スピナマラダ!

スピナマラダ!

高い才能を持ちながらも、母の死と共にフィギュアスケートからの撤退を余儀なくされた白川朗が、引越し先の苫小牧でアイスホッケーに出会い、名門勇払高校アイスホッケー部でインターハイを目指して戦い、成長していくスポーツ青春もの。単行本の裏折り返しにはアイスホッケーの現役選手の紹介がある。

正式名称
スピナマラダ!
ふりがな
すぴなまらだ
作者
ジャンル
部活動
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概要・あらすじ

男子フィギュアスケーターとして高い才能を持ち、将来を嘱望されていた白川朗。しかしコーチから衣装製作まですべてを引き受けていた母が交通事故で亡くなったことにより、その道を進むことを諦めざるを得なくなってしまう。スポンサーを探す最後のチャンスだった全日本ジュニア大会でも、ショートプログラムトップの点数であったにもかかわらず、自棄の気持ちから採点不服として乱闘騒ぎを起こし出場禁止となってしまう。

父親は離婚して、長く連絡も取れないため、双子の妹・白川春名と共に苫小牧の親戚に引き取られることになった。朗は、そこで凍った池で遊ぶ子供たち、そしてアイスホッケーの練習をする源間慶一源間浩一の源間兄弟と出会う。

登場人物・キャラクター

白川 朗 (しらかわ ろう)

初登場時15歳。男子フィギュアスケーターとして将来を嘱望されていたが、コーチや衣装作りなどすべてを担当していた母が死に、フィギュアスケートの道を断念。母子家庭の経済的な面から、自分よりもフィギュアスケートを愛していたが、自分よりも才能が劣っていた双子の妹・白川春名にスケートを諦めさせてしまったことを悔やみ続けていた。 スケート自体もうやめるつもりだったが、引き取られた先の苫小牧で源間慶一、源間浩一の源間兄弟と出会い、アイスホッケーの魅力に次第に引き込まれていく。宮森中学を経て、アイスホッケーの名門勇払高校に入学。コーチ二瓶利光の厳しい指導に耐え、フィギュア仕込みのスケーティングの才能を生かしたプレイヤーとして開花していく。 背番号66。ポジションは主にレフトウイング(フォワード)。性格は前向きで自己中心的。

白川 春名 (しらかわ はるな)

白川朗の双子の妹。初登場時15歳。朗と共にフィギュアスケーターを志していたが、コーチや衣装作りなどすべてを負担する母の苦労や経済的な面から、ふたりを選手として育てることは不可能となり、より才能を持っていた兄のみが母に選ばれ、自分はスケートの道を断念したという過去を持つ。そのため、母の死後も朗にフィギュアスケートを何とかして続けて欲しいと願っていた。 しかしアイスホッケーに身を入れ、アイスホッケーを愛するようになった朗を次第に応援するようになる。

源間 慶一 (げんま けいいち)

源間浩一の一歳年下の弟。白川朗とは同学年。2歳の頃からアイスホッケーに打ち込んできた筋金入りのアイスホッケー選手。回転してゴーリーを撹乱するキレのいいスピナラマを使う。喧嘩っ早く、我が強い。北陵中学時代、宮森中学に転入した朗と一度対戦している。兄同様アイスホッケーの名門勇払高校に進学。背番号は8。 主にディフェンスとして活躍する。

源間 浩一 (げんま こういち)

源間慶一の一歳年上の兄。勇払高校アイスホッケー部。ポジションはゴールキーパー。背番号33。喧嘩っ早い弟とは対照的に、穏やかな性格。しかし思いつめやすい面もあり、プレッシャーがかかるとゴールポストと会話をすることもある。1年のインターハイ決勝戦前に近所の池で白川朗に会い、ちょっとした事故により目を怪我してしまったことから、本番で失点。 母校20連覇の記録を途切れさせてしまう原因のひとつとなってしまった。

磯野 和歌美 (いその わかみ)

勇払高校1年生女子。白川朗と同学年。スピードスケートの強豪選手であり、185cmの高身長と鍛え上げられた大腿四頭筋を持つ。フィギュアスケーター時代の朗に憧れており、同じ学校になったことをきっかけに近づきたいと思い、白川春名の友人となった。

土肥 つよし (どひ つよし)

宮森中学2年生男子。白川朗より一つ年下。中学生だが背が低く童顔で、近所の小学生に混じって遊んでいることが多い。アイスホッケー部。背番号47。近所の凍った池で遊んでいたことをきっかけに朗と出会い、朗にアイスホッケーのイロハを教えた。朗からは「土肥教官」と呼ばれている。

二瓶 利光 (にへい としみつ)

勇払高校アイスホッケー部監督。かつて無名時代の勇払高校アイスホッケー部を初の全国制覇に導き、「生きる伝説」と呼ばれた名選手だった。根性と、アイスホッケーを真に愛している者が持つ「運」を信じており、軍隊のような厳しい指導を部員たちにほどこす。作者の後の作品『ゴールデンカムイ』には、似た容姿の二瓶鉄造が登場する。

紅露 直人 (こうろ なおと)

勇払高校アイスホッケー部新キャプテン。色黒。明るく前向きな性格でチームをまとめあげる。全身がバネとなるしなやかな筋肉をつくり上げており、屈指の身体能力を誇る。中学時代は凄まじく荒れており、地元釧路の高校に入れないほどだった。背番号は1年時19、2年時56。

甲斐 賢吾 (かい けんご)

勇払高校アイスホッケー部。両頬に先天性の白斑がある。主なポジションはFWだったが、手首を傷めたことからフェイスオフを源間慶一に任せるようになり、このままではポジションを奪われてしまうのではないかと悩むようになる。しかしキャプテン紅露直人に相談したことでフェイスオフのコツを知り、また慶一が自分の強さを信じていることを知り、自信を取り戻す。 背番号25。

安海 昌紀 (あずみ まさき)

勇払高校1年生男子。アイスホッケー部。逆立った眉毛が特徴。ポジションはゴールキーパー。アイスホッケーを愛する心の強さから、アイスホッケーに関しては抜群に運がいいが、その分日常生活の運は極端に悪い。背番号61。

牛山 草太 (うしやま そうた)

勇払高校2年生男子。アイスホッケー部。ポジションはフォワード。訛りのきつい道南の浜言葉で話す上に滑舌が悪いため、6歳の頃からの幼馴染である熊野智弘にしか何を言っているのか聞き取れない。3年時にはキャプテンに就任する。背番号27。

熊野 智弘 (くまの ともひろ)

勇払高校2年生男子。アイスホッケー部。ポジションはフォワード。牛山草太とは6歳からの幼馴染で、彼の強い訛り言葉を唯一聞き取ることができる。そのため牛山がキャプテンに就任したときは、部員からダバディ(元サッカー日本代表監督フィリップ・トルシエのアシスタントであるフローラン・ダバディ)と呼ばれた。

桐渕 悠人 (きりぶち ゆうと)

勇払高校を破り、インターハイ王者となった八戸清里高校アイスホッケー部の中心的選手。高いハンドリング技術を持ち、それを利用した「ヤーガームーブ」と呼ばれるトリッキーな動きを得意とする。方向音痴。背番号68。

若林 弘紀 (わかばやし ひろき)

八戸清里高校アイスホッケー部監督。現役時代はゴールキーパーだった。選手の特徴や癖を短期間で見抜き、それをもとに綿密な作戦を立てることによって勝利を重ねてきた。ゴールキーパーの資質に悩む源間浩一にアドバイスを送る。

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