神様ドォルズ

神様ドォルズ

強大な力を持つ案山子の使い手として秘めた力を持つ大学生・枸雅匡平。彼が案山子を巡るさまざまな争いに巻き込まれながら、幼なじみ・枸雅阿畿との葛藤を乗り越えていくファンタジーアクション漫画。

正式名称
神様ドォルズ
ふりがな
かみさまどぉるず
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

東京のN大学社会学部に通う男子大学生、枸雅匡平。彼の故郷・N県K郡空守村では強大な破壊力を持つ装置・案山子が代々受け継がれ、と呼ばれる特殊能力者が自在に操っていた。匡平として最強の力を持つ選ばれた存在だが、故郷の因習に反発して平凡な学生生活を送る。しかし幼なじみの枸雅阿畿が自分を追って東京に現れたことで、日常が一変。

阿畿は凶悪な衝動のために案山子を利用するであり、追っ手として遣わされた匡平の妹・枸雅詩緒日向勾司朗らと市街地で戦いを繰り広げた。匡平は思いを寄せる同級生の史場日々乃を争いから守ろうと奮闘。だが日々乃も父親が空守村出身者であり、2人は否応なく事件に巻き込まれていく。

いっぽう枸雅家と対立する日向家の当主・日向佐兵衛は、最強の案山子・天照素を意のままに操ろうと画策。佐兵衛が倒れた後に阿畿が天照素を乗っ取るが、匡平らとの対決に敗れた。一連の戦いで全ての案山子が破壊され、空守村に平穏が訪れる。

登場人物・キャラクター

枸雅 匡平 (くが きょうへい)

空守村出身で、N大学社会学部に在籍する。枸雅詩緒の兄、枸雅阿畿の幼なじみ。ナイーブだが強い正義感を秘めている。最強の力を秘めた隻だが、6年前に瀬能千波野が死んだ事件を機に案山子との関わりを断った。東京で平凡な大学生活を送っていたが、秘めた力を解放して最強の案山子・天照素を倒した。 数々の事件を経て、片思いしていた史場日々乃と恋人同士になる。

(せき)

『神様ドォルズ』に登場する、案山子と精神で結ばれる能力を受け継いだ特殊能力者。異世界から案山子を呼び出し、その強大な力を意のままにできる。空守村のお社が枸雅家、日向家の出身者にその資格を付与。

史場 日々乃 (しば ひびの)

N大学社会学部に通う女子大生で、父親が空守村出身。戦闘による破壊で東京に住む家を失った枸雅匡平と枸雅詩緒を父親が自宅に引き取り、共同生活を始める。非日常的な事件に巻き込まれながらも、芯の強い性格で匡平らを助けた。巨乳の持ち主。

枸雅 阿畿 (くが あき)

暗密刀と呼ばれる案山子を操る隻。枸雅匡平と同じ姓を持つ枸雅家の一員である。幼い頃、近くの山で動物を殺して遊んだという。村外から赴任した女性教師・瀬能千波野を巡る村のいざこざに際し、千波野に好意を寄せていた阿畿が案山子を使って多数の村人を殺害した。その後は村の座敷牢に監禁されていたが、平城毅の手引きで脱走して数々の事件を起こす。 千波野の事件で幼い頃に親友同士だった匡平と決別するが、その後も屈折した友情で結ばれている。匡平との戦いに敗れた後、かつて自分が殺した枸雅篤史の母親に刺殺された。

枸雅 詩緒 (くが うたお)

枸雅匡平の妹で、小学校高学年。匡平から譲り渡された玖吼理と呼ばれる案山子を操る隻である。脱走した枸雅阿畿を捕まえるため、空守村から東京へ遣わされた。一途なドジッ子だが、訓練を経て優れた玖吼理の使い手に。最強の案山子・天照素の内部に取り込まれた双子の弟・日向桐生を助けるため、匡平とともに死闘を繰り広げる。

平城 毅 (ひらしろ たけし)

空守村出身の国会議員。空守村で代々対外折衝を任された平城家の一員である。案山子の力を利用するため、枸雅阿畿の脱走を手引きして東京に招いた。同じ目的で日向まひるとも接触する。

空張 久羽子 (からはり くうこ)

N大学の真・科学部部長を務める、眼鏡の巨乳理系女子。非日常的な世界に憧れ、案山子を巡る事件にすすんで関わりを持つ。しばらく枸雅阿畿と行動をともにし、平城毅に監禁された史場日々乃を救い出した。父親は警視庁捜査一課の刑事・空張恭助。

日向 桐生 (ひゅうが きりお)

枸雅詩緒の双子の弟で、武未禍槌と呼ばれる案山子を操る隻でもある。枸雅家と日向家の密約によって生後すぐ両親から引き離され、日向家の地下座敷牢に幽閉されて育った。日向佐兵衛が最強の案山子・天照素を目覚めさせるため、桐生をその内部に取り込ませてしまう。 枸雅匡平、詩緒らが死闘の末助け出す。

杣木 靄子 (そまき もやこ)

空守村で代々案山子の修理を担う器師の末裔。枸雅匡平、枸雅阿畿らと同い年の幼なじみでもある。阿畿に密かな思いを寄せていた。

日向 まひる (ひゅうが まひる)

禍津妃および武未禍槌と呼ばれる案山子を操る隻。枸雅匡平らより年下の少女で、ロリータファッションを好む。匡平を「匡平様」と呼んで一方的に恋い慕うが、史場日々乃への嫉妬から暴走。枸雅詩緒らに禍津妃を破壊された。

日向 勾司朗 (ひゅうが こうしろう)

宇輪砲と呼ばれる案山子を操る隻。枸雅匡平らより年下だが既婚者である。脱走した枸雅阿畿を追って東京に現れ、街中で戦闘を繰り広げた。幽閉を解かれた日向桐生に対して、保護者として面倒を見ようとする。

日向 佐兵衛 (ひゅうが さへい)

枸雅家とともに空守村を牛耳る日向家の当主。隻眼の老人。かねてから歪んだ野望を抱いており、お社の地下で見つけた最強の案山子・天照素を目覚めさせようとする。日向桐生を天照素に取り込ませて操ることに成功した矢先、長年弄んだ側女・綾女に殺された。

場所

お社 (おやしろ)

『神様ドォルズ』に登場する神殿。空守村で案山子を司り、枸雅家、日向家が共同で運営している。お社の地下に複数のトンネルで結ばれた空間があり、最強の案山子である天照素および常絶が眠っていた。

その他キーワード

案山子 (かかし)

全長数mほどの構造物で、人型ではないが人形とも呼ばれる。古くから空守村に伝わり、神体として崇められてきた。全部で10体存在すると言い伝えられ、うち8体が空守村のお社を通じて枸雅家と日向家に管理を委ねられている。それぞれが独自の形態と能力を持ち、玖吼理、暗密刀、宇輪砲などの名前を持つ。 また操る特殊能力者・隻も、原則として案山子ごとに決まっている。強力な破壊力を持つ鋭い刃物やビーム状の武器などを備え、空中を自由に飛行可能。

玖吼理 (くくり)

『神様ドォルズ』に登場する、空守村に伝わる案山子で、枸雅家と日向家の管理下にある8体の1つ。こけしに似たシルエットを持ち、頭部にあたるところから腕の代わりになる1対の部品が伸びている。その先端に仕込まれた刃物状の武器のほか、頭部から発射する光線などで戦う。枸雅匡平がその隻を務めていたが、後に妹の枸雅詩緒が受け継いだ。

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