ビブリア古書堂の事件手帖

ビブリア古書堂の事件手帖

ビブリア古書堂の店主・篠川栞子と五浦大輔が、古書にまつわる謎や秘密を読み解いていくミステリー。原作は三上延によるライトノベルで、2012年の本屋大賞にノミネートされた。

正式名称
ビブリア古書堂の事件手帖
ふりがな
びぶりあこしょどうのじけんてちょう
原作者
三上 延
作画
ジャンル
推理・ミステリー
関連商品
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概要・あらすじ

五浦大輔は亡くなった祖母の遺品の『夏目漱石全集』に書かれたサインの鑑定のため、ビブリア古書堂を訪れる。しかし店主は入院していて、なりゆきで入院先を訪ねることになった。五浦大輔はそこで高校の頃に一度だけ見かけて気になっていた女性、篠川栞子に出会う。とても人見知りな篠川栞子だが、古書の知識は並大抵のものではなく、『夏目漱石全集』に書かれたサインや、はさまれていた値札から、その本にまつわる祖母の秘密を解き明かしていくのだった。

登場人物・キャラクター

篠川 栞子 (しのかわ しおりこ)

ビブリア古書堂という古本屋の主。父が他界して店の跡を継いだ。ストレートのロングヘアでかなりの巨乳。たいてい眼鏡をかけていて、夢中になって本を読んでるときに口笛をふくクセがある。内気であがりやすい性格。人と話すのもあまり得意なほうではなく、たどたどしい話し方になる。しかし本に関しての知識はかなりのもので、本について語るときは饒舌になる。 五浦大輔に出会った当初は、大庭葉蔵と語る人物に石段から突き落とされて怪我をして入院しているときだった。

五浦 大輔 (ごうら だいすけ)

大学卒業後に就職も決まらないで無職でいることから、プー輔と母からあだ名をつけられている。家の鴨居に頭がぶつかるほどの長身。体格はいいが、人と戦ったり争ったりするのが苦手で、スポーツにもあまり興味がない。本を読みたいと思うが、子供の頃に祖母に本のことで叱られてから、本が読めない体質になってしまった。 祖母の遺品の本のことでビブリア古書堂を訪れ、篠川栞子に祖母の秘密を紐解いてもらったことが縁で、ビブリア古書堂で働く事になる。

篠川 文香 (しのかわ ふみか)

篠川栞子の妹。隠し事のできない性格。学校から帰ると姉の篠川栞子とギュッと抱き合うのが毎日の挨拶。小菅奈緒とは中学は違うが、小学校で3年間同じクラス。高校に入り、文化祭の実行委員で一緒になってから話すようになった。

五浦大輔の祖母 (ごうらだいすけのそぼ)

五浦大輔の祖母。部屋の壁一面に本棚があるくらいの本好き。家族でさえうっかり触るとすごい勢いで怒り、自分の部屋に入り本を触っていた幼い孫の五浦大輔を殴るくらい、とても本を大事にしていた。そのことで五浦大輔が活字が苦手な体質になってしまったことを気にしていて、15年以上たってからあやまっている。

志田 (しだ)

ビブリア古書堂の常連。坊主頭のいかつい風貌をしている。絶版文庫を中心に取引するせどり屋。せどり屋とは古書店で安く売られている本を購入して、高く転売する人たちのこと。本の背表紙を見て棚から本を取ることから「背取り」と呼ばれているという説がある。寝床は藤沢市鵠沼海岸あたりの橋の下。 つまりはホームレス。

田中 敏雄 (たなか としお)

モデルみたいな感じの男性。本名は田中敏雄というが、篠川栞子が持つある本を手に入れたくて大庭葉蔵という名前で篠川栞子に近づく。しかし希望がかなわないと強行手段に出て、篠川栞子を石段から突き落としてしまう。それでも手に入らなくて、今度は笠井菊哉と名乗り、ビブリア古書堂に出入りして本の行方の手がかりを得ようとする。

小菅 奈緒 (こすが なお)

ショートカットの髪の女子高生。クラスメイトの西野のことを特別だと感じて、彼の誕生日に手作りのお菓子を作って渡そうとした。しかしプレゼントのラッピングが壊れてしまい、それを直すために志田が大切にしていた『落穂拾い・聖アンデルセン』という本を盗んでしまう。志田に本を返した後、読書が好きになり、たまにビブリア古書堂に顔を出すようになる。 篠川栞子には、全てを見透かされそうな感じがして苦手意識がある。兄妹は兄と妹の三兄妹。

坂口 昌志 (さかぐち まさし)

50代後半でスーツを着た、びしっとした感じの紳士。右目のところに縦に傷跡がある。ビブリア古書堂に『論理学入門』という本の買取を依頼しに来た。その本には私本閲覧許可証が貼られていた。私本閲覧許可証とは刑務所で受刑者が私物として持っている私本に貼られるもので、坂口昌志は銀行強盗をして捕まっていた、という過去がある。

坂口 しのぶ (さかぐち しのぶ)

坂口昌志の妻。夫をまさくんと呼んでいるが、夫の坂口昌志からは人前ではその呼び方はしないで欲しいと言われている。とにかくよくしゃべる。夫が売ろうとしている大切な本を取り返そうと、篠川栞子が入院している病院まで訪ねてきた。

高坂 晶穂 (こうさか あきほ)

五浦大輔の高校の同級生で、3年間同じクラスだった。2年の夏から親密になり、その後高坂晶穂のほうから受験が終わったらちゃんと付き合おうと告白する。しかし、次第に疎遠になり別れてしまう。それから数年後、父が遺した古書を買い取って欲しいと五浦大輔に会いに来て本の査定を頼んだことから、亡き父の自分への語られなかった想いを知る事になる。

篠川 智恵子 (しのかわ ちえこ)

篠川栞子と篠川文香の母。篠川栞子に似ている。もともとはビブリア古書堂の常連だったが、店員として働き始め、篠川栞子たちの父と付き合うようになった。10年前に家族をおいて家を出て行ってそれっきり。篠川栞子と同じように、口笛を吹きながら本を読むくせがある。 篠川栞子に古書全般の知識を教えた人物。

場所

ビブリア古書堂 (びぶりあこしょどう)

『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場する店。北鎌倉の線路沿いの細い路地にある古本屋。父が他界したため、篠川栞子が跡を継いだ。客はあまり来ないが、ネット上の古書検索サイトに参加しており、売り上げの大半がネット通販でまかなわれている。

クレジット

原作

キャラクター原案

越島 はぐ

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