君が主で執事が俺で

君が主で執事が俺で

家出をした上杉錬と姉の上杉美鳩は、ある日、久遠寺家の人々と遭遇。当主の久遠寺森羅の決断で、屋敷住み込みの使用人としてふさわしいかを見極められることになる。原作はみなとそふとの成人向けゲームで、コミカライズにあたって、きわどいシーンはすべてカットされている。また原作の恋愛アドベンチャー要素も大幅変更し、「家族」をテーマに描かれている。また、ゲーム版のキャラクターデザインを手がけた白猫参謀と皇ハマオの共著となっている。

正式名称
君が主で執事が俺で
ふりがな
きみがあるじでしつじがおれで
原作者
みなとそふと
作者
作者
ジャンル
家族
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概要・あらすじ

上杉錬と姉の上杉美鳩は、父である上杉巌のDVに耐えかねて家出をする。ある日2人はひょんなことから、久遠寺家と遭遇。事情を知った当主の久遠寺森羅によって、久遠寺家の使用人として仮契約をし、久遠寺家にふさわしいか見極められることになる。妹の久遠寺未有久遠寺夢らは、真面目な2人を気に入ってすぐに仲良くなる。

一方でメイドの古株である朱子は、突然やってきた彼らに信用がおけず、なかなか心を開けない。上杉錬は自分が執事の仕事に向いていないのではないかと不安を感じるが、久遠寺未有に「私たちが見定めて選んだ人材」と告げられ、この家の役に立とうと決意。久遠寺家をライバル視する九鬼揚羽などが挑戦を仕掛けてくることもあるものの、そんな事件に巻き込まれるたびに、久遠寺家と上杉姉弟は結束を深めていく。

実は、この家に集められているのは、みなわけありの過去をもった使用人ばかり。上杉錬も父の上杉巌のトラウマに打ちひしがれていたが、久遠寺家で働く仲間の支えで立ち直ることができた。そんな久遠寺家をまとめあげるのは久遠寺森羅

しかし彼女は、完璧すぎるがゆえの問題を抱え、乗り越えなければいけなかった。上杉錬たちは、家族として彼女を応援する。

登場人物・キャラクター

上杉 錬 (うえすぎ れん)

父の上杉巌にDVを受け続けたため、姉の上杉美鳩と家出をした少年。具合を悪くした久遠寺未有を助けた際、名門久遠寺家の当主、久遠寺森羅に出会い、姉と共に使用人として働くことになる。熱血漢で、一度決意したらどんな困難でも乗り越えようとする性格。また、女性に対して手をあげたり、悪口を言ったりする相手を絶対許さない。 シスコンで、姉の美鳩に対して極端に優しい。ポジティブな考え方で久遠寺家の女性たちの心を支えている。執事としての仕事や心持ちは、先輩の田尻耕に叩きこまれた。メイドの朱子とは出会った時からソリがあわず、喧嘩ばかりのライバル関係だったが、共に働き、お互いの境遇を知るうちに、親しい仲になる。 父親のDVが激しいトラウマになっていたが、久遠寺家で家族の温かさを知り、癒やされていく。

上杉 美鳩 (うえすぎ みはと)

上杉錬の姉。父の上杉巌にDVを受けていた弟と共に、家出をした。久遠寺夢の落し物を拾ったお礼に、久遠寺家に招かれ、錬と共に使用人にならないかと誘われる。弟を極度に溺愛しているブラコンで、姉を大好きな錬と甘やかし合っている。ただし礼儀を守れなかったり暴力を働いた時は、錬が逆らえないほど厳しい態度をとる。 朱子と錬の喧嘩を見て、仲が良くなったと思い、ショックを受けたこともある。おっとりした天然な性格で、料理などメイドの仕事はそつなくこなしている。喧嘩は一切しないが、デコピンで相手をのけぞらせるほどの力の持ち主。後に次女の未有の専属メイドとなる。

久遠寺 森羅 (くおんじ しんら)

名門久遠寺家の当主。七浜フィルハーモニー交響楽団の指揮者で、世界にも通用するレベルを誇る。師匠はロシア出身のプルシェンコ。久遠寺未有、久遠寺夢の姉で、2人を溺愛している。特に未有にはセクハラまがいの変態行為を普段から働いている。夢とは幼いころの小さなこじれを引きずっていたせいで、うまく接することができずにいたが、和解した。 夢と未有にたまたま連れられてきた、家出中の上杉錬と上杉美鳩の事情を知り、使用人になるように話を持ちかける。凛とした性格で、あらゆることを完璧にこなす一方、家にいる時は妹達にべったりで、いたずらをしかけるなど幼い面を見せる。パンダが好きで、数多くのぬいぐるみを持っている。 専属メイドは朱子で、身の回りのことを全て任せている。朱子から激しく慕われており、「雅なレディ」と称されている。夢には「シンお姉ちゃん」と呼ばれている。

久遠寺 未有 (くおんじ みゆ)

久遠寺家の次女。姉が森羅で、妹が夢。金髪ツインテールで、子どもと間違うほど幼い見た目。実際は上杉錬よりも年上の大人。IQ240の天才的な頭脳を持ち、ロボットのデニーロを製作した。しっかり者で、使用人がするような身の回りのことも全て自分でこなし、何でもできる人間になろうと努力している。 常識人で、価値観が時折ずれる森羅や夢に対してツッコミをいれることが多い。特に森羅には抱きつかれるのみならず、セクハラも多く受けている。一方で、森羅が苦手とするコミュニケーションの取り方を、彼女に客観的に指摘している。今は仕事も学校もなく、一日中屋敷にいて、起業の準備をしている。 最初は専属のメイドはいらないと割り切っていたが、後に上杉美鳩が専属メイドとしてつくことになる。美少年の半ズボンが好き。

久遠寺 夢 (くおんじ ゆめ)

久遠寺家の三女。長女の森羅をシンお姉ちゃん、次女の未有をミューお姉ちゃんと呼んでいる。のんびりした気質とおおらかな性格で、使用人達には友達感覚で接している。個性がないことがコンプレックスで、人と違う自分らしさを身につけようとしている。幼いころ夢が無自覚に言った一言が森羅を傷つけたことがあり、森羅とはうまくコミュニケーションが取れなかった。 学校の陸上部でキャプテンをつとめるも、新入部員に厳しく言うことができず悩んでいた。使用人の南斗星とは非常に仲がよい。

朱子 (べにす)

森羅の専属メイド。久遠寺家のメイドの中では最も古株。料理が非常にうまい。短気な性格ですぐに暴力を働くものの、細かいところに気が付き、久遠寺家みなに対して面倒見がよく、信頼されている。幼少期にイタリアで両親を亡くし、レストランで働いていた。その際に負けん気の強い彼女は料理の腕と学問を独学で習得。 数年後たまたま来ていた久遠寺森羅と田尻耕に出会い、料理が作れる使用人として雇われる。以来、森羅をとても慕っており、森羅も彼女のことをとてもかわいがっている。上杉錬と公園でぶつかってからずっと敵視しており、幾度も喧嘩を繰り返している。しかし共に仕事をしながらお互いの境遇を話すうちに、励まし合う仲になっていく。 これを見た上杉美鳩が、嫉妬したことがある。森羅には「ベニ」、錬には「ベニ公」と呼ばれている。

南斗星 (なとせ)

夢の専属メイド。右目に眼帯をしており、女性だが執事服を着用している。素直な性格で、寂しさなどの感情が、すぐに出てしまう。また食いしん坊で食べ物には目がない。久遠寺家の使用人であり用心棒であろうという強い思いがあり、持ち前の格闘術でみなを守るため、常に身体を鍛えている。 かつてインドネシア近海で起きた津波に家族が飲み込まれ、家族と右目を失った。久遠寺家に来てからは、特に夢を守るために全身全霊を費やしている。

田尻 耕 (たじり やすし)

通称「大佐」。久遠寺家で執事を務め、新しくやってきた上杉錬を指導している。格闘術に長けており、全身鍛え上げられた筋肉を持つ。元傭兵。ナルシストで、自らの肢体を鏡に映して見入ることもある。ひげの手入れを欠かさない。久遠寺家の用心棒としても働いている。

清原 千春 (きよはら ちはる)

久遠寺家で執事を務める少年。華奢な見た目で、上杉錬に女の子と間違えられている。錬のことを「レン兄」と呼び、慕っている。あまり目立たないのを苦にしている。

九鬼 揚羽 (くき あげは)

九鬼グループの軍需・鉄鋼部門の後継者の少女。久遠寺夢の友人。唐突に久遠寺家にやってきては、様々な勝負ごとを仕掛けてくる。久遠寺家もまんざらでもないようで、勝負に乗ることが多い。大抵は森羅や未有の策にかかって負けるが、南斗星と互角に張り合う格闘術を身につけており、時折奥義を放つ。 単純な性格の武田小十郎を使用人として雇っている。

クレジット

原作

みなとそふと

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