降っても晴れても

降っても晴れても

至って普通の高校生活を送っていた天原凪の前に現われた転校生・椿比呂。普通の男性に恋心を抱きながらも、同性の比呂から向けられる恋愛感情に悩む凪の姿を描いた恋愛作品。

正式名称
降っても晴れても
ふりがな
ふってもはれても
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概要・あらすじ

天原凪は、どこにでもいる普通の女子高校生。ある日、彼女のクラスに不思議な雰囲気を持つ椿比呂が転校生としてやって来た。凪は担任の筒井から比呂の面倒を見るように頼まれる。比呂が転校して来た日、体育の授業に出る準備をしていた凪は、体操着を持っていない比呂の姿を見かける。彼女に予備の体操着を貸した凪は、お礼に比呂から髪を結ってもらう。

そこで比呂は突然、凪に対し「友達になって欲しい」と提案する。凪は比呂の言葉を快く受け入れ、2人は指切りをするが、比呂は事故の影響で指に感覚がなく、うまく動かせなくなったことをカミングアウトする。この瞬間から、比呂の独占的な恋心に凪が巻き込まれることになる。

登場人物・キャラクター

天原 凪 (あまはら なぎ)

サラサラの髪を肩まで伸ばした女子高校生。誰に対しても優しく、クラスでも人気があり、担任の筒井からも信頼されている。その優しさが、転校生の椿比呂の心を徐々に惹きつけていく。恋愛に関しては未熟なところがあり、のちに恋人になる常盤道隆を、比呂に関連した悩みごとで振り回してしまうことになる。

椿 比呂 (つばき ひろ)

天原凪のクラスに転校して来た女子高校生。くせのある長い髪型で、人形のような整った顔立ちをしている。音楽面において天性の才能を持っている。それゆえ親や友人の興味の対象は「才能」のみであり、椿比呂自身は、身の置き場がないと感じながら育った。その影響で独占欲が強く、自分を大事にしてくれる凪のことを同性ながらに恋心を抱くようになる。

常盤 道隆 (ときわ みちたか)

里見の紹介で天原凪が知り合った男子高校生。学園祭で開かれる美男子コンテストにも選出されるほどのイケメンだが、ぶっきらぼうな性格で口が悪い。しかし人の気持ちや雰囲気を察することに長け、凪が筒井のことで悩んでいることにも、誰よりも早く気づいた。

筒井 (つつい)

高校の男性教師。天原凪のクラスの担任を務めている。校内でもイケメン先生として名が知られている。誰にも分け隔てなく接する人格者でもある。凪が比呂のことで悩んでいる時や、停学になった際にも相談に乗り、彼女のことを支えた。婚約者がいるが、凪からも想いを寄せられていた。

里見 (さとみ)

天原凪と椿比呂のクラスと同じ女子高校生。凪とは親友で、彼女の悩みならば何でも見抜く。勝気な性格で、クラスの中で孤立しても負けないだけの根性の持ち主。その一方で繊細な部分があり、自身に妊娠の可能性が生じた時には、凪しか相談する相手がいなかった。

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