らんぷの下

らんぷの下

明治40年代の東京、売れない貧乏画家・柘植が天才画家青木繁や恋人すなほの才能に翻弄され苦悩する姿を描く、一ノ関圭のデビュー作。第14回ビッグコミック賞受賞(1975年)。

正式名称
らんぷの下
ふりがな
らんぷのした
作者
ジャンル
時代劇
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概要・あらすじ

明治42年、売れない貧乏画家の柘植は、天才と呼ばれていた青木繁の才能に打ちひしがれていた。柘植は青木の元恋人のすなほの家に住み、憎しみ苦悩しながらもらんぷの下ですなほをモデルに絵を描き続けるうち、青木、すなほの苦悩を知ることとなる。

登場人物・キャラクター

柘植 (つげ)

売れない画家で、青木繁の才能に嫉妬し、その影を追いかけている。彼の元恋人すなほの家に住み、すなほをモデルに絵を描き続けるが、自身が影響を受けた青木の絵がすなほの自画像の模写だと知り、絵筆を捨てる。

津田 素直 (つだ すなほ)

柘植の同棲中の恋人で、彼のモデルをつとめる。洋画家である青木繁の元恋人。かつては「女青木」と言われていたが、柘植を養うために絵筆を捨て、彼に対し献身的に尽くしている。

青木 繁 (あおき しげる)

天才画家ですなほの元恋人だが、白馬会の賞を得た前後から別の女子学生と関係ができ、すなほを捨てる。画学生時代のすなほをモデルにした絵は、実は彼女の自画像の模写であった。29歳の若さでこの世を去る。明治時代の実在人物青木繁がモデルとなっている。

『らんぷの下』の登場人物で、柘植の学生時代からの友人。絵を描くことに挫折し家業を継いでいる。柘植に、すなほと文芸出版の佐伯が関係していたというあらぬ噂を立てる。その後、神社にすなほを騙して呼び出し犯す。

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