オバケのQ太郎

オバケのQ太郎

オバケのQ太郎と親友大原正太(正ちゃん)を中心に、彼らの隣人やオバケたちが繰り広げる友情や騒動を描いた、1話完結型のギャグ漫画。本作の制作はスタジオ・ゼロ雑誌部が担当しており、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろうの絵柄が混在しているのが特徴。1960年代に「オバQブーム」と呼ばれる社会現象を起こすまでの人気作品となる。この時のエピソードは短編『スタジオボロ物語』として漫画化されている。その後、1971年に『新オバケのQ太郎』が連載、1973年には、登場人物の大人になった姿を描いた短編『劇画・オバQ』が発表されている。

正式名称
オバケのQ太郎
ふりがな
おばけのきゅーたろう
作者
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

1巻

ある日、大原正太(正ちゃん)が忍者ごっこをして友人のユウちゃんたちと遊んでいると、大きな卵が落ちていた。キュウキュウキュウと音がしてくるので、卵を割ってみると、あくびをしながら出てきたのはオバケのQ太郎だった。たちまち正ちゃんと仲良くなったQ太郎は正ちゃんの家に居候することになるのだった。しかしQ太郎の常識外れな行動や、大飯喰らいにみんなびっくり、トラブルの連続が止まらない。正ちゃんのパパママもてんてこまい。(Qちゃん誕生)

大原家のみんなが食事をしていると、いきなり、リュックをしょったオジサンが上がりこんでくる。誰か全く思い当たらないパパに、昔、親友だったのを思い出せないのか、この薄情者めと言いながら、オジサンは晩御飯を一緒に食べ始める。カアちゃんも勝手に上がり込んでくるが、しょっていた大きな風呂敷から14人もの子供が飛び出した。大原家のみんな片隅に追いやられ、正ちゃんとQ太郎がオジサンたちをなんとか追い出そうとあの手この手を繰り出していく。(まとめてめんどうみてよ!)

Q太郎が勝手に居候していることをもう隠しておけ無くなった正ちゃん。パパにQ太郎をうちに置いてくれるように頼んでみる。ところが伸一兄さんが猫を飼ってくれと言うのとかちあった。どっちかだけにしてくれと言うパパに、Q太郎と猫が媚びを売り合戦をする。(ライバルをけおとせ)

一人で壁に向かいボールを投げている子がいた。跳ね返ったボールがQ太郎に当たった。Q太郎がボールを投げ返すと、その子はQ太郎にボールをぶつけてくる。妙にその子になつかれたQ太郎はキャッチボールの相手をしてあげた。だんだん日が落ち暗くなったので、その子の家まで送ってあげようとしたが、自分の家を教えてくれない。困ったQ太郎は正ちゃんに相談しようと家へ連れて帰るが、突然、その子が家に電話すると言い出した。(おかしなあの子)

Q太郎はまだ大原家の一員として認められていない居候オバケで、迷惑な存在だった。丸メガネをかけた 正ちゃんのパパも、当初はお茶目というよりも気難しそう。Qちゃんはわが家(部屋)として庭の木の巣箱から続く地下室をモグラさんの協力を得て自作する。 カラーテレビに冷蔵庫、クーラーに電話、マンガにお菓子も完備。しかも映画館のただ観ができ、 天然温泉から徒歩0秒という誰もが夢に見るような部屋だった。 (わが家をつくろう)

朝起きて、宿題を忘れていたことに気づいた正ちゃん。家で宿題をやってから学校に行こうと思うが、遅刻になってしまう。その間、代わりに学校に行っててくれと頼まれたQ太郎は、変装して正ちゃんになりすます。ばれないようにしようとすればするほど、大騒動に。(空とぶ宿題)

今日が四月一日だと気がついた伸一兄さんが、エイプリルフールだから、うそつきコンクールをしようと持ち掛けてきた。一番うまくだました人が勝ちと言われたQ太郎は、だましてもおこられないのをいいことに、どんどんいたずらをエスカレートさせてしまう。(四月ばか)

正ちゃんが野球をしに行くのについていくQ太郎。まったく野球のルールを知らないQ太郎だが、大きくてたのもしそうだと言われバッターボックスに。めちゃくちゃにバットを振ると、大当たり。ところが、一塁方向ではなく、三塁方向へ走ってしまう。ルールを知らないとだめだとわかったQ太郎は、姿を消すと正ちゃんチームが有利になるように手助けし始める。(へんな野球)

正ちゃんが学校に行くのに、無理やりついていくQ太郎。姿を消して、正ちゃんやよっちゃん、みんなの勉強の邪魔をする。正ちゃんがなんとか家に帰そうとするが、先生までQ太郎のいたずらに巻き込まれてしまう。(おしかけ入学)

木佐くんが買ったばかりの腕時計を見せびらかす。欲しくなった正ちゃんはパパに買ってもらおうとするが、あんな高いものは買えないと言われてしまう。Q太郎は正ちゃんが腕時計を欲しがる理由がわからないが、自分なりに考えて、時計を作ってあげる。それは思いもよらない珍時計のオンパレードだった。(うでどけいがほしい)

発明家のオジサンの家で発明品を見せてもらう正ちゃんとQ太郎。天気予報マシンやオートメーション翻訳機や頭のよくなる帽子など、よく見るとぜんぶがらくたのよう。ろくな発明品が無いのはお金がないからだと泣く発明家にお金持ちが発明を買いたいとやってくる。(オバケットに協力しよう!)

お使いがちゃんとできる犬に対抗心を燃やしたQ太郎は、大原家のみんなから、それぞれお使いを頼まれる。正ちゃんに伸一兄さんに、パパにママから立て続けに色々なお使いを頼まれて、とても覚えきれない。紙にお使いの内容と道順を書いてもらい颯爽と出かけたQ太郎だが、あっという間に訳が分からないことになり始める。(Qちゃんのおつかい)

友だちのしんちゃんを野球の試合へ誘いに来た正ちゃんとQ太郎だが、お手伝いさんに、ぼっちゃんは勉強中です、奥様から絶対に遊ばせるなと言われていると、断られる。しんちゃんが来ないと、メンバーが足りなくて、野球の試合が出来ない。困ったみんなのために、Q太郎がしんちゃんを連れだしに行くことになる。あの手この手でお手伝いさんの目をくらまし、しんちゃんを野球の試合に連れて行こうと奮闘するQ太郎。(バッチリあそぼうよ)

 正ちゃんの林間学校にQ太郎が女装してオバ子になり、ついて行く。生足や水着姿を披露するオバ子。 正ちゃんの友だちとオバ子との出会いが夏の日の幻として甘酸っぱく描かれる。(オバ子がいたよ)

夏バテして息も絶え絶えのQ太郎。涼しい田舎のおじさんの家に行く正ちゃんが一緒に連れて行ってくれると言う。おじさんの家に着いてみると、それほど涼しくない。しかも、田舎の子たちはオバケが珍しく、Q太郎を追い回す。(都会をはなれて)

田舎のおじさんの家に遊びに来ている正ちゃんと伸一兄さんは、とうとう小遣いが無くなってしまった。おじさんの家の子も小遣い値上げをおじさんに断られていた。こうなれば、自分たちでお金をもうけよう。夏だから

オバケ大会をやって入場料で稼ごうと意見が一致。会場は裏山に決まり、、学校の理科室から骨格標本を借りてきた。Q太郎が宣伝部長になり、村を一回り。夜になると、ぼつぼつお客がやってくる。みんなでオバケになってお客を脅かそうと知恵を絞りまくる。(オバケ大会)

どこかの家の猫がしきりにQ太郎に体をこすりつけてくる。よっぽどぼくが好きなんだなと喜んでいたQ太郎だが、ノミをうつされてしまった。Q太郎がノミを持っていることを知った正ちゃんも伸一兄さんもママも、みんな逃げてしまう。自力でノミを追い払おうと、悪戦苦闘し続けるQ太郎。(ノミ軍襲来す)

Q太郎が自分には 家族が居ないことを寂しがり、ないている。 それを見て可哀そうと思った正ちゃんやパパ、ママ、そして伸一兄さんたちが一生懸命オバケの家族を演じてくれる。初めは騙されていた Q太郎だったが、あることがきっかけで真相を知ってしまう。(なくなQちゃん)

2巻

少年野球チームのピッチャーをしている正ちゃん。試合を始めようとするが1人集合時間に遅れ人数が足らない。しかたなく全く野球のルールを知らないQ太郎を出場させる。ところがなぜかQ太郎のところにばかり打球が飛び、大失点。そこへ遅れていたチームメイトがやってきた。お役御免になったQ太郎だが、消える能力を使い試合を大混乱させていく。(魔球でやったるで)

桃栗三太夫先生は、空を飛び、天井を歩き、動物に化けることもできる。弟子入りすることにした正ちゃんとQ太郎。弟子にしてくださいと頼むが、桃栗三太夫はないかにつけて、お金を取ろうとするがめつい人だった。入門料や月謝、寄付金まで要求してくる。やっと忍術が習えると思ったら、掃除や洗濯、肩もみをさせられる。(忍法修行) 

正ちゃんや伸一兄さんやQ太郎の部屋が荒らされた。ママが台所がめちゃくちゃよ、ニンジン一本盗まれたと嘆く。犯人探しが始まって、Q太郎は屋根の上でサーカスかた逃げてきたチンパンジーを見つける。団長にいじめられ我慢出来ずに逃げ出したが、住む家もなくふるさとを思い出し泣いていた。Q太郎はママにサルを飼わないかと頼んでみるが、居候はQ太郎だけでたくさんと言われてしまう。(ちゃっかりチンパンジー)

 別荘に行く木佐くんから君のとこには別荘が無くて気の毒だと言われた正ちゃん。無いなら別荘を作ればいいとQ太郎に乗って近くの山へ。大きな木を見つけ、折れにくい枝にロープを張って11階建ての大別荘を作った。しかし次から次へとトラブルだらけ。(デラックス別荘) 

大原家に手紙がたくさん届いた。パパやママ、伸一兄さんや正ちゃんにも手紙が来たが、Q太郎にだけ来ない。郵便屋さんが自分宛ての手紙を隠していると思ったQ太郎は手紙箱から勝手に探すがやはり無い。自分宛ての手紙を求めQ太郎の暴走が始まる。(ぼくにも手紙を)

 発明王エジソンの伝記を読んだ正ちゃんは、自分も発明王になると宣言。その熱意に感心したQ太郎は正ちゃんを励ますために、自分も何か発明しようと思う。人間にとっての最大の悩みを解決しようと、無い頭をひねるがひねりすぎ、発明王エジサンと出会うことになる。(発明王エジサン)

 Q太郎は悪い予感がしていたが、大当たり、パパが社長に何十万円もする名犬をもらってきた。犬は自分が社長の犬で、しかも血統書付きなことを誇り、Q太郎や大原家のみんなの言うことをきかない。パパも犬に頭が上がらない。(名犬プリンス)

大人たちは心配するが、よっちゃんとゴジラと正ちゃんとQ太郎の4子どもたちだけ4人で、ハイキングにいくことになった。役に立たない物を持ってきたり、忘れ物をしたり、歩くとすぐに腹がへったり、道に迷ったりの珍道中が始まった。(ハイキングは腹がへる)

 ゴジラの子分たちが、この辺の子どもたちの中で、一番強いのはゴジラで一番弱いのは正太だと噂をしている。それを聞いた正ちゃん、ゴジラなんかかるいよとうそぶくが、そこへゴジラ登場。つかみかかってきたゴジラをQ太郎が姿を消してやっつける。しかし、そのままゴジラが黙っているわけはなかった。(おれさまはガキ大将) 

パパが昨日持って帰った大事な会社の書類をなくしてしまった。今日あの書類を持っていかないとクビになるとあわてるパパ。そこへ追いうちをかけるように社長から書類のことで電話があった。大原家の一大事だ。正ちゃんも伸一兄さんもママも、Q太郎も必死に書類を探す。しかし見つかるのは違うものばかり。(パパの書類がきえちゃった)

 Q太郎は寝ぼけて大きないびきをかきながら空を飛び、街中を起こして歩いた。本人には全く記憶が無い。大原家のみんなが知恵を絞り、Q太郎が寝ぼけて外に飛び出さないように見張っても効果が無い。(夢であいましょう)

突然襲った大きな揺れに家の 外へ飛び出す大原家の面々。この地震の正体はQ太郎の美容体操だった。 よっちゃんたちに太っていると言われたことを気にしていた。正ちゃんは熱い風呂に入れば体重を減らせるかもとアドバイス。Q太郎はやってみるが効果が無い。奇想天外なダイエット方法を思いつき次々と試し始めるQ太郎にみんな振り回される。(スマートになろう) 

ごみバケツがいっぱいだと嘆いているママ。なかなかごみを回収に来てくれないので困っていた。Q太郎が捨ててきてあげようとするが、どこにも、ごみを捨てる場所が無い。交番で尋ねると、60キロも先だと言われてしまう。(ごみすてるな!!) 

正ちゃんがとこ屋へ行ってきて、なんだかさっぱりしている。Q太郎も行こうとしたら、正ちゃんにとこ屋は髪の毛を刈るところだと教えられる。3本しかない毛を刈られても困るから、顔を剃ってもらいに行く。(あわてどこや)シャボンをいっぱい塗って顔を剃り始めたとこ屋の店主。Q太郎は後ろを向いていただけなのに、目玉や口をそり落としたと思い、気絶する。そこへお客さんがやってきて、代わりにQ太郎が散髪をすることになる。(あわてどこや) 

なぜか正ちゃんがQ太郎の後をつけてくる。探偵になるための手始めに、尾行の訓練を始めたと言う正ちゃん。探偵は推理力や注意力が何より大事だと、街へ出て早速、落とし物を発見する。見事な推理で落とし主を見つけて届けた正ちゃんだが、荷物を受け取った人の態度がどうも怪しい。なにか世をはばかるひみつを持っていそうだった。(ドロボー用具はいかが)

3巻

テレビに出てくるイヌにまでおびえてしまうQ太郎。どんどんひどくなるQ太郎のイヌ嫌いを直すため正ちゃんが手伝うことになった。イヌだらけの部屋にQ太郎を閉じ込めてみたり、正ちゃんがイヌになって噛みついてみたり、Q太郎がイヌにおびえないよう訓練するが効果が無い。そこで、イヌの世話をする人を探している家にQ太郎を派遣する。Q太郎はあの手この手でイヌに慣れようとするが、散歩をさせているうちにイヌが行方不明になってしまう。(イヌに強くなろう)

Q太郎はお腹が減っていた。ママに訊くと、支度はできているから、みんなが揃えば、すぐ夕食にすると言う。パパはすぐ帰るらしいけど、正ちゃんはよっちゃんのところに行っている。伸一兄さんはどこへ行ったかわからない。よっちゃんの家に電話すると、正ちゃんは宿題が終われば帰ってきそうだ。ところが、伸一兄さんがみつからない。Q太郎は飛んでいて風に流されるほどお腹がすき、死んじゃいそうだった。仕方なく、近くの家を一軒ずつしらみつぶしに探し始める。(全員集合!!)

よっちゃんの家の別荘は白樺の林の中に建っていて、すぐそばにきれいな小川も流れている。夜になると月見草もきれいだし、山鳩の声も聞こえるから、みんなで一週間行こうと誘われた正ちゃんとQ太郎。ママに相談すると、しっかりしているハカセが一緒に行くなら良いと言われた。ところが肝心のハカセが、子供たちだけだと生活がだらけるからと、おじいさんに反対されてしまう。正ちゃんとQ太郎は頑固者のおじいさんを説得に。まずは別荘での生活スケジュールの実演を始める。(ハカセもいっしょに)

よっちゃんの別荘に遊びに来た正ちゃんとQ太郎。朝からスケジュール通り勉強しているハカセとよっちゃんを遊びに誘うが、あとでと言って取り合ってくれない。仕方なく2人で遊びに。そこへ木佐くんが馬に乗って現れた。外国の貴族は子供のころから乗馬の訓練をするんだとうそぶく。正ちゃんも乗馬がしたくなり牧場で馬を借りる。しかしこの馬がトンデモナイ馬だった。(おかしなおかしなウマとウマ)

Q太郎を探している変な人がいると正ちゃんが知らせてきた。刀を腰に差した不審な人物はQ太郎のおじさんが化けていたのだった。Q太郎は自分に親類がいたことに驚く。おじさんは、おまえのおとうさんもおかあさんもQ太郎のことを心配していると言う。おとうさんやおかあさんもQ太郎に会いたがっているが、オバケが人間の中へ出てくるについては、いろいろ難しいことがある。おじさんも目立たないように人間の格好をしてきたのだが、時代がずれていたとのこと。Q太郎が大原家におじさんを案内すると、オバケはむやみに人に姿を見せないと言っておじさんは消えるが、変わったものを見ると、ついそれに化けてしまうのだった。(オバケのおじさん)

正ちゃんと山へ遊びに行くQ太郎。オジサンの家に寄ったが、みんな海水浴に行っていて留守だった。弁当を忘れ、台所で食べ物を探したが、きれいに片づけられていて何も見つからない。何か食べないとぶっ倒れそうになったQ太郎は釣りへ。大きな魚が釣れて、正ちゃんと焼いて食べようとするが、魚を狙ってトンデモないものがやって来た。(山のおみやげ)

正ちゃんは、あと一個しか残っていない輸入品のヘリコプターのプラモデルが欲しかった。しかし200円手持ちのお金が足りない。ママにお金をもらおうとするが、毎月のおこづかいは決まっているでしょう、と言われてしまう。正ちゃんはお金をくれるまでは、一切のお手伝いを拒否すると、ストライキを始める。家の周りをデモ行進。このままではゴジラに先に買われてしまいそう。なんとかお金を自力で稼ごうと奮闘する。(おこづかい作戦)

天気のいい日にママが洗濯をしている。洗濯してきれいになると、さっぱりして気持ちが良いと聞いたQ太郎。着替えを5着持ってはいるが、洗濯をしたことが無い。Q太郎は、それほど気持ちがよくなるなら洗濯してみようと、着替えを洗濯機に入れて、その間、一休み。居眠りから起きてみると、身に覚えのない出来事で、ママや正ちゃん、近所のおばさんにまで非難される。噛みついたり、おかずをつまみ食いしたり、道端で物乞いしていたと言われ放題。ふと気が付くと洗濯して干しておいた服が無い。どうやら風で飛んで行ったQ太郎の服を着て、誰かがいたずらをしているらしい。(ニセ者Qちゃん)

正ちゃんがいかだで南の島に探検に行くと言う。Q太郎も一緒にいかだに乗って川を下り、海へ。そろそろご飯時だが、長い道のりなので、節約して少しづつしか食べられない。ご飯を餌にして釣りをしてすれば一杯食べられると気づいた2人は釣りを始めるが、なかなか釣れない。急にQ太郎の竿が引き出した。ようやく釣り上げたのは、思ってもみない超大物だった。(Q太郎漂流記)

夏休みも残り少なくなってきた。今年も正ちゃんは宿題を全くやっていなかった。気ばかりあせる正ちゃんは頭が痛くなり、寝込んでしまう。Q太郎が何とかしてあげることに。正ちゃんのため込んだ宿題は、絵日記とワークブック、工作と植物採集と、自由研究まであった。Q太郎にまかせてはみたものの、心配で、布団から起きだして来る正ちゃん。Q太郎は絵日記を書きだすが、内容はただのマンガだった。正ちゃんに絵日記は生活を書くんだと言われ、Q太郎はまず夏休み中の天気から書き出すが、早速困ったことになる。(宿題はひきうけた)

正ちゃんがあまりに勉強ができないので、とうとう家庭教師のかりべ先生がやってきた。かりべ先生はオール5を目標に頑張りますとパパに宣言。成績が悪いのは努力が足りないからだ。問題集をやれ、姿勢を正せ、鉛筆をなめるなと、手厳しい。問題が解けるまでおやつも食べてはいけないと言う。巻き添えを食っておやつを食べられないQ太郎は一計を案じる。(ガリベン先生)

どこかの原住民は美しい貝殻をお金にしていると正ちゃんが言う。今、僕たちが使っているお金だってほんとはただの紙切れだ。みんながお金と認めれば、貝殻だってお金になる。そこで、潮干狩りで取って来た大量の貝殻を、正ちゃんとQ太郎の間ではお金と認めることにした。二人だけではつまらないので、友達みんなに広めると、貝殻ならうちにもあるからと、みんな乗り気。アサリやハマグリやシジミ、それぞれに価値を決めて物との取引を始めたが、だんだん大ごとになってしまう。(百万長者)

大原家のみんなで温泉旅館に宿泊したら、お風呂がいっぱい。大浴場は、まるでプールみたい。お湯を掛け合ったり泳いでいると、騒がないでと注意をされた。それではとQ太郎が歌ってみると、いつもはひどい声で聴けたものじゃないけれど、ここでは良い声に聞こえると正ちゃんが言う。風呂から出て歌うとやはりひどい声。また風呂場で歌うと、その歌声に呼び寄せられたとんでもないものが現れた。(温泉旅行)

正ちゃんがQ太郎は、人に頼まれたらなんでも引き受けるから偉いと褒める。ぼくは人に頼まれると嫌と言えない性分なんだ。少しでも人の役に立てばこんなにうれしいことは無いと調子に乗るQ太郎。頼まれればなんでも引き受けるというビラを空から巻く。たちまちお使いや子守や碁の相手など、次から次へと頼まれて、あっと言う間に収集がつかなくなる。(OK屋Qちゃん)

木佐くんがラジコン戦車を見せびらかしていると、ゴジラにぶつかり取り上げられる。正ちゃんが伸一兄さんが友達に借りたラジコン戦車を操縦していると、ゴジラが木佐くんから取り上げたラジコン戦車と戦争しようと持ち掛けてきた。ルールを作って、早速ラジコン同士の戦争を始めたが、すぐにルールを無視するゴジラ。戦いはどんどんエスカレートして行く。(ラジコン戦争)

Q太郎は最近、昼も夜も誰かにつけ回されている。Q太郎を調査していたのはネプチャ国の大臣だった。実は王様は2年前に顔がQ太郎そっくりの王子を無くしていた。そこで代わりにQ太郎を王子にしたいと言う。大原家のみんなが好きなQ太郎は、王子になって贅沢するよりも今の狭い家の方がいいと断る。しかし王様はあきらめない。あの手この手で大原家のみんなやQ太郎を口説きにかかる。(ネプチャ王子)

パパが日曜大工の本を読み、物置を作ろうと珍しく働いていた。しかし出来上がった物置は小さすぎて、まるで犬小屋だった。パパは、初めから犬小屋をつくろうとしていたんだと言い張り、うちでも犬を飼おうと提案。もちろんQ太郎は大反対して、とうとう家出する。公園で何か騒いでいるので、聞くと、何かが穴に落ちたらしい。Q太郎が見事に助け出すが、それは犬だった。助けられたことを恩に着てか、その犬はどこまでもQ太郎の後を追ってくる。(ぼくについてくるな)

オバケの国から突然、郵便が届く。そこに書かれていたのは、明日、Q太郎の両親と妹が大原家に挨拶に来るとのこと。 両親達は空き地に新幹線に化けてやってきると、 大原家のみんなにQ太郎の父親X蔵、母親おZ、妹のP子が丁寧に挨拶。そして、突然人間界にやってきたのは、Q太郎をオバケの国につれて帰るため、オバケはやっぱりオバケの国で暮らした方がいいと話し出す。 Q太郎は正ちゃんと離れたくないと拒否。両親たちはオバケの国では誰も嘘はつかないし、病気も何にも無いと説得、それでもQ太郎断固拒否。すると、じゃあしょうがないと、あっけなく両親たちは帰ってしまう。 あまりにあっさりした両親たちの態度にQ太郎は急に寂しさに襲われる。 正ちゃんに慰められても、やっぱりパパやママと暮らしたいと泣きじゃくるQ太郎。そのとき、いきなり背後から両親たちが姿を現した。帰ったふりをして様子を見ていた両親たちは、Q太郎の本音を聞いて、さぁ一緒に帰ろうと促す。Q太郎は自分自身が本当はどうしたいのかわからなくなる。  (オバQ一家勢ぞろい)

 さらにドロンパなどの新しいオバケや、おかしな隣人も次々現れ、Q太郎と正ちゃんの周りでは毎日ドタバタ騒ぎが巻き起こるのだった。

4巻

正ちゃんから夏休みの終わる前に世界一周をしたいと頼まれたQ太郎。早速、正ちゃんを乗せて飛び立つが一度に50キロ以上飛ぶことができない。すぐくたびれるQ太郎は船を休み場にしては飛び、また休む。かなり飛んだつもりでハワイだと思ったところは、東京から目と鼻の先の島だった。さらに飛んで、せっかく見つけた島が潜水艦だったり、武器の密輸船だったり、もう無理だと思った時に、とうとうたどり着いた陸はとんでもない場所だった。 (世界一周)

正ちゃんが伝書バトのハト小屋を作り始めたが、かなり大きい。ハトの代わりにQ太郎が小屋に入れられる。正ちゃんから、よっちゃんや先生、ゴジラへ手紙の配達を頼まれたQ太郎。さっそく伝書バトになって飛んでいくQ太郎だが、途中で他の人からも手紙を預かり、どの手紙が誰あてなのかわからなくなる。本当の宛先ではない人に手紙を配達するQ太郎。手紙の内容が誤解を生み大混乱に。(クークークー)

 おこづかいの値上げを交渉したが、断られてしょげている正ちゃん。スネかじりだから思うように行かないと気づき、独立することにする。Q太郎と一緒に家を出て、新しい生活へ。ところが交番のおまわりさんに捕まりそうになるし、働く場所や、寝る場所もない。おなかが減ったQ太郎がつり堀で魚を釣って食べようとするが、トラブル発生。(スネかじりはごめんだ)

Q太郎が富士山の上を飛ぶペンギンの絵を描いたら、正ちゃんにペンギンは空を飛ばないし、第一日本にはいないと馬鹿にされた。ところが、家の庭にペンギンがいた。驚いたQ太郎がペンギンに訊くと、下野動物園にいる弟に会うために上野動物園から逃げ出してきたらしい。下野動物園はかなり遠いので、Q太郎と正ちゃんが送っていってあげようとする。しかしパパにペンギンをかくまっていることがばれて、動物園に通報されてしまう。ペンギンを迎えに来る動物園の人には、にせものを渡せばいいと正ちゃんが思いつく。(さすらいのペンギン)

正ちゃんのパパが、夕べ直径位の銀色の空とぶ円盤が、北東の空へ飛んで行った。窓から宇宙人が顔を出してニタニタ笑っていたと言う。これは大ニュースだと正ちゃんはみんなにふれ回る。しかし、みんなは写真か何かの証拠は?となかなか信じない。パパの信用にかかわると思った正ちゃんとQ太郎は、他にも円盤を見た人がいるかもしれないと、かたっぱしから訊いて回り始める。(空とぶ円盤を追え)

正ちゃんのパパは家の中でいつもえばっている。煙草を持って来いだの、灰皿も一緒に持ってくるのが当然だろう、ズボンにアイロンがかかってない、など文句ばかりだ。きっと会社でもえばっているに違いないと思ったQ太郎と正ちゃんは会社でのパパの様子をのぞきに行く。ちょうど課長のパパが部長に呼びつけられたところだった。パパは部長に書類が間違いだらけだと、こっぴどく叱られている。パパは今度は社長に呼びつけられる。(ペコペコおやじ)

5巻

Q太郎のパパ・X蔵からオバケの国へ遊びにおいでとのお誘いが。正ちゃんはQ太郎に乗り、雲の上にあるオバケの国へ。P子にずーっと昔、地球にはオバケ族と人間族がいて、世の中が進歩するにつれ、ノンビリ屋でうそをついたり、人を傷つけたり出来ないオバケは人間に敵わなくなって雲の上に逃げ出した、と教えられる。正ちゃんが、うそをつくと雲の底は、急に抜けてしまう。一方、懸賞で東京一周遊覧飛行が当たった伸一兄さんは、飛行機に乗り込んでいた。その飛行機が突然、オバケの国に突っ込んできて、大騒動が始まった。(ようこそオバケの国へ)

Q太郎は最低でも正ちゃん位の顔になりたいと悩んでいた。整形手術の夢を見るくらいオバケでなく人間に近い顔になりたかった。ところが泣き止まない赤ちゃんがQ太郎の顔を見て、急に笑い出したことで、気分が変わる。自分のおもしろい顔を生かして、わらわせ屋を始めようと決意する。泣く子に困っているおかあさんを助けようとしたり、どうしてもわらわない子供をわらわせようとすればするほど、逆効果。(わらわせ屋でござい)

6巻

正ちゃんは木佐くんが運転手つきで自動車通学しているのが羨ましかった。パパに自動車を買ってとねだるが、けんもほろろに断られる。Q太郎は、あんなに欲しがっているんだからと、何とかしてあげたくなる。それで、かごをつくって見たり、正ちゃんを大砲の中に入れて学校の方へ飛ばそうとしたりするが、どれもうまくいかない。結局、家の庭から学校まで鉄道を敷こうとするが、目の前に立ちふさがる現実の数々。(Qちゃん鉄道)

いつもテストで50点以下ばかりの正ちゃんは、珍しくテストで85点を取った。うれしくて夢のようだったが、天取くんと一緒に先生に教員室へ呼び出された。優等賞でももらえるのかなと思った正ちゃんだったが、先生は、君たち2人の答案がほとんどそっくりで、席も隣あってる、どちらかがカンニングしただろうと言い出した。正ちゃんから絶対カンニングなんかしていないと聞いたQ太郎、さっそく真相解明に乗り出した。(うそつきはだれだ)

7巻

 Q太郎が8ミリカメラを借りてきた。ママのドジな姿や、へそを出して寝ている伸一兄さん、パパの大あくびを撮影して家族のみんなから怒られる。なにか人の撮らないものを撮りたくなって、正ちゃんを乗せQ太郎が空を飛び、望遠でおもしろそうなものを撮りまくる。フィルムを全部撮り終わり現像に出そうとすると、人相の悪い人が、金ならうんと出す、だからフィルムを売ってくれと近づいてきた。(フィルムをねらえ) 

アラン・イヤンという自称アメリカのスターがよっちゃんに話しかけてきた。困ったよっちゃんを助けるため、Q太郎はアラン・イヤンを正ちゃんの家に連れていく。パパもママも英語が喋れないので、身振り手ぶりで応対するが、なぜか、Q太郎のデタラメ英語だけが通じる。どんどんアラン・イヤンの要求や態度が増長してきて、Q太郎は家を追い出されそうになってしまう。(アラン・イヤン氏来日す)

8巻

正義の味方バードマンは鳥のように空を飛び、弾丸なんかびくともせず、はね返す。彼の行くところ、常に悪は滅びる。テレビで正義の味方バードマンの番組を見ていた正ちゃん、バードマンのコスプレをして抱えて空を飛んでくれとQ太郎に頼む。どこかに大事件がないかなと探し早速声をかけられたが引っ越しの手伝いをさせられる。いやけがさしてバードマンを止めた正ちゃんの代わりにQ太郎がバードマンに。すると、世界的大犯罪を企立てているが失敗してばかりのフラック団と出会い、大混乱が始まった。(バードマン対フラック団 )

Q太郎とドロンパが往来で喧嘩を始めた。ドロンパは正ちゃんなんかと暮らしているからQ太郎は利口になれないと言う。喧嘩の仲裁に入ろうとした正ちゃんもこれを聞いて怒り出す。神成さんやパパ、ママ、伸一兄さんまで喧嘩に巻き込まれ、お互いにつまらないことで張り合って、とめどもなくな騒ぎは大きくなっていく。(となりのにくいやつ)

9巻

世界中のオバケが加盟している国際オバケ連合総会の会場に大原家が選ばれた、明日、百カ国の代表が集まってパーティーを開くとドロンパが言ってきた。事務総長のクニャラ氏も一緒だった。会議のテーマは世界平和で、非常に重要な問題だから、明日一日、大原家のひとたちは家から出て行ってもらいたいと勝手な言いぐさ。Q太郎は、何とか穏便に大原家のみんなに外に出て行ってもらおうとする。なかなかみんながうんと言わないうちに、世界中のオバケたちが集合し始める。(国際オバケ連合) 

ユカリはよそへ遊びに行くといつもおしりが重くて、なかなか帰って来ない。そのため、夕食までには帰ってくるのよ、と母親に釘を刺される。ボーイフレンドのところへ、宿題を教えてもらいに行くユカリ。心配してP子がついて行く。案の定ユカリのおしりは重く、いつまでも帰ろうとしない。P子が家に帰ろうと言うと、さらにユカリは反発。やっと帰途に就いたと思ったら、思いがけない出来事に巻き込まれてしまう。(重い重いおしり) 

10巻 

Q太郎が雑誌の文通欄のおんなの子たちに手紙をだしたところ、全員に、オバケのボーイフレンドなんかイヤだと断られる。こんなのを人種差別と言うんだと怒るQ太郎。やっぱりオバケと人間とは違うんだなあ、とつまらなくなったQ太郎は空へ。すると、人間の世界にあこがれておりてきたオバケのおんなの子・U子に出会う。住むところが無いというU子とQ太郎は友だちになる。そこへ現れたドロンパとQ太郎はどちらもU子の関心を引こうと、激しく火花を散らす。(おてんばU子) 

あばれん坊のゴジラが急に、バカにおしとやかになり、学校ではいつもすみっこでひっそりしているあだ名がクチナシという同級生が、まるで人が変わったように元気になった。それは、ともだちに催眠術をかけられたからだった。Q太郎は、その催眠術が得意なともだちにライオンみたいな気持ちにしてもらう。催眠術の効き目に驚いた正ちゃんは友だちから本を借りて、催眠術の練習を始めたがなかなか効果がない。ところがQ太郎がやってみると、みんな催眠術にかかってしまい大騒動が始まった。(Qちゃんのさいみん術) 

11巻

秘密情報部のケロケロ7とケロケロ8にQ太郎がさらわれた。正ちゃんと一緒に本部に連れていかれたQ太郎は仲間になれと言われ、ケロケロ9と名前を付けられた。早速、秘密指令が与えられたが、それはバキュー国のムカー大臣を暗殺せよというものだった。驚いたQ太郎は警察に知らせようとするが、命令に背くと家を爆破すると脅される。仕方なく、ムカー大臣の宿泊しているホテルに向かったQ太郎。なんとか暗殺を失敗しようとすればするほど、成功しそうになる。(ケロケロQ危機一髪)

野生の動物がうようよいるケニアのナショナルパーク(自然公園)に行ってきた人たちに、何回も同じ話を聞かされて辟易した木佐くん。うっぷんを晴らすために、デパートで開催中の「猛獣セール」で生きた猛獣を買い、庭に放し、ナショナルパークをつくろうとする。パパから大金をもらった木佐くんに言われて、Q太郎がデパートからいっぱい猛獣たちを買ってきた。猛獣たちはなぜか、木佐くんが大好きだと言う。しかしそれは食べ物として大好きということだった。(猛獣公園)

12巻

Q太郎は正ちゃんを乗せ、誰もいない山奥へ向かって飛び続けていた。疲れて休んでばかりだが、缶詰だけ持って缶切りを忘れ、水筒だけ用意して何にも詰めてこなかったから、食べるものも、飲むものもない。ここへ来る前、通りすがりの人に、ここから奥へは行かない方がいい、夜になると幽霊が笛を吹く、きっと恐ろしい祟りがあると言われたことを思い出す。その時、笛の音が聞こえだし、やっと見つけた川は血の色に染まっていた。(ゆうれい村)

Q太郎が珍しく、ここ2、3日考え込んでいる。大原家のみんなはどうせ食べ物のことを考えているのだろうと思っていた。Q太郎は、たとえどんなにつらくても、これは僕に必要なことだ。明日実行に移そうと決心する。そうと決まれば後のことをキチンとしとかなくちゃと、動き出す。ゴジラや他のともだちたちに貸していたお金を、取り立てて、集めたお金をハカセに返すQ太郎。木佐くんには借りていたマンガを返すQ太郎。ごはんを10杯しか食べずに、ごちそうさま、僕は忙しいからこれで、と言うQ太郎に大原家のみんなは、何かおかしいと気づきだだす。(Qちゃんさようなら)

登場人物・キャラクター

Q太郎 (きゅうたろう)

大原正太(正ちゃん)が発見した卵から生まれたオバケ。すぐに正ちゃんと仲良くなり、そののまま彼の家に居候することになる。真っ白い寸胴型の体に、大きな目とたらこ唇、頭に生えた3本の毛が特徴。生まれた時の身体は後の姿より長い。目は小さめ、唇も薄めで、 髪の毛は3本よりも多かった。 袋状の服を着ている設定だが、中身がどうなっているかは分からない。無芸大食を絵に描いたようなキャラクターで、オバケのくせに化けるのが苦手で、お釜を空にするほどの大飯喰らい。 できることは空を飛ぶ、消える、物を通り抜ける、というオバケとしての最低基礎能力ぐらいだが、これらを使って正ちゃんを助けたりと、それなりに活躍している。犬が大の苦手。P子という妹がいる(『新オバケのQ太郎』ではO次郎という弟がさらに登場する)。

大原 正太 (おおはら しょうた)

小学生の平凡な男の子。友人と忍者ごっこをしている最中Q太郎の卵を拾う。彼が生まれる手助けをしたことから縁を持ってしまい、家族を説得してQ太郎を自分の家に居候させる。以降Q太郎とは親友になり、よく行動を共にしてはトラブルに巻き込まれている。

ドロンパ

『オバケのQ太郎』に登場するキャラクター。神成さんの家に居候している、アメリカのテキサス州出身のオバケ。への字口とお腹の2本線、星マークが特徴。自信過剰で口が悪いが、女性に対しては非常に紳士的な態度をとる。このような性格のため、Q太郎や近所の男子達とは、頻繁に衝突している。他のオバケと違い、犬を怖がらない。 『新オバケのQ太郎』ではペロンパという妹が登場する。

P子 (ぴーこ)

Q太郎の妹のオバケ。オバケの国から人間世界に留学に来ており、ユカリの家に居候している。1頭身の体にスカート、頭の1本毛にリボンを着けているのが特徴。オバケの国で生まれ育ったため、兄Q太郎よりも化けるのが上手い。また、頭が良く、文化的で常識的。そのため、Q太郎よりも彼女の方が年長者のような振る舞いを見せることも。

U子 (ゆーこ)

『オバケのQ太郎』に登場するキャラクター。人間の世界に憧れてやって来た、おてんばなオバケの女の子。Q太郎のおかげで小泉 美子(よっちゃん)の家に居候できることになる。レオタード型の服、リボンを付けたオサゲ髪が特徴。なにごとにも大雑把で、家事が苦手。性格はやや乱暴で、Q太郎よりも男らしい行動をすることも多い。ギャング映画が好きで襖を足で開けたりする。茶道を習いに行ってもシェーをしてふざけたり、箏をエレキギターのように弾いたりする。太っていることをすごく気にしていて、人に言われると烈火の如く怒る。化けることも歌うこともあまり上手ではない。 柔道を熱心に習っており、かなりの腕前。Q太郎はU子に好意を持っているが柔道の稽古相手にされたり家事を任され閉口もしている。U子も内心ではQ太郎のことが嫌いではない様子。 

よっちゃん

大原正太のクラスメイトの女の子。美人で成績優秀、男の子たちの憧れの的。Q太郎が自分の替わりにU子を大原家に住まわせようとした事に感心し、U子を自分の家に引き取る。

ゴジラ

大原正太のクラスメイト。体が大きく、乱暴な性格のガキ大将。いつも野球帽をかぶっている。木佐や数人の子分とよく行動を共にしている。

ハカセ

大原正太のクラスメイトの男の子。裾と袖を引きずって歩くぐらいダブダブの学生服と、若ハゲ、眼鏡が特徴。非常に頭が良く、大原正太を含む仲間内の頭脳的存在。躾に厳しいおじいさんがいる。

木佐 (きざ)

大原正太のクラスメイトの男の子。坊ちゃん刈りに眼鏡、蝶ネクタイが特徴。家が裕福で、そのことを鼻に掛けた言動が多い。面倒な事はお金で何とかしようとするタイプでもある。

大原 伸一 (おおはら しんいち)

大原正太の兄。中学生で正ちゃんよりも背が大きく、眼鏡をかけている。オーディオ趣味があり、ステレオセットやテープレコーダー、たくさんのレコードを持っている。

神成さん (かみなりさん)

大原正太の家の隣に住んでいる初老の男性。和服に眼鏡、ちょび髭が特徴。彼の家にはドロンパが居候している。躾に厳しく、いつも機嫌の悪そうな顔をしているが、ドロンパに対しては甘い部分がある。『ドラえもん』にも登場している。

正ちゃんのパパ (しょうちゃんのぱぱ)

大原正太の父。眼鏡にチョビヒゲが特徴。サラリーマンで、会社では課長。休日には家族連れ立ってハイキング等にも出掛ける良い父親。

正ちゃんのママ (しょうちゃんのまま)

大原正太の母親。美人でしつけにちょっと厳しい、一般的な専業主婦。大食いのQ太郎のおかげで家計が心配。

小池さん (こいけさん)

もじゃもじゃ頭に眼鏡が特徴で、登場時にはいつもラーメンを食べている。勤務先はアニメ制作スタジオ「スタジオ・ボロ」。『ドラえもん』他、多数の藤子作品に登場するお馴染みのキャラクターだが、『オバケのQ太郎』では特に登場シーンが多い。藤子・F・不二雄のトキワ荘時代からの仲間・鈴木伸一がモデル。

X蔵 (えっくすぞう)

『オバケのQ太郎』に登場するキャラクター。Q太郎の父で、普段はオバケの国に住んでいる。Q太郎に似ているが、ちょび髭を生やし、頭の毛が4本あるのが特徴。望みのものを何でも出せる能力がある。

おZ (おぜっと)

『オバケのQ太郎』に登場するキャラクター。Q太郎の母で、普段はオバケの国に住んでいる。ひょうたんのような体形、頭にパーマのかかった毛が2本生えているのが特徴。いつもニコニコしている優しいお母さん。

ユカリ

P子が居候している家の娘。ショートカットの明るい性格の女子高生。好奇心旺盛で、Q太郎やドロンパら他のオバケのことを聞きつけると、ぜひ合わせてほしいとP子に頼む。

青山 ミドリ (あおやま みどり)

神成さんの家に下宿をする若い女性。ショートカットの優しい性格の美人で、大原家に挨拶に来た彼女にQ太郎は一目惚れする。『オバケのQ太郎』が女性誌に連載された時に登場したキャラクターで、彼女が登場するエピソードにはドロンパは登場しない。

Y助 (わいすけ)

『オバケのQ太郎』に登場するキャラクター。Q太郎の叔父のオバケ。Q太郎に似ているが、鼻とヒゲがある。100年ぶりに人間界に下り、Q太郎の元を訪れる。珍しいものを見るとつい化けてしまうクセがあり、目撃した人間をビックリさせてしまう。

Q助 (きゅうすけ)

『オバケのQ太郎』のキャラクター。Q太郎のおじいさん、姿もQ太郎そっくりのオバケ。万延元年(1860年)に大原正太のひいひいおじいさん大原正右衛門と共に、勝海舟を船将とする軍艦「咸臨丸」でアメリカに渡る。作品中には写真でしか登場しないが、彼の冒険譚をQ太郎が夢の中で体験する。

大原 正右衛門 (おおはら しょうえもん)

大原正太のひいひいおじいさんで、正太にそっくりな姿をしている。万延元年(1860年)に、勝海舟の部下の一人として「咸臨丸」という軍艦でアメリカに渡る。その際、Q助を密航させている。しかし、アメリカ到着前に嵐に遭い、Q助共々海に投げ出され、離れ離れになってしまう。

ボロンパ

『オバケのQ太郎』に登場するキャラクター。ドロンパのおじいさんで、姿もドロンパにそっくりなオバケ。1860年のアメリカでQ助、大原正右衛門に出会っており、一緒に写った写真が大原家に残されていた。職業は保安官助手。脱走したナップ・キッドと、それを手助けしてしまったQ助を追跡する。

ナップ・キッド

銀行ギャング。ガンマンスタイルをしており、帽子のつばで斜視を隠している。1860年、ボロンパの勤める保安官事務所の留置場に捕らえられていたが、偶然同房になったQ助を騙して鍵を手に入れ、まんまと脱走に成功する。

エジサン

大原家の近所に住む発明家。ロボットの助手がいる。ろくな発明をしないため、いつも貧乏しており、家賃滞納のために大家から家を追い出されてしまったこともある。

細谷 (ほそや)

眼鏡にタラコ唇が特徴のオバさん。他人の家の秘密を嗅ぎ回るのが趣味で、あることないこと噂を振りまいている。そのためついたあだ名が「放送屋」。「フーン、ハーン」が口癖。

ジョー

ドロンパがアメリカにいたころに居候していた家の子供。金髪に眼鏡をかけた少年。ドロンパと同じくあつかましい部分がある。ドロンパに会うため日本にやってきたが、ド近眼なため、最初Q太郎をドロンパと間違える。ギターを持参しており、神成さんの尺八と共演もした。しかし、途中参加したQ太郎の歌声のあまりの酷さに、気絶してしまうほどのショックを受ける。

オバケ族 (おばけぞく)

『オバケのQ太郎』に登場する用語。Q太郎、P子、ドロンパ、U子などオバケの総称。空を飛び、壁をすり抜け、姿を消し、人や動物、物に化けることができるのが特徴。犬が苦手であるが、なぜかドロンパだけは平気である。昔、地球にはオバケ族と人間族がいたが、ノンビリ屋のオバケ族は人間の進歩に付いていけなくなった。 人間に敵わなくなり、追い詰められたオバケ族は人間を脅かしたりもしたが、嘘をついたり、人を傷つけることのできないオバケ族は、結局雲の上に逃げ出すことになった。現在、人間達の間で語られている幽霊譚、怪物譚の類は、昔、オバケ族と人間が交わっていたころの名残である。

集団・組織

国際オバケ連合 (こくさいおばけれんごう)

『オバケのQ太郎』に登場する組織。世界中のオバケが加盟している。事務総長はクニャラ氏。毎年世界各国で「バケ連総会」という会議が催されている。世界100か国の代表が集まり、その年のテーマについて話し合う。大原家が会場になった時のテーマは「世界平和」であった。一通り話し合いが終わるとドンチャン騒ぎが始まり、会場は滅茶苦茶になるのだが、解散する前に会場を新品同様に改修するのがエチケットになっている。

場所

町内 (ちょうない)

大原正太とその友人たちの家、彼らの遊び場や学校、小池さんの住むアパート等がある。インチキ発明家、覗き趣味の女性、ドケチな家族、ヤクザ等々、変人も多く住んでいるため騒ぎには事欠かない。またこの町には、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎らスタジオゼロメンバーの漫画家もよく歩いている。

オバケの国 (おばけのくに)

雲の上にあるオバケたちが住む国。あらゆるものが雲で出来ており、食べ物さえも雲でできている。また、この雲は嘘をつくものには乗ることができず、これに反すると通り抜けて下界へ落ちてしまう。人間にはこの場所は知られておらず、飛行機等が近付くと、雲が舞い上がり、人間たちの目から国を隠すようになっている。 住人はオバケ以外に、オバケネコ、オバケネズミ、オバケブタ、オバケウマ等、人間界の動物に似た生物がいる。

アニメ

オバケのQ太郎(1985年版)

大原正太少年は、ある日不思議なタマゴを発見し、そこからオバケのQ太郎が誕生する。やがてQ太郎は大原正太と親しくなり、大原家に居候することになる。 関連ページ:オバケのQ太郎(1985年版)

新オバケのQ太郎

大原正太が竹藪からみつけたタマゴから、オバケのQ太郎が誕生。Q太郎は大原家に居候し、正ちゃんと親友となって、いつも一緒に遊び、おかしな騒動を巻き起こす。 関連ページ:新オバケのQ太郎

SHARE
EC
Amazon
logo