電撃デイジー

電撃デイジー

最富キョウスケ作の長編漫画。事件に巻き込まれた一人の少女の成長と、彼女を守るべく奮闘する青年との絆を描いている。「ベツコミ」2007年6月号から連載開始。2013年11号まで掲載された。単行本は全16巻。

正式名称
電撃デイジー
ふりがな
でんげきでいじー
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
フラワーコミックス(小学館)
巻数
既刊16巻
関連商品
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概要・あらすじ

兄を病気でなくし、天涯孤独の身になった高校生・紅林照は、貧乏な身の上にも、学校内でのいやがらせにも負けず、たくましく生きていた。照の支えとなっていたのは、彼女を陰から見守っているという謎の人物「DAISY」とのメールでのやりとりだった。死んだ兄の知り合いであるDAISYは、照が淋しい時、辛い時に、照のメールに優しい言葉で応えてくれる存在だった。

そんな折、ふとしたことで学校の窓ガラスを割ってしまった照は、弁償する代わりに、金髪の校務員・黒崎祐の仕事を手伝うこととなる。しかし実は、祐こそが、照を陰から見守るDAISYその人だった。ある日のこと、照は生徒会長の一ノ瀬玲奈から、教師による学校予算の使い込みの証拠が隠されているという、生徒会室のパソコンをハッキングして欲しいと懇願される。

玲奈の必死な様相に、断り切れなくなった照は、凄腕のハッカーとも噂されているDAISYに、パソコンをハッキングして不正の証拠を探し出して欲しいとメールする。それは、今まで頑なにDAISYに頼ろうとしなかった照から、DAISYにした初めての「お願い」でもあった。

そして照は、DAISYが本当に頼れる存在であると、知ることになるのである。

登場人物・キャラクター

紅林 照 (くればやし てる)

高校二年生の女子。両親、兄を亡くし、天涯孤独の身の上。奨学金で高校に通う。ノリの良いオバカキャラだが、集中すると教科書をすべて覚えてしまえるほどの学力の持ち主。校内試験では常に学年トップを誇る。Aカップで、中学生時代のスクール水着が着られるほど、残念な発育をしている。雨の日に兄を亡くしたので、雨が降ると調子が悪くなる。 兄の遺した携帯電話をずっと使っており、DAISYとは、その携帯でメールのやりとりを行っている。当初は黒崎祐がDAISYであることを知らなかった。兄が遺したとされるデータを巡ったトラブルに巻き込まれ、一時的に祐と暮らすうちに、徐々に祐に惹かれていく。

黒崎 祐 (くろさき たすく)

紅林照の通う学校の校務員の男性。実は凄腕のハッカーで、暗号ウィルス「JACK’O FROST」を開発した。照の兄の紅林奏一朗とチームを組んで仕事をしていた。その後、病床の奏一朗から、「DAISY」として妹のことを見守ってくれと頼まれる。以来、照のことを見守り、メールで交流を続けてきた。照が学校の窓ガラスを割った際、弁償する代わりに下僕として働かせている。 照を容赦なくこき使っているが、実は照を大切に思っている。

鬼塚 理子 (おにづか りこ)

紅林照の学校のカウンセラーの女性。かつて紅林奏一朗、黒崎祐、安藤数正、増田とともに同じチームで仕事をしていた。奏一朗の恋人であったため、照を妹のように可愛がっている。照と一緒に祐のマンションの隣室で暮らしている。

安藤 数正 (あんどう かずまさ)

紅林照の学校の理事長の男性。紅林奏一朗、黒崎祐、鬼塚理子、増田とともに同じチームで働いていた。のちにコネで理事長となる。狭いところや暗いところが好きな、マゾっ気の強い体質。ロッカーなどに長時間こもっていることもしばしば。

増田 (ますだ)

喫茶店「お花畑」のマスターの男性。本名より「マスター」と呼ばれることが多い。バンダナとエプロンがトレードマーク。かつて黒崎祐、鬼塚理子らとともに紅林奏一朗のチームで働いていた。自衛隊の特殊部隊にいた過去があり、荒事は得意。

紅林 奏一朗 (くればやし そういちろう)

紅林照の実兄。故人。生前は天才的なシステムエンジニアとして知られる。黒崎祐、鬼塚理子、安藤数正、増田とチームで仕事をしていた。照と同じように、頭も良いがオバカな面もある変人タイプ。病気で亡くなる前に、祐に「DAISY」として照を守ってくれるよう頼んでいた。

長谷川 清 (はせがわ きよし)

紅林照のクラスメイトで友人の男子。照とは小学生からの付き合い。脅されて照の携帯電話を盗もうとしたが失敗。その後、口封じのために命を狙われたところを、黒崎祐に助けられ、照と同様に下僕となる。その際、マスターから一連の事情を聞き、照を守る一員に加わる。剣道が得意。

沢口 遥 (さわぐち はるか)

紅林照のクラスメイトで親友の女子。美術部所属。やや奥手の照に、女子の心得をアドバイスするなど女子力は高いが、彼氏はいない。DAISYの正体が黒崎祐だと知った照が、祐とどう接したらいいか、を真っ先に相談した相手。

一ノ瀬 玲奈 (いちのせ れな)

紅林照の学校の生徒会長の女子。奨学生の照を貧乏人と見下し、様々な嫌がらせをしていた。教師の佐藤と付き合っていたが、佐藤が学校の予算を使い込んでいることを知り、告発するための証拠の入手を照に依頼した。事件後、照と友達となる。男運が悪く、ダメな男に惹かれてしまうところがある。

竹田 真澄 (たけだ ますみ)

黒崎祐の元の仕事仲間の男性。情報管理の臨時講師として、紅林照の学校にやってきた。照が兄からソフトを託されていると考えており、携帯電話を盗もうとしたり、照のアパートを荒らしたりした。祐に阻止され、一時は照の前から姿を消すが、後に戻ってきて、祐たちに協力するようになる。薫子という名の柴犬を飼っており、溺愛している。

森 千春 (もり ちはる)

紅林照の学校の女性養護教員。天然っぽい巨乳美人。実は謎の組織のエージェントで、ある目的のために黒崎祐をマークしていた。銃器の扱いにも長けている。学校から姿をくらました後も、度々、祐たちの前に姿を現している因縁の敵。

新井 哲也 (あらい てつや)

紅林照の学校の男性教師。一ノ瀬玲奈と付き合っていた。学校の予算を使い込んでおり、証拠となる帳簿を生徒会室のパソコンに、プロテクトをかけて隠していた。それを、DAISYにハッキングされて白日の下にさらされ、学校を退職することとなった。そのことでDAISYを恨んでおり、偽DAISY事件で利用される。

アキラ

森千春とともに行動する謎の少年。いつもフードを被っている。何度となく紅林照に接触を試み、黒崎祐を挑発する。実は超演算能力の持ち主で、スーパーコンピューターでも数日かかるような複雑な暗号でも、一目見ただけで解読できてしまう。

森園 一輝 (もりぞの かずき)

会社社長。一ノ瀬玲奈の婚約者の男性。他人を利用してのし上がってきた人物で、成金趣味の鼻持ちならない男。「NEW JACK’O FROST」を開発し、自分と玲奈の婚約パーティーの会場で、秘かにオークションを開催しようとしていた。

アントラ

謎の男。かつて黒崎祐を言葉巧みに誘導して、JACK’O FROSTを作らせた。その後、森園一輝の部下・クワガタとして、「NEW JACK’O FROST」の開発に関わるが、土壇場で本性を現し、森園を見捨てた。さらに、鬼塚理子、安藤数正、増田に精神的な揺さぶりをかけ、「Mの遺言」の調査を進めさせようとする。

緑川 秀雄 (みどりかわ ひでお)

大学教授。黒崎祐の父親と一緒のプロジェクトに参加していた男性。祐や紅林奏一朗とも面識がある。国家機密漏洩事件が起こった際に、祐の父を犯人として告発したと言われている。後に謎の死を遂げた。

その他キーワード

DAISY (でいじー)

黒崎祐がハッカーの時に使うハンドルネーム。紅林照とメールのやりとりをする時にも使っていた。照は自分の好きな花のデイジーから採ったと思っていたが、祐によれば、デイジーカッターという爆弾から名付けたという。

JACK’O FROST (じゃっくふろすと)

かつて黒崎祐が開発した暗号ウイルス。非常に高度で、解読にはスーパーコンピューターを使っても、何日もかかるほど。祐自身、これを作ったことが、紅林奏一朗を死に追いやる原因になったと考えており、祐が抱える「罪」の一つとなっている。後に模造品が作られ、秘かに出回っていた。また、時限式でウイルスが発動する「NEW JACK’O FROST」と呼ばれるタイプも開発された。

Mの遺言 (えむのゆいごん)

過去の事件に関するデータを収めたハードディスク。緑川秀雄が遺したとされる。国家レベルの重要機密とも言われており、何人もの犠牲者が出たとされている。詳しいことはまったくあきらかにされていない。森千春やアントラも狙っている。

書誌情報

電撃デイジー 16巻 小学館〈フラワーコミックス〉

第1巻

(2007-10-26発行、 978-4091313065)

第2巻

(2008-03-26発行、 978-4091314550)

第3巻

(2008-08-26発行、 978-4091320070)

第4巻

(2009-01-26発行、 978-4091322104)

第5巻

(2009-06-26発行、 978-4091323958)

第6巻

(2010-02-26発行、 978-4091327741)

第7巻

(2010-07-26発行、 978-4091333841)

第8巻

(2010-10-26発行、 978-4091334794)

第9巻

(2011-04-26発行、 978-4091337900)

第10巻

(2011-09-26発行、 978-4091340375)

第11巻

(2012-03-26発行、 978-4091343161)

第12巻

(2012-06-26発行、 978-4091345530)

第13巻

(2013-01-25発行、 978-4091350800)

第14巻

(2013-06-26発行、 978-4091352675)

第15巻

(2013-10-25発行、 978-4091356505)

第16巻

(2014-02-26発行、 978-4091357601)

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