ナスカ

ナスカ

南米アマゾン奥地への探検に挑む青年・大山敏郎を襲う苦難を描くSFアクション。作者・松本零士が南米クスコ、マチュピチュ、アマゾン河、ナスカなどの現地取材を基に挑んだ意欲作。また、作者の大きなテーマのひとつである昆虫も作品の重要な位置を占めている。

正式名称
ナスカ
ふりがな
なすか
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

無職の青年・大山敏郎は、虫に刺されない特異体質を買われ、昆虫開発社という怪しげな会社に就職する。入社早々、殺人や爆破など次々と怪事件に巻き込まれる敏郎だったが、今度は南米アマゾン奥地への海外出張を命じられる。だが、そこは野生と科学が拮抗する想像を絶する魔境であった。

登場人物・キャラクター

大山 敏郎 (おおやま としろう)

御下宿大アパート荘に下宿する無職の青年。短躯でガニ股、ド近眼と取り得は無いのだが、なぜか虫に刺されたことが無いという特異体質の持ち主。それを見込まれて、昆虫開発社に就職、早々に南米奥地へ海外出張とは名ばかりの決死行に向かわされる。腕力こそ無いものの、悪運の強さと執念深さで苦境を乗り越えていく。

夜野 麻由 (やの まゆ)

昆虫開発社の社員で大山敏郎と行動を共にする美女。昆虫に関しては識者で、雪のアンデス山脈を大群で飛ぶ黒い新種の蝶プラネタリュウムファンタジアの発見者でもある。現代社会の陰で行われつつある昆虫戦争の真相を調査することが目的らしい。

吸血昆虫 (きゅうけつこんちゅう)

『ナスカ』に登場する昆虫。甲虫の一種でゴツゴツとした黒い外殻を持つ。強烈な毒を持っているため、特殊な防護スクリーンを纏っていない限り即死する。昆虫開発社で大量に飼育されており、擲弾内に詰めて敵陣に撃ちこめば、あらゆる爆弾、化学兵器よりも有効な爆弾に成り得る。

集団・組織

有尾人 (ゆうびじん)

『ナスカ』に登場する一族。アンデス山脈の雪の下、地底空洞に潜む人間によく似た種族で、長い尻尾を持つ。衣服を着用し、地底に近代的な施設を建設し、なぜか日本語とそっくりの言語を操る。世界中の地下に張り巡らされている水路を高性能の潜水艦で移動している。三億年以前から地下生活を送ってきたが、ダゼータと名乗るリーダーの下、決起の準備を着々と進めている。

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