夜回り先生

夜回り先生

道をはずしかけ、夜の世界に足を踏み入れようとする子供たちを、側で見守り続ける湊高校の夜間教師、水谷修の体験談を描いた作品。水谷修の著書『夜回り先生』を基としている。

正式名称
夜回り先生
ふりがな
よまわりせんせい
原作者
水谷 修
漫画
ジャンル
自伝・伝記
 
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

横浜の湊高校の夜間教師、夜回り先生こと水谷修は、授業が終わった後の夜の街を歩き、子供たちが道をはずさないようにパトロールをしている。水谷は悩みを抱え、薬物に手を出したり、自殺を考える子供たちを助けるため、彼らの傍らで優しく見守り続ける。時には彼らを救いきれないこともあるが、水谷は深く後悔しながらも、また悩みを抱える子供たちを救うために夜の街を歩くのだった。

登場人物・キャラクター

水谷 修 (みずたに おさむ)

横浜にある湊高校の夜間教師であり、授業後に夜の町を徘徊する子供たちを、安全に家に帰すためにパトロールをしている男性。非行に走る青少年を傍らで暖かく見守っている。子供が非行に走るには原因があると考えており、子供たちに口うるさく説教はせずに、まず周りの環境を整えるべく行動している。多くの人たちから慕われ、夜回り先生と呼ばれている。 時に失敗し悩むこともあるが、めげずに活動を続けていく。母子家庭に育ち、生活が貧窮していたためおじ夫婦に預けられ、友人がいない寂しい少年時代を送った経験がある。オールバックにした髪型と髭、黒いコートがトレードマーク。

加藤 正史 (かとう まさし)

病弱な母親と二人で貧しい生活を送っている少年。母親のためにいじめられながらも給食を家に持って帰る心優しい少年だが、いつしか近所の青年にドラックを教わりどっぷりとはまり、暴走族に入ってしまう。そんな中、深夜の公園で水谷修と出会う。水谷と出会い、就職先を斡旋してもらい正常な道に進みかけるも、またシンナーを使い始めてしまう。

翔太 (しょうた)

両親や同級生、更には担任の教師からのいじめに遭い、自殺を考えている男子小学生。水谷修のうわさを聞き、彼に電話をかける。水谷の、自殺をするなら信用できる大人の前でやってみなさいという言葉通りに行動し、校長先生によって保護される。

野尻 藍 (のじり あい)

父親からの性的虐待に遭い、心に深い傷を負ってシンナーにはまり、青少年医療センターに入院している少女。美容師になるという夢があり、一時は水谷修の娘に来ないかとの誘いを受ける。しかし、父親に受けた行為は離れてなおトラウマとなっており、ある日強烈なフラッシュバックが起こり、それが原因で自己嫌悪に陥り自殺してしまう。

恵達 (けいたつ)

野尻藍と同じ青少年医療センターに入院している少年。ふくよかな肉体を持つ明るく元気な少年だったが、シンナーにはまってしまう。それ以降キレ易くなってしまい、卒業式の日に暴行事件を起こした。現在では落ち着いているものの、ふとした拍子にキレると手に負えなくなる。藍のことが気になっている。

スグル

東大に入るため、母親から過酷な勉強を強いられている少年。成績優秀だった兄がいることで、余計に負い目を感じている。家出をしても自分を心配する素振りを見せない両親を見て、強盗に走ってしまう。その後、自己嫌悪に陥って、自殺をしようとしていたところ水谷修と遭遇する。

有川 順一 (ありかわ じゅんいち)

少年院から、水谷修が勤める高校に入学した男子生徒。中学時代に問題ばかりを起こしていたため、副校長によって入学を反対されるも、水谷の後押しにより入学する。喧嘩っ早い性格だが、水谷に諭されて暴力を封印する。

三塚 あゆみ (みつか あゆみ)

有川順一の同級生。女性ながら土木現場でアルバイトをしている。水谷修とは10年にわたる長い関係であり、一度彼を裏切った後も再び受け入れてくれたことに感謝しており、彼に寄せる信頼はとても厚い。

肥後 (ひご)

水谷修の同期の教師。担当は数学。副校長とともに有川順一の入学には反対していたため、彼を退学に追いやるために嫌がらせを行う。昔目をかけていた教え子に裏切られた過去があり、問題を起こす生徒に対して過剰に敏感になっている。

チェン

数年前に暴力的な父親から逃げた母親に呼ばれ、日本へとやってきた台湾人の少年。来日後は水谷修が教鞭を執る湊高校に入学する。日本人相手に喧嘩を売って暇つぶしをしていたところ、腕っ節の強さにやくざが目をつけてしまう。

クレジット

原作

水谷 修

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