概要・あらすじ
恋人に振らた鈴村香純は、傷心旅行のためにひとりローマの地を訪れていた。フォロ・ロマーノ遺跡に見とれていた香純は、うっかり立ち入り禁止区域に入ってしまい一人の青年に怒鳴られてしまう。最初はただの嫌味なヤツだと思っていたが、関わっていくうちに惹かれてしまい、一夜限りの関係を持ってしまった。それきり会うこともないと思い帰国した香純だったが、とんでもない形でその青年と再会することになるのだった。
登場人物・キャラクター
鈴村 香純 (すずむら かすみ)
登場時は19歳の女子大生。5歳の頃に両親が離婚し、仕事人間の母親のもとで寂しい子供時代を送ってきた。傷心旅行で訪れたローマで由貴と運命的な出会いをし、一夜限りの関係を持ってしまう。帰国後、父親の訃報を知らされ葬儀に出向くが、そこで由貴に再会し、15年前に父親に引き取られた実の弟であることを知らされる。 動揺した香純だったが、すでに由貴への気持ちは抑えられなくなっており、禁断の愛に堕ちていく覚悟をする。153cmの小柄で、由貴といても妹に間違えられる。
鈴村 由貴 (すずむら よしき)
主人公鈴村香純の実弟で恋人。名門進学校に通っており、考古学を勉強するため留学したローマで香純と出会う。4歳の時両親が離婚し父親に引き取られた。父親が事故で亡くなり、葬儀の席で香純と再会するのだが、15年前に離ればなれになった実の姉である事を知ってしまう。付属の有名大学の入学をけって香純の通う大学に入学するも、はじめは姉への気持ちを必死で抑えるあまり香純に冷たく接していた。 愛を貫くと決めてからは、周囲の理不尽な言動から香純をかばい続け、ブレずに想いを伝え続ける。高身で整った容姿から女性からの人気が高い。
沢村 和樹 (さわむら かずき)
主人公鈴村香純の幼馴染。小学校の頃から香純に片想いしているが、本人からは親友としか思われていない。鈴村由貴と香純の関係をはじめは納得できずにいたが、禁断の恋に苦しむ香純を見ていられず、結局由貴との関係を支えている。香純の誕生日、由貴のもとへと送り届ける途中に交通事故に遭い、香純を守るかたちで不幸な死を遂げてしまう。
浅田 恭子 (あさだ きょうこ)
鈴村由貴の元恋人。長髪長身の美女。小学校から高校まで由貴と同じ一貫校に通っており、父親は付属大学の考古学教授。由貴とはずっと恋人同士だったが、鈴村香純の出現により振られてしまう。由貴に執念深く付きまとい、様々な罠を仕掛けてはよりを戻そうとしている。姉弟で愛し合うことを非難し、由香や安藤とともに香純と由貴の仲を切り裂こうとする。
鈴村 由香 (すずむら ゆか)
主人公鈴村香純の母。別れた夫に未練があり、離婚の際も容姿がそっくりな香純だけ引き取った。仕事人間であり、子育てそっちのけで働いてきた。現在はニューヨークに拠点を置き、日本にはたまにしか戻ってこない。元夫の訃報を聞き、15年間離れていた息子鈴村由貴と香純を引き合わせる。 自分の子供たちが愛し合っている事実を受け入れられず、部下である安藤簾に二人の仲を切り裂くよう命じる。
安藤 簾 (あんどう れん)
鈴村由香のアシスタント。ニューヨーク留学中に由香の勤める編集局にバイトで入り、現在は正社員としてアシスタントを勤めている。由香に惚れ込んでおり、何でもいう事をきいている。子供たちの関係を崩してほしいいう由香の頼みから、好きでもない香純と結婚までしようとしたり、レイプまがいの行為で香純を苦しめる。
浅田 恭子の父
鈴村由貴が通う高校の付属大学で考古学の教授をしている。由貴の事は小学生のときから知っており、娘との結婚を望んでいる。
場所
フォロ・ロマーノ
ローマにある古代遺跡。主人公鈴村香純と鈴村由貴がはじめて出会った場所。近くには遺跡発掘場があり、そこでバイトしていた由貴が、観光で訪れていた香純に声をかけた。一度は別れた二人が再び再会する場所でもある。
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