夜明け前より瑠璃色な

夜明け前より瑠璃色な

人類が月に国家を築いた未来、高校生・朝霧達哉の家庭に月の王女・フィーナ・ファム・アーシュライトがホームステイで訪れて起こるドラマが描かれる。恋愛アドベンチャーゲーム『夜明け前より瑠璃色な』のコミカライズ作品。

正式名称
夜明け前より瑠璃色な
ふりがな
よあけまえよりるりいろな
原作者
オーガスト
作画
ジャンル
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概要・あらすじ

平凡な高校生・朝霧達哉の家に、月王国の王女・フィーナ・ファム・アーシュライトがホームステイで訪れた。気さくで成績優秀なフィーナは達哉をはじめ周囲の人々と打ち解けるが、達哉の幼なじみ・鷹見沢菜月はフィーナの出現で達哉への恋心を自覚し、悩みを深めていく。

登場人物・キャラクター

朝霧 達哉 (あさぎり たつや)

カテリナ学院に通う高校3年生。姉代わりの従姉・穂積さやか、妹(作中、明言されていないが原作ゲームでは義妹)の朝霧麻衣と同居しており、隣家の鷹見沢菜月とは幼なじみ。ホームステイで朝霧家を訪れた月王国の王女・フィーナ・ファム・アーシュライトとは家族同然に親しくなるが、幼少期に出会っていたことが後に判明する。 学業の傍ら、時々隣の鷹見沢家が経営するイタリアンレストランでウェイターのアルバイトをしていた。後に菜月の告白を受け入れ、恋人同士となる。両親の不在について作中で明言されてはおらず、原作ゲームによれば父は行方不明、母は病死している。

フィーナ・ファム・アーシュライト (ふぃーなふぁむあーしゅらいと)

月王国の王女。ホームステイで朝霧達哉の家庭を訪れ、生活を共にする。容姿に優れ、学業・スポーツ共に優秀で努力家。地球の一般的な生活にも積極的に馴染もうとする意欲を見せる。幼いころ地球に来たことがあり、そこで達哉と出会っていたことが後に判明した。現在の達哉にも好意を抱くが、やはり達哉を恋する鷹見沢菜月に対し、自分の気持ちは家族としての好意と告げて、将来的には王女として政略結婚を受け入れる意を示した。 死去した母を愛しており、生前の母が度々訪れていた満弦ヶ崎の遺跡に強い関心を示す。

鷹見沢 菜月 (たかみざわ なつき)

カテリナ学院に通う高校3年生で、同級生の朝霧達哉とは幼なじみ。獣医を目指しており、医大に推薦入学できるほどの学力がある上、運動能力もクラスで群を抜いている。達哉に恋心を抱くも伝えられずにいたが、フィーナにその気持ちを告げた時、アクシデント気味に達哉へ告白した形となった。

朝霧 麻衣 (あさぎり まい)

朝霧達哉の妹で、同じカテリナ学院に通う少女。作中では明言されていないが、原作ゲームによると達哉の父が事故死した両親の知人であり、朝霧家の養女となった。すなわち達哉の義妹にあたる。朝霧家では料理を担当し腕前は悪くないが、失敗した時ほど上機嫌そうな鼻歌を歌うため、その癖を知る達哉はその歌を「デスマーチ」と呼んで恐れている。 学校では吹奏楽部に所属し、担当楽器はフルート。

穂積 さやか (ほづみ さやか)

朝霧達哉、朝霧麻衣の従姉妹で、不在の両親に代わり保護者および姉代わりを務める女性。月博物館に勤めており、館長代理として多忙のため朝霧家を空けることが多い。過去に月王国への留学経験があり、博物館での縁もあって、月王国の王女・フィーナのホームステイを受け入れた。

遠山 翠 (とおやま みどり)

カテリナ学院に通う高校3年生で、鷹見沢菜月の親友。菜月の、朝霧達哉への恋心に気づいており、しばしばからかい気味に後押しする。内心では達哉に好意を抱いており、菜月と達哉が恋人同士になったと知った時は陰で秘かに涙した。

ミア・クレメンティス (みあくれめんてぃす)

フィーナのホームステイに同行した、御付きのメイド。フィーナ達と同年代の小柄な少女で、初対面の朝霧達哉は彼女を月王国の王女と間違えた。料理が得意で、朝霧麻衣とは月と地球の料理を教え合った。

リース

朝霧達哉が散歩中に出会った、小柄で無口な少女。自分のことを語らず、正体不明のまま朝霧家に顔を出すようになり、特に穂積さやかに気に入られている。正体は月王国の国教教団・静寂の月光の一員であり、満弦ヶ崎に眠るロストテクノロジー兵器の破壊が目的であった。作中ではリースとしか名を明かさなかったが、原作ゲームによればフルネームは「リースリット・ノエル」。

カレン

月王国大使館に勤める女性で、王女であるフィーナに対してはお目付け役のような存在。剣の達人であり、部下を使っての実力行使に訴える場面もある。満弦ヶ崎の遺跡を調べようとするフィーナを止めるが、フィーナの亡母への思慕から味方につく。

鷹見沢 仁 (たかみざわ じん)

鷹見沢菜月の兄で、父の経営するイタリアンレストランのウェイターを勤める青年。同店でアルバイトをする朝霧達哉や菜月をよくからかい、菜月からしゃもじの一撃を受けるが、内心では菜月と達哉の仲を静かに見守り、応援している。

集団・組織

静寂の月光 (せいじゃくのげっこう)

月王国の国教となっている宗教組織。宗教活動だけでなく、地球と月王国によるオイディプス戦争から生まれたロストテクノロジーを管理する機関でもある。満弦ヶ崎の遺跡に眠るとされるロストテクノロジーを調査し、危険な兵器であれば破壊するため、リースを派遣した。

場所

月王国 (つきおうこく)

月にある君主制国家。地球から月に移住した人類が築いた。過去に地球との間で「オイディプス戦争」という大規模な戦争を経験しており、終戦後もほぼ鎖国状態で交流は予断を許さない状態とされている。満弦崎中央連絡港市を地球との交流拠点としており、大使館や月博物館を置いている。

満弦崎中央連絡港市 (みつるがさきちゅうおうれんらくこうし)

主人公の朝霧達哉たちが暮らす市。市名が長いためか、地名として「満弦ヶ崎」と呼ばれることが多い。海沿いに位置し、真円形の満弦ヶ崎湾が特徴的。かつては月王国と地球の間で輸送用に使われた軌道重力トランスポーターが存在したが、月と地球の間にオイディプス戦争が起きた際、重要施設として攻撃を受けた。満弦ヶ崎湾はその攻撃で出来たクレーターだが、『夜明け前より瑠璃色な』本編の時代ではそれを知る者はほとんどおらず、月王国との数少ない交流拠点となっている。 月王国大使館や、月博物館もこの都市に置かれている。

カテリナ学院 (かてりながくいん)

主人公の朝霧達哉たちが通っている共学校。現代の学校と変わるところは少なく、月王国の歴史や地球との関係を扱う「月学」を科目として教えているが、受験には影響しない。

その他キーワード

オイディプス戦争 (おいでぃぷすせんそう)

地球から月に移住した人類が築いた月王国と地球の間に起きた、大規模かつ長期的な戦争。『夜明け前より瑠璃色な』本編の時代からは、遠い昔の歴史的出来事として扱われている。その被害は甚大で、高度な科学技術を逸失させて双方の文明を大きく後退させたと言われており、それら失われた技術はロストテクノロジーとして扱われている。このため、『夜明け前より瑠璃色な』の時代は数百年ほど先の未来にもかかわらず、一般人による日常生活は21世紀初期のそれと大差ない様子になっている。

クレジット

原作

オーガスト

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