仮面ボクサー

仮面ボクサー

謎の組織「世界征服ジム」によってボクシング業界全体が混乱するなか、一人で闘い続ける仮面ボクサーこと拳三四郎の葛藤と成長を描いた作品。物語が進むにつれて、「男の生き様」のテーマが強く出てくる熱血スポ根漫画だが、コメディ的要素も強い。

正式名称
仮面ボクサー
ふりがな
かめんぼくさー
作者
ジャンル
ボクシング
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概要・あらすじ

ある日、ボクシング協会のコミッショナーである拳一郎が「世界征服ジム」に誘拐された。数日後に一郎は無事に戻ってきたものの様子が変わっており、ボクシングのルールから逸脱した世界征服ジムのグッズを次々と容認していく。容認されたグッズを装着したボクサーによってボクシング界が未曾有の危機に瀕しているなか、一人のボクサーが世界征服ジムの野望を止めるために立ち上がる。

登場人物・キャラクター

拳 三四郎 (こぶし さんしろう)

私立鈴具(リング)学園高等学校ボクシング部主将で、ボクシングコミッショナー拳一郎の息子。男らしい言葉を口にするが、それを実行しようとしても途中で投げ出してしまう根性なし。「世界征服ジム」のコンピューターによる計算では、常人の3分の1しか根性がない。様子のおかしい一郎を正気に戻すことに成功するものの、目の前で怪奇クモボクサーに一郎を殺されてしまう。 そして死に際の一郎の言葉に従って仮面ボクサーとなり、世界征服ジムと闘うことを決意する。

仮面ボクサー (かめんぼくさー)

敵がどこに逃げても居場所を追跡できたり、四方100メートルの音が聞こえるなど、数々の性能を持つヘッドギア型仮面と、内側に自由にものをつけられるグローブを装着した拳三四郎の姿。これらの変身セットはコミッショナーとして拳一郎が認定しており、装着してボクシングの試合に出ることができる。得意なパンチは、グローブをコマのように回転させて打つ「ボクサーパンチ」。

拳 一郎 (こぶし いちろう)

拳三四郎の父親。ボクシング界のすべての権限を持つコミッショナー。ある日、「世界征服ジム」に誘拐され、世界征服ジムの操り人形状態になって戻ってくる。そしてボクシングのルールを逸脱した性能を持つ変身セットを容認する。三四郎に殴られたことで意識を取り戻すが、直後に怪奇クモボクサーによって撲殺される。

恐怖コブラボクサー (きょうふこぶらぼくさー)

「世界征服ジム」所属のボクサーの一人で、コブラのような仮面をかぶっている。左グローブを相手の頭部に巻きつけて拘束し、キバのついた右グローブで殴る戦法を得意とする。金野卵郎との試合でも優勢に闘っていたが、途中から乱入してきた仮面ボクサーと闘う。

金野卵郎

恐怖コブラボクサー、怪人カマキリボクサーと無理やり試合を組まされた「体拳ジム」所属のボクサー。コブラボクサーとは試合中に、また、カマキリボクサーとは試合前の控え室で、仮面ボクサーが乱入してきて、金野卵郎の代わりに闘ったため、ひどい怪我をせずにすむ。

久美子 (くみこ)

金野卵郎の妹で、拳三四郎が主将を務める私立鈴具(リング)学園高等学校ボクシング部のマネージャー。仮面ボクサーとのことを最初は恐怖コブラボクサーの仲間だと思い拒絶していたが、兄の代わりに怪人カマキリボクサーと闘ってくれたことで認識を改める。以降は仮面ボクサーに好意を寄せる。

怪奇クモボクサー (かいきくもぼくさー)

「世界征服ジム」所属のボクサーの一人で、クモのような仮面をかぶっている。長いグローブで遠くから攻撃でき、さらに吐いた糸で相手を拘束できる。意識を取り戻した拳一郎を糸で拘束して一方的に殴りつけるが、仮面ボクサーのボクサーパンチを食らってしまう。

怪人カマキリボクサー (かいじんかまきりぼくさー)

「世界征服ジム」所属のボクサーの一人で、カマキリのような仮面をかぶっている。カマキリのカマに似たグローブから繰り出される攻撃で数々のボクサーを倒し、ボクシング業界を震撼させる。金野卵郎との試合では、金野の代わりに出場した仮面ボクサーと闘うことになる。

ブロンドボクサー

「世界征服ジム」所属のボクサーの一人で、「地上最強の美女」という異名を持つ。常に笑顔を保ち、細身ながら同階級の男性ボクサーを倒す姿にファンも少しずつ増えている。仮面ボクサーとの試合が決まると、減量中の仮面ボクサーに手料理を振る舞って妨害した。

食虫植物ボクサー (しょくちゅうしょくぶつぼくさー)

「世界征服ジム」所属のボクサーの一人で、食虫植物のような仮面をかぶっている。抜群のフットワークを持ち、仮面ボクサーとの初試合では無傷で勝利する。その後、仮面を脱いで素顔を見せると二枚目のハンサムだったことから一気に女性人気が出て、レコードデビューまでする。しかし女性関係にはだらしなく、妻子がいるにも関わらず多数の女性ファンとデートを繰り返す。 その様を見て激怒した仮面ボクサーからの挑戦を受けて、仮面ボクサーの仮面を奪うために2度目の試合に臨む。

ゴッドボクサー

「世界征服ジム」所属のボクサーの一人で、左右に羽のようなものがついた仮面をかぶっている。正体は世界ヘビー級統一チャンピオンのマーク・パイソン。妻とマネージャーにファイトマネーを搾取されていたため、「自分だけの金が手に入る」と世界征服ジムに勧誘された。元々突出した実力を持つため、瞬く間に世界中のボクサーを倒した。仮面ボクサーとも2回対戦し、どちらも圧勝している。

江戸井・U作

「世界征服ジム」の科学技術班長で、ゴッドボクサーの仮面を作った科学者。通称は「エディ」。ほかの仮面より性能を良くするために苦労して作ったゴッドボクサーの仮面を、元から強いマーク・パイソンに渡したことや、その仮面がパイソンのサイズに合わなかったために模造品をかぶせて本物は隠したことなど、自分の研究を無碍にする世界征服ジムのやり方に嫌気がさして世界征服ジムを辞める。 そしてゴッドボクサーに2回敗北して姿をくらました仮面ボクサーこと拳三四郎のもとを訪れ、ゴッドボクサー打倒の協力を申し出る。

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