マーズ

マーズ

謎の少年 マーズと人類滅亡を目論む宇宙人のエージェント・監視者たちとの戦いを描いたSF漫画。人間の善・悪の本性を問う衝撃的なラスト・シーンが話題となった作品。核兵器による破滅が危惧された冷戦時代の世相が反映され、人類、監視者ともに核爆弾を使用するシーンが登場する。

正式名称
マーズ
ふりがな
まーず
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
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概要・あらすじ

海底火山の活動によって生じた秋の島新島で謎の少年マーズが発見される。マーズは人類を危険視する宇宙人が地球破壊のためにキーとして、遙かな昔にセットした人造人間(無性生殖人間)だった。記憶を失ったマーズに6人の監視者が地球破壊を迫る。しかし、マーズはこれを拒否し、巨大ロボットであるガイアーとともに、6人の監視者と彼らが操る超兵器「六神体」と戦う決意をする。

しかし、ガイアーにはマーズの知らぬ秘密が隠されていた。

登場人物・キャラクター

マーズ

秋の島新島で全裸の状態で発見された謎の少年。その正体は地球を破壊するために宇宙人に作られた人造人間(無性生殖人間)であった。桁外れの身体能力の持ち主で、髪の毛を針のように硬直化させて飛ばす能力も有している。予定よりも100年早く目覚めた影響からか記憶を失っており、自らの判断で地球破壊の使命を放棄した。 巨大ロボットガイアーを操って戦う。名前の由来は、ローマ神話の戦いの神マルスの英語読みマーズから。あるいは火星の別称としてのマーズから。

ガイアー

『マーズ』に登場する巨大ロボット。超兵器。宇宙人によって作られたマ-ズの守護ロボットで、彼の命令にのみ従う。引力装置によって引力を操り、飛行する能力を持つ。引力装置は敵を引き寄せて破壊する攻撃にも利用される。その他の武器として、離れた敵を攻撃する光子弾を有し、バリヤーを張ることもできる。 体内には地球破壊用の強力な爆弾が装備されている。髭を連想させるアゴの部分に6つのランプがあり、六神体を倒すごとに1つずつランプが点灯する。登場時は貝殻に全身が覆われていた。名前の由来は、ギリシア神話の大地女神ガイアと思われる。

タイタン

『マーズ』に登場する巨大ロボット。人類を危険視する宇宙人によって作られた。マーズが目覚めるとともに行動を開始するように設定されている。人類の破壊兵器の威力を探るための存在で、その調査データは常にガイアーに送られている。アメリカ海軍の駆逐艦によって発射された対潜用核ミサイルで破壊された。このことが、人類が宇宙の平和にとって危険な存在となった証しとなり、地球破壊の最終兵器であるガイアーと六神体を目覚めさせた。 名前はギリシア神話の巨神族ティターンの英語読みタイタンあるいは土星の衛星タイタンに由来する。

岩倉 (いわくら)

毎朝新聞の記者。取材先の秋の島新島で謎の少年マーズを発見した。マーズの地球破壊の使命を知り、彼の謎を探るために秋の島新島に再び赴く。偶然からマーズを格納していた場所に閉じ込められたが、その施設内で宇宙人の残した文字を解読し、ガイアーに隠された秘密をつきとめる。

ウラヌスの操縦者 (うらぬすのそうじゅうしゃ)

6人いる監視者たちの議長的な存在。白髪に白髭の風貌で外見的にも最年長に見える。マーズが最初に戦った監視者である。気象を操る力を持つ神体ウラヌスを操縦して、マーズを押しつぶそうとしたが、ガイアーの引力装置によってウラヌスごと粉砕され、消滅した。

ミロの操縦者 (みろのそうじゅうしゃ)

6人いる監視者たちのひとり。長髪で常にサングラスをかけている。スフインクス型の神体ミロを操縦する。ミロの放つ5-6千度の高熱でエジプト全土を破壊した。エジプトの砂漠でマーズと戦うが、ガイアーの光子弾によってミロもととも破壊され、消滅する。

第三神体の操縦者 (だいさんしんたいそうじゅうしゃ)

6人いる監視者たちのひとり。片目を眼帯で覆っている。神体ミロを倒してエジプトから帰還するマーズの乗った軍用機を神体を操って襲撃した。マーズに重傷を負わせたものの、飛来したガイアーによって神体を破壊され脱出。レーザーガンでマーズを射殺しようとしたが、ガイアーの光子弾の直撃を受け、消滅した。

シン

6人いる監視者たちのひとり。スキンヘッドが外見的な特徴。第三神体を操る監視者との戦いで重傷を負い、瀕死の状態で日本に帰国したマーズを発見し、攻撃を加えた。マーズを倒すため、第四神体の力でマグネチュード8の地震を起こし、自爆する。

ウラエウスの操縦者 (うらえうすのそうじゅうしゃ)

6人いる監視者たちのひとり。横分けの長髪というヘアスタイルで、監視者たちの中では最も若く見える外見をしている。マーズをおびき出すため、ウラエウスで東京を破壊してまわったが、逆に洋上におびき出され、ガイアーに奇襲された。最後はウラエウスに内蔵されていた核爆弾で自爆して消滅した。

ラーの操縦者 (らーのそうじゅうしゃ)

6人いる監視者たちのひとり。一番最初にマーズと接触し、地球を爆破して人類を滅ぼすよう説得にあたった。長髪オールバックの髪型で落ち着いた中年男性の風貌をしている。監視者の最後の生き残りとして、神体ラーを操縦して、マーズと戦った。ラーに搭載されていた核爆弾を発射し、東京もろともマーズを消滅させようとするが、ガイアーの引力装置により、核爆弾は宇宙空間で爆発し、事なきを得た。 この後、人間とマーズを離反させる作戦を思いつき、実行に移す。

六神体 (ろくしんたい)

監視者たちの操縦する6体の超兵器・巨大ロボット。地球人類を危険視する宇宙人によって、太古に作られ、地球の各地に隠されていた。タイタンがアメリカ軍の核ミサイルで破壊された事がきっかけとなり、活動を開始した。最強の神体であるガイアーの戦闘力に及ばないものの、1体でアメリカ大陸を滅ぼす程の力を有しているとされる。

ミロ

『マーズ』に登場する超兵器・巨大ロボット。六神体の一つ。第二の神体とも呼ばれる。エジプトのスフインクスの中に隠されいた。金属の身体であるものの、姿はスフインクスそのもので、四脚で素早く行動する。全身から6千度の熱を発することができ、その高熱でエジプト全土を壊滅させた。六神体の中では唯一飛行能力がなく、海を渡ることもできない。 エジプトの砂漠でマーズと対決するが、ガイアーの光子弾によって破壊された。

第三の神体 (だいさんのしんたい)

『マーズ』に登場する超兵器・巨大ロボット。六神体の一つ。長髪の神像の顔及び胸部をイメージさせる外観をしている。空中を高速で飛行する能力を有し、エネルギー波を放出して敵を攻撃する。飛行探知ロボットを多数射出して情報を探ることもできる。エジプトから軍用機で帰還中のマーズを襲ったが、突如現れたガイアーの光子弾でダメージを受けた後、引力装置による近接破壊攻撃によって消滅した。

第四の神体 (だいよんのしんたい)

『マーズ』に登場する超兵器・巨大ロボット。六神体の一つ。日本の土偶を連想させる姿をしている。監視者のひとりシンによって操縦される。武器は、目から発射される光線。体を回転させて地面を掘削し、地中深く潜ることができる。体内に核爆弾が装備されいる。地震を起こしてマーズを抹殺しようと目論んだシンの操縦で、地中深く潜行し、核爆弾による自爆で、操縦者もろとも消滅した。

ウラエウス

『マーズ』に登場する超兵器・巨大ロボット。六神体の一つ。潜水艦を連想させるフォルムの神体。バハマ諸島沖から出没したとされ、海中を高速で移動する能力を有す。また、空中に浮遊することもできる。ケガにより体が腐食したマーズの治療を阻むため、秋島新島を攻撃した。この後、東京を攻撃することでマーズをおびき出そうとしたが、逆に洋上におびき出され、ガイアーと対決。 ガイアーの光子弾を受け行動不能となり、最後は核爆弾で自爆した。名前はエジプト神話の女神イアルートのラテン語読みウラエウスから由来する。イアルートはコブラの姿をした女神であると伝えられる。

ラー

『マーズ』に登場する超兵器・巨大ロボット。六神体の一つ。黒い球体型の神体。飛行能力を持ち、オーストラリアのキンバリー山脈から出没した。球体の表面の6個の突起から触手を伸ばしたり、電磁兵器を発射して、敵を攻撃する。核爆弾も装備している。視界が限定されているという弱点があり、多数の探知ロボットを使うことでこれを補っていた。 この弱点をつかれ、操縦者である監視者が確認のため外に出たところをマーズに狙われ、内部のシステムを破壊され、機能停止に陥った。名前はエジプト神話の太陽神ラーに由来する。

院長先生 (いんちょうせんせい)

東京総合病院院長。秋の島新島で発見されたマーズの体を調べ、治療にあたっていた。記憶がいっさいなく、しゃべることもできないマーズを家に連れて帰って面倒を見た。

春美 (はるみ)

東京総合病院院長の娘。女子校に通う十代の少女。秋の島新島で発見されたマーズが自宅に引き取られたことで、何かと彼の面倒を見る。

場所

秋の島新島 (あきのしましんとう)

海底火山の活動によって発生した島。マーズが格納されていた場所で、岩倉記者が取材にやってきて彼を発見した。地下にマーズを格納していた施設が存在する。その施設は宇宙人に作られたコンピュータで管理されており、マーズの体を蘇生させる医療装置も存在した。施設は光子砲や破壊光線で武装されており、敵とみなしたものを攻撃する。

その他キーワード

監視者 (かんししゃ)

『マーズ』の登場人物たち。地球人類を危険視した宇宙人によって、大昔に作られた無性生殖人間(人造人間)。6人いる。残忍で好戦的な人類が、恐ろしい兵器を開発して宇宙に進出しないように監視する使命を持つ。その最終目的は地球破壊。地球人を遙かに上回る身体能力を持ち、催眠術を使うこともできる。 超兵器である六神体をそれぞれが操縦してマーズに挑み、地球を破壊しようと目論む。

ウラヌス

『マーズ』に登場する超兵器。六神体の一つ。第一の神体とも呼ばれる。巨大な顔型の神体で気象を操る能力を有す。ペルーの山の斜面に掘られた巨大な顔面像の中に隠されていた。その外観は操縦者である白髪の監視者によく似ている。気球を装って、日本中を飛行し、春だというのに雪を降らせた。富士山山麓でガイアーと戦ったが、引力装置による近接破壊攻撃により粉砕された。 名前はギリシア神話の天空神ウーラノスの英語読みウラノスからの由来。

アニメ

神世紀伝マーズ

地球を滅ぼすという目的と記憶を失ったまま目覚めた異星人のマーズは、周囲の人間たちと接触するうち、地球を滅ぼさないという決断をする。それに反対する同じ異星人である6人の監視者は、マーズを殺してでも地球を... 関連ページ:神世紀伝マーズ

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