まほマほ

まほマほ

平凡な日常を営みながら、魔力を持った少年が「魔女っ娘」に変身し、魔法を使って街の人のために奔走する、ほんわか魔女っ娘ラブコメディ。「月刊少年エース」2011年11月号から2013年8月号にかけて連載された作品。

正式名称
まほマほ
ふりがな
まほまほ
作者
ジャンル
魔法使い・魔法少女
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
既刊2巻
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概要・あらすじ

魔女の家系の1人として膨大な魔力を持って生まれた真城寺弾は、その魔力の正しい使う方を覚えるために、母親から魔女っ娘まじかる☆ほっぷになるように命じられる。そして日々、魔力鍛錬のために街の問題事を魔法の力を使って解決していくのだった。

登場人物・キャラクター

真城寺 弾 (しんじょうじ はずむ)

中学2年生で図書委員を務める男子生徒。魔女の家系に生まれたために非常に大きな魔力を持つ。母親の真城寺羅々からの命令もあり、その魔力を街の人を守るために使う勉強の一環として、魔女っ娘に変身して活動をしている。当初は男性なのに魔女っ娘になることに抵抗していたが、身近な人間が巻き込まれた事件を解決していくうちに、自分が持つ力を自覚していく。

まじかる☆ほっぷ

真城寺弾が魔女っ娘に変身した姿。見た目は弾と大きく違い、顔見知りが見ても正体がばれることはない。街で発生する事件や事故を魔法の力で解決し、その様子はテレビなどでも放送されている。見た目がかわいいこともあってファンまで存在する。

物部 小毬 (もののべ こまり)

真城寺弾と同学年の女子生徒。2年C組で出席番号は女子18番、血液型A型、みずがめ座で弾と同じ図書委員でもある。かつて妖怪を使役していた家系に生まれ、家は行き場を失った妖怪たちであふれている。そんな環境で育ったために妖怪が身近にいることが普通となり、妖怪のことを友達にしゃべっても信じてもらえず、怖がられてしまう。そのことで自分が普通ではないと思い込み、人とは一歩引いた形で接していた。 しかし、妖怪をまったく怖がらない弾と接しているうちに、彼女の孤独は少しずつ癒されていく。

真城寺 茜 (しんじょうじ あかね)

真城寺弾の妹。まじかる☆ほっぷにあこがれており、大きくなったら魔女っ娘になることを夢見ている。なお、まじかる☆ほっぷの正体が弾であることは知らない。

真城寺 羅々 (しんじょうじ らら)

真城寺弾の母。昔は魔女っ娘「ミスティ☆ララ」として活躍していた。普段は主婦として生活しているが、弾がまじかる☆ほっぷとなっている時には水晶でサポートし、全国魔法技術者連盟の会合にも参加している。すでに一線を退いているが魔力は衰えておらず、五月野市で発生した事件の解決に尽力する。

真城寺 通 (しんじょうじ とおる)

真城寺弾の父。今は海外勤務のため、家族とは離れて暮らしている。真城寺羅々が魔女っ娘として活動中に、その正体を知ってしまう。正体を知られた魔女っ娘は魔女っ娘をやめなくてはならないのだが、真城寺通はその秘密を誰にも言うことはなく、結果羅々は魔女っ娘としての任務をまっとうすることができた。そのことをきっかけに、2人はのちに結婚する。

春日部 キアラ (かすかべ きあら)

全国魔法技術者連盟の役員。おもに連盟員の相談、サポート、魔道具の紹介を担当している。真城寺羅々とは顔見知り。真城寺家には、使い捨ての転移魔方陣で来ることが多い。

日迎山 文佐衛門 (ひむかえやま もんざえもん)

200年生きる猿の妖怪。物部小毬が住む寺に招かれ、そこへ向かっているところを、野性の猿が街に下りてきたと誤解されてまじかる☆ほっぷに魔法で捕獲される。さらに保健所から脱走し小毬に接触したところを、小毬に危害を与えると勘違いしたまじかる☆ほっぷによって手乗りサイズまで小さくされてしまう。その後は小毬の寺で過ごすことになる。 小毬からは「モンちゃん」と呼ばれている。

ふらり火 (ふらりび)

物部小毬が住む寺に住んでいる鳥の妖怪。人語を話し意志の疎通ができる。小毬のことを第一に考えているが、多少過保護な面もある。人間なら丸焼きにできるほどの魔力を持つ。

犬神 (いぬがみ)

物部小毬が住む寺に住んでいる犬の妖怪。ふらり火と同様に人の言葉をしゃべり、会話できる。小毬を過保護気味に心配する一面までふらり火と同じ。日迎山文佐衛門とは仲があまり良くない。

双葉 (ふたば)

物部小毬が住む寺に住んでいる二口女の妖怪。後頭部に口があり、普段は髪の毛を結って隠している。後頭部の口以外は普通の人間と同じ外見で、双葉を見た真城寺弾は、小毬の姉と勘違いするほど。小毬に相談されることが多く、彼女が弾に好意的な感情を持っていることに気づくと、あえて話題にしてふらり火や犬神を煽るといった一面もある。 また食欲が非常に旺盛で、1人で物部家のエンゲル係数を上げている。

畳叩き (たたみたたき)

物部小毬が住む寺に住んでいる3匹の妖怪。体は小さく言葉はしゃべらないが、小毬が風邪で寝込んでいる時は枕元で心配するほどで、小毬を想う気持ちは他の妖怪に負けていない。

物部 清太郎 (もののべ せいたろう)

物部小毬の父。娘には民俗学者であると伝え、仕事のために家を空けている。また妖怪を使役する物部家の当主として、空間の綻びを繕う役目もこなしている。真城寺羅々とは古くからの知り合い。

大鳥 究太 (おおとり きゅうた)

真城寺弾の同学年の友達。話題のほとんどがまじかる☆ほっぷのことで彼女の大ファン。まじかる☆ほっぷの最大のチャームポイントは「ひざこぞう」と考えている。見た目は二枚目で女子の人気も高いのだが、大鳥究太はまじかる☆ほっぷにしか興味がなく、ほかの女子を「有象無象(うぞうむぞう)」と言い切る。

森村 花恵 (もりむら はなえ)

物部小毬の友人。よくしゃべり、場の盛り上げ役を果たす。他人と距離を取っていた小毬にも積極的にしゃべりかけて友達となった。

羽崎 命 (はざき みこと)

物部小毬の友人で細かいことにもよく気づく。勢いで行動する森村花恵を止めることが多い。

梧桐 燕 (あおぎり つばめ)

真城寺弾のクラスに転入してきた少女。全国魔法技術者連盟に所属していない魔女っ娘。魔法使いが普通の人間に迫害されない世界を作るために、空間に綻びを作って妖怪を呼び寄せ、今の世界を壊そうと企む。その計画の実行を第一に考え、日常生活では他人との接触は最低限にとどめており、周囲からは変な人間と思われている。

燕の祖父 (つばめのそふ)

かつて全国魔法技術者連盟に所属していた魔法使い。魔法で助けていた人間たちに迫害を受けつつも共存の道を模索するが、有効な方法が見つけられず絶望する。梧桐燕が実行している計画に加わる。しかし燕との生活のほうが計画より重要となり、本格的に計画が実行されることはなかった。燕が魔法使いになるための修行を手伝ったことで魔力が枯渇し、今は深い眠りについている。

集団・組織

全国魔法技術者連盟 (ぜんこくまほうぎじゅつしゃれんめい)

通称「全魔連」。魔法使いが所属する組織で、所属する魔法使い同士の私闘を禁止するなどの規定がある。また魔法使いとして活動するには、会長を始めとした役員たちの承認が必要。ちなみに男性の真城寺弾が魔女っ娘として申請された時は、会長の「可愛いなら全然アリ」という許可のもと、満場一致でOKが出た。

場所

五月野市 (さつきのし)

『まほマほ』の舞台で真城寺弾が住む街。多くの人が何気なく暮らしているが、妖気が日々強くなってきており、妖怪騒ぎが多発している。

書誌情報

まほマほ 2巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2012-03-17発行、 978-4041201640)

第2巻

(2012-12-21発行、 978-4041203231)

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