TOKYO TRIBE2

TOKYO TRIBE2

舞台は東京をモデルとした架空の街「トーキョー」。トライブと呼ばれるストリートギャングの抗争を中心に、若者たちの日常や友情を描いた、青春バイオレンス漫画。『TOKYO TRIBE』の続編。ヒップホップなどのブラックミュージックや映画からの引用が多く見られるのが特徴。また、90年代後半から00年代初頭にかけてのストリートカルチャーの様子も丹念に描かれている。漫画雑誌ではなく、ファッション雑誌「Boon」に連載されていた。

正式名称
TOKYO TRIBE2
ふりがな
とうきょう とらいぶつー
作者
ジャンル
青春
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概要・あらすじ

トライブと呼ばれるストリートギャングたちが群雄割拠する街・トーキョー。シヴヤSARUとシンヂュクHANDSの全面抗争・通称「シヴヤ暴動」から5年、トライブ間の抗争は沈静化していた。平和主義のテラを中心としたトライブ・ムサシノSARUのメンバーも、仲間たちと平穏な日々を過ごしていた。

だが、ある日メンバーがトライブブクロWU-RONZに惨殺されてしまう。WU-RONZのリーダーメラはある事件からを憎んでおり、SARUを潰すために動き出す。二つのトライブの抗争は他のトライブに飛び火し、やがて抗争はトーキョー全体を巻き込んでいく。

登場人物・キャラクター

出口 海 (でぐち かい)

ムサシノSARUのメンバー。トライブの仲間たちと平穏な毎日を送っていたが、ある日ブクロWU-RONZとの抗争に巻き込まれ、騒動の中心へとなっていく。WU-RONZのリーダーメラとはかつての親友で、理由もわからず自分を憎むメラとの関係に思い悩んでいる。SARUのリーダーテラさんの死後は彼の遺志を継ぎ、グループの中心的立場となっていく。 特技はDJで、高校時代コンテストで優勝するほど。

メラ

ブクロWU-RONZのリーダー。スキンヘッドにサングラスがトレードマークの男性。かつては海と親友同士だったが、恋人フジヲを電車のホームに突き飛ばして殺したと聞き、彼を憎むようになる。現在はブッパの下で働いているが、内心では両親を借金のカタに惨殺したブッパに復讐を誓っている。 武器はブッパから与えられた日本刀を使用。

スンミ

ブクロWU-RONZの「猫狩り」によって集められ、風俗店で働かされていた女性。メラの亡き恋人フジヲに瓜二つ。ブクロに仲間を殺した相手を探しに来た海と出会った。正体はウォンコン黒社会のトップ大司祭の孫娘。

スカンク

ブクロWU-RONZのメンバーで、メラの部下。スキンヘッドの小男。高校時代、いじめられていたところをメラに助けられ、強引に彼の舎弟となる。海とメラの仲に嫉妬し、海を陥れメラに海を憎ませるように仕向けた張本人。その後も権力を求め暗躍し、メラを裏切りNEO WU-RONZを結成。 トーキョーを手中に収めんと圧倒的戦力で各地のトライブを制圧していく。

ブッパ

ブクロWU-RONZを使いブクロを裏で仕切り、政治家とも繋がりを持つ大物ヤクザ。醜悪に太った巨漢。異常な性欲の持ち主で、また拉致した人間の手足を切断してコレクションする「だるま遊び」を好むなど、残忍な性格。豆腐屋の地下に隠された豪邸ブッパ邸を根城にしている。

ハシーム

ムサシノSARUのメンバー。小太りでアフロヘアの男性。カメラマン志望。お調子ものだが、情に厚い性格。海、書記長とよく行動を共にしている。

書記長 (たみや はじめ)

ムサシノSARUの新人メンバー。何でもメモする癖があるため、ハシームに「書記長」と命名された。実はスカンクに送り込まれたスパイで、海らを裏切っていることに苦しんでいる。

テラ

トライブ・ムサシノSARUのリーダー。争いを好まぬ、温厚な人物。SARUが穏健派なのもテラあってのことだった。ブクロWU-RONZとの抗争のあおりを受けメラに殺されてしまうが、死後も海を導いていく。名前の由来は『まんが道』の登場人物「テラさん」から。

(いわお)

シンヂュクHANDSのリーダー。普段はミリタリーショップのオーナーとして働いている。前作『TOKYO TRIBE』では無軌道で凶暴だったが、本作では年を重ねたためか相応に落ち着いた性格になっている。だが、いざ抗争が始まると武者のような兜を被り先陣を切り、未だ血気盛んである。

ジェダキンス

ブッパがウォンコンから呼び寄せた殺し屋。表向きはブッパの息子ンコイを殺したとされるシンヂュクHANDSの壊滅を任務としているが、真の目的は大司祭の孫娘スンミを探し出すこと。筋骨隆々で、腕には鉄を仕込んでおり、人間を素手でやすやすと両断する力を持つ。 日本語は話せず、常に通訳の亀吉と行動を共にしている。

ンコイ

ブッパの息子。イケメンで一見軽い性格の優男だが、ブッパと同じく傲慢な性格。ナイフで躊躇なく襲撃者を殺害するなど、荒事にも強い。ブッパの権力を受け継ぐことを目論んでおり、メラをに不信感を抱いている。メラを陥れ殺そうとするが、返り討ちにあい死亡。

ガリレオ

ンコイに付き従う、ボディガードのような存在。幼いころ事故で両手を失ったが、ンコイに義手を与えられ、以降ンコイを敬愛し、忠実に従っている。頭は弱いが、異常な怪力の持ち主。

レンコン・シェフ

シヴヤSARUのOB。前作『TOKYO TRIBE』の主人公・渚の死後、SARUのリーダーとなっていた男性。ムサシノSARUとブクロWU-RONZの抗争の間に入ろうとするが、スカンクの策略によりジェダキンスに襲われ、重傷を負う。

のりちゃん

ムサシノSARUのたまり場となっているファミリーレストラン「ペニーズ」のウェイトレス。海とメラとは高校の同級生。海に思いを寄せている。

権藤 (ごんどう)

ムサシノSARUのメンバー。SARUの中では武闘派で、テラ殺害の報復にブクロに乗りこむも、ンコイに返り討ちにされた。

田端みのり

フリーライター。ムサシノSARUとブクロWU-RONZの抗争の裏にブッパの存在を嗅ぎ取り、スクープを狙っている。

集団・組織

ムサシノSARU (むさしのさる)

『TOKYO TRIBE2』に登場する集団。ムサシノクニを拠点とするトライブ。構成員は約50名、リーダーはテラ。解散させられたシブヤSARUのメンバーによって結成された。ファミリーレストラン「ペニーズ」をたまり場としている。トライブの中では比較的穏健なグループ。特に揃いのウェアなどはないが、メンバーは「SARU」のロゴの入った衣服を好んで着用している。

シンヂュクHANDS (しんぢゅくはんず)

『TOKYO TRIBE2』に登場する集団。シンヂュクを拠点とするトライブ。構成員は約100名、リーダーは巌。拳銃やサブマシンガン、果ては戦車で武装しており、飛びぬけた武力を持つグループ。メンバーは、「手」のマークが入ったミリタリーウェアに身を包んでいる。

ブクロWU-RONZ (ぶくろうーろんず)

『TOKYO TRIBE2』に登場する集団。ブクロ拠点とするトライブ。構成員は約200名、リーダーはメラ。ブッパの後ろ盾により、急速に勢力を伸ばしている。「猫狩り」と呼ばれる、女性を拉致し無理やり風俗店で働かせる行為を繰り返すなど、凶悪な集団。メンバーはスキンヘッドや弁髪で、カンフー着を着用している。

シヴヤWARU (しゔやわる)

『TOKYO TRIBE2』に登場する集団。シヴヤを拠点とするトライブ。リーダーはチカチーロ。伝説のシヴヤSARUに憧れたメンバーが結成した。メンバーはチョンマゲ頭で、「WARU」のロゴが入った揃いのパーカーを着用。

NEO WU-RONZ (ねおうーろんず)

『TOKYO TRIBE2』に登場する集団。メラを裏切り、ブッパの後ろ盾を得たスカンクがブクロWU-RONZを乗っ取って立ち上げたトライブ。メンバーはブクロWU-RONZの黒いカンフー着に対して、白いカンフー着を着用。圧倒的武力でトーキョー各所のトライブを制圧。その後、スカンクを皇帝とした「スカンク帝国」へと変貌。 ナチスのような軍服に身を包み、恐怖でトーキョーを支配していく。ただし、メンバーの中には独裁者のようなスカンクに反感を覚える者も少なくない。

アニメ

TOKYO TRIBE2

それぞれの縄張りを主張する少年たちの徒党、「トライブ」が幾つも存在している街、トーキョー。徒党ムサシノSARUのメンバーである出口 海は、仲間が惨殺されたことをキッカケに、激しさを増す抗争の渦へと巻き... 関連ページ:TOKYO TRIBE2

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