概要
幼いころに母を亡くし、16歳になるまで男として育てられた少女。東京・芝の小間物問屋木乃花屋の若主人になっていたが、父がお千代と再婚し、弟の千太郎が生まれたことを機に娘として生きていくことを父から望まれた。旗本の3男・仁科三郎正宗との縁談話やダニエル・アーヴィングと出会いがあり、自由に憧れてニューヨークを目指して家出をする。
そして、アーヴィングと恋に落ちたことで志乃の人生は大きく動きはじめる。北辰一刀流の免許皆伝で運動全般が得意。ネコ(ポテ次)に1ヶ月で芸を仕込んだり、のちに写真師となり、N.Y.小町と呼ばれるようになるなど多才だが、家事全般は大の苦手である。
写真師としては、小角変幻斎、弟子丸とともに木乃花屋の向かいに紐育写真館を開業することになる。活発で凛とした性格で、周囲の人々の未来をも切り開いていく。