DEAR BOYS

DEAR BOYS

八神ひろきの代表作で、後にシリーズ化される「DEAR BOYS」シリーズの第1作。バスケットボールを題材にしたスポーツ漫画で、登場人物達の人間関係や恋愛模様など、思春期の心情も描かれている。講談社「月刊少年マガジン」1989年7月号から1997年2月号まで連載。番外編として『DEAR BOYS THE EARLY DAYS』がある。

正式名称
DEAR BOYS
ふりがな
でぃあ ぼーいず
作者
ジャンル
バスケットボール
レーベル
講談社コミックス月刊マガジン(講談社)
巻数
全23巻完結
関連商品
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概要・あらすじ

過去の暴力事件により廃部寸前まで追い込まれていた瑞穂高校バスケットボール部。そこへ、インターハイ優勝校である天童寺高校バスケットボール部のキャプテン哀川和彦が転入、そして入部。彼の実力と熱意により、残っていた4人の部員と共に瑞穂高校男子バスケットボール部が新たに活動を開始。インターハイへ出場し、全国制覇を目指していく。

登場人物・キャラクター

哀川 和彦 (あいかわ かずひこ)

瑞穂高校バスケットボール部に所属。身長175㎝の背番号7番。スモールフォワード、シューティングガードをこなす。明るく朗らかな性格で、誰に対しても変わらぬ態度で接する。バスケットボールの腕は天才と称されるほどで、諦めない強い精神と闘志を持ち合わせる高校No.1プレイヤー。 驚異的なジャンプ力を持っており、試合では時折ダンクシュートも見せる。シュートはチーム1正確なうえ、スティールやブロックなどディフェンスのスキルも抜群。元は天童寺高校でキャプテンを務めていたが、部内での指導方針に疑問を持ち瑞穂高校へ転校。ビデオショップでのアルバイトで生活費を賄いながらマンションで一人暮らしをしている。

藤原 拓弥 (ふじわら たくみ)

瑞穂高校バスケットボール部に所属。身長184cm。背番号4番でキャプテンを務める。ポイントガードとして抜群のセンスを持っており、パスのタイミングやスピード、正確さは全国屈指。哀川和彦とは抜群のコンビネーションを見せる。きっちり決めたリーゼントが印象的で性格も強気な部分もあるが、試合になるとしっかりとしたゲームメイクができるほど冷静でもある。 中学時代に負った膝の怪我が試合に影響を及ぼすこともある。

三浦 蘭丸 (みうら らんまる)

瑞穂高校バスケットボール部に所属。身長173cmの背番号8番。シューティングガードをメインに務めるサウスポーのシューター。スリーポイントシュートを得意とし、オフェンスの切り札的存在。クールな性格だが、スタミナ不足を克服するため、練習後に自主練に励むなど隠れた努力家でもある。 高校では荒んだ藤原拓弥をフォローする存在だが、中学時代は周囲に敵を作りやすい性格で、逆にフォローされる立場だった。

石井 努 (いしい つとむ)

瑞穂高校バスケットボール部に所属。背番号6番。身長190cm。ポジションはパワーフォワード。強気で勝気な性格だが、挑発に乗りやすい短気な部分もある。また、短絡的でお調子者ということもあり、周囲から指摘されることもしばしば。ムラの多いプレイが目立っていたが、高い運動能力でリバウンドやブロックショット、アリウープといった難度の高い技を短期間でものにしている。 試合中必ず巻いているヘアバンドがトレードマーク。土橋健二とは親同士の仲が良かったこともあり、幼い頃からの親友で、一緒にいることが多い。

土橋 健二 (どばし けんじ)

瑞穂高校バスケットボール部に所属。195㎝5番。ポジションはセンターを務める。穏やかでいつもニコニコしており、風貌のせいか石井努からはおやじと呼ばれている。派手なプレイは少ないが、確実なポジショニングでリバウンドやチップアウトを行うなど、センターとしての役割を的確にこなす、チームの大黒柱。 実家は寿司屋を営んでおり、出前などの手伝いをすることもある。

秋吉 夢津美 (あきよし むつみ)

瑞穂高校女子バスケットボール部でキャプテンを務める4番。ポジションはシューティングフォワード。哀川和彦、藤原拓弥のクラスメートであり、藤原拓弥とは交際をしている。彼氏のことを支える存在だが、思いすぎるあまり練習がおろそかになることもある。

森高 麻衣 (もりたか まい)

瑞穂高校女子バスケットボール部背番号7番のセカンドガード。瑞穂高校へ転入してきた哀川和彦にしだいに惹かれていき、徐々に親密な仲へと発展していく。髪型をポニーテールにしていることが多く、哀川和彦からはポニーちゃんと呼ばれることもある。

氷室 恭子 (ひむろ きょうこ)

瑞穂高校バスケットボール部で顧問を務める。男女両方の部を受け持ち、ベンチから指示と激を飛ばす。厳しい判断や言葉を用いることもあるが、チーム一人一人のことを大切に考える女性教師。普段は気丈でしっかりしているが、たまに天然ボケをかます時もある。

杏崎 沙斗未 (あんざき さとみ)

瑞穂高校バスケットボール部のマネージャー。足を負傷したことにより自らがプレイすることはできなくなったが、それでもバスケットボールを愛するが故にマネージャーとして入部。クールで冷静な性格で、的確な指示でチームを支える存在となっている。恋愛に興味はないものの、保科唯人など多くの男性から好意を持たれており、時には赤面するという面も見せる。

高階 トウヤ (たかしな とうや)

瑞穂高校バスケットボール部に所属。身長187㎝の背番号9番。自らオールラウンダーと言うほど、どのポジションもそつなくこなす。ファイブファールでの退場を恐れる瑞穂高校にとって必要だったシックスマンとして入部。お調子者で下ネタが多い。中学時代には全中オールスターに選抜されるなどスキルの高さを見せるが、1年間のブランクがあるためスタミナ不足に悩まされることも。

保科 唯人 (ほしな ゆいと)

本牧東高校バスケットボール部でスモールフォワードを務める背番号7番。身長は186㎝。ストリートバスケットを楽しんでいた時に、本牧東高校バスケットボール部の顧問である飯嶋優作に勧誘されバスケットボール部に入部。ダンクシュートなどの派手なプレーが多い。瑞穂高校バスケットボール部のマネージャー杏崎沙斗未に好意を寄せている。

集団・組織

瑞穂高校バスケットボール部 (みずほこうこうばすけっとぼーるぶ)

『DEAR BOYS』に登場する高校のバスケットボール部。男子バスケ部は藤原拓弥の起こした暴力事件により廃部寸前だったが、哀川和彦の入部により活動を再開。新人戦関東大会で準優勝を収めるという急成長を見せ、全くの無名校から、強豪校からも注目される存在となる。ただ、何度も内部崩壊を起こしそうになるという未熟な部分もある。 女子バスケ部も存在し、こちらは県内でも有数の強豪校。男子バスケ部の練習相手を務めるほどの腕前揃いだったが、徐々に男子チームから追い抜かれることになる。インターハイでは準決勝まで勝ち進み、ベスト4となる。

本牧東高校 (ほんもくひがしこうこう)

『DEAR BOYS』に登場する神奈川県の高校。瑞穂高校が合宿を行った際に合同で練習をしたことから、互いによきライバルとして意識し始める。ストリートバスケット出身の選手が多く、ダイナミックなプレイを試合で見せる。

天童寺高校 (てんどうじこうこう)

『DEAR BOYS』に登場する新潟県の高校。インターハイ優勝が義務付けられた高校バスケットボール界の絶対王者チームがこの高校とされている。バスケットボールに限らず、各種競技目のエリートが集まっている。かつては主人公である哀川和彦もここへ通っており、天童寺高校バスケットボール部でともに戦った沢登聖人もここに所属している。

続編

DEAR BOYS ACT2 (でぃあ ぼーいず あくとつー)

八神ひろきの代表作「DEAR BOYS」シリーズの第2作目。天才バスケットボール選手として全国に名を轟かせる哀川和彦が、無名校であった瑞穂高校男子バスケットボール部の仲間とともに、高校最後のインターハ... 関連ページ:DEAR BOYS ACT2

DEAR BOYS ACT3 (でぃあ ぼーいず あくとすりー)

八神ひろきの代表作「DEAR BOYS」シリーズの一作で、『DEAR BOYS ACT2』に続く第3作目。暴力事件によって休部状態になっていた瑞穂高校男子バスケットボール部を舞台にしている。エースとし... 関連ページ:DEAR BOYS ACT3

DEAR BOYS ACT4 (でぃあ ぼーいず あくとふぉー)

八神ひろきの代表作「DEAR BOYS」シリーズの第4作で、『DEAR BOYS ACT3』の続編。前作『DEAR BOYS ACT3』までの主人公、哀川和彦が所属する瑞穂高校のライバル校にして、神奈... 関連ページ:DEAR BOYS ACT4

書誌情報

DEAR BOYS 全23巻 講談社〈講談社コミックス月刊マガジン〉

第1巻

(1989-12-13発行、 978-4063022889)

第23巻

(1997-03-14発行、 978-4063335606)

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