シルクロード・シリーズ

シルクロード・シリーズ

天山に住む10人の神々を柱に、シルクロードに住まう、あるいは旅する人々を描いた歴史SFファンタジー短編連作。

正式名称
シルクロード・シリーズ
ふりがな
しるくろーど しりーず
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ファンタジー
 
時代劇
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概要・あらすじ

インドから中近東、中央アジア、中国、ロシア、日本などシルクロードの国々を舞台に、そこに住まう、あるいは旅する人々と、人々を救おうとする天山に住む10人の白き神々(テングリ)を描いた短編連作。歴史や民話に基づき、再解釈した物語が多く見られる。ただし、今作品は輪廻がひとつのテーマとなっており、いわゆるループものやパラレルワールドの要素があるため、現代から繋がる過去や未来の世界に思えても、一世代後、あるいは前の可能性があり、現在・過去・未来がそれぞれ順当に進んだものとは限らない。

登場人物・キャラクター

天池 詩織 (あまいけ しおり)

天山に住む神々の長。前の長だったオリジンの子孫。日本の隠れ里に住む超能力者の家系に生まれ、病を治す「おシラ様」として暮らしていた。16歳のとき鈴の音に導かれて中国に渡り、他の神々と合流し、長となる。真ん中分けのウェーブヘアが特徴。10人の中で唯一の女神で、最も能力が強く、彼女の精神状態が他の9人に影響するほどである。

オリジン

神坂智子作の漫画『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人兄弟の神々の長兄で長。名前は起原の意味を持つとされる。髪を切られたことをきっかけにほとんどの超能力を失い、他の神々との交信も不能となる。その後、船で日本に運ばれる途中、嵐に遭い、海沿いの寒村に漂着。里人に助けられ、幽閉されるが、衰弱死する前に人間の娘との間に自分の能力を受け継ぐ子孫を残す。

テイサ

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の次男。名前は楽神の意味を持つとされる。歌舞伎連獅子の獅子がつける禿のようなふさふさした髪型が特徴。長が不在の間、次男として神々をまとめる。プライドが高く口が達者。

マロムセイ

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の三男。名前は師の意味持つ。冷静な性格で、時に感情に左右されすぎる天池詩織をフォローする。神々の中で唯一、頭に山伏の宝冠のような頭巾をかぶり、通常は髪を見せない。

ナイアード

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の四男。名前は泉の意味を持つとされる。『青いビビ・ハヌィム』にメインキャラクターとして登場。チムール王の寵姫ビビに近づいたとして捉えられたさい、ひと月でビビ・ハヌィムを作る。前髪のあるストレートヘアが特徴。

アッシュ

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の五男。名前は大地の意味を持つとされる。真ん中分けのワンレングスのストレートヘアが特徴。赤ん坊の頃、死にかけていたツヴィを発見する。穏やかで内省的な性格。

カムシン

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の六男。名前は熱風の意味を持つとされる。強い巻き毛の髪が特徴。明るい性格で、コミカルなシーンも多い。人間の女性と恋をし、彼女が死ぬまで添い遂げる。

ジェナー

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の七男。名前は翼の意味を持つとされる。前髪と段のあるストレートヘアが特徴。自在に空間を移動する、いわゆるテレポートのような能力が、兄弟の中で一番高い。オリジンを探す最中、人間に捉えられたことがある。

スルジェ

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の八男。名前は太陽の意味を持つとされる。前髪と段のある緩やかなウェーブヘアが特徴。ターラと恋仲になり、天山へと誘う。

サーハス

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の九男。名前は勇気の意味を持つとされる。前髪を真ん中で分けたストレートヘアが特徴。遠方を見ることができる黒曜石の鏡を作る事ができ、それで人々の生活をのぞき見る好奇心旺盛な一面がある。

アーサー

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。10人の神々の末っ子。名前は希望の意味を持つとされる。右側でわけたワンレングスのストレートヘアが特徴。自らが落した金の髪を探して地上に降りた彼は、ムムルという娘が絨毯を織る手伝いをすることになる。そのさい、彼の髪は絨毯に織り込まれ、3センチほど短くなった。 また、彼の髪が織り込まれた絨毯にまつわる物語が数話存在する。

真美女 (まみな)

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。ゾマと呼ばれる神が真美耶と対で作った人形。10代後半~20代前半の女性の容姿をしている。不老不死。額に第三の目を持つ。「善」を象徴するとされ、優しく、穏やかな性格をしているが、生き物の精気を吸い取らなければ生をつなげる事が出来ず、煩悶が深い。治癒能力を持つ。 スルジェと恋仲になる。

真美耶 (まみや)

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。真美女の対として作られた人形。10代後半~20代前半の男性の容姿をしている。ゾマと呼ばれる神が作った人形だが、出来損ないであり、額に第三の目がない。生き物の精気を吸わなければ生きることが出来ない。「悪」を象徴するとされ、人や動物を殺す事を厭わない。

ツヴィ

『シルクロード・シリーズ』に登場するキャラクター。赤ん坊の頃、死にかけていたところをアッシュに発見され、サーハスに血を分けられたことで生き長らえるものの、唖となった。また、この影響により、青と金のオッドアイとなり、不老不死、テレパシーの能力を得ている。人間として異端である自分を疎み、神々に自分を消してもらいたいと考えている。

白き神々 (しろきかみがみ)

『シルクロード・シリーズ』に登場する神の総称。人類が生殖能力を失ってしまった時代において、人口子宮で育てられた10人の子供たちである。全員、白い肌、金髪、翠色の瞳を持つ。人知を越えた超能力を持ち、不老不死であるが、髪を切られると極端に超能力が衰えるとされる。また、10人そろわないと本来の力を発揮することが出来ない。 長は神々のみに効果のある銀鈴を持つ。

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