奈緒子

奈緒子

「日本海の疾風(かぜ)」と呼ばれる少年天才ランナー壱岐雄介の成長物語。続編に東京国際マラソンに出場した壱岐雄介の活躍を描く『奈緒子 新たなる疾風』がある。

正式名称
奈緒子
ふりがな
なおこ
作画
原作
ジャンル
陸上競技
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概要・あらすじ

日本海に浮かぶ漁業の島、 波切島。その島に陸上選手として並はずれた才能を持つ、「日本海の疾風(かぜ)」と呼ばれる少年・壱岐雄介が住んでいた。幼き日に父・健介を失った彼は父の血を受け継ぎ、天才ランナーとしてその才能を開花してゆく。

登場人物・キャラクター

壱岐 雄介 (いき ゆうすけ)

波切島小学校 、波切北中学、波切島高校陸上部に所属していた。陸上選手として並はずれた才能を持つ、「日本海の疾風(かぜ)」と呼ばれる少年。空も海も青く澄み、穏やかな風情の漁業の島・長崎の波切島に住む。かつて同じく「日本海の疾風」と呼ばれていた天才ランナーの父・壱岐健介の血を受け継ぐ。 幼少の頃から陸上の才能は常識を遥かに超えるものであった。小学4年の時に参加した長崎県学童陸上競技大会の100m走で日本学童新記録を更新、更に非公式ながら走り幅跳びでも日本学童新記録を更新する。その後、中学、高校で主に駅伝・長距離において驚異的な速さを記録し、仲間達と共に日本のトップクラス、そして世界のトップクラスのライバル達と壮絶な闘いを繰り広げる。 父・健介を小学1年の時に不慮の事故で亡くすが、その原因が奈緒子にあることを知っており、奈緒子に敵意を抱いていた。

壱岐 大介 (いき だいすけ)

壱岐雄介の5歳上の兄。医者を志している。父・壱岐健介の死の原因が篠宮奈緒子にあることも 奈緒子の雄介に対する想いも知らずに、波切島に転校してきた奈緒子に惹かれてゆく。波切島の生んだ日本一の秀才といわれ、本来は東大医学部に入れるだけの学力を持ちながら、波切島と同じ九州の九州大学医学部に進学する。

壱岐 健介 (いき けんすけ)

壱岐雄介と壱岐大介の父。漁師のかたわら波切島高校の陸上部監督をしていた。かつては「日本海の疾風(かぜ)」と呼ばれていた天才ランナー。さして練習もせず中学1年で県の1500m記録を塗り変え、2年で全国中学陸上2位、3年の時、練習記録で日本記録に2秒と迫った男。だが、実家が貧しかったため、中学卒業後、陸上をあきらめ大山権太に弟子入りし漁師になる。 船から落ちた篠宮奈緒子を助けるため海へ飛び込み、帰らぬ人となる。息子・雄介に日本一のランナーになってもらうことが夢だった。

壱岐 和子 (いき かずこ)

天才ランナー・壱岐雄介と壱岐大介の母。壱岐健介の妻。波切島に住む。品川病院の婦長。漁師の夫・健介をとある不慮の事故で失うが、大介と雄介の二人の子供を女手一つでおおらかに育てる。夫・健介の死の原因が篠宮家にあり、篠宮家は壱岐家に経済的支援を申し出るがそれを断る。 仕事熱心なため雄介の試合の応援に行くことはないが、いつも心から応援している。

篠宮 奈緒子 (しのみや なおこ)

日本でトップクラスの大企業の社長令嬢。小学4年の時、家族で観光に来ていた波切島で船から海に落ちたことが原因で壱岐雄介の父・健介を死なせてしまう。負い目を感じながらも3歳年下の雄介に徐々に惹かてゆく。当初は東京に住んでいたが、後に波切島の学校に転校する。陸上100mの高校記録保持者。 波切島で短距離から中・長距離に転向し、全国高校駅伝出場。その後、東京大学 法学部に合格し「波切島の奇跡」と呼ばれるようになる。

大山 権太 (おやま ごんた)

壱岐健介と壱岐雄介の漁の師匠。元・東京大学の助教授。かつては斬新な陸上理論を解明した天才的学者だった。だが、人間関係に疲れ、妻の故郷の波切島で漁師になる。雄介の才能を見抜き、漁師のアルバイトをさせながら中・短距離向けの基礎トレーニングを施し才能を開花させる。

西浦天宣 (にしうら てんぜん)

波切島高校陸上部監督で、教諭。雄介が波切島高校へ入学した年に全国高校駅伝大会で優勝を狙うための地獄の夏合宿を行う。品川医院で診断した波切島高校の陸上部員達の肉体のデータも駆使し、大山権太とともに、波切島の陸上部員をしごき鍛え上げてゆく。癌に冒され、全国高校駅伝大会の3ヶ月後に死去する。 大学時代は「闘魂の走り」と呼ばれるエリートランナーで将来を期待されていた。

本田 大作 (ほんだ だいさく)

壱岐雄介のライバル。中学・高校時代はひとりで練習を続け実業団入りした社会人ランナー。当初北九州ローカルで活躍していたが、10キロ家族マラソンで中学3年の雄介と対戦し僅差で1位となったことから雄介に興味を持ち、雄介の指導者である大山権太家に住み込むことになる。その後、雄介達と練習を行いながら本来持つ才能を開花させるに至る。 初マラソンとなるパリ市民マラソンで今世紀最強と称される無敗のアフリカ人ランナー、アキーム・シンバとデットヒートを繰り広げ、僅差で敗れるものの今季世界第2位のタイムを記録、一躍日本陸上界トップランナーに躍り出る。

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