバードに雷のエネルギーを集め、刃にして切り裂くというもの。しかし真雷鳴斬とは次元の違う威力を持っており、ドゥーム・ハイロゥの魔力を得て強化された幻魔機兵バイザードを、この技で一刀のもとに斬り捨ててしまう。

聖龍城雷哮砲 (せいりゅうじょうらいこうほう)

聖龍城ドラグーンキャッスルの両肩に搭載されている武装。高出力の雷エネルギーを直接放出する大口径砲で、嵐暴機兵ストームサンの風雲爆旋断と真っ向からぶつかり合い、吹き飛ばした。その威力は、ストームサンの力に絶対の自信を持っていた幻魔皇帝アサルトバスターに、初めて焦りを覚えさせた。

雷神哮砲 (らいじんこうほう)

聖龍巨神ドラグーンキャッスルの胸部に搭載されている最強の武装。ドラグーンキャッスルと、中に収納した聖龍機マルスドラグーン、そして、その操主である聖竜騎士ゼロガンダムの雷エネルギーを発射口に収束させ、打ち出す。嵐暴機神ストームサンに対する、最後の一撃として使用された。

バイザード雷塵網 (ばいざーどさんだーだすと)

幻魔王バイスガンダムの使用する、雷龍剣の技の1つ。敵の放つ雷エネルギーを幻魔機兵バイザードが発生させた特殊な力場によって吸収。雷光に変化させ、バイザードを中心とした全方位に向けて撃ち出す。有効な相手は雷龍剣の使い手のみに限定されるが、カウンターとしてはこのうえなく有効な技。龍機ドラグーンとの戦いでは、渾身の雷龍撃をバイザード雷塵網で破り、戦況を大きく覆した。

風雲竜巻断 (げいるとるねーど)

嵐虎剣による技の1つ。巨大な竜巻を発生させ、敵を拘束したり吹き飛ばしたりする。幻魔王バイスガンダムの手により発動機構を解析され、現在はザンスカール族が用いる機兵の主武装とされてしまっている。しかしそれらはまがい物にすぎず、騎士ヴィクトリーが武人機兵ガオージャで発動した風雲竜巻断は、巻き込まれたものすべてを寸断する大気の渦を発生させ、多くのザンスカール族の機兵を同時に破壊している。

嵐電破 (すとーむえれくとろん)

嵐虎剣による技の1つ。十字の形状をした真空の刃を飛ばし、対象を切断、破壊する。幻魔王バイスガンダムが得意とする技の1つで、嵐虎剣の継承者である騎士ヴィクトリーも使用する。また、風雲竜巻断同様、ザンスカール族の機兵によって運用されることもある。

風雲爆旋断 (ふううんばくせんだん)

嵐暴機神ストームサンが使用する、嵐虎剣による技の1つ。両手を広げ、風のエネルギーを集中し、無数の風雲竜巻断を同時に発射する。一撃一撃が風雲竜巻断を上回る威力を持っているうえに、全方位に向けて放たれるため、回避することが難しく、複数の敵相手でも有利に立ち回ることができる。聖龍機マルスドラグーンと真聖機兵ガンレックスα、超機甲神Gガンジェネシスに対し、同時に大きなダメージを与える。 エネルギーを束ねて1つの方向に放つこともでき、その場合は通常より大きな威力を持つが、その手段をもってしても聖龍城ドラグーンキャッスルが放った聖龍城雷哮砲には及ばなかった。

幻魔嵐爆斬 (げんまらんばくざん)

嵐暴機神ストームサンが使用する、嵐虎剣による技の1つ。掌に風のエネルギーを集め、巨大なエネルギーの刃を形成。対象を切り裂くことで完膚なきまでに破壊する。幻魔皇帝アサルトバスターにとって不要となったドゥーム・ハイロゥを破壊するため発動。ドゥーム・ハイロゥはこの技を受け、粉々に砕け散ってしまった。

幻魔乱砂塵 (げんまらんさじん)

嵐暴機神ストームサンが使用する技の1つ。幻魔皇帝アサルトバスターが、嵐虎剣を独自に改良し編み出した技で、全身から砂嵐と砂竜巻を巻き起こし、対象を砂の海へと埋没させる。振りまかれた砂には身体に付着すると固まるセメントのような性質と、エネルギーを吸収するといった特殊な作用が備わっている。

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