お水の花道

お水の花道

28歳の崖っぷちホステス明菜が、持ち前の逞しさで周囲の人間を様々なトラブルから救っていく。夜の世界に生きる女たちの生きざまを、スポ根要素満載に描く。原作:城戸口静、漫画:理花。

正式名称
お水の花道
ふりがな
おみずのはなみち
原作者
城戸口 静
漫画
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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概要・あらすじ

若干20歳で六本木の高級クラブクラブ ParadiseのNo1ホステスになった明菜は、5年にも渡り店の顔を張って来た女。そんな明菜も28歳となり、今では年増の古株ホステスと嘲笑されるまでに転落してしまった。全盛期のプライドだけが残り、若い女の子たちの中で苛立つ日々を送っていたある日、行きつけのバーで一人の男性に巡り合う。

明菜のホステスとしての素質を保証し、さらなる高みへ行くには店の女の子を味方につけるよう助言してくるのだった。

登場人物・キャラクター

明菜 (あきな)

若干20歳でクラブParadiseのNO.1ホステスになる。現在は28歳になり夜の世界ではかなり崖っぷち。今までは高飛車な態度で女の子たちとの関わりを絶ってきたが、オーナー石崎の言葉をキッカケに若い女の子たちに徐々に心を開いていく。もともとの姉御肌で頭もキレるため、困っている子を様々な形で救っていく。 お金第一の世界で、お客に対する情けや心遣いをより大切にするようになり、かつての人気を取り戻していく事になる。石崎の事が気になっているが、恋愛には意外にも奥手なため長いこと飲み仲間のまま。自分の仕事をこよなく愛し、誇りを持っている。

石橋 (いしざき)

主人公明菜を支える人物。クラブParadiseの新しい社長。数々のクラブを経営する若手のやり手オーナーとして知られる。昔、夢を優先し恋人を捨てた事をいまだに悔やんでおり、心に闇を抱えている。実は明菜が20歳の時クラブParadiseにきた事があり、明菜のホステスとしての素質を見抜き8年間影で見守ってきた。 経営者としてクールな態度をとっているが、人情に厚く周囲からの信頼もかなり厚い。明菜の事を大切に想いながら、店の女の子という理由でなかなか一線を越えようとしない。

智ちゃん (ともちゃん)

主人公明菜の理解者。明菜行きつけのBar Nextのマスター。かつては新宿で一世を風靡したNo1ホストだったが、自分の客を自殺から救えなかったことで、人との繋がりを大切にした仕事をしたいとバーをオープンした。明菜がホステスになりたての時からの付き合いで、秘かに想い続けている。 他人の事ばかり一生懸命で、自分を犠牲にしてしまうところが明菜にそっくり。

五月 (さつき)

主人公明菜の良きライバル。クラブParadiseのNo1ホステス。現在23歳でホステス歴は3年。明菜が石橋に他店を任されようとしている事を聞き、ママの座をかけて勝負を挑む。大物客の指名を争う勝負で、明菜の想像を超える心配りや人間力を見せつけられ完敗。潔く負けを認め、明菜を慕うようになった。 それ以降は明菜と共に店の繁栄を支えている。

久美 (くみ)

主人公明菜を慕うホステス。接客中のピンチを明菜に救われ、ホステスとしての基礎や心構えを一から教わる事になる。高飛車だった明菜が初めて歩み寄った女の子でもある。明菜を目指し努力を続けるも、母親の強い反対で店を退職。OLになる事を決意する。

さやか

主人公明菜を慕うホステス。2人の子供を女手ひとつで養うため、体を売る営業で客をとっていた。店の女の子たちからも非難を浴び孤立していたが、明菜の真剣な説得で心を改め、心配りで指名をとるやり方に変える。それ以降も明菜を頼り、子供の送り迎えなどをお願いする事が多い。店では過去の営業方法をたまにネタにされている。

ちえみ

主人公明菜を慕うホステス。客をすぐに恋愛対象に見てしまう恋多き女の子。ホステスという仕事に強い引け目を感じおり、相手が客であろうと貢ぐ事で気に入られようとしていた。婚約者のいる客に入れ込んでいる時、明菜の助言で自ら関係を断ち切ることに成功した。

千里 (ちさと)

主人公明菜を慕うホステス。自分の店を持つために客や女の子たちから細かい借金を繰り返し、返さなまま店を辞めてしまう。25歳で念願の店をオープンさせるも、誰の協力も得られず失敗に終わる。その時唯一店を手伝ってくれたのが明菜で、これからは人との関わりを大切にするよう教わる。明菜のもとで成長したいと思い、再びクラブParadiseに戻る決意をする。

(あや)

主人公明菜を慕うホステス。18歳になったばかりのクラブParadise最年少ホステス。働かない父親に代わって家族を守るため、未成年である事を隠しクラブParadiseで働きだす。一時は警察沙汰になろうとしだが、明菜の機転によりキッチン仕事のバイトという事でピンチを乗り切る。 しばらくは厨房で裏方の仕事をした後、18の誕生日を迎えて正式なホステスになった。

弥生 (やよい)

主人公明菜を慕うホステス。店では5歳もサバを読んで通してきた。現在25歳という事になっているが、実は30歳で明菜より年上。若い女の子たちの中で日に日に卑屈になり、ついには仕事に対しても完全無気力になってしまう。心配してくれた明菜に全てを告白し、若い子たちと競うことが辛いと告げる。 一度はヘルプに徹する事を決めたが、明菜からは店を辞めて自分らしく働ける場所を見つけるよう助言される。のちに明菜に紹介された、年齢層の高いスナックでいきいき働く。

(なぎさ)

主人公明菜を慕うホステス。本職は銀行員で、クラブParadiseではバイトとして週に数日だけ働いている。昼間はメガネに薄い化粧を施しただけの地味な姿で、後輩からも恐れられる仕事人間である。そんな自分が女に戻れる場所として夜の仕事を大切にしており、派手な衣装に身を包みプロ顔負けの接客をする。 バイトを毛嫌う本職の女の子たちからも、唯一認められている存在。

聖子 (せいこ)

主人公明菜の同志。もともとは赤坂にある「CULUB 夜汽車」のN01ホステスだったが、ママが全財産を持って逃げてしまったため店は潰れてしまう。女の子たちには店の改装工事と嘘をつき、クラブParadiseに一時的に世話になる事を決める。自分を慕う女の子たちを守るため、クラブParadiseでは虚勢を張り意地悪な女を演じている。 最初は夜汽車対クラブParadiseで激しく対立していたが、聖子の事情を知った明菜が通帳を差し出してきた事に心を動かされる。明菜に協力してもらい、自分が悪者になる事で女の子たちの結束を強めつようと仕掛ける。現在は石崎の援助を受け小料理店を営んでいる。

美奈代 (みなよ)

主人公明菜の恩人。明菜がParadaiseに入りたての頃、店のNo1ホステスだった。いい加減な気持ちで働いていた明菜に、一から仕事の基礎を教え込み面倒を見てくれた先輩。最初は可愛くて仕方なかった明菜だが、やがてNo1の座を奪われてしまい激しく妬むようになる。 明らかに意地悪な態度を取るようになり、最後は明菜本人にキツイ言葉を浴びせ店を去った。現在は赤坂のクラブでママをしており、石崎の計らいによって明菜と再会、長年の溝を埋める事ができた。

伊部社長 (いべしゃちょう)

主人公明菜の客。明菜と五月がママの座をかけて指名を争った客。その時、明菜の細やかな気遣いに魅了され、現在も明菜一筋である。身体を壊して入院した時、夫婦関係の希薄さに気づき自暴自棄になってしまう。明菜の看病や励ましで立ち直ってからは、妻を大切にするようになりお酒も控えるようになった。

内場マネージャー

クラブParadiseのマネージャー。店で一番の古株で、明菜の全盛期から落ちぶれるまでの一部始終を見てきた。いつも口うるさく女の子たちに接しているが、子供っぽい部分も持ち合させた憎めないキャラ。

集団・組織

CLUB PARADISE (くらぶ ぱらだいす)

主人公明菜が働く六本木の高級クラブ。バブル全盛期時代は明菜の活躍により繁栄していた。現在は、若手のやり手オーナーである石崎が経営する。

場所

BAR NEXT (ばーねくすと)

主人公明菜の行きつけのバー。イケメンマスターの智は、かつて新宿のNo1ホストだった。

クレジット

原作

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