猫と薔薇の日々

猫と薔薇の日々

作者の松苗あけみが自宅で飼っている愛猫と亡くなった先輩猫たち合計14匹が、初めて家にやって来た時の経緯やその後の姿を書き綴ったエッセイ漫画。「One more Kiss」2006年9月号から2008年1月号、「Kiss PLUS」2008年3月号から7月号にかけて連載された作品。

正式名称
猫と薔薇の日々
ふりがな
ねことばらのひび
作者
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概要・あらすじ

松苗あけみは、結婚を機に小さな一戸建てを購入し、憧れの猫を飼い始めた。まずはペットショップで血統書つきのアメリカンショートヘアのアクバルジェフの兄弟猫を飼い始め、我が子のように可愛がる。しかし、かわいそうな境遇の猫を放っておくことができない松苗は、玄関の前に捨てられていたサスケを拾い、さらに公園の植え込みに捨てられていたアンジュズシオウを引き取る。

その後もかわいそうな猫を引き取ったり、アクバルとジェフを亡くした悲しみから、新しく子猫を生ませようとしたりするうちに、とうとう12匹もの猫を抱える大所帯になってしまう。それでも松苗は、可愛い猫たちに囲まれて、幸せな毎日を送るのだった。

登場人物・キャラクター

松苗 あけみ (まつなえ あけみ)

猫が大好きな女性で、結婚を機に小さな一戸建てを購入し、憧れの猫を飼い始めた。かわいそうな境遇の猫たちを放っておくことができない性質で、引き取り手がいない猫をもらったり、また飼い猫同士を交配させたりしているうちに、どんどん猫が増えてしまう。ついには12匹もの大所帯を抱えることになるが、大好きな猫たちに囲まれて幸せな毎日を送っている。 作者の松苗あけみ本人がモデル。

松苗の夫 (まつなえのおっと)

松苗あけみの夫で、眼鏡をかけている。動物好きで、アクバルとジェフの名付け親でもある。松苗が猫を次々に増やすことに対しては表面的に難色を示してはいるものの、猫たちのことは心から可愛がっている。仕事で忙しい松苗のために、猫の写真を撮ったりすることもある。猫たちの中では自分に一番懐いているジェフが特にお気に入り。

松苗の姉 (まつなえのあね)

松苗あけみの姉で、松苗家から車で5分の距離にある松苗の実家に住んでいる。松苗家の猫たちを可愛がっており、ジェフやアクバルが亡くなる時にはともに見送ったり、子猫が生まれる時には急いで駆けつける、実質3人目の飼い主。

アクバル

一軒家に引っ越した松苗あけみが初めて飼った2匹の猫のうちの1匹で、性別はオス。血統書つきのアメリカンショートヘアで、ジェフの兄にあたる。脇腹の渦巻き模様がくっきりとしているのが特徴で、性格は男らしく大らかで好奇心が旺盛。力関係では圧倒的にジェフよりも上位。世話好きな親分肌で、次々と増え続ける後輩猫たちのリーダー。 14歳と5か月で亡くなった。

ジェフ

一軒家に引っ越した松苗あけみが初めて飼った2匹の猫のうちの1匹で、性別はオス。血統書つきのアメリカンショートヘアで、アクバルにとっては弟にあたる。アクバルと違って脇腹の渦巻き模様がないことで見分けることが可能。小心な性格で、小さな物音にも過敏に反応する。松苗の夫の膝の上がお気に入り。口の中に悪性腫瘍ができてしまい、12歳で亡くなった。

サスケ

松苗あけみの家の玄関前に泥だらけの瀕死状態で捨てられていた子猫で、性別はオス。後ろ足を骨折していたが、動物病院での手当てにより回復する。アクバルとジェフと仲良くなり、弟分になる。シャイで人見知りだが、気になる人間の持ち物に悪戯をするという、遠回しな愛情表現をする。

アンジュ

公園の植え込みに捨てられていたところを、親切な近所の夫婦に助けられ、松苗あけみの家にやって来た猫。性別はメス。ズシオウにとっては妹にあたり、しっぽが丸い。また雑種だが、純粋な和猫ではなくハーフっぽい顔立ちで、白と黒の毛並みが特徴。サスケのことを父猫のように慕って甘えており、松苗にはあまり懐いていない。

ズシオウ

公園の植え込みに捨てられていたところを、親切な近所の夫婦に助けられ、松苗あけみの家にやって来た猫。性別はオス。アンジュにとっては兄にあたる。雑種だが、純粋な和猫ではなくハーフっぽい顔立ちで、白地に茶色と黒の模様が特徴。アクバルのことを父猫のように慕っており、松苗にはあまり懐いていない。

ミユ太 (みゆた)

松苗あけみの知り合いの娘が、小学校からの下校途中に拾った赤ちゃん猫で、性別はオス。生後推定3週間で体重も380グラムと小さく、母猫に代わって、3時間ごとのミルクや、排泄などの世話も松苗あけみが行った。先輩猫たちに比べると地味な顔立ちで体型もデブとルックス的に秀でているわけではないが、赤ちゃんの頃から育てた思い入れは強く、松苗にとっては特別に可愛い存在。

ニャッ太 (にゃった)

生後3日で松苗あけみに引き取られた赤ちゃん猫で、性別はオス。母猫は野良猫だったのだが衰弱して死に、4匹の子猫を拾って苦労して育てていた人に同情して、松苗が引き取った1匹。野性的で喧嘩っ早いのだが、人間に対しては人懐っこくて甘えん坊なところがある。他の猫たちに比べて一番運動神経に優れ、頭も良い。

パフェ

デパートのペットショップで売られていた、耳折れのスコティッシュフォールドのロングヘアで、性別はメス。ジェフを亡くして傷心の松苗あけみが衝動買いした。耳が垂れており、可愛らしい顔つきをしている。赤ちゃんを産ませるために去勢手術をしなかったところ、発情期に松苗の目を盗んで家出をし、野良猫の子供を身ごもってしまう。

ヴィゴ

パフェのお婿さん候補として、松苗あけみが近所のペットショップで購入してきたチンチラペルシャ猫で、性別はオス。白い毛並みとアイスグリーンの瞳が特徴で、可愛らしい顔立ちをしている。年頃になり、パフェと交配しようとするが、足が短いせいかうまくいかなかったりと、トロくさいところがある。

麿 (まろ)

パフェが野良猫と交配して生まれた赤ちゃん猫で、性別はオス。白地で、顔に左右非対称な黒い模様がある、ちょっと変わった顔つきをしている。野良猫の血が混じっているせいか野性的で、長らくおっぱいを飲んでいたかと思えば、急に発情期になって母猫であるパフェに襲い掛かる。去勢され、次々に生まれる妹猫たちを育てる手伝いをする。

スフレ

パフェとヴィゴの間に生まれた赤ちゃん猫で、性別はメス。両親猫に似て長毛種で、毛の色は白い。パフェにとっては二度目の出産で生まれた猫で、マフィンは双子の姉妹。痩せているのによく食べる。

マフィン

パフェとヴィゴの間に生まれた赤ちゃん猫で、性別はメス。両親猫に似て長毛種で、毛の色はちょっと茶色がかっている。パフェにとっては二度目の出産で生まれた猫で、スフレは双子の姉妹。

キッシュ

パフェとヴィゴの間に生まれた赤ちゃん猫で、性別はメス。5つ子で生まれて来たが、そのうち3匹は里子に出され、一緒に生まれたタルトとともに松苗あけみの家に残った。両親猫に似て長毛種で、毛の色は父猫ゆずりの白。

タルト

パフェとヴィゴの間に生まれた赤ちゃん猫で、性別はメス。5つ子で生まれてきたが、そのうち3匹は里子に出され、一緒に生まれたキッシュとともに松苗あけみの家に残った。両親猫に似て長毛種で、毛の色は白、顔の真ん中だけちょっと茶色ががかっている。

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