その男、ワガママにつき

その男、ワガママにつき

普通の女子高生・田辺椎汝は、17歳の誕生日に出会ったザムザ・クラブのオーナーと、担任の先生である宇野誠が同一人物であることに気づく。そのことを黙っている代わりに、彼に恋人になるよう要求する椎汝。誠はそれを受け入れ、先生と生徒、そして恋人としての振る舞いをするようになる。初めは冗談半分だったが、次第に本気になっていく二人。様々な困難や、別れの危機を乗り越え、愛を確かめあった。椎汝の妊娠をきっかけに、彼女の高校卒業を待たずに入籍。卒業後、盛大な結婚式を挙げた。

正式名称
その男、ワガママにつき
ふりがな
そのおとこ わがままにつき
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概要・あらすじ

普通の女子高生・田辺椎汝は、17歳の誕生日に出会ったザムザ・クラブのオーナーと、担任の先生である宇野誠が同一人物であることに気づく。そのことを黙っている代わりに、彼に恋人になるよう要求する椎汝。誠はそれを受け入れ、先生と生徒、そして恋人としての振る舞いをするようになる。初めは冗談半分だったが、次第に本気になっていく二人。

交際が学校側に露見しそうになる、大熊杏奈による妨害を受ける、江口丈二からのアプローチを受けるなど、様々な困難や、別れの危機を迎えながらも、愛を深めていく椎汝と誠。二人は椎汝の妊娠をきっかけに、彼女の卒業を待たずして入籍。卒業後、友人達や肉親に祝福されながら、盛大な結婚式を挙げた。

登場人物・キャラクター

田辺 椎汝 (たなべ しいな)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。17歳、鷺沼女子高等学校に在籍。宇野誠がザムザ・クラブのオーナーであることを看破、それを喋らない条件として、彼に恋人になってくれるよう要求した。はじめは冗談半分だったが、次第に本気になっていった。PTAから繁華街での不純異性交遊(宇野誠と共に、元彼女にイヤリングを返しにいった)の指摘や、大熊杏奈からの執拗な追求を受け、何度か別れの危機を迎える。 最後のデートと銘打ったデートの際に、南アフリカ共和国原産の、2.5カラットのピンクダイヤの婚約指輪を瞬間接着剤で指につけられ、復縁。その後、宇野誠に結婚話が持ち上がり、彼から婚約破棄を言い渡されるが、実家を捜し当て、宇野誠と共にその場を後にした。 父母が不在の際に、宇野誠と初体験をする直前までいくが、古い下着が恥ずかしく拒否。処女は重いと思われ、一時、宇野誠から別れを告げられる。その後、椎汝からアプローチし、復縁。大熊杏奈が作った、非常勤講師江口丈二と自分との間を示唆する新聞により、学内の生徒から敵視され、誠との関係もぎくしゃくする。 丈二からアプローチを受け、遊園地デートをするが、杏奈が連れてきた誠によって妨害され、誠と元の鞘に収まることに。アイナ・ルアナでアルバイトをすることを、誠から大反対されるが押し切り、アルバイト期間中は他人という扱いになった。翠につきあって、大学生達にクルーザーに乗せてもらったが、強姦されかけ、駆けつけた宇野誠によって救出された。 ザムザ・クラブ五周年イベントで出会った、誠の昔の恋人達にあおられ、「愛してる」と言ってくれるようせがんだところ、左頬を叩かれ腫れてしまった。誠は別れを切り出し、直後、アメリカへの一週間の研修旅行へと旅立った。傷心の椎汝は中学校の頃に憧れていた初恋の人鮎川と再会。 彼に慰められるうちに、関係を持ちそうになった時、帰国した誠が現れ、椎汝に背を向けた。椎汝は鮎川に背を押され、誠を追いかけ、ザムザ・クラブにいるところを発見。彼と愛を確かめあった。その後、妊娠。両親や誠の祖父である椿五十六の許しを受けて結婚し、出産した。

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。26歳の男性で、鷺沼女子高等学校の物理教諭。実父は婿養子となるのを嫌い出奔、戸籍上では父の私生児となり、母との血縁はないことになっている。椿誠の名前で... 関連ページ:宇野 誠

松島 (まつしま)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。鷺沼女子高等学校の学生で田辺椎汝のクラスメイト。明るい性格で、友人思い。一時、椎汝が宇野誠とザムザ・クラブのオーナーと二股をかけているのではと勘違いし、それを解消しないなら絶交すると宣言。その後、椎汝が宇野誠とはつきあっていないということで、友情を回復した。 アイナ・ルアナでのアルバイトを提案するも、祖母が海外旅行につれていってくれることになったため、辞退した。その後、誠自身から、彼がザムザ・クラブのオーナーと同一人物であることを告げられた。

小倉 (おぐら)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。鷺沼女子高等学校の学生で田辺椎汝のクラスメイト。眼鏡におさげの容姿だが、下着はセクシー。一時、椎汝が宇野誠とザムザ・クラブのオーナーと二股をかけているのではと勘違いし、それを解消しないなら絶交すると宣言。その後、椎汝が宇野誠とはつきあっていないということで、友情を回復した。 アイナ・ルアナでのアルバイトを提案するも、親の許可が得られなかったため、辞退した。その後、誠自身から、彼がザムザ・クラブのオーナーと同一人物であることを告げられた。

大熊 杏奈 (おおくま あんな)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。鷺沼女子高等学校の学生で田辺椎汝のクラスメイト。クラス委員で、宇野誠に思いを寄せている。椎汝の素行を宇野誠に告げたり、二人が宇野誠の家に入っていったのを見て突撃するなど、アクティブに行動する。幼い頃に攻撃されて、頭にハゲが出来たため、猫が嫌い。 宇野誠との見合い話に乗り気で、政略結婚ではあるものの、彼となら結婚したいと望んでいた。宇野誠に拒絶され、しばらく大人しかったが、江口丈二と椎汝の間を取り持とうと、二人の関係を示唆する新聞を作成。その後椎汝と丈二とのデート現場に、宇野誠と共に現れるが、椎汝と宇野誠は元の鞘に。 傷心の杏奈は同じく傷心だった丈二に優しくされ、心惹かれるようになる。丈二と恋人となり、アイナ・ルアナを訪れた。

椿 五十六 (つばき いそろく)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。宇野誠の祖父で、本妻の他に愛人が5人、産まれた子供は15人いる。男の孫は宇野誠一人しかいないため、跡継ぎにしようと画策するが、宇野誠自身はそれを拒否、中学から非行に走った。団経連の会長であり、元国会議員。大熊杏奈の祖父とは仲が悪いが、彼女と宇野誠との結婚を勧めていた。

尾田 (おだ)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。女子大卒の24歳。ウェービーなワンレンに、ボディコン風のスーツ、香水はプワゾン。イケイケ系の女性と宇野誠に言われる。宇野誠と田辺椎汝のキスを目撃。

江口 丈二 (えぐち じょうじ)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。鷺沼女子高等学校に、長期入院となった犬山先生の代理としてやってきた非常勤講師。物理と2年生の数学を担当。手編みのマフラーを宇野誠に拒絶され、拗ねていた田辺椎汝をナンパ、学校前まで送り届けた。女性が好きで、なにがあってもめげない性格。椎汝にアプローチをし、遊園地デートまでこぎ着けるが、大熊杏奈と共に現れた宇野誠によって邪魔をされ、失敗。 誠に振られて傷心の杏奈に、次第に惹かれていくようになる。杏奈と恋人となり、アイナ・ルアナに訪れた。

美神 翠 (みかみ みどり)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。田辺椎汝と、アイナ・ルアナのアルバイト面接会場で出会った。翠聖学園在学。清楚な雰囲気の美人だが、たばこなどを嗜み、アルバイトも男性との出会いを求めて応募した。宇野誠にも心惹かれている様子を見せる。処女を捧げる相手を捜しており、アイナ・ルアナで出会った大学生の誘いに乗って、椎汝と共にクルーザーに乗り込んだ。 その場で強姦されかけるが、椎汝を追ってきた宇野誠に助けられた。その後、アイナ・ルアナの店長とつきあうことになった。

鮎川 (あゆかわ)

『その男、ワガママにつき』に登場するキャラクター。田辺椎汝の中学生時代のクラスメート。当時は成績優秀で運動神経抜群の、皆のあこがれの存在だったが、高校三年生の時の同窓会では、屁のガスにライターで火をつける「人間ホタル」という芸を見せるなど、陽気なタイプになっていた。宇野誠がアメリカへ研修に行き、傷心だった椎汝の支えとなり、彼女の自宅で行為寸前までいくが、誠が帰宅して途中で断念。 椎汝が誠の後を追う背中を押した。その後、改めて誠と会った際に、彼に尊敬の念を抱いた。

集団・組織

翠聖学園 (すいせいがくえん)

『その男、ワガママにつき』に登場する学校。田辺椎汝曰くお嬢様学校。

場所

鷺沼女子高等学校 (さぎぬまじょしこうとうがっこう)

田辺椎汝や友人達が通っている。物理教諭に宇野誠、英語教諭に須藤などがいる。先生と生徒が結婚することが多い。私立鷺沼女子大の附属で、エスカレーター式に進学することも可能。普通科のみ、生徒総数840名、三学年、各7クラス、定員40名。モットーは「まごころ 思いやり 純潔」。

ザムザ・クラブ (ざむざくらぶ)

宇野誠が経営するクラブ。18歳未満禁止だが、トモ達に誘われた田辺椎汝は、17歳の時に入り、宇野誠と出会った。

アイナ・ルアナ (あいなるあな)

『その男、ワガママにつき』に登場する場所。鎌倉の材木座海岸の海水浴場に作られた、海の家タイプのクラブ。サーフ92'というイベントに関連して作られ、横にはライブ会場がある。TVカメラが入ることも。宇野誠が全面的に出資している。

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