赤い光弾ジリオン

赤い光弾ジリオン

玩具メーカーのセガが発売していた光線銃型玩具のメディアミックスとして、タツノコプロが制作したTVシリーズ。24世紀、人類が植民した惑星マリスを舞台に、侵略者ノーザ星人と戦う特殊部隊ホワイト・ナッツを描くSFアクション。

正式名称
赤い光弾ジリオン
ふりがな
あかいこうだんじりおん
制作
タツノコプロ
放送期間
1987年4月12日 〜 1987年12月13日
放送局
日本テレビ
話数
31話
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
戦争
関連商品
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概要・あらすじ

西暦2384年、人類が移民した惑星マリスは、ノーザ星人の侵略に晒されていた。戦力で圧倒され、劣勢に追い込まれたマリス防衛軍は、未知の超文明から謎の光線銃ジリオンを入手。ノーザ星人に対抗出来る、この唯一の兵器を使う特殊部隊ホワイトナイツを編成し、JJチャンプアップルの三人からなるメンバーを選抜した。

ホワイト・ナッツは、ノーザ星人の侵略に敢然と立ち向かう。

登場人物・キャラクター

JJ (じぇいじぇい)

2371年3月18日生まれの16歳。身長168㎝、体重53㎏、血液型はO型。人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツに属する、超古代文明から授かった光線銃ジリオンを使うアタックチームのメンバー。 コードネームはJJだが、本名は不明。マリス防衛軍の兵士だったが、本来選ばれるはずの将校の替りにコンピューターのミスによって選抜された。熱血漢で無鉄砲だが、その高い身体能力と予測不能な戦い方で敵のノーザ星人も翻弄する。 銃の腕も確かで戦闘能力は高いが、冷静さに欠けるためにエネルギー残量を考慮せずに光線銃ジリオンを発砲し、肝心な時に残弾がないという危機にしばしば陥った。 私生活では食いしん坊で、遅刻の常習犯である。

マリス防衛軍 (まりすぼうえいぐん)

『赤い光弾ジリオン』に登場する組織。人類が殖民した惑星マリスの自治政府が組織した軍隊。侵略者ノーザ星人の武力に圧倒され、劣勢に追い込まれるが、謎の超古代文明がもたらした光線銃ジリオンに戦局の打開を託し、特殊部隊ホワイト・ナッツを編成する。 総司令官は、ホワイト・ナッツ長官Mr.ゴードの士官学校の同期生であり、ライバルであったバーンスタイン。

ホワイト・ナッツ (ほわいとなっつ)

『赤い光弾ジリオン』に登場する組織。人類が殖民した惑星マリスの軍組織であるマリス防衛軍が編成した特殊部隊。マリスを侵略する異星人ノーザ星人に唯一対抗出来る兵器である、超古代文明がもたらした光線銃ジリオンを戦力化すべく、JJ、チャンプ、アップルの三人のアタックチームに装備させた。 他のメンバーは、長官のMr.ゴード、秘書のエイミ・ハリソン、メカニックのデイブなどがいる。 組織としては、マリス防衛軍総司令官バーンスタインの直属の指揮下にあり、その命令を受けたMr・ゴードが作戦を立案する。

ノーザ兵 (のーざへい)

『赤い光弾ジリオン』に登場する兵士。人類が殖民した惑星マリスを侵略してきたノーザ星人の軍隊ノーザ軍の一般の兵士。人類の武器では破壊出来ない装甲を装着し、ハンドカノンを装備している。

チャンプ

2369年8月8日生まれの18歳。身長178㎝、体重68㎏、血液型はB型。人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツに属する、超古代文明から授かった光線銃ジリオンを使うアタックチームのメンバー。 コードネームはチャンプだが、本名は不明。銃の腕前がマリス防衛軍随一のスナイパー。メンバーの中では最年長であり、冷静沈着なリーダー格。熱血漢のJJとは性格的に合わず、喧嘩をする事も多いが、その銃の腕は認めている。 戦闘時には光線銃ジリオンに飛距離性能を装着して、遠距離射撃も行う。私生活ではキザな女たらしだが、レース編みを密かな趣味にしている。

ノーザ星人 (のーざせいじん)

『赤い光弾ジリオン』に登場する種族。人類が殖民した惑星マリスを侵略してきた異星人。繁殖形態は卵生。白い仮面のような顔を持ち、人類の火器では破壊出来ない装甲を装着している。階級の高い者は、角にも触手にも見える突起物を頭部の左右に持っている。 二十四世紀末、種族全体が寿命を迎えつつあり、十二万年に一度の大繁殖期生命の時を迎えている。

デイブ

身長175㎝、体重85㎏、血液型はO型、肥満体型である。人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツのメカニック担当メンバー。ホワイト・ナッツのメカの整備は元より、メカの操縦や新兵器開発まで担当し、JJ達アタックチームをサポートする。 その技術力は高く、超古代文明から授かった光線銃ジリオンの動力源である、謎のエネルギーのジリオニウムの管理責任者でもある。 元はアタックチーム志望だったが、その夢は叶わず、メカニックとしてホワイト・ナッツを支える事を決意し、入隊した。

アップル

2370年4月13日生まれの17歳。身長165㎝、体重50㎏、血液型はA型。人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツ に属する、超古代文明から授かった光線銃ジリオンを使うアタックチームの唯一の女性メンバー。 コードネームはアップルだが、本名は不明。元情報部所属で、格闘能力や銃の腕も優れており、判断力も的確な才色兼備の少女。性格は温厚で、しばしばいがみ合うJJとチャンプをなだめる、ホワイト・ナッツのまとめ役である。 侵略者ノーザ星人との戦いでは、後に連射性能を強化するアタッチメントを光線銃ジリオンに装着して接近戦を担当するようになった。

Mr.ゴード (みすたーごーど)

人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツの長官。軍司令官のバーンスタインとは士官学校の同期でライバルだったが、自由を求めて軍からホワイト・ナッツへと転進。 バーンスタインの指令を受けて、作戦を立案する。

ノーザ・ウォーリアーズ (のーざうぉーりあーず)

『赤い光弾ジリオン』に登場する組織。人類が殖民した惑星マリスを侵略してきたノーザ星人の軍勢ノーザ軍の特殊部隊であり、隊員は全員サイボーグである。侵略に抵抗するマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツに対抗して投入された。 強化された肉体や内蔵された武器を有し、分子を崩壊させる光線を出す銃ジリオンで撃たれても、体の一部を切り離して生き残る能力を持つ。メンバーはガードック、ナバロ、ソラールなどがいる。

ノーザ軍 (のーざぐん)

『赤い光弾ジリオン』に登場する軍隊。人類が殖民した惑星マリスを侵略してきたノーザ星人の軍隊。十二万年に一度の大繁殖期生命の時のための繁殖地を確保するために、銀河系全域で侵略を行っている。 マリスを攻撃しているのは、バロン・リックス率いるP38宙域マリス攻撃隊であり、衛星リルに基地を構えている。

ビッグマザー・アドミス (びっぐまざーあどみす)

人類が植民した惑星マリスを侵略する異星人の軍勢ノーザ軍のP38宙域の総司令官。十二万年に一度訪れる、種族の大繁殖期生命の時のために孵化場としてマリス征服を狙っている。

エイミ・ハリソン (えいみはりそん)

2371年5月16日生まれの16歳。身長155㎝、体重45㎏、血液型はAB型。人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツの長官Mr.ゴードの秘書や、本部のオペレーターを務める。 軍人では無い、民間人出身。性格は少々泣き虫で子供っぽい面も見られるが、ホワイト・ナッツのマスコット的存在として、場を和ませている。だが、入れるコーヒーは「泥のように」に不味い。

スペシャルエリーターズ

『赤い光弾ジリオン』に登場する組織。人類が殖民した惑星マリスを侵略してきたノーザ星人の軍勢ノーザ軍の中で、特殊な訓練を受けた、八部隊で構成される親衛隊員の総称。破壊工作や情報収集、暗殺などそれぞれ特殊な技能を身につけている。

バーンスタイン

人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の司令官。軍を通じて、独立性の高い特殊部隊ホワイト・ナッツに命令を下す。ホワイト・ナッツ長官のMr.ゴードとは士官学校の同期でライバル。

オパオパ

全長38㎝、重量16.8㎏、薄い空色と緑色をした球体上のロボット。人類が植民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツのメカニックデイブが、マスコットとして作った。 搭載する反重力ユニットによる浮遊や噴射ノズルによる高速飛行も可能。感情を持ち、片言の言葉で会話も行う。

バロン・リックス (ばろんりっくす)

人類が植民した惑星マリスを侵略する異星人の軍勢ノーザ軍のP38宙域マリス攻撃隊総指揮官。伸縮自在の鞭に変化する剣を武器とし、自らも前線で戦う戦士タイプの指揮官。マリス軍との戦いを通じて、特殊部隊ホワイト・ナッツがその戦力の要である事を察知し、殲滅に傾注する。 しかし、宿敵となったJJとの勝負に執着し、遂には自らの軍から反逆してまでつけ狙った。

場所

マリス

『赤い光弾ジリオン』に登場する惑星。二十四世紀、銀河の各星域に植民を開始した人類が移住した惑星の一つ。環境が人類の生存に適しており、「第二の地球」と呼ばれる。昼間でも見える大きな衛星リルを持ち、表面積の大半は海であり、陸地には荒野が点在している。 独立国家ではなく、「殖民自治政府」が統治している。

イベント・出来事

生命の時 (いのちのとき)

『赤い光弾ジリオン』に登場する出来事。人類が殖民した惑星マリスを侵略する異星人ノーザ星人に、十二万年に一度訪れる大繁殖期。十二万年周期で種族全体が寿命に達し、この時期に次の世代の卵が大量に産卵されるため、その繁殖場を必要とする。 このため、ノーザ星人は繁殖場を確保するべく、銀河系全域での侵略を開始した。

その他キーワード

エアロキャリッド

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備する乗り物キャリッドマシンの一つ。戦闘機としても使用可能な、青色塗装の大気圏内・宇宙空間兼用の航空機。 最高速度はマッハ3.8。大型輸送機ビッグポーターでは接近出来ないような場所へホワイト・ナッツが向う場合などにも使用される。ビッグポーターに搭載せずに単独での使用も可能。

アクアキャリッド

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備する乗り物キャリッドマシンの一つ。マリスの表面積の60%を占める海での任務に使用される、黄色塗装の潜水艇。 最高速度は海中103ノット、海上68ノット。開閉式の艇首から、ホワイト・ナッツが使用する三輪オートバイのトライチャージャーを揚陸、回収する揚陸艇としても使用可能。

ライディングセプター

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備するサイドカー。任務に応じて、キャノン砲を装備したキャノンセプターと機関銃を装備したカーゴセプターの二種類の側車を換装する。

キャリッドマシン

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備する乗り物。航空機のエアロキャリッド、潜水艇のアクアキャリッド、装甲兵員輸送車のランドキャリッドの三種類のメカがあり、JJ達アタックチームが任務の内容に応じて使い分けている。

ビッグポーター

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備する白色塗装の大型輸送機。最高速度はマッハ1.8。マリス防衛軍の輸送機を改造し、JJ達アタックチームが乗るキャリッドマシンを後部に搭載して目的地まで輸送する。 アタックチームが任務遂行中は、上空で待機し、必要に応じて搭載火器で支援も行う。操縦は、メカニックのデイブが行う。

ニュージリオン

『赤い光弾ジリオン』に登場する兵器。人類が殖民した惑星マリスを侵略してきたノーザ星人との戦いで、マリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備していた光線銃ジリオンが破壊されたため、人類には解析不可能な中枢部分のブラックボックスを回収し、新たにメカニックのデイブが造り上げた新型光線銃。 エネルギーカートリッジのジリオニウムを一気に放出する、エネルギー放出スイッチが装備され、威力も増大するがエネルギーが一度に無くなる危険もある。 JJは旧ジリオンと同じく拳銃タイプだが、チャンプは遠距離射撃用の狙撃銃タイプ、アップルは接近戦用のサブマシンガンタイプを装備した。

ノーザ・レイカー (のーざれいかー)

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスを侵略する異星人ノーザ星人が使用している二脚型機動兵器。高い機動力と火力を持ち、マリス防衛軍の通常兵器では撃破が困難。基本型の他、砲やミサイルランチャーを追加装備した砲兵型も存在する。 ノーズ・レイカーとは、マリス防衛軍でのコードネームであり、ノーザ軍での呼称は不明。

ランドキャリッド

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備する乗り物キャリッドマシンの一つ。陸上での任務で使用される、赤茶塗装の装甲兵員車。 最高時速は136㎞。

トライチャージャー

『赤い光弾ジリオン』に登場する乗り物。人類が殖民した惑星マリスの軍であるマリス防衛軍の特殊部隊ホワイト・ナッツが装備する三輪オートバイ。ホワイト・ナッツのメカニックデイブが開発した。 外装戦闘強化服アーモレイターに変形する機能を有する。アーモレイター形態では、短時間の飛行が可能で、格闘戦では侵略者ノーザ星人の機動兵器ノーザ・レイカーを圧倒する。

ジリオン

『赤い光弾ジリオン』に登場する兵器。異星人ノーザ星人に侵略された、人類の殖民惑星マリスの超古代文明からもたらされた光線銃。人類の兵器では破壊出来ないノーザ星人の装甲を破壊する事の出来る唯一の兵器。 発射される光線は触れた物体の分子構造を崩壊させる。マリスに住む人類の軍であるマリス防衛軍は三丁を入手し、特殊部隊ホワイト・ナッツのアタックチームのJJ、チャンプ、アップルの三人に装備させた。 動力源は人類が解析不可能なエネルギーのジリオニウムであり、それを圧縮したエネルギーカートリッジを装着する事で百発の発射が可能。中枢部分のブラックスボックスも又、人類の科学力では解析不可能である。

クレジット

総監督

脚本

伊東 恒久

作画監督

後藤隆幸

音楽

入江純

制作

タツノコプロ

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