ひとりぼっちの○○生活

ひとりぼっちの○○生活

中学校に進学する事になった人見知りの少女、一里ぼっちの奮闘を描いた4コマ漫画。ぼっちは幼なじみの八原かいと、クラスメイト全員と友達になるまで絶交するという約束を交わしており、彼女と仲直りをするためにクラスメイト全員と友人になろうとする様が描写されている。「コミック電撃だいおうじ」vol.1から連載の作品。

正式名称
ひとりぼっちの○○生活
ふりがな
ひとりぼっちのまるまるせいかつ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
電撃コミックスNEXT(KADOKAWA)
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あらすじ

第1巻

人見知りの激しい少女の一里ぼっちは、中学校の入学式の日を迎える。ぼっちはほかの中学校に進学した幼なじみの八原かいと、ぼっちがクラスメイト全員と友達になるまで絶交するという約束を交わしていた。かいとまた友人関係に戻るために、最初の自己紹介でクラスメイトにいい印象を与えようとはりきるが、ぼっちは緊張のあまり自己紹介中に吐いてしまい、クラスメイト達に最悪な印象を与えてしまう。(ぼっちその1)

ぼっちはクラスで前の席に座っている少女の砂尾なこと友人になる事ができた。そんな彼女に元気に挨拶をしようとしたぼっちだったが、緊張した事で距離感を誤ってしまい、彼女に頭突きをしてしまう。ぼっちは反省しつつ、なこともっと親交を深めるために、メールアドレスを尋ねる。(ぼっちその2)

友達の作り方という本を読んでいたぼっちは、悩みを共有すれば友人となかよくなれるという事を知り、それをなこ相手に実践しようとする。しかし、ぼっちは相手から悩みを聞き出す事自体が難しい事に気づく。そんなぼっちの様子を見たなこは、彼女の悩みを解決するため、ぼっちを学校探検に誘う。(ぼっちその3)

ぼっちがかいと仲直りするために、クラスメイト達となかよくなろうとしていると知ったなこは、彼女が自分と友達になりたくてなったわけではないと解釈し、怒ってしまう。ぼっちはどうにかなこと仲直りするための方法を探るがうまくいかない。すると、様子のおかしいぼっちを見た本庄アルが、調子でも悪いのかとぼっちに話し掛けて来る。(ぼっちその4)

ぼっちはなことの仲直りの手助けをしてくれたアルに、友達になってほしいとお願いする。そんな中、なこはアルの服にハンガーが付いている事に気づく。だが、なこは照れ隠しでハンガーを付けているのはファッションだと言い張る。実はアルは態度を繕っていただけであり、過去に「残念な子」と言われ続けたとおり、極端なドジっ娘だったのである。(ぼっちその5)

ぼっちは、なことアルと三人で下校したいと考えていた。なこを誘ったあと、ぼっちはアルにも声を掛けようとするが、友人が多いアルはほかの友人達としゃべっている事が多く、話し掛けるタイミングが見つけられない。すると、なこがアルを連れ出し、ぼっちが話し掛ける機会を作るのだった。(ぼっちその6)

なこがぼっちの家に遊びに来る事となり、ぼっちはなこを精いっぱいもてなすために張り切っていた。ぼっちはそのための台本を作り、その台本どおりになこをもてなす。しかし、ぼっちは誤ってなこに紅茶をかけてしまう。台本に書かれていない事態を前にぼっちは、混乱して泣き出してしまう。(ぼっちその7)

教師の押江照代は、見た目から、教え子のなこを不良だと勘違いしており、彼女を前に身構えていた。さらに、警戒心が高じて、照代はなこに話し掛けられて逃げ出してしまう。しかしある日、照代はなこに伝える用事ができてしまい、恐る恐るなこに話し掛ける。(ぼっちその8)

家から出ようとしたぼっちは、近所の人が玄関の前で話している事で、外に出られなくなっていた。早く学校に行きたいぼっちは、勇気を出して玄関の扉を開けるが、そこにはすでに近所の人はいなかった。ぼっちはほっとしつつも、肩透かしを食らったような、複雑な気持ちになってしまう。(ぼっちその9)

人を避けながら歩いていたぼっちは、ソトカ・ラキターに忍者かと尋ねられた。ぼっちは否定するが、それを聞いたソトカは露骨にガッカリとした表情を浮かべる。ぼっちはソトカを失望させてしまったと考え、彼女を元気づける事はできないだろうかと、なことアルに相談。そしてぼっちは、折り紙で手裏剣を作り、ソトカの気を引く作戦に出る。(ぼっちその10)

ソトカはぼっちを忍者だと勘違いしたまま、彼女に弟子入りを志願。そのままぼっちはソトカに懐かれる事になった。ソトカと友達になりたいと考えたぼっちは、なことアルに相談。ぼっちは忍者の師匠としてソトカに修行を行い、それが終わった暁には友達になってほしいとソトカに願い出ようと決める。(ぼっちその11)

ある日の登校中、アルはうっかりランドセルを背負っている事に気づく。そんな中、ランドセルについて鋭く指摘して来た山田花子をうまくごまかす事に成功する。しかし、アルの残念な性格を知っているなこにはそのごまかしが通じず、笑われてしまう。(ぼっちその12)

ぼっちはみんなでカラオケに行く事を楽しみにしていたが、いざ当日になり、人前で歌わなくてはならない事に気づき、大いに動揺する。そんな中、ぼっちはほかの部屋にかいがいる事に気づき、自分に友人ができた事を報告する。そして、ぼっちは必ずクラスメイト全員と友人になって、かいと仲直りする事を宣言するのだった。(ぼっちその13)

中学に入学したばかりのある日、ぼっちはクラスメイト全員となかよくならなくても、かいと仲直りできる方法を思いつく。それは教室の前に「クラスが廃止になった」という紙を貼っておくというものだった。だが、クラスメイト達は誰かの悪戯だろうと誰一人として気にかけない。仕方なくぼっちは教室のドアを開く。(特別編)

第2巻

国語の授業で自作の俳句をみんなで発表する事になった。緊張しいの一里ぼっちはその授業に出るのが嫌で、風邪を引いた事にして学校を休もうと考える。シャワーで水浴びをするなど、風邪を引くための努力を重ねるぼっちだったが、結局当日に風邪を引く事はなかった。そこでぼっちは仕方なく学校に向かい、俳句の発表を前にして、母親から教えてもらった緊張をほぐすための方法を試す。(ぼっちその14)

ぼっちは八原かいとの約束を果たせずに、中学の卒業式を迎えた夢を見る。それを正夢にしないためにも、ぼっちは改めてクラスメイト全員と友人になるという目標に向かって決意を新たにする。そこでぼっちは風紀委員の倉井佳子の前で制服を着崩して、彼女から声を掛けてもらうという作戦を実行に移す。(ぼっちその15)

みんなで市民プールに遊びに行く事にする。そこで砂尾なこはぼっちに泳げない事を明かし、泳ぎ方を教えてほしいと願い出る。ぼっちはなこから頼られた事を喜ぶが、彼女は教え方が下手で、懸命に泳ぎ方を伝授するが、結局なこは泳げるようにならなかった。(ぼっちその16)

ぼっちは佳子に借りたリボンを返そうとするが、挙動が不審だったせいで、佳子にはからかっているのかと勘違いされてしまう。どうにかリボンを佳子に渡して誤解を解いたぼっちは、勇気を出して、これからも話し掛けてもいいかと尋ねる。そんなぼっちに対し佳子は、しゃべってもいいが、自分は友達を作らない主義だと答える。(ぼっちその17)

佳子は一人でも生きていけるような強さを身につけるために、友達を作らない主義だった。そんな佳子の強さにあこがれたぼっちは、彼女を真似するうちに、顔までしかめっ面を浮かべるようになった。しかし、なこに諫められたぼっちは、しかめっ面を止め、改めて佳子と友達になる事を望むのだった。(ぼっちその18)

ぼっちは佳子と友人になるため、彼女とコミュニケーションを取ろうとする。一方ソトカ・ラキターは、ぼっちを邪魔しないようにしていたが、ぼっちに構ってもらえない事で寂しがっていた。そんなある日の放課後、ソトカはぼっちから忍術の宿題を渡される。これによりぼっちの気遣いを感じたソトカは、上機嫌になるのだった。(ぼっちその19)

ぼっちは調理実習で、あまりしゃべった事のないクラスメイト達と同じ班になり、緊張していたが、極力明るく振る舞っていた。そんな中、ぼっちはくしゃみをして、強力粉を吹き飛ばしてしまう。これにより、ぼっちの班は料理の材料が足りなくなり、ぼっちは罪悪感から泣き出してしまう。(ぼっちその20)

ぼっちは校外学習で佳子と同じ班になるため、彼女を誘うタイミングを見計らっていた。ぼっちは、勇気を出して佳子に同じ班になってほしいとお願いするが、佳子からは、なかよしグループには加わるつもりはないと断られてしまう。それでもぼっちは、どうにか佳子を同じ班に誘うべく、説得を試みる。(ぼっちその21)

ぼっちは校外学習で、なこやソトカ、本庄アル、佳子と同じ班になり、カレー作りをしていた。そんな中、佳子はぼっち達なかよしグループに加わるにあたって、自分ができる事を考えて来たと口にする。佳子は「しおり」を作成しており、ぼっち達にシーフードカレーを作ろうと提案。みんなは最初こそ難色を示したものの、いざシーフードカレーができあがると、絶賛するのだった。(ぼっちその22)

数学のテストで赤点を取ったなこは、放課後に補習と追試を受ける事になってしまう。そんななこに対しぼっちは、楽しく数学を教えてあげると言い出す。しかし、教えるのが苦手なぼっちは結局、なこに楽しく数学を教える事ができなかった。その代わりとしてぼっちは、補習用のノートを作成してなこに渡すのだった。(ぼっちその23)

ある日、アルはうっかり小学生の時の制服を着て登校する。それに気づいたアルは一度家に戻ろうとするが、途中で山田花子に見つかってしまう。アルは、自分はアルの妹のミエルだと主張して、その場を乗り切るが、続いてなこにもその姿を見られてしまう。なこには当然のように妹のミエルだというウソは通じず、間違って小学生の制服を着てしまった事がバレてしまうのだった。(ぼっちその24)

押江照代は、今日こそは気弱な自分を変えようと意気込んでいたが、なこを前にしてさっそく萎縮してしまう。反省した照代は、まずはなこの事を知ろうと調査を開始し、その過程でぼっちと仲がいい事を知る。さらに、ぼっちがソトカから「師匠」と呼ばれている事を知った照代は、ぼっちの事を学校の「裏番長」だと勘違いしてしまう。(ぼっちその25)

2学期の終業式の日、ぼっちはこれまで一人も友達が作れなかった事を嘆いていた。そして今日こそは友達を作ろうと、強そうに振る舞う。そんなぼっちの決意を知ったソトカは、ぼっちの弟子を辞め、代わりにぼっちと友達になりたいと伝える。ぼっちはソトカから友達になってほしいと言われた事を嬉しく思うあまり、気絶してしまう。(ぼっちその26)

ぼっちはみんなといっしょに初詣にやって来た。そこで調理実習の時に同じ班だった栗枝衣抄尾中ペコを見かけたぼっちは、あの時の失敗を謝罪しようと、彼女達に話し掛ける。そして、いっしょにパンケーキを食べに行こうと誘い、友達になってほしいとお願いした。その申し出を二人に承諾され、ぼっちは喜びで気絶してしまう。(ぼっちその27)

第3巻

砂尾なこソトカ・ラキターは、スマートホンを持つ同士「スマホたぷたぷグループ」だと言い出す。ガラケーの一里ぼっちは、そのグループに入る事ができず、なこ達とこのまま友人でいたいと思い、母親にスマートホンを買ってほしいとねだる。(ぼっちその28)

進級を間近に控えたぼっちは、クラス替えでなこ達と別れてしまうのを怖れていた。そのための作戦を考えていた矢先、作戦を記した紙を落としてしまい、それを小篠咲まよに拾われる。そして、ぼっちがクラス替えで悩んでいる事を知ったまよは、学校を買ってしまえばいいと提案する。そんなお金はないと言うぼっちに対して、まよはアルバイトを紹介する。(ぼっちその29)

まよはクラス替えに悩むぼっちのために、その問題を解決しようとしていた。しかし、進級でのクラス替えがないとわかり、ぼっち達は肩透かしを食らう。そんな中、ぼっちは自分のために問題を解決しようとしてくれたまよと、友達になりたいと思っていた。そしてぼっちはまよを誘い、いっしょにプリクラを撮りに行く。(ぼっちその30)

ソトカは、ぼっちとまよが互いに「ちゃん」付けで名前を呼び合っているのを目にする。すると、ぼっちから「さん」付けで呼ばれていたソトカは、ぼっちから友達と思われていないのかと、気にし始める。そして、ソトカは自分もぼっちから呼び捨てで名前を呼んでもらおうと働きかけるが失敗する。それにショックを受けたソトカは、英語ばかりをしゃべるようになってしまう。(ぼっちその31)

ぼっちは倉井佳子の様子が、いつもと違っている事に気づいた。晴れやかな笑顔を浮かべる佳子を相手に、ぼっちは彼女となかよくなれたのかと思い、彼女に話し掛ける。すると突然佳子が倒れてしまい、ぼっちは彼女が今日1日中、熱が高かった事を知る。(ぼっちその32)

ぼっちは以前、調理実習の時に同じ班だった生徒に謝ろうとする。しかしその生徒が、二子乃咲二子乃継のどちらかがわからない。そして、ぼっちが勇気を出して二人同時に謝りに行くと、調理実習の時に同じ班だった乃咲が謝罪を受け入れてくれる。そんな乃咲と乃継と友達になりたいとぼっちが思う中、乃継が泣きながら乃咲の居場所を尋ねて来る。乃継と乃咲は姉妹喧嘩をしてしまったらしく、ぼっちは二人を仲直りさせようとする。(ぼっちその33)

3年生の卒業式でぼっちは、卒業生の胸にコサージュを付ける係となった。しかし、ぼっちは緊張のあまり針で胸を刺してしまわないかと不安に思う。すると、なこが自分で練習をしてみればいいと提案して、ぼっちはなこを相手にコサージュを付ける事にする。だが、なこの想像以上にぼっちは緊張しており、なこは本当に刺されるんのではないかと不安がる。(ぼっちその34)

2年生に進級した本庄アルは、今年こそは委員長になろうと張り切っていた。そんな中、河合依乃も委員長に立候補すると知ったアルは、さまざまな策を弄する。しかしその甲斐虚しく、アルは投票結果により去年に引き続き、副委員長に就任する事が決まってしまう。アルは来年こそは委員長になると、ぼっちといっしょにその意気込みを歌に乗せて叫ぶのだった。(ぼっちその35)

ぼっちは親にスマートホンを買ってもらう。するとなこが、からかい半分に新しいスマートホンに挨拶をするよう告げる。彼女の言葉に騙されたぼっちは、スマートホンアプリの音声ガイド機能を相手に友達になってほしいとお願いする。音声ガイドがぼっちのお願いを承諾すると、ぼっちは嬉しさのあまり気絶してしまうのだった。(ぼっちその36)

ぼっちは、双子の乃咲と乃継から頻繁に話し掛けられるようになっていたが、彼女達の顔が未だに判別できていなかった。そんな中、ぼっちはアルから目を合わせて会話できるようになれば、顔の違いもわかるようになるとアドバイスされる。そこでぼっちは、人と目を合わせて会話できるようにと、ソトカを相手に特訓を行う。(ぼっちその37)

抜き打ちの火事避難訓練が行われる事になったが、多くの生徒が押江照代の態度を見て訓練だと気づいてしまう。そんな中、照代はみんなに本気で訓練してほしいと考え、自分が放火したのだとウソを言ってしまう。しかし、ここにいるのにどうやって放火したのだと生徒達から尋ねられた照代は、時限式の発火装置を仕掛けておいたのだと、ウソの上塗りをするのだった。(ぼっちその38)

八原かいはどうやって超人見知りのぼっちとなかよくなったのかと、友人達から尋ねられた。そこでかいは、ぼっちとなかよくなった幼稚園当時の出来事を語り始める。(ぼっちその39)

第4巻

一里ぼっちは、夢の中で栗枝衣抄から会話が続かないと言われてしまう。実際の衣抄はそんな事を言わないとわかっていながらも、ぼっちは面白い会話ができるようになろうと決意。こうしてネットで面白い話を調べ始めたぼっちは、まずその話を砂尾なこに披露する。しかし、その途中でなこに話の整合性のなさを指摘されてしまう。(ぼっちその40)

ぼっちはなことの仲を深めるべく、面白い事を言ってなこを笑わせようとする。しかし考えて来たギャグに対して、なこはまったく笑ってくれない。そこでアルに相談すると、本庄アルから面白い人物として美奈川らうを紹介される。そして、らうはぼっちに面白い事を言うにはまず自分が笑う事だと教え、ぼっちはその教えをなこ相手に実践しようと試みる。(ぼっちその41)

合唱コンクールを前にしたぼっちは、人前で歌えるようになるための特訓を行っていた。そんな中、ぼっちはアルから、音痴のらうを特訓に誘ってみればどうかと提案される。そこでぼっちはらうを特訓に誘うと共に、らうのために特訓用のノートを作り始める。(ぼっちその42)

ぼっちは観たい映画があると、みんなを誘う。ぼっちが観たかったのはアニメ「ガンバル妖精」で、なことアルはどんな映画なのかと身構えていた。映画上映後、アルはこのアニメに嵌まり、ぼっちとソトカ・ラキターといっしょに「ガンバルカフェ」に行く約束を交わす。一方、なこは「ガンバル妖精」の面白さがわからず、一人疎外感を感じてしまうのだった。(ぼっちその43)

ぼっち達は遠足で動物園に来ていた。そんな中、ぼっち達と同じ班になった倉井佳子が、すべての動物を見ようと張り切っていた。しかし、みんなは自分勝手に動き回り、班行動がうまくいかない。そこでみんなで手をつないで行動するのはどうかとぼっちが提案、みんなで横並びになりながら手をつないで動物園を回り始める。(ぼっちその44)

稲金真理は田舎訛りを気にするあまり、クラスに馴染めずにいた。そんな中、真理が方言をしゃべっていたところをぼっちに目撃されてしまう。そこで真理はぼっちを呼び出し、みんなには内緒にしてほしいと頼み込む。すると、ぼっちは真理に友人達を紹介して、真理が気兼ねなく方言をしゃべれるような会を催す事にする。(ぼっちその45)

アルは今日こそはなこに勝ちたいと、テニス勝負を挑む。しかし、お互いにサーブがへたで相手のコートにうまく入れる事ができない。そこでなこはサーブ権を相手に渡す事で、自滅に追い込む作戦に出る。一方、アルはなこの提案を好意的なものと勘違いしてしまう。(ぼっちその46)

ぼっちはクラスメイトの中に、不登校の生徒、布藤香がいると知った。そこでぼっちは香の幼なじみのらうといっしょに、香の家に行ってみる事にした。しかし香は、クラスメイトの訪問を前にしても、家から出て来てくれない。そんな中、香の事情をらうから聞いたぼっちは、香に手紙を書く事を決意。毎日彼女に短いながらも手紙を送るようになる。(ぼっちその47)

夏休みを利用して、みんなでソトカの家に泊まりに行く事となった。その前日、ぼっちは泊まりの準備を始めるが、ベッドも持っていかないといけないのではと考える。ソトカの家では一人分の布団が足りなかったものの、二人がいっしょに使う事で解決する。そして、みんなでご飯を作ったり、花火をしたりして楽しく過ごすのだった。(ぼっちその48)

ぼっちは夏休みの自由研究を何にするかで悩んでいた。そこでぼっちは同じく自由研究が終わっていないなこといっしょに、自由研究のテーマ探しをする事にする。(ぼっちその49)

文化祭でぼっち達は劇をする事になった。そこで佳子といっしょに二人羽織を披露する事にしたぼっちは、香に是非二人羽織を見に来てほしいと手紙を送る。その手紙を読んだ香は勇気を出して学校に登校して、二人の二人羽織を楽しむ。そして、香からぼっちに友達になってほしいとお願いされ、ぼっちは嬉しさのあまり気絶してしまう。(ぼっちその50、ぼっちその51)

登場人物・キャラクター

一里 ぼっち (ひとり ぼっち)

中学生の女子で、黒髪をセミロングにしている。非常に人見知りの泣き虫で、純粋ゆえになんでも信じ込んでしまうところがある。緊張しやすく、極度に緊張すると吐いてしまう体質を持つ。幼い頃から人見知りな事から友達作りがへたで、中学に進学するまで幼なじみの八原かい以外に友人がいなかった。そのうえ、中学に進学するにあたって、かいとは違う学校に入学する事となってしまう。 かいとはクラスメイト全員と友達になるまで絶交という約束を交わしている事から、クラスメイト全員と友達になろうとしている。

砂尾 なこ (すなお なこ)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。金髪のショートカットの髪型で、クールな雰囲気を持つ。友達想いの心優しい性格をしている一方で、友達をからかったりするのが大好き。入学式初日にぼっちの前の席に座っていた事がきっかけで、彼女と友人になった。それ以来、クラスメイト全員と友達になろうとしているぼっちをサポートしたり、彼女にアドバイスを送ったりしている。

本庄 アル (ほんしょう ある)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。茶髪でポニーテールの髪型をしている。クラスでは副委員長を務めており、クラスメイト達の相談に乗るなど世話好きなタイプ。その一方で、小学校の制服を着て登校するなど、うっかりミスも多い。そんな自分を変えたいと思い、中学校では少々猫をかぶっているところがある。しかし、ぼっちにはその本性が露見しており、砂尾なこからは「残念な子」扱いされる事が多い。 だが、なこから「残念な子」扱いされる度に頭突きで応戦している。

ソトカ・ラキター (そとからきたー)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。金髪碧眼で、抜群のスタイルと美貌を誇る。性格は子供っぽく、スキンシップ過多なタイプ。実家は外国にあり、一人で日本にやって来た。また実家が裕福で、日本で住んでいる家もアパート一棟ごと父親が買い上げ、ハウスキーパーにお世話をしてもらっている。人見知り故に人を避けているぼっちの事を、忍者だと勘違いして彼女に弟子入りした。 それからはぼっちを「師匠」と呼び、彼女から忍術を教わっていた。ぼっちから忍術を教わり終わった暁には、彼女と友達になるという約束を交わしていた。しかし、中学1年生の2学期終了時に忍者よりもぼっちの友達になりたいと思うようになり、彼女に友達になってほしいと願い出ている。以降はぼっちとよい友人関係を築いている。

倉井 佳子 (くらい かこ)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。ショートカットの髪型で、頭にカチューシャを付けている。小学生の頃、なかよくしていた友人に突然、避けられるようになった時期がある。その時に一人でも大丈夫なように強くなりたいと願い、中学では友人を作らない主義を掲げる。そのために、日常生活全般で毅然として振る舞うようにしている。 ぼっちから友達になってほしいとお願いされた際も、友人を作らない主義を理由に断っている。しかし、ぼっちからの熱心な誘いにより、班活動においては、ぼっち達と行動を共にするようになる。ぼっち達と行動を共にする際は、彼女達の邪魔をしないようにと、自分に何ができるかを考え、率先してグループのまとめ役を買って出ている。

小篠咲 まよ (おじょうさ まよ)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。髪型はロングヘアで前髪をまっすぐに切りそろえており、リボンを左側頭部に付けている。実家がお金持ちのお嬢様で、いつも白髪の老人に送り迎えをしてもらっている。また、金銭感覚が浮世離れしており、学校を簡単に買えるものだと思っているなど、世間知らずなところがある。寂しがり屋だが、いつも忙しい両親の邪魔をしないようにと気にかけている。 両親に、ぼっち達といっしょに撮ったプリクラ写真を送って学校生活を報告している。

二子 乃咲 (ふたご のさき)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。髪を左側頭部で一つに束ねており、双子の妹、二子乃継と外見が酷似している。乃継とはいつも喧嘩しているが、すぐに仲直りする。姉妹の仲は非常に良好で、いつもいっしょに行動している。ぼっちとは調理実習の際に、同じ班になった事がきっかけで親しくなった。

二子 乃継 (ふたご のつぎ)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。髪を左側頭部で一つに束ねており、双子の姉、二子乃咲と外見が酷似している。乃咲とはいつも喧嘩しているが、すぐに仲直りする。姉妹の仲は非常に良好で、いつもいっしょに行動している。乃咲と喧嘩していた際、ぼっちに助けられた事がきっかけで、彼女と親しくなった。

美奈川 らう (みながわ らう)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。頭後ろで髪を二つに束ねており、いつも額にアイマスクを付けている。クラスの人気者で、周囲に笑いが絶えない。非常に朗らかな性格で、いつも笑っている。布藤香と同じ学校の出身で、彼女が不登校になってからは、彼女がいつ学校に来てもいいように、楽しいクラスにしようと心掛けている。 そのためには、自分がクラスで一番笑っていようと考えるようになった。ぼっちとは合唱コンクールに向けて、いっしょに特訓した事がきっかけで親しくなった。

布藤 香 (ふとう こう)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。ショートヘアで目元が隠れてしまうほど、前髪が長い。小学6年生の時に、給食で苦手なトマトを食べて吐いてしまった事で学校へ行かなくなった。中学に進学してからも不登校は続いている。中学2年生になってからは、ぼっちから毎日手紙が届くようになった。のちに手紙に返事を書くようになり、ぼっちとは文通仲間となる。 2学期の文化祭時に、ぼっちが二人羽織をみんなの前で披露する事を知り、それを見るために勇気を出して学校に登校した。そこで晴れてぼっちと友人関係を築く。

栗枝 衣抄 (くりえ いと)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。黒髪のおさげ頭で、眼鏡をかけている。図書委員会に所属しており、文章を書くのが得意。2年生の文化祭ではクラス劇の脚本を担当した。ぼっちとは調理実習の際に、同じ班になった事がきっかけで親しくなった。

尾中 ペコ (おなか ぺこ)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。黒髪のショートヘアで、ふっくらとした見た目をしている。食べるのが大好きで、特に甘い物が好き。ぼっちとは調理実習の際に、同じ班になった事がきっかけで親しくなった。

山田 花子 (やまだ はなこ)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。長い髪を頭後ろで二つに束ねている。テニス部に所属しており、部員仲間兼クラスメイトの本庄アルとは仲がいい。純粋な性格の持ち主で、アルの突拍子もないウソを、疑いなしにすべて信じてしまう事が多い。

河合 依乃 (かわい いの)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。黒髪のセミロングの髪型をしている。「委員長」と記したタスキをいつも肩からさげている。中学1年生の頃から委員長を務めており、2年でも同じく委員長を務める事になった。その際、委員長の座を争っていた本庄アルから、一方的にライバル視されている。

稲金 真理 (いなかな まり)

中学生の女子で、一里ぼっちのクラスメイト。頭の上に大きなリボンを付けている。田舎から上京して来ており、田舎訛りの方言を気にしている。そのため積極的にクラスメイト達と接する事がなく、2年生になってからも友達ができずにいた。そんな中、その悩みをぼっちが知り、みんなとしゃべれる機会を設けた。それによりクラスメイト達としゃべる機会を得て、だんだんとクラスに馴染んでいった。 その事からぼっちに感謝しており、以来彼女とは友人関係を築いている。

押江 照代 (おしえ てるよ)

一里ぼっちが在籍するクラスの担任を務めている女性教師。肩まで届く長さの髪を、頭後ろで1本に束ねている。生徒思いの優しい性格をしている反面、非常に気弱なところがある。その外見から砂尾なこを不良だと勘違いしており、彼女を怖がってまともに接する事ができない。そんな自分を変えようとしているが、不器用かつ思い込みの激しい性格が災いして、失敗してしまう事が多い。

八原 かい (やわら かい)

一里ぼっちの幼なじみの女子で、5歳の頃からの友達。ボブの髪型で、てっぺんに「アホ毛」が生えている。幼い外見をしており、性格も子供っぽい。初めて会った時にぼっちを追い掛け回した事がきっかけで、彼女と友人関係を築く。それ以来、ぼっちとは毎日のように遊んでいたが、小学校を卒業してからは別々の中学に進学する事になった。人見知りのぼっちを心配して、クラスメイト全員と友達になるまで絶交という約束を交わしている。 それからは、ぼっちと会っていないが、本庄アルをとおしてぼっちの近況を把握しているなど、彼女の事をつねに心配している。

書誌情報

ひとりぼっちの○○生活 特装版 全8巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉

第8巻

(2021-06-25発行、 978-4049138511)

ひとりぼっちの○○生活 全8巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉

第8巻

(2021-06-25発行、 978-4049138504)

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