楽々神話

楽々神話

喧嘩が強すぎて孤立している高校生男子と、彼と同居することになった破天荒な女神がまき起こす騒動を描いた青春コメディ。「週刊少年マガジン」2017年23号より連載開始。

正式名称
楽々神話
ふりがな
らくらくしんわ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

バケモノのように喧嘩が強く、周囲から孤立している高校生・東堂司。からんできた不良たちを簡単に打ち倒した川原で、司は川に刺さってもがいている神無を助けた。神無は高天原から家出してきた神様であるという。地上のことを書物でしか知らない神無は司に案内を頼み、海へ遊びに行く。だが、そこで高天原からの刺客・天津神羽京に襲われる。

羽京によれば、神無は「厄災」と呼ばれる災いをもたらす禍々しい力の持ち主「疫病神」であり、神無の母親も暴走した彼女の力により死亡したとという。母の死の真相を知った神無は茫然自失となるが、同じく母親を亡くしている司は、彼女を守るため、人間でありながら、天津神の羽京に戦いを挑む。厳しい戦いの末、司は羽京の拳に体を貫かれながらも、渾身の一撃で彼を倒した。

瀕死の重傷を負い、死亡寸前の司であったが、『白雪姫』が愛読書であった神無の口づけにより、傷はふさがり、息を吹き返す。これをきっかけに神無は、1人暮らしをしている司の家で同居することとなり、ふたりの奇妙な共同生活が始まるのであった。

登場人物・キャラクター

東堂 司 (とうどう つかさ)

高校生男子。16歳。バケモノのように喧嘩が強いと周囲に恐れられている。幼少時に母を亡くし、ひとり暮らしをしている。かつて母親のことを誹謗したいじめっ子たちを、3人病院送りにして以来、悪評がたち、周囲から孤立している。だが、東堂司はぐれることもひねくれることもなく、日々の生活を送っていた。そんなある日、司は、川に刺さっていた神・神無と出会い、彼女を家に住まわせることになってしまう。 彼の戦闘力は人間としては桁違いに高く、瀕死の重傷を負いながらではあるが、天津神の羽京を倒してしまう程である。

神無 (かんな)

高天原から脱走してきた女神。東堂司の家に居候している。災いをもたらす禍々しい力を持つとされ、高天原の最果ての地にある、封印の札が貼られた小屋に、100年間幽閉されていた。その間、彼女は読書を通じて人間界のことを勉強し、憧れを持つにいたった。高天原では疫病神と呼ばれ、誰とも交流せずに過ごしていたが、封印の札がはがされたことにより、家出して地上へやってきた。 地上にやってきてすぐに川に突き刺さって難儀していたが、東堂司に助けられ、半ば強引に彼の家に居候することなった。雷撃を自由に操る神通力を持つが、5歳で体調を崩した時には力が暴走。高天原を闇に包み、滅ぼしかけたことがある。この時、降り注ぐ雷から神無を守ろうとして、彼女の母は死亡した。 登場時は、水干の上着にショートパンツ、ニーハイソックスに草履といういでたちだったが、司の家に居候するようになると、タンクトップで過ごすようになった。自由奔放な性格で、かなりの天然。素直な気質であるが、子供じみたところが多々あり、自分の欲望に忠実である。100年間、幽閉されていたため世事に疎く、読書から得た知識で行動するので、何かと騒動を起こす。

神代 美穂 (かみしろ みほ)

東堂司が住む町の神社の巫女。副業で占い師もやっている。水晶玉を使って占うが、その玉はすぐに割れるニセモノである。司が小学生のとき、いじめっこ5人をフルボッコした時の目撃者であり、その時から司のことを気にかけていた。出会ってすぐに、神無のおっぱいをもみ倒して、悶絶させたことから、彼女から「オッパイお化け」と呼ばれることとなる。

水希 (みずき)

神無を暗殺にきた高天原の刺客。黒髪のショートヘアの女神。いきなり東堂司の家に訪ねてきて、神無を暗殺に来た旨を口にする。しかし、返り討ちにあってしまうような、かなり残念な女神。水を操る力を持つが、コップ一杯程度の水しか操れず、その上、泳げない。神無暗殺に失敗した後は、高天原に帰ることもできず、そのまま東堂司の家に居候し、神無に下僕扱いされてしまう。

東堂司の母 (とうどうつかさのはは)

亡くなった東堂司の母親。事情があって、司をひとりで育てていたが、彼が小学生の時、過労死してしまう。当時、5つのパートを掛けもちしていた。生前、司に十分な愛情を注いでいた。

神無の母 (かんなのはは)

高天原の女神。神無の母親。神無が5歳の時、彼女の力が暴走して、高天原は闇に包まれたが、その際、落雷から彼女をかばって死亡した。生前、神無によく本を読んで聞かせていた。

羽京 (うきょう)

高天原の天津神。神無を殺すため、高天原から彼女を追ってきた男の神。神無が「厄災」と呼ばれる禍々しい力の持ち主である「疫病神」であることを明かし、彼女の母親が死んだ理由を伝えた後、殺そうとした。しかし、人間である東堂司の捨て身の一撃で倒され、高天原に逃げ帰った。

場所

高天原 (たかまがはら)

天津神の住まう場所。この高天原の最果ての場所に立てられた小屋に、神無は100年間幽閉されていた。

その他キーワード

天津神 (あまつかみ)

高天原に住まう神の総称。羽京や水希はこの天津神である。

疫病神 (やくびょうがみ)

災いをもたらす禍々しい力を持った神を示す呼び名。天津神の羽京によれば、神無は高天原では疫病神とされたがゆえに、幽閉されていた。

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