概要・あらすじ
土砂降りの雨の中、盗賊三人組は一軒の農家にたどり着く。雨宿りをさせてくれという三人組に、息子が死んだばかりで通夜をしているから駄目だと老婆は言う。老婆の言葉を無視して上がり込んだ三人組が、死体を弄んで大騒ぎをする様子を軽妙なタッチで描いたコメディ。死体が本当は生きていたのかどうか解釈が分かれる作品だが、つげ義春本人は、生きているつもりで書いたという。
登場人物・キャラクター
老婆 (ろうば)
農家に住む老婆。三人組に雨宿りを乞われるが、盗賊だと思い、息子の通夜だと言って断る。強引に家に上がり大騒ぎする三人組に呆れる。
集団・組織
盗賊三人組 (とうぞくさんにんぐみ)
『通夜』の主人公たち。三人組の盗賊。大雨に降られ、強引に農家に上がり込み、雨宿りをする。死体などまったく平気な無法者たちで、死体をくすぐったり、抱え上げて踊らせたりする。