UQ HOLDER!

UQ HOLDER!

魔法が世界に認知され、これによる差別、格差社会が生まれた21世紀後半の地球。中学生の少年、近衛刀太は、トラブルに巻き込まれ、不死者となってしまう。刀太は、その力を人々のために使い、トラブルを解決し、友達を作り、心身ともに成長していく。少年の活躍を描く学園青春ラブコメバトル漫画。『魔法先生!ネギま』から数十年後の世界を舞台にした作品で、共通の人物、舞台などが数多く登場している。前身となる『ネギま』のヒロインの1人であったエヴァンジェリンが、『ネギま』の主人公、ネギの孫とされている近衛刀太の育ての親になっていたり、ネギを救うため、刀太を狙う大魔法使い、フェイト・アーウェルンクスなどが現れるなど、前作とのリンクが豊富なのも魅力のひとつ。赤松健が初めてデジタル作画によって描いたマンガ作品。また、本作をモチーフにした二次創作による同人誌の作成と、同人誌即売会での無断配布が有償・無償問わず許可されており、赤松健が考案した同人マークが貼られている。

正式名称
UQ HOLDER!
ふりがな
ゆーきゅー ほるだー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊28巻
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

近衛刀太は、熊本県阿蘇郡中学校に通う男子中学生。彼は、2年前に両親を事故で亡くし、それ以前の記憶を喪失。事故の相手であった雪姫によって育てられていた。天涯孤独ながら、屈託なく天真爛漫に育った刀太の夢は、いつか新東京にそびえる塔のその向こう(宇宙)に行き、大きなことをなしとげること。その許可を得るために、友人たちと保護者で中学の教師でもある雪姫を倒し、自分の強さを証明するための日々をすごしていた。

だが、そんな平穏な日々は、ある日、「不死者狩り」の手によって崩される。彼の保護者であった雪姫は、実は700年の歳月を生きる吸血鬼、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルであったのだ。彼女に掛かる6億円の賞金を狙い、刀太たちを利用し、雪姫を倒す「不死者狩り」の橘。

この戦いに巻き込まれ、刀太も瀕死の重傷を負う。刀太の体には、不死者になるための基礎的な施術がなされていたが、一命を取り留めるためには、雪姫の血を飲む必要があるという。だが、それは刀太が人ならざるもの、不死者として生きるということでもあった。

雪姫の提案を受け、不死者としての生を選ぶ刀太。復活した彼は、橘を倒し、仲間たちを救う。不死者となった刀太は、雪姫とともに故郷を離れ、同じ不死者たちの集団、UQホルダーの仲間となる。刀太は、宇宙を目指しながら、その資金を稼ぐため、UQホルダーの一員として、不死者にしかできない人助けをしていくことになるのだった。

登場人物・キャラクター

近衛 刀太 (このえ とうた)

中学二年生(14歳)の男子(2086年時点)。新東京にそびえる塔のその向こう(宇宙)に行き、大きなことをなしとげたいと考えている。父は「JINTETU KONOE」、母は「HARUKA KONOE」、祖父はネギ・スプリングフィールド。両親の車が、雪姫の車と事故を起こし、父母が死亡。 身寄りがなくなったため、雪姫の下で育てられることになったと聞かされていたが、実は両親は何者かに殺され、父母を助けに来たエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(雪姫)の施術により一命を取りとめ、彼女の庇護下に置かれたというのが真実であった。事故に遭った2年前以前の記憶を失っている。また、不死者となったため、その成長は12歳で止まっている。 6億円の賞金首であったエヴァンジェリンを狙った戦いに巻き込まれ瀕死の重傷を負った際、雪姫の血を飲むことにより、吸血鬼として生まれ変わり、本格的に不死者となる。吸血鬼となる前は、熊本県阿蘇郡中学校に通っており、雪姫と一緒に学校の宿直室で暮らしていた。 身体能力は抜群で料理の腕も素晴らしいが、勉強は苦手。不死性を得た後は、その力を皆のために使いたいと考えるようになり、同じような主旨で設立され、雪姫がリーダーを務めているUQホルダーに入ることとなる。宇宙へ出る夢も捨てておらず、UQホルダーでこのための資金を稼いでいるが、逆に借金が増えていっている。UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー7。 2082年、東アジアステーションにて生まれたとの記録がある。

雪姫 (ゆきひめ)

熊本県阿蘇郡中学校で教師を務めている近衛刀太の保護者。中学の宿直室で刀太と暮らしていた。村長から「雪姫を倒せば上京の許可を与える」と言われ、村から出たい子供たちから、毎日のように勝負を挑まれている。膝まで届きそうなほど長い金髪を蓄えたグラマラスで美しい女性。 実は不老不死で700歳の吸血鬼であり、本名は、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。かつては「闇の福音」、「人形使い」、「不死の魔法使い」などという別名で恐れられた。6億円の賞金がかかっている。不死者を集め、人のために力を使う組織、UQホルダーのリーダー。「不死者狩り」に正体を突き止められ、刀太が吸血鬼となった後は、中学校を辞め、新東京にあるUQホルダーの本拠地・仙境館に、刀太を伴って帰還した。

(たちばな)

熊本県阿蘇郡中学校の男性教諭。職員室では雪姫と机を並べている。実は、雪姫を狙う賞金稼ぎで、生徒達を利用し、彼女の力を封じ、一時的に倒すことに成功した。この出来事がきっかけで、近衛刀太は吸血鬼となり、故郷を離れることとなった。

田中 肉丸 (たなか にくまる)

熊本県阿蘇郡中学校の生徒。近衛刀太の友人で料理が得意な男の子。たらこ唇が特徴。

結城 忍 (ゆうき しのぶ)

近衛刀太が村を出て、一番最初に会った人物。刀太と同じく、塔の上へ行き、太陽系オリンピック(新五輪)の「太陽系一周・グランドレース」に参加するのが夢。レースパイロットになることが夢で、練習をするためにバイクを修理していた。このバイクの修理を刀太が手伝ったことから、彼を慕うようになる。 刀太のことを「刀太センパイ」と呼ぶ。

時坂 九郎丸 (ときさか くろうまる)

「不死狩り」という退魔の一族で、雪姫を抹殺する任務を受けて彷徨っていた。神鳴流の使い手。近衛刀太に敗れ、彼の友人となる契約を結ばされる。また、この流れからエヴァンジェリンに弟子入りすることとなる。女性と見まごうほど眉目秀麗な人物。長い髪を後ろで束ねている。実は「八咫の烏族」という亜人であり、成人を迎える16歳までは、性別未分化の半陰陽の体をしている。 このことを刀太は知らず、九郎丸のことは男友達だと思っている。刀太のことは「刀太君」と呼んでいる。呪式不死化の実験体であり、高い治癒再生能力がある。不死身歴は4年半。ややネガティブな性格で、疑い深いところがある。 UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー11。裏火星の出身で2072年生まれ。

桜雨 キリヱ (さくらめ きりえ)

UQホルダーの活動資金の最大出資者。仙境館の最上階スイートに長期宿泊している。UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー9。セーブポイントをつくり、死ぬとセーブポイントを作った場所と時間に戻る「リセットOKな人生」の能力者。ガードを務めていた近衛刀太が、自分を6回も守れなかったことから、彼のことを「むのー」と呼んでいる。 小学生くらいの身長の眼鏡をかけた少女。帽子を被り、髪を編んで右肩にかけている。

バサゴ

UQホルダーの幹部。新東京を目指していた雪姫を迎えに来た。雪姫のことを「女主人(ミストレス)」と呼んでいる。雪姫が連れていた近衛刀太のことを快く思っていなかった。

真壁 源五郎 (まかべ げんごろう)

尋常ならざる怪力で、1万倍の重さとなった重力剣を持つ近衛刀太を片手で持ち上げている。UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー6。

飴屋 一空 (あめや いっくう)

穏やかな性格をしている眼鏡の青年。UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー10。13歳の頃に昏睡状態となった後、全身を機械の体へと変えた。2001年生まれで法的には85歳。目からビームが出せる。ロボットから宇宙船まで作っている、飴屋コンツェルンの一族。

結城 夏凜 (ゆうき かりん)

雪姫のことを深く愛しており、2年間、雪姫と同居していた近衛刀太に嫉妬している。不死性は強く、雪姫からは刀太と双璧と評された。基本的に無表情。雪姫の世話を焼くときなどは、和装のメイド服にブーツ姿をしている。全身を義体化したサイボーグ。本名はイシュト・カリン・オーテ。 1492年、南欧で魔女狩りにあうが、神の恩寵を受けており、何をされても傷つかなかった(痛みは感じる)ため、「鋼鉄の聖女」という異名をとる。また、聖なる力を使うことができる。UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー4。雪姫と刀太の仲を裂くために、刀太と時坂九郎丸をくっつけようとしている。 背中にⅩⅢと文字が描かれている。

宍戸 甚兵衛 (ししど じんべえ)

UQホルダーのリーダーのひとりで発起人。食べ物の恨みにより、雪姫によって新東京の地下迷宮に落とされた。地下迷宮にて近衛刀太らと出会い、彼らを鍛える。不死身歴1400年で、若狭にて人魚の肉を食べ、不死身となった。不死性は低く、首を切られたり、専用の毒で死ぬ。 UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー2。

春日 蜜柑 (かすが みかん)

新東京の貧困街にある教会のシスター。地上げ屋から嫌がらせを受けていたが、周囲の子供たちの世話をしていることもあり、これに応じないで頑張っていた。陽気で物怖じしない女性。

シスターみゃお

新東京の貧困街にある養護院の院長。地上げ屋から嫌がらせを受けていたが、周囲の子供たちの世話をしていることもあり、これに応じないで頑張っていた。体格の良い女性。料理の腕前は目を見張るものがある。

超 星仔 (ちゃう しんちゃい)

民間軍事警備会社のメンバー。左目に眼帯をしている長髪の男性。接近戦の達人でナイフ使い。加虐嗜好がある。苦痛は感じるが肉体は傷つかないという特質をもつ結城夏凜に執着している。影を自在に操り、敵を拘束したり、人形を遠隔操作できる影使いでもある。

灰斗 (かいと)

人狼族の格闘家。瞬動の訓練をしていた近衛刀太を見て、その未熟さを見ていられず、彼を鍛えた。サッパリとした性格の好青年だが、民間軍事警備会社のメンバーであり、貧民街の地上げのために、刀太たちと敵対する。強敵と出会いたいがために、民間軍事警備会社の仕事を引き受けている。 仕事の一環として近衛刀太たちと敵対した。

南雲 士音 (なぐも しおん)

民間軍事警備会社「力の手」の隊員。「不死者狩り」の剣士。20年前に、火星でネギ・スプリングフィールドに命を救われている。宍戸甚兵衛と旧知の間柄であり、彼のことを「ジンベエさん」と呼ぶ。仕事の一環として近衛刀太たちと敵対した。

フェイト・アーウェルンクス (ふぇいとあーうぇるんくす)

ネギ・スプリングフィールドのかつての宿敵であり盟友。太陽系最強の大魔法使い。「地」系の現行最強術者。魔法拳士でもある。80年前に火星で起こった事件をネギたちと共に解決し、人類を救った英雄。火星テラフォーミング計画推進の中核人物。20年前のネギの死を境に、人格と行動が変貌した。 白髪で長身の青年。ネギを救うために近衛刀太を力ずくで仲間に引き入れようとする。

佐々木 三太 (ささき さんた)

本人は超能力者だと思っているが、実は幽鬼(レブナント)である少年。飛行、透過、憑依などの能力を使える。2065年12月21日生まれ。没年は2078年6月17日。享年12歳。死霊術師の小夜子により、この世に蘇らせられた際、自身のことを不死身の超能力者であると記憶を改ざんされている。 ハイレベルなネットゲーマーであり、ゲーム内のRMT(リアルマネートレード)で生活している。魅力的な攻略動画を作る能力にも長けており、再生回数が100万回を超えるようなものをアップしている。新東京にあるアマノミハシラ学園都市の寮の401号室に住み着いており、ここに越してきた近衛刀太たちと同居することになった。 UQホルダー「ナンバーズ」のナンバー12となる。

祝 月詠 (いわい つくよみ)

「白き翼」に所属する我流神鳴流の女性剣士。

牛冷 娑婆 (ぎゅうれい しゃば)

「白き翼」の契約社員。袈裟をまとい笠を被った僧衣の男。

アスラ・ツゥ (あすらつぅ)

「白き翼」に所属する亜人の剣士。6本の腕を持ち、それぞれの腕で刀を構える。

集団・組織

UQホルダー (ゆうきゅうほるだー)

『UQ HOLDER!』の組織。人の役に立つためにと集められた、不死者たちの組織。雪姫がリーダーを務めている。発起人は宍戸甚兵衛。吸血鬼のほかにも、神魔、妖怪、科学による不死者、呪いによる不死者などがいる。そのアジトは仙境館。メイン構成員(平社員)は、「百鬼夜行衆」と呼ばれる、鬼や妖怪など。

場所

仙境館 (せんきょうかん)

江戸時代から続く旅館。UQホルダーのアジトであり、新東京の沖合い10kmにある。

その他キーワード

重力剣 (じゅうりょくけん)

邪悪なる魔法使いが鍛造した剣で、ダイヤルによってその重さを変えられる。200倍で小兵の力士、1000倍で軽トラックほどの重さとされ、50万倍まで調節できる模様。

書誌情報

UQ HOLDER! 28巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2013-12-17発行、 978-4063949902)

第2巻

(2014-03-17発行、 978-4063950373)

第3巻

(2014-06-17発行、 978-4063950854)

第4巻

(2014-09-17発行、 978-4063951912)

第5巻

(2014-12-17発行、 978-4063952698)

第6巻

(2015-03-17発行、 978-4063953497)

第7巻

(2015-06-17発行、 978-4063954210)

第8巻

(2015-09-17発行、 978-4063954845)

第9巻

(2015-12-17発行、 978-4063955637)

第10巻

(2016-03-17発行、 978-4063956207)

第11巻

(2016-07-15発行、 978-4063957129)

第12巻

(2016-11-17発行、 978-4063958010)

第13巻

(2017-04-07発行、 978-4063959086)

第14巻

(2017-09-08発行、 978-4065101797)

第15巻

(2017-11-09発行、 978-4065103807)

第16巻

(2018-03-09発行、 978-4065110614)

第17巻

(2018-06-08発行、 978-4065115725)

第18巻

(2018-10-09発行、 978-4065129852)

第19巻

(2019-02-08発行、 978-4065138663)

第20巻

(2019-06-07発行、 978-4065153024)

第21巻

(2019-10-09発行、 978-4065171547)

第22巻

(2020-02-07発行、 978-4065181652)

第23巻

(2020-07-09発行、 978-4065193020)

第24巻

(2020-11-09発行、 978-4065211090)

第25巻

(2021-03-09発行、 978-4065226582)

第26巻

(2021-07-09発行、 978-4065240052)

第27巻

(2021-11-09発行、 978-4065259399)

第28巻

(2022-03-09発行、 978-4065272626)

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