玉鹿市役所 ええじゃない課

玉鹿市役所 ええじゃない課

架空の地方都市・玉鹿市の市役所にある特殊な部署・ええじゃない課を舞台に、新人の須崎瑛を中心として、セクハラ課長の松坂艶二郎を筆頭に職員たちの奇抜でデタラメな行動を描く。一話完結形式のギャグ作品。市役所職員たちは公務員らしからぬ独断専行ぶり、住民たちも一癖も二癖もある奇人変人ばかり。ボケとツッコミの役割が固定されておらず、登場人物のほぼ全員が異常者であるのが特徴と言える。下ネタや不謹慎なギャグも頻発する、とにかくメチャクチャな作品。

正式名称
玉鹿市役所 ええじゃない課
ふりがな
たましかしやくしょ ええじゃないか
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

18歳の新人公務員須崎瑛は、玉鹿市役所のええじゃない課に配属されることとなった。緊張しながら出勤初日を迎えた須崎の前に現われたのは、大仏のように巨大な頭のセクハラ奇人課長松坂艶二郎や、ネクラで暴力的な中年職員の小島など、人格の破綻したデタラメな同僚たち。彼らのしっちゃかめっちゃかな行動に振り回されながら、新人須崎の公務員生活が始まった。

住民たちも変人揃いの玉鹿市を舞台に、須崎は東奔西走する日々を送る。

登場人物・キャラクター

須崎 瑛 (すざき えい)

18歳。ええじゃない課に配属された新人公務員。黒髪で線の細い青年。外見に反して高校ではレスリング部だった。家族は両親に姉と兄。市役所独身寮の2号室に住む。赴任当初は奇人変人ぞろいのええじゃない課メンバーに驚かされっぱなしだったが、すぐに馴染み、毎日のように天然ボケを炸裂させるようになる。 物語が進むにつれて加速度的に粗暴かつ自分勝手な人間と化していった。

松坂 艶二郎 (まつざか えんじろう)

ええじゃない課の課長。大仏のような巨大な顔がトレードマーク。体重は300キロもあるらしい。好色で、性格破綻者。欲望のままにメチャクチャな行動を繰り返す。酒乱でもあり、酔うと記憶を無くして大暴れする。人間離れした巨大な顔を持ち、部下たちをのみこんでしまうこともある。市役所独身寮の1号室に住む。

御山田 (おやまだ)

ええじゃない課の職員。クールな青年。ヘビースモーカー。最近お腹が出てきたのを気にしている。市役所独身寮の3号室に住む。お好み焼きの作り方にこだわりを持つ。

小島 (こじま)

ええじゃない課一番の古株。メガネに坊っちゃん刈りの陰気な中年男。ムッツリスケベ。カップルへの妬み恨みが最高潮に達すると、怪力で暴れ回る。市役所独身寮の4号室に住む。

浅野 (あさの)

ええじゃない課の職員。無表情で無愛想な青年。自ら奇抜な行動は取らないが、他の連中につっこむこともない。インコ「とっとの助」を飼っている。市役所独身寮の5号室に住む。

小林 俊子 (こばやし としこ)

ええじゃない課の紅一点。21歳。大酒飲み。市役所独身寮の6号室に住む。部屋には男性対策として西洋のヨロイを常備している。読者サービスとして折に触れヌードを披露する羽目になる。

芋畑 五郎八 (いもばたけ ごろはち)

玉鹿市の市長。少女漫画のように輝く瞳に、口ひげをたくわえたダンディな紳士。緑化運動の一環として、遺伝子を組み換えた怪しげな植物を研究・栽培していたが、植物たちが脱走して大騒ぎとなった。奇矯な行動に出ることも多いが、基本的には市民のために働く熱意ある市長。

戸締 アユ子 (とじまり あゆこ)

玉鹿市市長の秘書を務める女性。数少ない女性キャラとして、ええじゃない課の松坂課長からよくセクハラを受ける。ええじゃない課の小林俊子とは同年代で仲が良く、休日によくいっしょに遊んだりしている。

ミスター真ちゃん (みすたーしんちゃん)

等身大の男性の人形。特殊ゴムで加工してあり人間そっくりの感触。水洗い可能。「一人暮らしの女性のためのボーイフレンド」というコンセプトの商品。チェックの背広に蝶ネクタイ姿。人形のはずだが、いつの間にか言葉を話すようになる。玉鹿市役所のボイラーマンとして雇われている。

片山 秀太郎 (かたやま ひでたろう)

郷土玩具作家。長髪でまだ若い青年だが、「玉鹿の左甚五郎」の異名を持つ名職人。伝統を重んじ、竹や木で素朴な郷土玩具を作り続けているが、ええじゃない課の松坂課長にそそのかされ、珍妙な新作玩具を作る羽目に。

熊野井 まゆみ (くまのい まゆみ)

ええじゃない課の松坂課長の知人である食堂店主・熊野井氏のひとり娘。父親いわく「おとなしすぎる内気な性格」だが、実際には超巨大で怪獣のような外見の少女。毎日50キロの牛の生肉を食べる。一旦怒ると気のすむまで破壊行為を続ける。ええじゃない課の職員たちは団結して彼女を高圧電流に感電させ、なんとか鎮圧した。

集団・組織

ええじゃない課 (ええじゃないか)

『玉鹿市役所 ええじゃない課』に登場する組織。玉鹿市の市長が創設した特別な課。職務は特に決まっておらず、職員それぞれが自ら仕事を探してくる方針。豪雪や地震対策、春の桜まつりの警備、犯罪者の捜査・摘発、観光客の強引な誘致、ボクシングのタイトルマッチ主催など、業務は多岐にわたる。「玉風(たまかぜ)」というタウン誌を発行している。 職員には独身寮が用意されている。

場所

玉鹿市 (たましかし)

『玉鹿市役所 ええじゃない課』の舞台となる市。山に囲まれた自然豊かな土地柄。海はないので魚介類は貴重。名物は「どじょうそーめん」。ざるそばの薬味には黄色いからしを付ける。最先端の観光スポットは無く、上映される映画も古いものが多い。玉鹿公園の名物はタヌキのぶんぶく茶釜ショーとイノシシの綱わたり。北部の山沿いに玉鹿城天守閣が現存する。 市役所は市のほぼ中心に位置する。天然記念物の「玉鹿」は冬の間せっせと雪の玉を作り、春が訪れるとその玉の上に乗って一斉に山を駆け下りてくる。これが玉鹿市に春を告げる「玉鹿の山下り」である。

鼠市 (ねずし)

『玉鹿市役所 ええじゃない課』に登場する市。玉鹿市に隣接している。住民は皆「ちゅうちゅう」と特徴的な語尾でしゃべる。海中公園や恐竜ランドなど多数の観光スポットを持ち、多くの観光客を呼び込んでいる。玉鹿市とはライバル関係にあり、市役所職員同士も犬猿の仲。

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