現存!古代生物史パッキー

現存!古代生物史パッキー

とにかく頭突きが大好きな恐竜パッキーが文明社会で引き起こす数々の騒動を描いた王道のギャグ少年漫画。集英社「週刊少年ジャンプ」2011年49号から2012年23号まで掲載された。巻末には「ジャンプNEXT!・2012 SRING」に掲載された「最強特別出張版」と、「最強ジャンプ」2012年3月号に掲載された「番外編」が併せて収録されている。

正式名称
現存!古代生物史パッキー
ふりがな
げんぞん こだいせいぶつしぱっきー
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

夏休みの宿題の工作物として「ダンボールハコジロウ」を完成させ、浮かれていた竹田タケルのもとに、突如として現れた恐竜のパッキー。得意の頭突きによって「ダンボールハコジロウ」を破壊したパッキーは、タケルの作った工作物の頭突き心地の良さに感服し、恩返しを提案するが「古臭い生き物と一緒にいたくない」という理由で拒絶されてしまう。

タケル家を飛び出したパッキーは、世界征服を狙う古生物の組織メガロに所属するプテリゴートゥスから勧誘を受けるものの、人間が好きなパッキーはこれを一蹴。紆余曲折の末にタケルに認められたパッキーは、メガロが送り出す刺客と戦いつつ、人間社会からさまざまなことを学び、究極の頭突きを求めて日々奮闘するのだった。

登場人物・キャラクター

パッキー

頭突きと人間が大好きな恐竜で、古生物の楽園「ロストワールド」から究極の頭突きを求めて人間界にやってきたパキケファロサウルスの男の子。人やモノを問わず、頭突きをしやすそうな対象を見つけると本能的に頭突きをかましてしまう厄介な性格。いい頭突きができないと「ストレスで死んでしまう」と吹聴しており、気持ち良く頭突きができる対象を常に欲している。 竹田タケルの作った「ダンボールハコジロウ」の頭突き心地に感激し、恩返しをするためになし崩し的にタケル家に居候することになった。人間社会が継承する教養全般に対してコンプレックスを抱いており、教養(特にひき算)を学ぶためタケルの小学校にも強引に通うようになる。「モダン」や「イノベーション」と言った洒落た横文字の表現にも目がない。 明るく元気だが感情の起伏が激しい面があり、特に「絶滅」というワードに対してはかなりナーバスな反応を見せる。タケル家への居候後は、彼の父である竹田タケチカのでっぷりとした腹を頭突くのが大好きになった。通常は頭部の大きいゆるキャラのような姿をしているが、危機に陥ったり、衝撃的な出来事があるとリアルな恐竜の姿へと変身する。

竹田 タケル (たけだ たける)

工作を得意にしている小学生の男の子。夏休みの宿題としてダンボールで作った工作物をパッキーに頭突きで壊されたことをきっかけとして、パッキーと友達になった。面倒見がいい性格で、壁や工作物を片っ端から頭突きで壊そうとするパッキーに手を焼き、彼の衝動を抑えるため、「ハコウジロウ」なる頭突き専用の工作物を作るようになる。パッキーからは工作物の品質(頭突きの心地良さ)を絶賛されていた。 あちこちがとんがっている「トゲトゲ」しい造形が大好き。

竹田 ササコ (たけだ ささこ)

竹田タケルの姉であるポニーテールの女子高生。恐竜をはじめとする古生物が好きで、パッキーとの初対面では最初から興味津々、ケラコやティラノブナリにも積極的に絡んでいた。さばさばとした明るい性格の美人で、クラスではアイドル的存在となっており、人間や古生物など相手を問わずにモテるタイプ。のちに頭突き部のマネージャーになる。

竹田 タケチカ (たけだ たけちか)

竹田タケルの父親。玩具会社デッパリ社の開発部長をしており、まあまあ面白く、まあまあ売れる製品を作れるという微妙な才能の持ち主。のちにパッキーに役職を追われ、地下室でOLの世話をする閑職へとまわされるが、そこで巨大ロボットを作ったり、タイムスリップできるベルトを開発するなど、社長の湾田奮一郎からも実は天才かもしれないと目されるほどの才能を発揮する。 古生物からの受けがやたら良く、パッキーからは「腹の頭突き心地がよい」と評され、ティラノブナリからは「食欲をそそる人間」として評価されていた。

ケラコ

メガロが派遣した刺客の恐竜で、トリケラトプスの女の子。裁縫を大の得意としており、フリフリのドレスが大好き。裁縫教室で先生より上手に洋服を作って荒らしまわっていたため、「フリルを着た悪魔」の異名も持つ。パッキーとの裁縫勝負に完勝するも、パッキーに恋をしてしまったためメガロから離れた。

ティラノブナリ

ケラコに想いを寄せる恐竜で、ティラノサウルスの男の子。白亜紀最強の武将恐竜だったティラノブナガの血を引いており、誇り高く猛々しい性格をしている。ケラコをたぶらかしたとして、パッキーに一方的なライバル心を抱いていた。体格の割に手がやたら小さいことをとても気にしている。

スティギー

パッキーの宿命のライバルである恐竜で、スティギモロクの男の子。故郷である「ロストワールド」では連日パッキーと頭突きによる勝負をしていた。負けず嫌いな性格で、「ひき算」を愛するパッキーに対抗するように「かけ算」を神聖視している。

チンタ

メガロの社長をしている恐竜で、チンタオサウルスの男。パッキーの親友だったが、頭のツノを「チ○コくん」「チ○ポコサウルス」と人間から馬鹿にされたため、人間を絶滅させることを決意。メガロを作って古生物の世界を取り戻そうとする。頭のツノは光り輝くことで催眠効果をもたらす。

杉田中 花夫 (すぎたなか はなお)

竹田ササコに想いを寄せる朴訥な男子高校生。クロスチョップ部なるクロスチョップのみを実践するストイックな部で主将をしている。頭突き一本で世渡りするパッキーと意気投合し、彼を師匠と呼ぶようになった。のちにパッキーの提案にのって頭突き部に入る。

湾田奮 一郎 (わんだふる いちろう)

玩具会社であるデッパリ社の社長。「ワンダー」を人生のモットーとしており、開発商品にも大いにワンダーを感じさせるものを求めているが、彼が要求するワンダーの具体的な内容は誰にもわからない。ワンダーをキャッチするレーダーであるワンダー・オブ・センサーが付いた被り物をし、神棚にはワンダーの神も祭っているという変人。

白川 谷子 (しらかわ たにこ)

竹田タケルの同級生の女の子。学級委員長を務めており、風紀にはうるさい。メガネをかけているという理由だけでパッキーから教養モンスター呼ばわりされていた。強引に学校に通いだしたパッキーを追い出そうと画策する。

白川 谷秀 (しらかわ たにひで)

竹田ササコの同級生の男子高校生で学級委員長。白川谷子の兄であり、抜群のルックスを持つ白川財閥の御曹司。一見すると落ち着いた常識人のように見えるが、スティギーを自宅に住まわせており、「変態を見ているのが好き」と言う変わり者。

プテリゴートゥス

シルル紀の節足動物で、メガロに所属する大きなはさみを持つ古生物。「ロストワールド」を抜け出し、世界を古生物のものにするために活動している。竹田タケチカのはさみ心地に夢中になっているスキをパッキーに突かれて敗北する。語尾に「トゥス」を付けるのが特徴。

動物元帥 (どうぶつげんすい)

TV番組「喫茶戦隊ティーレンジャー」に登場する悪の軍団「ムボー」の親玉。その生き様や美学に魅せられたパッキーは、デパートの出し物でティーレンジャーが来た時に動物元帥に握手を求めに楽屋にまで足を運んでいた。

集団・組織

メガロ

古生物が営んでいるファミリーレストランの経営会社。地球を汚染する人間を敵視しており、売り上げはすべて古生物が再び天下を取るためだけに使われている。組織に入らず、人間を守ろうとするパッキーに対し、刺客を送り込むようになった。

メガロ戦闘員三葉虫部隊 (めがろせんとういんさんようちゅうぶたい)

三太、葉子、虫郎という3体の三葉虫で構成されるメガロの部隊。三位一体の必殺技「だんご三葉虫」を使うが、とても弱い。のちに虫郎が竹田ササコを気に入り、地中に潜ってストーキングしていた。

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