マクロスD7 ミレーヌビート

マクロスD7 ミレーヌビート

OVA『マクロス ダイナマイト7』を題材にした作品。『マクロス ダイナマイト7』ではヒロインとして登場していたミレーヌ・F・ジーナスを主人公に、彼女が自分の現状に悩み、苦悩しながらも芸能活動をしていく姿を描いている。「月刊少年エース増刊・エースダッシュ」の1997年Vol.1~1998年Vol.5で連載された。

正式名称
マクロスD7 ミレーヌビート
ふりがな
まくろすだいなまいとせぶん みれーぬびーと
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

人類を襲うプロトデビルンとの戦争が終わって1年が経過した西暦2047年。マクロス7船団は戦いの傷を癒すために復興祭を行い、ステージ上では大人気ロックバンド「ファイアー・ボンバー」のミレーヌ・F・ジーナスが歌っていた。ミレーヌの歌で観客は盛り上がり、そこへファイアー・ボンバーのもう1人のボーカルで、プロトデビルンとの戦争終結の立役者である熱気バサラが登場して、さらに盛り上がる。

復興祭パーティで多くの人に囲まれているバサラと、それを1人で見つめるミレーヌ。そんなミレーヌにTVプロデューサーのサザピーは声をかけ、「同じファイアー・ボンバーのボーカルであるバサラにしか注目が集まらない現状に不満があるなら、私のもとでソロ活動しないか」と提案する。

最初はサザピーの提案を拒否するものの、TVの反応やファンの態度などがバサラばっかりなのを見て悩み始める。そして以前バサラが言った「歌はハートだ」という言葉を思い出し、ミレーヌは1回限りという約束で、サザピーの番組に1人でアイドルグループ「ジャミング・エンジェルズ」とユニットを組んで出演するのだった。

登場人物・キャラクター

ミレーヌ・F・ジーナス

大人気ロックバンド「ファイアー・ボンバー」でボーカルとベースを担当する少女。年齢は16歳。父親がマクロス7船団艦長で地球人のマクシミリアン・ジーナス、母親はマクロス7の市長でゼントラーディ人のミリア・ファリーナ・ジーナス。明るくて行動的な性格だが、マクロス7船団で行われた復興祭パーティで、TVプロデューサーのサザピーから「同じファイアー・ボンバーのボーカルである熱気バサラにしか注目が集まっていない」ことを指摘され、TVのバサラ特集やファンの態度などでそのことに気づいて悩む。 サザピーからはソロ活動の誘いも受け、自分のハートを素直に表現した歌を唄うために、1回限りの約束で、サザピーの番組に1人でアイドルグループ「ジャミング・エンジェルズ」とユニットを組んで出演する。 この時の歌をバサラに褒められて気持ちが吹っ切れた後は、ファイアー・ボンバーとソロの両方で活動していく。

熱気 バサラ (ねっき ばさら)

大人気ロックバンド「ファイアー・ボンバー」でボーカルとギターを担当する男性。歌に対して並々ならぬ情熱を持ち、「歌はハート」「自分が歌いたい時に歌う」ことを信条としている。そのためマクロス7の復興祭でも、最初は歌う気はなかったが、途中から急にステージに登場し、曲順を無視して歌い出した。プロトデビルンとの戦争後は、マクロス7船団を飛び出して銀河に旅立つか迷っていたが、ミレーヌ・F・ジーナスの歌に後押しされて旅立つ。

ガムリン・木崎 (がむりんきざき)

特殊部隊「ダイアモンドフォース」の隊長を務める男性軍人。階級は中尉。ミレーヌ・F・ジーナスとお見合いをしており、以降ずっとミレーヌに想いを寄せている。プロトデビルンとの戦争時に、熱気バサラが無茶苦茶な行動を繰り返すので、バサラのことを嫌悪していたが、バサラの気持ちや熱意を知ってからは、バサラの友人で良き理解者となる。 またミレーヌの気持ちが自分だけでなく、バサラにも向いていることも知っていて、バサラのことを恋敵とも見ている。ミレーヌが出演するライブには欠かさず足を運んでおり、バサラが旅立ってミレーヌが落ち込んでいることにもすぐに気づき、バサラ捜索を部下に指示する。

北条 秋子 (ほうじょう あきこ)

大人気ロックバンド「ファイアー・ボンバー」が所属する「アキコ・リップス・レーベル」でエグゼクティブ・プロデューサーを務める女性。サザピーが何人ものアーティストを潰しているのを知っていて、ミレーヌ・F・ジーナスに目を付けて引き抜こうとするサザピーの動きに注視する。

サザピー

「ライブM7」というTV番組を担当する女性プロデューサー。マクロス7船団の復興祭パーティで、ミレーヌ・F・ジーナスに「同じファイアー・ボンバーのボーカルであるバサラにしか注目が集まらない現状に不満があるなら、私のもとでソロ活動しないか」と提案する。ミレーヌには1回は断られたが、その後受け入れたため、アイドルグループ「ジャミング・エンジェルズ」とユニットを組ませて出演させる。 以降はミレーヌのソロ活動をサポートしていく。表向きは敏腕プロデューサーだが、裏ではバートン大佐と手を組んでプロジェクトEを遂行している。この計画で必要となる生体エネルギー「スピリチア」が、ミレーヌの歌によって作れるため、ミレーヌに声をかけた。

バートン大佐

マクロス7船団にいる統合軍の男性軍人。階級は大佐。プロトデビルンとの戦闘で、いざという時は統合政府からの援助は期待できず、自分の身は自分で守らなくてはならないと実感する。そのためには圧倒的な力が必要と思い、サザピーの協力を得て、秘密裏にプロジェクトEを遂行している。

その他キーワード

プロジェクトE

バートン大佐がサザピーの協力を得て極秘裏に進める計画。ミレーヌ・F・ジーナスの歌を聴いた観客から生み出された生体エネルギー「スピリチア」を吸い取り、プロトデビルンの細胞をもとにして、プロトデビルンの本来の姿である生体生物兵器「エビル」を成長させる。そして量産したエビルをマクロス7船団に配備し、何があっても圧倒的な戦力で身を守れるようにすることを目的としている。

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