ドージンワーク

ドージンワーク

同人漫画界を舞台に、絵の下手な主人公長菜なじみが、友人の売れっ子同人作家達との関わりを通して、成長と失敗を繰り返す姿を、主に4コマ漫画で描く。なじみを主人公とする本編の他、その3年後を描いた「番外編」も存在する。

正式名称
ドージンワーク
ふりがな
どーじんわーく
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

長菜なじみは友人の露理に誘われ、同人誌即売会へ足を踏み入れた。そこで露理や幼馴染のジャスティスが大量の同人誌を売っている事を知り、一攫千金を夢見て自分も同人誌を作り始める。しかしなじみは絵が下手だったため、作った同人誌は殆ど売れなかった。だが、なじみはファンやライバルを得て、少しずつ同人誌を作る楽しみを見出していく。

登場人物・キャラクター

長菜 なじみ

長いポニーテールの少女。学生だが学校、学年は不明。友人の露理やジャスティスが大量の同人誌を売るのを見て、金目当てで同人誌製作を始めるが、最初は絵が下手で殆ど売れなかった。友人達の指導で上達するが、調子に乗りやすく、慢心や勢い任せの失敗が多い。ペンネームは「ビューティーラヴ」で、サークル名は「ビューティーラヴハウス」。 主に陵辱系エロ漫画を描く。

露理 (つゆり)

長菜なじみのクラスメイトの少女。名字は不明。なじみを同人誌製作の道に誘う。物事が面白くなる事を楽しむ性格で、そのためになじみを調子に乗せたり、恥ずかしい行動をするよう仕向けたりする。ペンネームは「ブルマ子」で、サークル名は「パンツ革命」。同人誌のジャンルは陵辱系。 北野ソーラの友達である清水しずに陵辱系エロ漫画の才能を見出し指導を続け、「番外編」ではしずを大手同人作家に育て上げている。

ジャスティス

長菜なじみの幼馴染で常にスーツ着用の眼鏡男子。1度の即売会で3万部を売り上げる人気同人作家。後に商業誌でも連載を持つ。同人活動以外でも「ジャスティス」の名で通っており、家族にもそう呼ばれるため本名と思われる。ペンネーム、サークルともに名前は「ジャスティス」。 同人誌は自分の作品を多くの人に読んでもらい直に反応を感じるため行っており、利益を求めないため制作費が出る程度の価格で販売している。北野ソーラという恋人がいるが、他の女性に対しても総じて優しい。なじみには家族愛のような愛情を持ち、彼女に近づく星純一郎を敵視する。身体能力も優れ、料理も達者。

北野 ソーラ (きたの そーら)

11歳の少女。初めて参加した同人誌即売会でジャスティスに出会い、恋をする。積極的なアプローチで恋人同士となるが健全な交際に留まっている。長菜なじみや露理、二道かねるとは同人仲間として友情を感じているが、ジャスティス絡みで嫉妬する事もある。サークル名は「North sky」で、ペンネームは不明だが「ソーラのお部屋」というWEBサイトを開設しており、本名で活動していると思われる。 絵の上手さはなじみやかねる以上で、年齢の割に金銭感覚や気配りが優れている。「番外編」では中学生になっており、友達の清水しずが同人活動をしている事を知り歓迎した。

二道 かねる (にどう かねる)

本業はOLの兼業同人作家。職場ではお茶くみに自信を持っているが、周囲の評価は芳しくない。プロの漫画家になってOLを辞めたがっている。絵は下手で、同人誌即売会で隣同士になった事をきっかけに長菜なじみとライバル意識を持ち合うようになる。ジャスティス達の指導で多少上達するが、なじみに一歩遅れを取り続けた。 何かと見通しが甘く、なじみと同じく大量の同人誌を印刷してしまい、なじみ、星純一郎と一緒に北野ソーラから多額の借金をした事もある。サークル名、ペンネーム共に不明で、ジャンルも不明だったが露理の指導により、後にボーイズラブを主なジャンルとするようになった。

星 純一郎 (ほし じゅんいちろう)

長菜なじみが最初に参加した同人誌即売会で、彼女の本を買った唯一の客。なじみに恋愛感情を抱き、ストーカーまがいの行動をする事もあるためジャスティスには敵視されている。大学生だったが、後に中退して同人ショップ、しりのあなで営業職のアルバイトをするようになる。 なじみを盲目的に愛しているが、彼女の漫画も愛読しており、見栄え重視で情熱に欠ける同人誌に対してはハッキリと批判した。自ら同人誌を作った事もあり、絵は上手だが話作りは下手。「番外編」でもしりのあなの仕事は続けており、大手同人作家である清水しずを褒め称えた。

星 龍一郎 (ほし りゅういちろう)

星純一郎の兄。長髪の美男子だが恋愛経験が全くなく、ちょっとした事で相手の女性が自分を愛していると思い込む。大手出版社に勤務し漫画誌の編集者をしているが、その風貌から弟の純一郎にさえホストと思われていた。長菜なじみのことも自分の恋人と思い込んでおり、邪魔なジャスティスを敵視するが、怖気づき直接対決には移れないでいる。 なじみがプロデビューを目論み出版社への持ち込みを始めた時の担当になるが、その際は私情を排し、厳しい評価を下す。

清水 しず (しみず しず)

北野ソーラの友達の少女で、小学生時代にエロ漫画への関心を露理に見出される。その後、露理の指導で才能を伸ばし、「番外編」では中学生ながら陵辱系エロ漫画の大手同人作家に成長している。ペンネームは「ザ・サイレント」で、サークル名は「パンツ革命Jr」。 エロ漫画を描いている事を秘密にしていたため変装でソーラを誤魔化そうとするが、結局は友達の七尾なお、そしてソーラに気づかれる。絵はソーラよりも上手く、なおも引き込んで3人合同で陵辱系エロ漫画の同人誌を発行する。3人の中では最も胸が大きい。

七尾 なお (ななお なお)

北野ソーラと清水しずの友達で、ソーラの同人活動やジャスティスとの交際を把握している。「番外編」でソーラやしずと同じく中学生になっており、しずがエロ漫画を描いていることに気づいた。同人活動には距離を置いていたが、ソーラとしずに誘われて3人合同の同人誌に参加する。 しずやソーラよりも胸が小さい事を気にしている。

場所

メイドリームカフェ

『ドージンワーク』に登場したメイド喫茶。長菜なじみがアルバイトをしており、彼女を目当てに星純一郎が通いつめていた。やがてなじみと一緒の時間を増やすため純一郎がバイトで加わり、純一郎を警戒してジャスティスも加わった。ジャスティスによる執事サービスが話題となり、女性客が急増する。 これらの事態を面白そうと感じ、露理も一時店員に加わった。

尻の穴 (しりのあな)

『ドージンワーク』に登場する大手同人ショップ。社名は「(株)尻の穴」で、屋号が平仮名表記の「しりのあな」と思われる。長菜なじみの同人誌を多くの人に読ませるため、星純一郎が営業職のアルバイトを始めた。当初はなじみの同人誌を売り上げ見込み無しとして委託販売を見合わせていたが、純一郎の推挙で委託販売を行う。 なじみと二道かねるが刷った千部ずつが、純一郎による販売促進と三人の自費購入で完売し、以後定期的になじみの同人誌が置かれるようになる。

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