殿といっしょ

殿といっしょ

日本の戦国時代に起きた出来事にもとづき、伊達政宗や織田信長など、戦国武将たちがドタバタギャグを繰り広げる。

正式名称
殿といっしょ
ふりがな
とのといっしょ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
戦国
レーベル
MFコミックス フラッパーシリーズ(KADOKAWA)
関連商品
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概要・あらすじ

眼帯マニアの伊達政宗、ことあるごとに焼き討ちしようとする織田信長といった変わり者の主君に振り回される片倉景綱や明智光秀ら家臣たちは苦労の毎日。逆に、軍師ながら天然ボケの山本勘介やツンデレ、ヤンキーの前田慶次といった扱いにくい家臣に悩まされる武田晴信や前田利家ら戦国大名たちもまた悩ましい日々を送る。

登場人物・キャラクター

伊達 政宗 (だて まさむね)

『殿といっしょ』に登場する戦国大名。陸奥の国主。眼帯マニアで、ことあるごとに理解不能な機能が搭載された眼帯やおもしろ眼帯を発明する。『機動武士ガンタイン』という漫画を執筆する。何をおいても眼帯という主張を軍議の席上でも行うため家臣の片倉景綱や伊達成実にツッコまれる。歴史上の実在の人物、伊達政宗がモデル。

織田 信長 (おだ のぶなが)

『殿といっしょ』に登場する戦国大名。尾張の国主。放火マニアで特技は焼き討ち。好きな言葉も「焼く」「燃やす」などの火にまつわる言葉。まわりにたいしてとても高圧的に振る舞うことが多い。酒に弱く、少量の酒でも泥酔しては怖い笑い声を立てる。家臣の裏切りには厳しいが、反面それを楽しみにして、企みを暴いては震え上がるのを楽しんでいる。 歴史上の実在の人物、織田信長がモデル。

武田 信玄 (たけだ しんげん)

『殿といっしょ』に登場する戦国大名。甲斐の国主。出家する前は晴信を名乗り、仕官してきた山本勘介を抜擢するもその天然ぶりに閉口する。出家して信玄となってからは、嫡子の武田勝頼に頭を悩ませたり、ライバルの上杉謙信に対抗意識を燃やしたりする。歴史上の実在の人物、武田信玄がモデル。

徳川 家康 (とくがわ いえやす)

『殿といっしょ』に登場する戦国大名。まじめで質素を好み、幼少期の生活の影響で何においてもひたすら我慢する。モットーは「ゆりかごから墓場まで我慢」で、「我慢値」という独自のパラメータで他人を評価する。歴史上の実在の人物、徳川家康がモデル。

豊臣 秀吉 (とよとみ ひでよし)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将で、のちに天下を統一する。お笑いに関する向上心とプライドが異常に高く、負けず嫌い。そのため、自分を差し置いて他人のネタが受けると不愉快になる。側室の淀殿には笑ってもらえないが、笑い上戸の本妻のおねと家臣の蜂須賀小六には常に受ける。歴史上の実在の人物、豊臣秀吉がモデル。

真田 昌幸 (さなだ まさゆき)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。真田家当主で、信幸、幸村兄弟の父。徳川家康に臣従する信幸を幸村とともにからかうことに生きがいを感じており、信之を陥れるためならば多少の危険もかえりみない。様々な人物の弱みを握り、ひょうひょうと渡り歩くのが得意。「ユッキー」というニックネームを幸村に継がせる。 歴史上の実在の人物、真田昌幸がモデル。

上杉 景勝 (うえすぎ かげかつ)

『殿といっしょ』に登場する戦国大名。越後の国主。絶対に笑わない男と言われるが、実際は素顔がそう見えるだけで、じつは普通に笑っているらしい。ほとんど言葉を発せず、おもにジェスチャーで感情を表現する。顔の表情での感情表現は普通の人間とずれていて、直江兼続だけが理解できるとされるが、じつはこれもはずれていることが多い。 歴史上の実在の人物、上杉景勝がモデル。

片倉 景綱 (かたくら かげつな)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。伊達政宗の家臣で、伊達家におけるほぼ唯一の常識人。伊達成実と共に主君に振り回されながらもツッコミ役に徹する。政宗の敵と血縁関係にある母親、お東の方を警戒している。歴史上の実在の人物、片倉景綱がモデル。

伊達 成実 (だて しげざね)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。伊達政宗の部下。武闘派で、慎重派の片倉景綱と意見が対立することもあるが、政宗にツッコむ時だけは気が合う。戦場では縁起の良いムカデの前立を着けた兜を持つ。政宗からゴボウをプレゼントされて困惑する。歴史上の実在の人物、伊達成実がモデル。

濃姫 (のうひめ)

『殿といっしょ』に登場する女性。織田信長の妻で斎藤道三の娘。「全国美女100選」に載るほどの美人だが、気品ある物腰とおしとやかな口調で相手に接し、表面上は穏やかだが、性格は極悪。道三に溺愛されているのを逆手にとって父親をからかったり、いざという時に夫を殺すために渡されていた毒を父や兄に盛ったりと、「突き落とす愛」で接している。 信長とは初対面からウマが合っているところを見せるが、当の信長自身が彼女のツッコミ役に回るなど、S的性格は変わらない。夫が城にいない時には家臣の妻たちを集めて、お茶会を開くのが趣味。歴史上の実在の人物、濃姫がモデル。

明智 光秀 (あけち みつひで)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。織田信長の家臣で、仕官した瞬間から裏切りレースの賭けの対象にされるなど、徹底的なイジられ役。信長にはことあるごとに「裏切る」と言われているが、忠誠心はかなり高い。信長と将軍の足利義昭との関係を取り持とうと奔走する。歴史上の実在の人物、明智光秀がモデル。

山本 勘介 (やまもと かんすけ)

武田晴信の軍師。隻眼で顔が不自由なため今川義元から仕官を断られ、息子の山本勘市の後押しで晴信に召し抱えられる。激しい天然ボケで、密偵として送りこまれた先で敵軍に情報を漏らしてしまい、晴信にしょっちゅう殴られる。歴史上の実在の人物、山本勘助がモデル。

徳川 秀忠 (とくがわ ひでただ)

徳川家康の息子。真田昌幸の策略にはまり関ヶ原の合戦に遅れたため、真田一族を激しく憎んでいる。徳川方に属する真田信之に恨みをぶつけようとするが、信之の妻である小松に阻まれて恨みを晴らせない。家康によると我慢値はわずか「5」。歴史上の実在の人物、徳川秀忠がモデル。

真田 信之 (さなだ のぶゆき)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。真田昌幸の長男。策士の父と破天荒な弟に挟まれて一方的に苦労させられるツッコミ役。関ヶ原の合戦では東軍に属し、徳川秀忠に一矢報いた昌幸の助命嘆願に奔走する。その時の様子から父と弟には「ドゲザムライ」と呼ばれからかわれる。歴史上の実在の人物、真田信之がモデル。

真田 幸村 (さなだゆきむら)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将で真田昌幸の次男。前髪が長いため顔の表情は見えない。父には「ユッキー」と呼ばれてかわいがられ、父親譲りの策略で兄の真田信之を翻弄する。口数は少ないが、前回のあらすじをプレートにして掲げているなど気が利くところがある。歴史上の実在の人物、真田信繁がモデル。

直江 兼続 (なおえ かねつぐ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。上杉景勝の家臣で、とにかく「愛」を強調する。誰に対しても敬語で接し、話すたびにポーズを決めるナルシスト。他人のアラ探しに生きがいを見出しており、関ヶ原の合戦のきっかけとなった徳川家康の上杉家に対する非難を徹底的にやりこめてみせた。歴史上の実在の人物、直江兼続がモデル。

武田 信繁 (たけだ のぶしげ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。武田晴信の弟。欧米かぶれで、「テンキュー」が口癖のイケメン。晴信からは頼りにされているが、ムーンウォークを体得するなどファンキーな言動が見られ、空気を読まない性格になった。歴史上の実在の人物、武田信繁がモデル。

森 蘭丸 (もり らんまる)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。織田信長の小姓。きゃしゃな美少年だが、明智光秀に執拗ないやがらせを繰り返す。実は幼い頃に光秀と会ったことがあり、当時から一貫して光秀をいらだたせていた。歴史上の実在の人物、森蘭丸がモデル。

石田 三成 (いしだ みつなり)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。幼少期に「三段オチ」の才能を見出され召し抱えられた豊臣秀吉の家臣で、漫才でいうところの相方。振られたギャグに即興でボケるなど、秀吉とはツーカーの仲。影武者に本物のサルを立てることを進言し、その上で秀吉とサルを見間違えるなど、おっちょこちょいなところもある。笑いの才能がない人間に冷たく接し、特に徳川家康のことを「カミ合わない」と嫌悪している。 歴史上の実在の人物、石田三成がモデル。

長宗我部 元親 (ちょうそかべ もとちか)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。見た目は金髪の美少女に見える美青年。武術が苦手で馬に乗るのを怖がったり、花や小鳥に話しかけたりするなど、臆病で軟弱な性格で、自軍の組織形態「一領具足」を後援会名だと勘違いするなど天然ボケ気味なところがある。その可愛らしさゆえに家臣から絶大な人気を誇り、親衛隊が組織されるほどで、当主となってからも他国にファンができるほどのアイドル的人気を見せる。 歴史上の実在の人物、長宗我部元親がモデル。

前田 利家 (まえだ としいえ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。若い頃から織田信長に仕えている家臣。昔は奇抜な格好で町を歩く「傾奇者」だったが、服装のセンスを信長に非難されて以来、普通の格好に改めた。かなり生真面目で温厚な性格だが、信長のことを敬愛するあまり彼の悪口を聞くと激昂する。前田慶次は甥にあたり、その傾奇者ぶりに手を焼きながらも冷静なツッコミを忘れない。 歴史上の実在の人物、前田利家がモデル。

前田 慶次 (まえだ けいじ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。前田利家の甥で、モヒカンヘアと豹皮や奇抜な衣装が特徴的な「傾奇者」。左頬に「不良」というタトゥーを彫って、乱暴な口調でアウトローを自任しているが、動物の子を拾って世話をしたり、困っている人を見過ごせなかったりと優しい性格で「慶さん」と呼ばれ慕われている。直江兼続に勧誘され当初は反発したものの、うまく丸め込まれて上杉家の家臣となった。 愛馬「松風」の代わりに牛の「松風」を愛用している。歴史上の実在の人物、前田利益がモデル。

浅井 長政 (あざい ながまさ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。腕立て伏せで大怪我をするほど虚弱体質で、何事にも臆病な優男。織田信長の妹お市を正室に迎えるが、当初は必要以上に警戒し怖がっていたものの、だんだん惹かれていき、なかむつまじい夫婦になった。パニックに陥ると、閉所・暗所に閉じ篭もる癖がある。歴史上の実在の人物、浅井長政がモデル。

(いち)

『殿といっしょ』に登場する女性。浅井長政の妻で、織田信長の妹。織田家中でも一番の美女とされ、長政に嫁がされた。信長と違って良識人で心優しい性格だが、お笑いに厳しく、豊臣秀吉を「スベリ殿」と言い切ったり、娘の茶々を笑わせようとした長政のギャグに冷淡なツッコミを入れる。歴史上の実在の人物、お市の方がモデル。

松永 久秀 (まつながひさひで)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。「クク…」という不敵な笑いが口癖のイケメン。もって生まれた裏切り気質で、意味も無く裏切りや嘘を重ねては相手を困惑させる。ただ、裏切りにもポリシーがあり、周囲が予想している裏切りは避ける。明智光秀とは、どちらが見事に裏切るかでライバル意識を持っている。なぜか織田信長とは気が合い、信長自身も久秀の言動に対しては寛容である。 歴史上の実在の人物、松永久秀がモデル。

大友 宗麟 (おおとも そうりん)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。九州南部の大名島津家を敵とみなしたびたび戦を仕掛けるが、戦隊もののボスキャラのような演技を求められて、自身もノリやすい性格なのでこれに従ってしまう。この茶番に家臣の立花道雪を引き入れようとするが、いつもうまくいかない。趣味は「スケベ本の収集」。歴史上の実在の人物、大友宗麟がモデル。

立花 道雪 (たちばな どうせつ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。大友宗麟の家臣。冗談が通じない四角四面な性格で、セリフも角ばっている。宗麟に冷徹なツッコミを入れるのが日課で、威厳と風格に乏しい宗麟は反論もできずに引き下がることが多い。怒ると放電する癖があり、電撃が宗麟を直撃することもある。歴史上の実在の人物、立花道雪がモデル。

島津 貴久 (しまづ たかひさ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。戦隊ものに憧れる四人の息子の父で、息子たちからは「司令官」と呼ばれる。左手の甲に島津家の家紋が描かれている。気弱で引っ込み思案な性格のため、当初は息子たちの奇行にしぶしぶ付き合わされるが、家督を息子の島津義久に譲って以来、存在感が希薄になりはじめ、最終的には正月に家臣にお年玉を配る「お年玉長官」に任命された。 歴史上の実在の人物、島津貴久がモデル。

島津 義久 (しまづ よしひさ)

『殿といっしょ』に登場する戦国武将。島津貴久の長子。三人の弟・義弘、歳久、家久と共に島津四兄弟と呼ばれる。戦隊ものに憧れており、義久は熱血漢のリーダー役を演じ、常に目が輝いている。戦場でも名乗り口上を上げて敵将を「怪人」と呼び、宿敵の大友宗麟を、悪の組織の司令官役として引き入れている。 歴史上の実在の人物、島津義久がモデル。

アニメ

殿といっしょ~眼帯の野望~

時は戦国、群雄割拠の時代。様々な武将が命と尊厳をかけて戦った時代。さまざまな人々の想いが交錯した時代。と、そんな真面目な話は脇に置いて。この物語はヘンテコ眼帯発明マニアや焼き討ち大好き放火マニア、見た... 関連ページ:殿といっしょ~眼帯の野望~

殿といっしょ 1分間劇場

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書誌情報

殿といっしょ 限定版 5巻 KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉

第5巻

(2010-08-23発行、 978-4840133302)

殿といっしょ 全11巻 KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉

第1巻

(2007-09-22発行、 978-4840119504)

第2巻

(2008-06-23発行、 978-4840122375)

第3巻

(2009-01-23発行、 978-4840125123)

第4巻

(2009-11-21発行、 978-4840129350)

第5巻

(2010-08-23発行、 978-4840133296)

第6巻

(2011-06-23発行、 978-4840140102)

第7巻

(2012-05-23発行、 978-4840144728)

第8巻

(2013-05-23発行、 978-4840150699)

第9巻

(2014-08-23発行、 978-4040668352)

第10巻

(2015-11-21発行、 978-4040678351)

第11巻

(2017-05-23発行、 978-4040688268)

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